最後の晩餐にはまだ早い


南千住(浅草)「パスティチェリア・バール・アルテ」

 前記事のとんかつ店が自転車で片道40分、これで少し自信が付いたから、運動不足解消も兼ねて、もう少し遠くまで行ってみようと思った、八潮市のリトルパキスタンにカレー食べに行きたかったが、近くても都県を跨ぐことになるので、埼玉県民から非難されてもいけない(笑)。地図の北ではなく南の方を見ると、墨田区、荒川区、台東区の一部が意外に近い、それで思い付いたのが、以前は何度か伺っていた、南千住(浅草)のイタリア料理&ドルチェの店「パスティチェリア・バール・アルテ」だった。
 数年前までは平日ランチタイムも営業していたが、その後諸事情により夜中心の営業形態へ変更、それもあってご無沙汰していたのだが、今回の緊急事態宣言により営業時間を変更、ランチタイム営業を復活したと聞き、近いうちに行こうと思っていた処だった。
 我家からだと荒川上の堀切橋、隅田川に架かる千住汐入大橋を渡る、あとは隅田川沿いを下流に向かって走り、白髭橋で右折すれば、店が在る台東区清川になる。私は子供時代を向島で過ごしたから知っているが、昔の隅田川は異様な臭いがあった、今はすっかり水が綺麗になり、サイクリングロードも整備され思っていたより快適、でも清川到着時は息が切れていた、マスク+自転車長距離は結構心肺負担になる(笑)。

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 時節柄、テイクアウト商品も提供している。
 入店して相越料理長夫妻に挨拶するが、途中リタイアするといけないと思い、アポなしだったので驚かせてしまった、私は白髪が増えたがお二人とも以前と変わりなかった。
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 久しぶりを詫びてテーブル席に座るが、店内が以前と少し変わっていた、店売りケーキ用の冷蔵ケースを縮小し、代わりにカウンター席を設置、奥の元カウンター席はメニューと酒類置き場に、よく頭をぶつけていたイタリア製の照明も小さなLEDに変わっていた。
 ランチセットは「ツナとポモドーロのスパゲッティ」か「木の子のリゾット」、これにサラダ、フォカッチャ、ドリンクが付いて900円(税別)は場所柄を考えても安い(笑)、この他に少し時間はかかるがアラカルトも一部可能との事で、黒板メニューの中から「もち豚バラ肉のビール煮込み」(1,300円)を追加でお願いする事にした。
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 飲酒運転?になるといけないので、イタリア・リアルド産の炭酸水「Ferrarelle」(650円)。
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 グリーンサラダ、何気ないものだが葉の新鮮さと、油と酢の扱いがいい。
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 「ツナとポモドーロのスパゲッティ」、文字どおりの料理だが、パスタの茹で方、トマトソースの穏やかながら奥行きある味わいは、家では出せないプロの味と云う印象、量もしっかりあるのは嬉しい。
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 自家製フォカッチャ、美味しい。
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 続いて「もち豚バラ肉のビール煮込み」、これもしっかり量がある、炒めた玉葱の甘味とビールの微かな苦味が、豚バラ肉の脂の香りと味を引き立たせている、いきなり予約なしで来た客にこれを出せるのは立派、そして値段が安い(笑)。
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 お腹一杯になったが、此処は元々洋菓子店からスタートした店なので「ドルチェ喰わぬは男の恥」(笑)、店売り用ケースの商品から選ぶ事に。
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 ズッパイングレーゼ(税別400円)
 直訳すれば「英国人のスープ」、シロップで湿らせたスポンジとカスタードクリームを重ね、スープ状に柔らかく作るデザートだが、これは持ち帰り可能な状態にしている、オレンジの香りを付け、夏向けの爽やかな味わい。
 何故か続けて2品目を、「ドルチェは別腹」と勿論いただく事に(笑)。
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 パスティエーラ(400円)
 ナポリ発祥のリコッタチーズと小麦の粒を使ったタルト、復活祭に食べるそうで、いかにも南イタリアらしい素朴な美味しさ。
 コーヒー
 久しぶりだったが、「アルテ」の料理もドルチェもやはり美味しいなと、地元や都心のイタリア料理店と比べてもそう思う、暫くはランチ営業続けるみたいで、今日で自信が付いたから、また自転車で来ようと思った。
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 コロナ太りへのカロリー摂取過多の危険領域に突入したので、帰りも隅田川沿いを力走?するが、身体が重くなった後の亀走りなので、とてもカロリー消費には足りない、昔はあの場所に無かったスカイツリーや高い建物に笑われているような錯覚になる(笑)。
 脚と腰は痛くなったが、懐かしい風景と美味しい人達に会えた日だった。
 


