最後の晩餐にはまだ早い


麻布十番「リストランテ・ジャニコロ・ジョウキ」(2017年9月)

 SNSやブログを続けて来たおかげで食関係の友人が増えた、元々人の好き嫌いが激しく会話も得意ではない私が、これだけ知己に恵まれたのはネット時代の恩恵と感謝している。
 今回も食の強者達に同行する事になり、店選びをしたのだが、いつもフランス料理店が多かったので、今回は少し捻ってイタリアン、それも開店後1年でまだあまり知られていない、麻布十番の「ジャニコロ・ジョウキ」に決めた、私がいいと評価している店だが、ご意見番達の感想も聞きたかったからだ(笑)。
 予約時に内野料理長には「私以外の3人は食にも飲にも相当お金を使って来た人達、なかなか強敵だが、私の隠し兵器として内野氏に期待する」と、かなりプレッシャーになる事を伝えてしまう。最近読んだ山崎豊子著「沈まぬ太陽」の影響で、政治家や上級官僚の接待に腐心する、大企業の中間管理職みたいな依頼だ(笑)。
        170918-1.jpg
 過去2回の利用は昼だったので夜は初めて、9階のテラスにはテーブルの設えがあり、夜景も素晴らしくカップルには最適の席、私も20歳若かったら、この席で「君の瞳に乾杯」位云ってみたかったが(笑)。
 時間どおり集まった皆さんだが、海原雄山と岸朝子に辻静雄と同卓で食事するみたいで、私も緊張する(笑)、まずはサービスの木津氏が選ぶスプマンテで乾杯。
 内野料理長が考え抜いたであろう料理は以下のとおり、

ジョウキコース ver.12
        170918-2.jpg
・生ハムと甘麹のエスプーマ(パルミジャーノのサブレを添えて)

     170918-3.jpg
・スズキのカルパッチョ、生姜のジュレとトマトのサラダ

        170918-4.jpg
・ハモといちじくのフリット

     170918-5.jpg
・アワビのリゾット(青梅のピュレ添え、周りに擦ったライム)

        170918-6.jpg
・赤海老の蓮根饅頭【スペシャリテ】

     170918-7.jpg
・常陸鴨むね肉のロースト

        170918-8.jpg
・ 同 切り分け後、付合せは「ハーブおから」等

     170918-9.jpg
・真イワシと黄色いトマトソースのピチ

        170918-10.jpg
・スイカのスープとリコッタ・サラータ(中にカカオニブ)

     170918-11.jpg
・フィナンシェとレモンクリーム
・洋梨のアンフィージョン

 内野氏の話では「夏の名残を味わう」がテーマだそうだ、鱸は真ん中に置いた生姜とトマトのソースが特徴あり後を引く美味しさ、名残の鱧はカダイフで巻いて無花果とフリットに、次の鮑リゾットは特に印象に残った料理で、添えた青梅ピュレの酸味と合わせる事により、新たな旨さが引き出される。
 スペシャリテの蓮根饅頭は和食のようでいながら、食べてみるとこれはイタリア、内野料理だなと思った(笑)。常陸鴨は茨城県霞ケ浦近くで飼育されている合鴨で、東京の高級蕎麦店の「鴨なんばん」等に使われる、これを塊で焼き「フロリレージュ」みたいにまず客に見せ、その後切り分けて配膳する、火入れは抜群でシャラン鴨とは違う常陸鴨の健康的な肉質を生かしていた、付け合せのオカラは面白いだけでなく、鴨肉の質感と合っていると思う。
 パスタは水と粉だけで作る、饂飩みたいな「ピチ」を使ったもの、通常セコンドの位置に置かれるパスタを最後にしている点について、内野氏は「料理の締めの意味と、肉料理からデザートに行く前の緩衝としたかった」と話す、個人的には鰯の風味が強過ぎる気もしたので、もう少し軽めのソースにした方がよかったかも知れない。
 ドルチェには定評ある内野氏なので2品の出来はいい、特にフィナンシェは最後の小菓子に出す事が多いが、これをメインのデザートにする発想がユニーク、味的にも上手くまとまっていた。

