最後の晩餐にはまだ早い


綾瀬「タイレストラン」

 去年5月に、地元の千代田線綾瀬駅近くの高架線下(亀有寄り)に忽然とオープンしたタイ料理店、元々長く続いた靴屋だった場所を改装したテナントで、高架下店舗は日本人店主のアパレル系が撤退した後に、外国人が経営していると思われる飲食店開業が続いている、此の店の反対側には最近ベトナム料理店がオープンした。
 店名は「タイレストラン」で、タイ料理店でこの名前は直球そのもの(笑)、PARISセーヌ左岸オデオン座界隈には、「日本」とか「東京」を店名にした、中国系や韓国系の人達が営業する怪しげな日本料理店があったが、どうもあれをイメージしてしまうが。

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 ランチならハズレでも後悔しないだろうと思う値段なので、或る日好奇心から入ってみる事にした、タイ料理店はパクチーがあまり得意でない事もあってあまり利用しないが、数年前に「孤独のグルメ」に登場した、北千住の「ライカノ」へ行って以来だ。

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 オープン当初は行列が出来ていたが今は静かになった、持ち帰りも可能で、500円のワンコイン弁当まである。

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 ランチメニュー、セットは6種類で値段は全て税込880円。
・カオガパオガイ+ゲェーンキョワーン(鶏肉のバジル炒めとライス、グリーンカレー他)
・クイッティオトムヤンクン+カオガパオガイ(トムヤムクンラーメン、鶏肉のバジル炒めとライス)
・パッタイ(タマリンドソース風味の海老入り焼きそば)
・ゲェーンキョワーン(グリーンカレー)
・ゲェーンデーン(レッドカレー)
・カオマンガイ(タイ風とりめし、野菜スープ)
 初回は無難そうなカオガパオガイ+ゲェーンキョワーンを選んでみた。

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 ドリンクメニュー、タイビールは3種揃えている、置いてあるワインはチリ産だった。

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 この「ハイセックスブラウン」なる有精卵を使っているとの事で、何か元気漲りそうな名前(笑)。

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 タイ料理店でお馴染みの「4種の神器」、「ナンプラー(魚醤)」、「プリックボン(唐辛子)」、「ナムソム(酢)」、「ナムターン(砂糖)」、タイ料理好きはこの4種類を駆使して自分好みの味に料理を変容させる。

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 「カオガパオガイ+ゲェーンキョワーン」、第一印象は「野菜が豊富」、タイ料理と聞くと「辛い、酸っぱい」のイメージになってしまうのだが、実際は野菜が主役なのだと思う。
 味は日本人向けに多少アレンジしているとは思うが意外と食べ易い、特にカオガパオガイの味付けは気に入った。

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 グリーンカレーも普通に美味しい、やはりレトルトとは一味違う(笑)。

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 初訪問で好印象だったので、2回目裏を返した時は「クイッティオトムヤンクン+カオガパオガイ」を、トムヤンクンはまあ想定内だが、米粉を使った麺がイマイチ好みではなかった、長年小麦粉麺を食べていると、どうも米粉麺に慣れるのは時間がかかるみたいだ。

 店内はアジア系の女性が二人で対応している、厨房はよく見えなかったが男性が一人、日本人ではなさそう。
 珍しさも手伝ってか、結構お客はやって来る、特に女性客が多いと思った。インド&ネパール系料理では男性客が増える傾向があるが、これがタイとインドの料理方向性の違いなのかも知れない。
 日本人が経営する店舗が撤退した後に、外国人が経営する飲食店が交替入居する、地元でもこうしたテナントが増えている、飲食は「3K職場」とも云われ、なかなか若い人が働かない実態があるが、この日本人から外国人(特にアジア系)へのシフトはもう必然になってしまったみたいだ。
 綾瀬駅高架下には前述のベトナム料理店を始め、他にも面白そうな店がオープンしている、いずれこのブログでも紹介したいと思っている。


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西新井「王子ムルギー」

 東武鉄道スカイツリーラインの西新井駅近くに、いいカレー専門店があるとの情報をWEB上で知り、「自転車で何とか行ける、交通費いらない」と嬉しくなり(笑)、さっそく訪れてみる事に、日常は節約生活を心掛けているので、些細な事ながら往復の交通費をどうしても考えてしまう、自転車で行ける場所なら何よりだ。
 以前だと初訪問店は地図をプリントして持って行ったが、スマホに変えてからは、MAP上で店の場所と自分の現在位置が分かるので、その必要がなくなった、これだけでもお金かけて変えた意味があったと思いたい(笑)。
 我家からだと、環七をずっと西に向かい、国道4号線(日光街道)を越え更に直進、東武鉄道と交差する地点からすぐ左が西新井駅だが、現在高架工事を行っている関係で、駅の西側へ出るのが少々不便だ。