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江北「とん喜多」

 浅草寺と共に浅草のランドマーク的存在が、地上28階建ての浅草ビューホテルで、建っている敷地は1982年(昭和57年)まで浅草国際劇場が在った場所、そこから道を一本挟んで隣にあったのが「河金」と云う名前の老舗洋食店だった。此の店の名物はロースかつ、グラムではなく「匁(もんめ)」で大きさを表示し、一番大きなものは百匁(375g)で、別名「わらじ」とも呼ばれていた。此の店は後継者不在により廃業してしまったが、暖簾分けした店が「河金」を名乗り、同じ台東区の入谷と千束で営業を続けている。
 先日、高田純次さんの街歩き番組を見ていたら、千束の「河金」を訪れ、この百匁のロースかつを注文していて、急にとんかつが食べたくなった(笑)。
 そこで小雨振る中を自転車で向かったのは、区内興野にある老舗とんかつ店「とん喜多」、ネット上での評判がよく、以前から一度行ってみたいと思っていた店だ。
 此処も店の場所を説明するのが難しい、公共交通機関なら日暮里・舎人ライナーの江北駅だが、車や自転車なら環七道路を西新井から鹿浜橋へ向かい、区立五中の近くで左折、扇大橋方面へ向かう途中に在る、周りに商店が少ない場所に突然立派な店が現れる感覚は、西亀有「ギャラリー」に似ている(笑)。
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 我家から約40分で到着、家族経営と聞いていたので小さな店を想像していたが、実際には鉄筋3階建駐車場完備した立派な住居兼店舗、「とんかつビル」とでも呼びたくなる(笑)。
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 時節柄持ち帰り弁当の販売もしている。
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 11時開店だが15分過ぎに入店、既に食事中の客も居た、カウンター席に座って「おしながき」を見る。ロースかつは並(税込1,100円)と上(1,700円)の2種あり、確認したら肉自体は変わらず量の違いで、上は270gで揚げに20分かかるとの事、直前に観たTVの影響もあり、思い切って「上ロースかつ定食」をお願いした(笑)。
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 卓上の調味料類、ソースは濃淡2種類あり、「オタフクお好みソース」の瓶に濃い方が入っている、後で使ってみたがスーパーで売っているオタフクソース程甘くなく、あれとは違う種類なのかも知れない。
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 カウンターと座敷で席数は多く、車で来る家族連れにも対応している。周りに飲食店が殆ど無いからか、作業服を着た「ガテン系」の人達も入店して来る、とんかつにはスーツ姿より似合うと思う(笑)、弁当購入の客も数人。広い厨房内は中高年層の男性2人と女性1人、男性は兄弟か?でも髪の毛の量がかなり違う(笑)。店の開業年を調べたが判らなかった、スタッフの年齢からして、相当前からこの場所で営業している筈。
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 20分以上待って到着した「上ロースかつ定食」。
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 とんかつ部分UP、井之頭五郎氏なら鞄からメジャーを出し厚みを図る処だが(笑)、2cm以上はある。
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 衣も厚い、肉は中心部までしっかり火を入れる、昔からのやり方。
 まずは真中から何も付けずに食べてみる、肉質は弾力とフレッシュさがあるので熟成はしていないと思う、銘柄は不明だが美味しい豚肉だ、脂の香りもいい。揚げ油は新しいみたいで、油臭さも感じないが、あえて云えば衣が少し厚すぎるかなと思った。
 薄いソース、濃いソース両方使ってみたが、こうしてしっかり揚げたタイプで、ご飯と一緒に食べる時は濃いソースの方が合うと思った。
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 ご飯は炊き立てで美味しい、「旨いご飯を食べたかったら開店直後に行け」は鉄則(笑)。
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 豚汁ではなく普通の味噌汁だが、出汁の香りが感じられ、最後まで飲める味噌汁。大根おろしが添えてあるが珍しい。漬物は白菜を刻んだもの。