     170918-12.jpg
 昨年8月にオープンしたジャニコロ・ジョウキだが、私が11月にランチに訪れた時には、料理間の繋がりに少し重さを感じたが、今回はそれが殆ど解消されて、いい流れになっていると思った。過去訪れた店の経験から、店と料理が安定するまでは最低1年かかり、その料理人ならではの料理を感じるには2年かかるのではないかと思っている、来年夏頃の第一次ピークへ向かって、このまま上り坂を続けて欲しいものだ。
 スタッフの交代があり、今度のスーシェフはなんと1995年生れとの事、「若い」と思っていた内野氏が1980年生れだから、恐ろしい限りだ(笑)。

 生年は書かない方がいいと思う(笑)、ベテラングルメ達との濃い話は遅くまで続き、楽しい夜になりました。ご参加いただいた皆さん、お土産までいただき恐縮です、ありがとうございました。楽しい夜を演出してくれた内野料理長とサービスの木津氏に感謝です。
 エレベーターで降りてその場で解散と思ったら、自転車に乗った男性に呼び止められた、なんと店のオーナー渡邊氏、近くにある系列店の「ピッツェリア・ロマーナ・ジャニコロ」から、挨拶のために文字どおり駆け付けてくれた、「VIP客を連れて行く」との事前の脅し?が効き過ぎたみたいだ(笑)、わざわざありがとうございました。
 

スポンサーサイト
  1. [ edit ]
  2. イタリア料理
  3. / trackback:0
  4. / comment:0

新御徒町「佐竹商店街」と「中屋洋菓子店」

 東京台東区にある佐竹商店街は、清洲橋通りに沿って南北に並ぶ、全長330mの歴史ある商店街だ。名前の由来は元々この地が秋田久保田藩の江戸屋敷で、久保田藩主は代々佐竹氏が継いでいた事から、昔から「佐竹」「佐竹屋敷」と呼ばれていたらしい。
 明治の廃藩置県により無人となった屋敷跡に、見世物小屋、寄席、飲食の屋台等が並び、これが商店街の始まりとされる。現在ではアーケード(フランス式に云えば「パッサージュ」)型の雨天対応で、客は雨に濡れずに買い物が出来る。 
 商店街の中にも掲げてあるが、「日本で2番目に古い商店街」だそうだ、そうすると「1番は何処?」と気になるが、これは金沢の片町商店街になるらしい。京都の錦市場はもっと古いのでは?とも思うのだが、あそこは商店街でなく市場だからランキングが違うとの事(笑)、まあこうしたものは先に言ったもの勝ちみたいだ。

        170614-1_20170911075419cf0.jpg
 商店街は過去2回程訪れた事があるが、印象は「昭和的で、寂れかけた商店街」のイメージだった、今回真面目に?見学して、なかなか面白かったので、ブログに書いておきたいと思う。
 少子高齢化と大型店舗進出により、日本中の至る処で商店街が「シャッター通り」に化してしまった、私の地元にある商店街も昔は賑わっていたが、現在はゴーストタウン状態になり、屋根も補修せず荒れる一方。佐竹商店街も少し寂れかけた雰囲気あるが、屋根は補修していて雨も漏らない(笑)、中にはシャッターを閉めた店舗もあるが、全体的にはまだ生存中の状態に見える。

     170614-2_20170911075417f14.jpg
 右端は古くから続いていると見える甘味処、隣はインド・ネパール料理店、その隣は夜だけ営業の酒場、奥にはピザ専門店と多国籍な店舗が並ぶ(笑)。

     170614-3_201709110754164cb.jpg
 こうした雑貨屋と云うか「何でも屋」は、昔から商店街に一店はあった。

     170614-4_20170911075414c3c.jpg
 洋品店が多いのがこの商店街の特徴、この日営業中は4店舗あった、繊維問屋が多い浅草橋に近い事と関係ありか。

     170614-5_2017091107541307f.jpg
 元々店舗だったと思われる場所が駐車場になり、その前にズラリと並ぶガチャガチャと自販機、昭和レトロな商店街との対比でとてもシュールな光景(笑)。

        170614-6_20170911075344852.jpg
 今回の訪問目的がこの「中屋洋菓子店」、大正7年創業のカステラ&ロールケーキ専門店で、WEB情報で知り興味を持った。

        170614-7_201709110753428a1.jpg
 販売アイテムはカステラ、コーヒーロールとジャムロールのみ、この他にマドレーヌや期間限定のりんごケーキもあるらしいが、この日は見なかった。