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 店の場所は西新井駅西口を出てすぐ、駅前は現在再開発進行中で、区画整理によって古い建物が無くなりつつあるが、この店がある一角は三角地帯になっていて、取り残されたみたいな不思議な場所、駅への近道になるのか、店前の細い道を人や自転車が頻繁に往来する。
 店名は「王子ムルギー」、WEB情報によると店主は昭和26年創業の老舗「渋谷ムルギー」でカレー作りを学び、北区王子で開業したが、一昨年現在地に移転して来たとの事。西新井でも「王子」を名乗っているのは、今迄の常連客への配慮からか?なお「ムルギー」とはヒンディー語で「鳥」の意味だそうだ。

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 開店時間の11時半直後に入店、店内はカウンターが8席程で、小上がりみたいな座布団の4人席もある。年配の夫婦(たぶん)二人で営んでいて、調理担当のご主人は、映画「タンポポ」に出ていた大友柳太郎に、米国のマティス国防長官を少し混ぜたみたいな渋い二枚目、若い頃は相当女性にもてた筈だ(笑)。建物の造りは結構古く、トイレを借りたら珍しく和式だった。

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 メニュー、カレーは税込780円~1,080円の価格帯、カレー以外にはオムライス(680円)もある。奥様に「今日初めて来ました、皆さん何を食べますか?」と聞いた処、「ウチは玉子入りムルギー(880円)が一番出ますね」との答えで、それにするつもりだったが、下にあった「ナシカレー(数量限定)1,080円」の「限定」の文字が気になり(笑)、「これはどういうものですか?」と訊いた処、「ナシゴレンの上にカレーを乗せた」との説明で方針変更、これをお願いする事にした(笑)。

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 まずはサラダ、刻んだキャベツにフレンチドレッシングをかけたシンプルなもの。

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 続いてスープ、具はワカメでちょっと和風味。

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 やって来た「ナシカレー」、予想より量が多い(笑)。
 ご飯を炒める手間がかかるので、数量限定にしているのだと思う。まずはソースを一口、辛さだけでなく深さもある味わいで、手間と時間をかけているのが分かる、おそらく炒めた玉ネギが味のベースで、そこへ各種スパイスを加えて煮込み、寝かせてから提供するのではないかと思った。あまり煮込まないインド・ネパール系のカレーとは根本的に違う。土台がしっかりしていて、その上に多くの要素が手を繋いで強固な防波堤を作っている、そんな感じだ(笑)。
 ナシゴレンはカレーに合わせて穏やかなもの、上に乗った目玉焼きがいい(笑)、ソースが美味しいので、あっという間にナシゴレンがなくなった。カレーだけ舐めているのも寂しいので、「すいません、白いご飯を追加でお願いしていいですか?」と、禁断の注文をしてしまった(笑)。

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 白ご飯、「あきたこまち」系か?一度に大量炊くのだろう、綺麗に粒が立っていて美味しい。ハイスピードで食べている私を見て、ご主人が「ウチのカレーはご飯に合わせて、美味しいカレーです」と、ニコリと笑っている(笑)。

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 顔を上げるとメニュー写真の上に、おそらく主人が描いたのだろう、達者な書とカレーの画が並べてあった、読んでいるとなかなか深い、「西新井の片岡鶴太郎」とでも呼びたくなる(笑)。
 カレーは美味しく、ご夫妻の優しさを感じて、温かさに包まれる素敵な店でした、今迄来なかった事を後悔する、此処はリピート確定、「また来ます」と云って店を後にした。

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 カレーを食べると甘味が欲しくなるもの、そこで環七を渡って行ったのは、ブログ記事で取り上げた「エスキモーカフェ」、私が「下町のグラッシェル」と呼んでいる店だ(笑)。

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 ランチタイムながらアイスクリームだけの注文で恐縮だが、お願いしたのは、かぼちゃアイス+みかんシャーベットの2種盛り(税込420円)、特にカボチャアイスは自店で焼いて香りを増した南瓜を潰して使い、チョコクッキーを加えたとの事で秀逸なものだった。
 2店で合計1,500円、充実したランチでした、同区内に住んでいながら、西新井は過去あまり来る機会がなかったが、食に関して奥の深い街だ、また探訪に来たいと思う(笑)。


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札幌・北15条東「Curry Power パンチ」~西17丁目「餅菓子商 白谷」(2017札幌食べ続け④)