 美味しいロースかつだが、270gは今の私には大きすぎた(笑)。前記事の「ル・スプートニク」でも感じたが、昔は満腹感が来る前に完食出来たが、今は途中で満腹感がやって来る、引き籠りの日常であまり動かないのも影響ある。
 家から自転車で片道約40分、往復で1時間20分なので、食べ過ぎのカロリー消費になればいいが、たぶん相殺は無理だろう。でも此の店はまた来てみたいと思った、でも次回は並サイズにしたい(笑)。
 「とんかつはソースより塩」と力説するとんかつフリーク達が好む店とは違い、昔ながらの厚い衣でしっかり揚げる揚げ物が好きな人に向いている。店全体は緩い安心感があり落ち着けた、西新井大師が近いので、少し足を延ばして寄ってみる価値あると思う。


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六本木「ル・スプートニク」(2020年5月)

 引き籠り生活と地元の飲食店訪問を暫く続けて居たが、或る日食仲間より「『ル・スプートニク』が18日(5月)から営業再開するので、一緒に行きせんか?」と誘われた。
 このブログでも何回か取り上げている、六本木のフランス料理「ル・スプートニク」は、新型コロナウィルス感染拡大により、4月当初より通常営業を中断、以降は「BOX」と称した宅配の梱包料理セット販売のみで縮小営業を続けていた。感染者数減少に伴い緊急宣言解除前だが営業再開を決めたみたいで、「見切り発車」と思う人は居るかも知れないが、業界内では注目店なので追随する店はある筈、無事通常営業が再開出来るよう、店のファンとしては応援したい、誘いを断る理由はないと賛同する。結果18日にリスタート一番乗り客として参上する事になった、18日以降は席数を減らし、昼夜共通の13,000円ムニュのみで暫く続けるとの事。
 私は千代田線の空いている電車に乗って行ったので、車内でも「密」のストレスは無く、乃木坂駅から歩いて到着、店前に着いたら千葉支配人が笑顔で扉を開けてくれる。
 いつもは角卓を置いている入口右側のスペースに円卓を移動、この席に座った。アルザスのピノ・ブランで乾杯して始まった、全14品のムニュを紹介したい、料理・素材名は私がメモから起こしたので、実際と違っているかも知れません、責は筆者にあります。

・アミューズ(ジュンサイ、とろろ芋、トマトジュレ)

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・スイートコーンのシフォンケーキ、ベーコンの香りを加えた燻製ホイップクリーム

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・右:ファーベ(小空豆)のタルト、左:パテ・ド・カンパーニュを載せたパン・ド・カンパーニュ

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・試作を繰り返したと聞く自家製カンパーニュ系パン、バーミキュラ鍋に入れて焼く

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・滋賀県産天然サクラマスのマリネ、フェンネルとディルを加えて

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・緑茄子を敷いた入梅鰯。

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・牛タンとポーチドエッグを仕込んだスフレ、緑アスパラ。

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・長野県天竜川若鮎のフリット、小メロン、胡瓜、トマティーヨ

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・茄子、フォアグラと穴子

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・甘鯛のウロコ焼き、帆立のポワレとムース、グリーンピースとスナップエンドウのソース、帆立出汁のエキュム

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・北海道白糠町「羊まるごと研究所」の酒井氏が育てた仔羊腿肉のロティ、パブリカを加えたソース

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・苺のパンナコッタ(この上に液体窒素で固めたミントが乗る)