     170614-8_20170911075341c80.jpg
 ガラスケースはシンプルそのもの。
 店先には誰も居なくて、「すいません」と呼び掛けても返答ない、繰り返したら奥から男性が「ちょっと待ってください」との返事、少し経って白作業着姿の年配男性が出て来た、この方がご主人みたいだ。商品は3種類なので選ぶのも簡単(笑)、カットした物を3つ購入した。男性の話から大正7年創業で、自分で三代目だと云う事を知る。

        170614-9_2017091107533900a.jpg
 隣が喫茶店で入ってみたかったが「準備中」だった、WEB上では「喫茶室は平日12~13時の一時間しか営業しない」「懐かしのインベーダーゲーム」がある等、まことしやかな話が出回っているが、一度見たいものだ(笑)。

 帰宅してから食べてみた3種類
     170614-10_20170911075338777.jpg
・コーヒーロール(1カット税込158円、1本は1,095円)

        170614-11.jpg
・ジャムロール(1カット147円、1本990円)

     170614-12.jpg
・長崎カステラ(1カット145円)

 印象は「なつかしい昭和味」そのもの、食べていると私が子供時代を過ごした、墨田区の小さな町工場が並ぶ風景が浮かんできた(笑)。唸るような美味しさとか、洋菓子コンクールに出る味では決してないが、プルーストにおける紅茶に浸したマドレーヌみたいに、幸せだった少年時代を思い出して涙ぐんでしまう(笑)。
 少ない販売アイテムとこの昭和味で商売を続けているのだから、きっと根強いファンが付いているのだろう、若者向けのコンビニスイーツでは満足できない人は居ると思う。稲荷町の「小山生菓子店」と共に昭和遺産として残したい店だ。
 この店を含め佐竹商店街は昭和的な魅力に溢れている、また訪れたい場所だと思った。つくばエクスプレスの新御徒町駅から至近なので、近くへ来たら一度寄って見る事をお勧めしたい。


  1. [ edit ]
  2. スイーツ・和菓子・パン
  3. / trackback:0
  4. / comment:0

御徒町「ヴェヌス サウス インディアン ダイニング 御徒町店」

 このブログでは、上野・御徒町のインド・ネパール料理店を「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」「アーンドラ・キッチン」「ベジキッチン」「ヴェジハーブサーガ」と記事にして来たが、今回新店がオープンしたとの情報を得て、アメ横へ珈琲豆を買いに行く時に現地確認をする事に。
 店の名前は「ヴェヌス サウス インディアン ダイニング 御徒町店」、やたら長い店名だが(笑)、本店は錦糸町に在り人気店になっているとの事、名前のとおり南インド料理を提供する店だ、御徒町店は今年3月にオープンしている。
 場所は地下鉄日比谷線仲御徒町駅を出て、昭和通りに沿って秋葉原方面へ向かうと左側に交番があるが、其処を左折し最初の道を左に曲がればすぐの二階屋、外装は派手で目立つが、新築ではないから元は何かの商店か?

        170910-1.jpg
 上野・御徒町にインド料理店が多いのは、元々JR御徒町駅南側に宝石商が集結していて、インドやスリランカ等から宝石バイヤーが多く訪れ、彼等のための店が出来たからと云われている。その後秋葉原にIT関連企業が進出、数字に強いインド人ビジネスマンが増え、彼等のためにインド料理店が出来る、最近では上野~御徒町~秋葉原間には、数えきれない位インド・ネパール料理店が増えた。
 御徒町は以前JR御徒町駅周辺に店が多かったが、最近は東進して昭和通りを越え広がって来ている(笑)。

     170910-2.jpg
 店前に掲げてあるランチメニューだが、ホワイトボード手書きなので少々判り難い、「Niboshi Nasu Kuruma ニボシ ナス クルマ」は謎だ(笑)。

        170910-3.jpg
 開店時間の11時直後の入店だが、既に一人食事中だった、1階は10席位だが2階にも客席があり、店の造りは「ベジキッチン」に似ている、店の人は全てインド系みたいで、ヒンディー語なのかタミル語なのか不明だが英語以外で話していた。

     170910-4.jpg
 ランチメニュー、セットはA~Cの3種類で、その他は「ドーサセット」と単品の「カレーライス」、せっかくだからと一番値段の高いCセット(税込1,000円)に決めた、内容はノンベジカレー3種、2種の日替りベジカレー2種、ラッサム、サラダ、スイーツ、スナック、ライスにナン・プーリー・ドーサのうち一種と盛り沢山。

     170910-5.jpg
 注文後あっという間に出て来た、早い(笑)、メニューには書いていないが、これはどうみても南インドの定食と云われる「ミールス」だ、なお北インドでは「ターリー」と呼ぶそうで、日本なら「幕の内弁当」と「松花堂弁当」の違いみたいなもの?