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・甘夏と山椒のスフレグラッセ、甘夏のパウダーとソース
    
・ショコラガナッシュ
・カモミールのアンフィ―ジョン

 全品説明すると長くなるので、特に印象に残った料理を挙げていくと、まずスイートコーンのシフォンケーキ、デザートのルセットに沿った作りで、パティスリー勤務経験のある高橋料理長ならでは、狙いも出来もいい、これ店の新しいスペシャリテになると思った
 そして以前唯一此の店で不満だったバゲットが、自家製のカンパーニュ系パンに変わった、これは秀逸な出来でお土産に持って帰りたい位にグレードが上がった。
 サクラマスはこの時期しか味わえないもので、旨味があり臭みの全くない肉質に、酸味を効かせたソースが鮮烈。
 牛タンのスフレは一品目のシフォンケーキと似ていなくもないが、食べてみるとやはり違う存在感あり。続く鮎は奔りもの、緊急事態宣言下でも季節は進み初夏が近づいている。
 茄子とフォアグラは相性いいが、其処に良質な穴子が加わると、三位一体とも云いたい印象的な料理になっていた。
 続く甘鯛と帆立の皿もよかったが、私はこの辺りで胃と食道が満杯になり、仔羊料理の途中で不覚にもギブアップしてしまう(笑)。
 久しぶりのフルメニューだったので、普段ウォーキングだけの人間がいきなりフルマラソンに出場したみたいな無理感があり、もうかつてのように量が食べられなくなったと悟る。ただ「別腹」のデセールは完食(笑)、和歌山出身の若手パティシェール谷本さんが参入して、見た目も味の方向も少し変わって来た印象、これから期待出来そうだと思った。
 料理全体として、以前は「高橋個人商店の料理」と云う印象が強く、chefに調理スタッフやサービスが追いつけない位のスピードと創作性を感じたが、今は他者と協力して完結する「チーム・スプートニク」の料理に変わって来たように感じる。各料理の波の振幅が小さくなり、優れたムニュとして安定していると思った。
 13,000円のランチと聞くと、高いのでは?と思う人は居るかも知れないが、使っている材料、各料理にかけた手間と時間、什器や六本木の家賃を考えたら決して高いとは思わず、世界の有名店レベルのムニュ価格に比べたら、この料理内容を考えたら安価だと思った位。

 調理を終えた高橋氏と話をするが、店内営業中断してからは前述のとおり配送中心の料理提供をする事で、スタッフのモチベーション維持にもなっていたそうだ。料理から全く離れていた料理人も知っているが、この差は再開後に現れて来ると思う。またホテルやバンケットの需要減により、行き場の無くなった食材料の生産者にも協力しないといけないと思ったとも話す。
 今年の7月に開店5周年を迎える此の店、料理人も店も成熟して来たと思う、「いつもの店でいつもの料理を味わえる」のもレストランの魅力だが、「今日はどんな料理に出会える?」との期待と高揚感があるのがル・スプートニクの特徴、これからも前衛と成熟を両立させて行って欲しいと願っている(笑)。
「dressing」の取材記事 
「EATPIA」の店紹介
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五反野「酒肴 和ろく」(2020年5月)

 コロナウィルス感染防止における緊急事態宣言も、5月末迄には解除される見込みだが、何らかの形で営業している地元飲食店は応援したいと思い、このブログでも取り上げて来た。忘れていけないのが過去何度か記事にしている、東武スカイツリーライン五反野駅近くの和食「酒肴 和ろく」で、店のFBページで、ランチタイムに「暑いので!!『冷し胡麻ダレうどんとミニ本鮪丼』セット始めました」とあり、興味を覚え訪問する事に。利用する人は減っているfacebookだが、今回のコロナ騒動下で飲食店の動向を知るには、他のSNSより役立った。
 夜利用が多かったがランチタイムは3回目、昼は佐竹氏の奥様が店内サービスを担当する。
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 あらかじめ佐竹氏には行く事を伝えていたが、「(自転車なので)雨降りだと翌日に延期」と、いい加減なお願いだった(笑)。
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 訪れた日は夜の通常営業は自粛中、予約制で酒肴をテイクアウト販売、ランチタイムは通常営業に加え、持ち帰り弁当も用意している。
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 通常のランチメニュー、家では道具や食材の問題で、なかなか旨い焼魚を食べられないから、ランチは過去2回共「焼魚定食」を頼んでいたが、今日は「冷し胡麻ダレうどんとミニ本鮪丼」にすると、来る前にほぼ決めていた。
 12時少し前に入店して奥様と佐竹氏に挨拶、カウンター席の端に座る、一番乗りかなと思ったら既に女性客が一人で食事中、この方も饂飩を注文していた、私の後に4人来客があり、暑い日だったので皆同じセットの注文。
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 そう云えば此の週のTV番組「徹子の部屋」に、佐竹氏の師である道場六三郎氏が娘さんと出演していた、89歳の今でも毎日ではないが自店に出るそうで、姿勢も言葉もしっかりしていた、年下の黒柳徹子さんの方が滑舌よくなかった(笑)。
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 佐竹氏一人で全部作るので時間は少しかかったが、出来上がったランチ全容。
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 冷し胡麻ダレうどん、うどんと表記しているが冷麦麺だと思う、担担麺を思わせる胡麻風味の冷しダレは鰹節と鯖節ベースとの事、具は白葱、筍、温泉卵に自家製ローストビーフが加わる豪華版。何と云っても冷しダレが美味で、丸亀製麺でもこの時期似ている「担々うどん」を提供しているが、出汁のクオリティの違いは歴然(笑)。
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 ミニ本鮪丼、「ミニ」とあるが結構量がある、酢飯ではなく白飯だが、佐竹氏の出身地栃木米はなかなか美味しい、そして鮪が良質、自分でも鮪サクを買って似たような丼を作る時あるが、スーパーではこのレベルの鮪は売っていても一サク2,000円前後だろう、山葵は当然本山葵。
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 添えてある小鉢(鶏肉とじゃが芋煮)と漬物。煮物は濃い目の味だが定食にはこの位でピントが合う。糠漬けは夜だけ店を手伝う奥様の母上製だと思う。
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 デザート(黒胡麻ぷりん)、勿論自家製で美味しい、こうしたものでも手を抜かずにキチンと作るのが、料理人の矜持だろう。
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 この内容で税込1,430円は、下町ランチとしては高めかも知れないが、内容を考えたら十分以上に納得、夏の間は提供するみたいで、画像を見て「旨そう」と思ったら、迷わず五反野まで行く価値あり。
 奥様は以前鉄人の店でサービスの仕事に就いていただけあって、ソフトな客対応で昼の忙しい店内でもいい時間を過ごせる。でも母娘共に鶴のような痩身で、お子さん生んでも、普段何食べても体型の変わらない人が居るのを知る、私には信じられないが(笑)。
 非常事態宣言期間中に行った「おやつ屋マムマル」「ビストロ・ヌー」「酒肴 和ろく」、いい店には何処も素敵な若い夫妻が居た。コロナ騒動で心配しているのが、不安定さを避けて今後若い人達が食業界に入って来なくなる事、でも働いていればこうした素敵なパートナーを得られるチャンスもある(確約は出来ないが(笑))。
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 店からの帰り、五反野駅前のたい焼き屋にいつもの行列がない、学校が休みなので女子高生達が居なかった、これはチャンスと思い、たい焼きを3種類(小豆140円、紫芋170円、チョコレート150円)購入。
 店名が「薄皮たい焼き たいあん」なので、名前のとおり皮が薄い、どの餡はそれ程甘くなく質もいい、なかなか好みのタイプだと思った。五反野行く時は此の店もお勧めしたい(笑)。



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竹ノ塚「雅知」&西新井「桔梗と空」

 緊急事態宣言下、「密」状態が避けられる自転車で行ける範囲の店、それも今迄利用していない店を幾つか回ってみたが、いい店もあったし、そうでない店もあった(笑)。ネット情報全盛時代に「人知れず営業している名店」みたいな処は、もう無いと思った。行ってみて「美味しい、誰かに教えたい」と思うのは正常な感覚で、そうした気持ちがなければブログは続けられない(笑)。
 今回紹介するのは、STAY HOME週間に訪れた区内のラーメン店2箇所、ラーメンは各自の好みを特に反映する食べ物だが、両店は割と万人向けの味で、行ってガッカリする人は少ないだろうと思い、地元店応援の意味を込め記事にしたい。