        170910-6.jpg
 左半分は下から「ラッサム」「チキンペッパー」問題の「ニボシ ナス クルマ」「キーマと豆」だと思う。

        170910-7.jpg
 右半分は下から「とうがんと豆」「ミックス ベジ マサラ」にサラダ、タピオカデザート、一番奥が「スナック」とあったが謎のフライ(笑)、大豆グルテンみたいな食感だった。真ん中は日本米を炊いたご飯。

     170910-8.jpg
 少し遅れて来たのが「ドーサ」、米と豆を擂り潰し平たく焼いた南インドのガレット?独特の風味があって、なかなか美味。

        170910-9.jpg
 ラッシー、ランチドリンクはこれしかないみたいだ、味はごく普通でした。

 各カレーの味は割とマイルドで穏やかなもの、個人的にはもう少しスパイスを効かせ、味のエッジが立っている方が好みだが、これは日本人それもランチタイムに合わせていると思う。ライスが日本米なのがちょっと残念、ミールスにはやはりバスマティ米の方が合う、ドーサをランチで提供する店は少ないので貴重。細かい事を云えば幾つかあるが、この内容で千円ポッキリなら、まあ満足出来る、「ニボシ」はよく分からなかったが(笑)。
 ビジネスエリアでインド料理店が増えているのには理由がある、サラリーマン&OLのランチは時間が勝負だ、オフィス⇒店⇒オフィスを1時間以内に収めないといけない、店に居られる時間はせいぜい20~30分位、インド料理は注文してすぐ出せるのが強みだ。同じ千円ランチでも「必ず1時間以内に戻れる」が確実な店は客として安心、他の業種、特にフレンチや、パスタを茹でるイタリアンはこうは行かないから、まず勝負にならない(笑)。

 食後は時間があったので、そのまま近くに在る「日本で二番目に古い商店街」とされる佐竹商店街へ行ったのだが、この話は次回の記事にしたいと思う。


  1. [ edit ]
  2. カレー・エスニック料理
  3. / trackback:0
  4. / comment:0

西麻布「ル・セヴェロ・ジャポン」(2017年8月)

 この日、乃木坂の「国立新美術館」(毎回思うけど、この名前もう少し何とかならないのか?(笑))で開催していた「ジャコメッティ展」を観に行った、針金を繋ぎ合わせたみたいに、余計な物を全て削ぎ落した細い人物彫刻で知られる、20世紀を代表するイタリア系スイス人の彫刻家、第二次大戦後主にパリで活躍した。日本人哲学者矢内原伊作との交流で知られ、彼をモデルにした多くの彫刻や絵画が残されている。
 彫刻は三次元芸術なので、写真ではなく実物を見ないと本当の良さは理解できない、彼の孤独や哲学が伝わって来るいい企画展だった。(9月4日で会期終了)
     170906-1.jpg

 せっかく都心へ出るのだからと、適当なランチ場所を事前に探したが、一番便利なのは美術館内のレストラン、2007年の開業当時には行列が凄かったのを覚えている。WEB上でメニューが公開されているが、値段と料理内容を見ても正直気乗りしない、私みたいに遠路?を辿り着いて、メインに「鶏のコンフィ」は正直ないだろうと思ってしまう。
 近くでもっといい場所は無いか?と探していたら、地図を見ると西麻布が意外に近い、「そうだ『ル・セヴェロ』へ行ってみよう」と閃いた。去年9月にやはりランチで訪問して以来で、店には旧知のサービス担当宮脇氏が居るので、昔話になりそうだが(笑)、彼とも約1年ぶりに会える。

     170906-2.jpg
 予約どおり昼の開店時間12時に合わせ入店、店内の様子は去年と変わらないが、開業以来の料理長が独立?のため抜けたので、キッチンは若いスタッフで回しているみたいだ。2階の客席に上がり、宮脇氏に挨拶し眺めのいい窓際席に座る。

        170906-3.jpg
 ランチメニューは前回と殆ど変わっていない、ランチプレートは基本2,500円で前菜+メインと食後の飲物込、料理によってはプラス料金の皿もあり、デセールは別料金、ランチタイム限定のグラスワイン、ビール等は一杯500円とリーズナブルだ。
 前回は前菜にスペシャリテの「パテ・ド・カンパーニュ」、メインに「熟成ランプ(ステーキ)」だったので、今回は前菜に「夏野菜のビスマルク仕立て」(+500円)、メインに「北海道産 熟成短角牛サーロイン 200g」(+1,000円)をお願いした。
 昔より人出は少なくなったとは云え、夜はそれなりに賑わう西麻布も昼間は人通りが少ない、飲食店も夜だけ営業の店が多く、ランチ営業している店はありがたい、周りが静かなので外国人で賑わう銀座より落ち着いて過ごせる(笑)。

        170906-4.jpg
・夏野菜のビスマルク仕立て
 ビスマルクとは元Jリーグ選手ではなく(笑)、「鉄血宰相」と呼ばれた19世紀のドイツ人だが、大の玉子好きだったので、目玉焼きを乗せた料理をこう呼ぶ事が多くなったと伝えられる、今回はラタトゥイユの上に卵を落としてオーブンで焼いた料理、ごくシンプルだがこれが妙に美味しい(笑)、レストラン料理と云うより家庭料理みたいで、フランス人が云う「おばあちゃんの味‘goût de grand-mère’」だと思う。

     170906-5.jpg
・北海道産 熟成短角牛サーロイン
 北海道で飼育されている「八雲牛」との事、約一ヶ月熟成だそうだ。サーロインだけあって脂身が旨く、黒毛和牛とは味わいが違う、噛んで味が増すので「すき焼き」には向かないと思う(笑)。前回も感じた事だが塩&胡椒の味付けで十分、約200gだが食べ終わる頃には結構お腹一杯になる。
 前回以上にガルニのポムフリットが美味しい、「北海こがね」と云うジャガイモを2年間貯蔵して使うそうだが、甘味が強くてまるで大学芋かと思う位、初めて食べる人に「これサツマイモだよ」と云っても殆どの人が信じると思う(笑)。

        170906-6.jpg
・デセールメニュー
 フランス料理はやはりデザートが食べたくなるもの、前回は「ブランマンジェ」だったので、今回は「ゆずのタルト」にした。

     170906-7.jpg
・徳島 有機栽培“木頭ゆず”のタルト
 「木頭ゆず」は徳島県那賀郡木頭地区の山間地で生産される有機柚子、この酸味を生かしたタルト、見かけはいかにもフランスのビストロデザートだが、味わいは甘さを抑え日本的な繊細さを感じる、柚子の酸味が尖っているがいいアクセントになって、これはブランマンジェより気に入った(笑)。

        170906-8.jpg
・コーヒー
 宮脇氏によるとコーヒーも有機栽培豆使用との事、美味しかった。

 約一年ぶりの訪問だったが料理良かった、特にランチはお得だと思う、ステーキチェーン店で美味しくない輸入肉食べるなら、此処のランチプレートが断然お勧めだ(笑)、ただ日曜休みなのがサラリーマンには辛い処だが。
 宮脇氏とはやはり業界の昔話になってしまう、今年初めにPARISの本店「Severo」で研修して来たそうで、色々と得る処多かったそうだ。

        170906-9.jpg
 あまり詳しくは書けないが、この店も新たな展開を計画していると聞く、今後も楽しみだ。特に新美術館からの散歩コースはいいと思う、まずはランチからでも訪れてみる事をお勧めしたい。