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 まず一店目は、東武スカイツリーライン竹ノ塚駅西口に在る「らあめん 雅知」で、「がち」と読む。2014年10月の開業、尾竹橋通りに面していて、ブログ記事で紹介したベーカリー「市東製作所」の近く、此の日もパンを買いに行くついでに寄ってみた。
 WEB情報によると『数々の高級中国料理で18年修業した、店主が作り出す渾身のらぁめん』とあり、ラーメン専門店ではなく中国料理店出身の店主との事だ。
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 11時半の開店直後に入店、初回なので無難そうな昼限定の「塩らーめんと肉ごはんのランチセット(税込850円)」を食券購入する。
 店内はカウンターのみで10席程、ひらがなの「ら」の字から上の点「`」を抜いたみたいな、不思議な形の作りと席配置。水はセルフ式だが、コップが磁器製品なのは好印象、どうもプラスチックのコップは好きではない。
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 すり鉢が置いてあり、これで「でか盛ラーメン」(2,680円)を提供する、30分以内に一人でスープを含め完食すれば代金無料(笑)、反対側の壁には完食者の名前が記録と共に連ねてあるが、中には10分台の完食達成者が居て、多分人間ではなく河馬ではないかと思った(笑)。
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 塩らーめん到着、見た目や具もシンプルそのもの、スープの味わいも見た目と同じで淡くアッサリ系、塩分もそんなに強くない。スープも麺も普通に美味しかったが、もう一息コクと云うかパンチが欲しいなと云う気もする、中国料理出身の料理人とラーメン専門店の料理人が理想とするラーメン味のベクトルは、少し違うのかも知れないと思った。
 私みたいな年寄ならこれでもいいが、若い人達には少し物足りなく感じるかも知れない。
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 肉ごはん、これもほぐしたチャーシューと葱だけのシンプルなもの、ご飯の質も悪くなく普通に美味しい、塩らーめんが軽めなので、併せて食べれば満腹感が丁度いい。

 地元店探訪もう一店は竹ノ塚の隣駅、西新井駅西口側に在る「らーめん 桔梗と空」。
 2019年4月の開業、変わった店名の由来は不明だが、桔梗が淡麗醤油味で、空が濃厚煮干し味を表し、2種類の味わいが選べるのが特徴の店。
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 店の場所は竹ノ塚駅西口からすぐで、以前ブログで紹介したカレー店「王子ムルギー」の並び、同じ細い道沿いに在る。
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 こちらも食券方式だが、味わいが2種あると悩む、此処も初回なので無難そうな「特製淡麗醤油らーめん」(税込1,050円)にして、コロナ太り進行中のためご飯物は止めておいた(笑)。
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 カウンターだけの8席でL字型に並んでいる。店は新しいので綺麗だ、左端の「しょうゆすこ」はバルサミコ酢、薄口醤油、ハラペーニョを混合した万能辛味調味料。
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 箸は割箸、水はセルフでプラスチックコップ、これとガラス製が多く最近増えているのが真空断熱カップ、「雅知」の磁器使用は珍しい。
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 出来上がった「特製淡麗醤油らーめん」、奥に大きな薄く切った煮豚と海苔が3枚ずつ立っている、長葱と水菜、手前に味玉と白い四角状の物は餅で、これが珍しい。
 スープは始めに魚介の香りが来る、4種類の醤油をブレンドして使っているそうで、全体的に味わいは濃い目、「淡麗」を謳ってはいるが結構濃厚だ(笑)。麺はストレートな中細麺、歯応えあり好きなタイプの麺。餅が意外な程にラーメンスープと合う。
 具が多いので完食すると結構食べ応えある、店主は別のラーメン店で働いていたそうで、一杯で満足できる充実感は「雅知」とは違うと思った。あくまでも個人的な嗜好だが、両店の中間ぐらいの味わいが丁度いいのかな?とも思った(笑)。
 ネット上で書かれているが、サービスはとても感じがいい、特に小柄なオバサマの接客は、この種の店では珍しい位に心温まるものだった。
 「雅知」「桔梗と空」共にとても真面目に作ったラーメンだと思う、それぞれの駅に行った時には、寄ってみて多分残念だと思わない筈だ。


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プロフィール

オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
人はそれぞれに「見方、感じ方、考え方」が違います。私が美味と思ってもそう思わない人が居て当然です、味覚とはそれだけ不安定で不完全なもの、あくまでも筆者個人の嗜好による感じ方である事を承知の上で読まれてください。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに赤坂、麻布十番等。
混雑電車が苦手で加齢による朝型人間化のため、ランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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