  1. [ edit ]
  2. フランス料理
  3. / trackback:0
  4. / comment:0

亀有「リフージョダイニング・オリーブ」

 地元の足立・葛飾の飲食店は関心度が低いからか、ブログ記事にしてもアクセス数が伸びない傾向がある(笑)、特に今回は今年開店したばかりで、例の口コミサイトにも書き込みはない、それでも「応援したい」と思わせる店だったので、紹介しておきたいと思う。
 店の名前は「リフージョダイニング・オリーブ (Rifugio Dining OLIVE)」、イタリア料理をベースにしているが、昼は洋食メニューのオムライスが中心。
 WEB上で実家のある亀有の飲食店情報を調べていて偶然に見つけた、動画サイトのYoutubeで店主が作っているオムライスの動画が公開されていて、見て「これ、旨そう」と直感に訴えるものがあった(笑)。
     
 開店は今年2月、店の近くは自転車で通った事があるのに気づかなかった、夫婦二人でやっている小さな店らしく私好み(笑)、とにかく行ってみようと思った。

     170902-1.jpg
 店の場所はJR亀有駅北口を出てバス通りを直進する、5分くらい歩くと右側に有名なコッペパンの店「吉田パン」があるので、其処を右折して進めばすぐ左側に在る。この店舗は以前「箸で食べるフレンチ」を標榜する店で、一度だけ利用したが何時の間にか撤退してしまい、その後に入ったみたいだ。

        170902-2.jpg
 イタリアンカラーの提灯(笑)、料理人はイタリア料理出身みたいだ、店名にある「リフージョ(Rifugio)」とはイタリア語で「隠れ家」の意味。

        170902-3.jpg
 黒板のランチメニュー、昼はオムライスが中心でパスタ等はない。

        170902-4.jpg
 店内に入ると12席の小さな空間、前店は雑然としていたが、改装して綺麗になったと思う。

     170902-5.jpg
 キッチン側、上の黒板には夜の料理が書いてあるが、サラダ類、肉料理やパスタ等、リストランテと云うよりバル的なメニュー。中はコックコート姿の若い長身男性が一人、店内はたぶん奥様だろう、小柄で可愛らしい女性が担当している。
 ランチメニューは「ふわっとオムライス」(飲物付きで税込880円)、「濃厚・エビクリームオムライス」(同1,080円)、その他に「本日のランチ」(同1,180円)が2種、この日は「オムライス(小さめサイズ)&ポークカツ」と「オムライス&ハンバーグ」だった。この中から「オムライス&ポークカツ」を選び、更に「デザートプレート」(350円)もお願いして、出来上がりを待つ事に。

     170902-6.jpg
 他に客がいなかったので、料理は割りと早く出て来た、ワンプレート形式。

        170902-7.jpg
 オムライス部分拡大

        170902-8.jpg
 ポークカツ部分拡大、ソースは黒胡麻と味噌がベースとの事。
 さすがスペシャリテ?だけあって、オムライスは見た目綺麗で美味しい、外側のケチャップが多すぎる気もしたが、中身の味付きライスとオムレツの繋がりはいい。ポークカツもキチンと作ってある、胡麻味噌ソースは濃い目の味だが、これが東京下町ならでは(笑)。

     170902-9.jpg
 デザートプレート、左から抹茶のシフォンケーキ、トウモロコシのジェラート&キウイ、
コーヒー風味のブランマンジェ。
 見た目も味も悪くない、料理人はそれなりのレストランで働いていたと思う、しっかりとした技術あると感じた、コーヒーも美味しかった。
 特にオムライスが良かった、ここ数年で私が食べた中では、春日「ツムラ」、北千住「キッチンエッグス」と共に、三指に入れたいと思った位。痩身で寡黙そうな店主と感じの良い奥さんのコンビは、応援したくなってしまう(笑)。

     170902-10.jpg
 少し日を置いて再訪問する事に、この時は「オムライス&ハンバーグ」をお願いしてみた、オムライスは変わりなく美味しい、ハンバーグは茸入りのデミグラソース、このソースがしっかり味で、ベースのドミグラスもキチンとしたものだと思った。ただこの日は土曜日だったので、前回あった平日サービスの100円引きがなかった(笑)。
 外食特に個人店には厳しい時代だが、あえて独立開業した若い人達は何とか続いて欲しいなと願ってしまう、定期的に行ってみたいと思った店。
 もし近くに行く機会があれば、一度寄ってみて下さい(笑)。

  1. [ edit ]
  2. イタリア料理
  3. / trackback:0
  4. / comment:0

NEW ENTRY  | BLOG TOP |  OLD ENTRY>>


プロフィール

オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

訪問者

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

« 2017 09  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30