 札幌後半戦の3日目は、朝の散歩で昨夜胃に入れたものを消化する事から始める(笑)。市内南部豊平川に近い中島公園は広い池や音楽ホール、天文台や文学館も園内に備えていて、緑豊かな札幌を代表する公園、それが歓楽街ススキノのすぐ近くにあるのも面白い。この時期紅葉が始まっていて、歩いていると北国の秋を、そして長い冬の気配を感じ取れる。地下鉄の駅も近いので、札幌を訪れた時にはお勧めしたいスポットだ。

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 公園内にある「豊平館」の建物、1880年にホテルとして大通に建築、明治天皇も宿泊し宴会場としても使われ、札幌の迎賓館的役割を担った。1958年に中島公園内に移築保存されるが、以降結婚式場として市民も利用可能だった、1964年国重要文化財に指定される。昨年4年間のリニューアルを経て再オープンした、少々綺麗になり過ぎた感じもするが(笑)、文化財でありながらも、現在でも式場や宴会場として、市民が利用可能な事が素晴らしいと思う。
 昼が近づいて来たので、地下鉄で北13条東駅へ向かう、札幌にはこうした地番そのままの地下鉄駅が幾つかある。

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 目的地は「リアン」同様に、札幌の定番になったスープカレーの店「Curry Power パンチ」で、私は3年連続で4回目の訪問になる。今回は札幌在住の友人夫妻との会食?で、開店時間直後に店内で待ち合せる事に、札幌の飲食店は駐車場を完備している処が多いが、先に停めた者勝ちで(笑)、混雑時には溢れてしまう事もある。

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 2014年10月開業のこの店も3周年を迎える、「石の上にも3年」と云うが、繁華街ではない場所でも3年続いたのは、それだけ味が支持されて来たと云う事だろう。

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 此処へ来ると、いつも「うまうまつくねベジタブル」(税込1,170円)を注文するのだが、今回も一応迷いながらも、やっぱりこれを選んでしまう、選べる辛さは8段階ある内の下から3番目「フック」で、ライスは小盛にしてもらった(笑)。

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 一年ぶりの「うまうまつくねベジタブル」、何故か「おまけ」も付いていた(笑)、まずはスープを一口、あっさりした和風スープが胃に浸みていく、ゴロンと大きいつくね団子と北海道野菜の相性が抜群、スープカレーは道産の豊かな農作物と乾燥した気候が生んだものだと思う。東京で食べるともっとコッテリした店が多いが、この店のカレースープは毎日でも食べられそうな優しさと中毒性がある(笑)。

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 店主の好意でラッシーまで出してもらい恐縮してしまう、今回も美味でした。残念なのはこのスープカレーが札幌へ来ないと味わえない事で、願うのは「五丈原」のラーメンとセットで、東京に支店出してくれないかな?と思う事(笑)。 
 食後は「甘味を食べに行こう」と、急に話がまとまり(笑)、友人の車に乗せてもらって、西17丁目札幌医大近くまで遠征、「餅菓子商 白谷(しろや)」まで行く事に。

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 2011年開業のこの店、私は3年前に訪れていて2回目。その時はフレンチランチの後に友人と店の前を通り、「大福」の文字に惹かれ入ってしまった店で、喫茶スペースで大福と抹茶をいただいた。
 前回もそうだったが、製造、販売、お茶出しの対応等全て店主一人でやっている、高級住宅地の円山も近く、住人達の御用もある店に見える。「和菓子店」ではなく「餅菓子商」を名乗っているのが特徴、店のWEBページでは、
「ここ北海道で収穫される米は、厳しい自然の力と少しの人の手を借りて美味しく育っていきます。土と水と光と命。それだけで作り上げた白谷の餅。大量生産も日持ちもしません。ただ誰かに喜んでもらえるために、毎日丁寧にこしらえています。」
と自店紹介をしている。
 店頭の餅菓子、どれも美味しそうで何を選ぶか迷うが、珍しい「モンブランもち」(税込140円)にしてみた。

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 抹茶椀が並び、客は好みの物を選べる。

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 一番渋く地味な、瀬戸黒みたいな碗を選んだ(笑)。

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 モンブランもちは、同じく店の説明では、
「白餡とマロンペーストで作った『マロン餡』でお餅をふんわり包み、刻んだ栗の甘露煮を上に添えました。お餅の中には生クリームが入っています。」とある。
 柔らかく上品な味、餡もマロンペーストも上質、儚く消えてしまう束の間の美味しさでした、抹茶(200円)もさすが本職で丁寧に点ててある。そして東京のこの種の店と比べると、価格破壊的に安い(笑)。
 地元民を対象としている店なので、あまり観光客が荒らしてはいけないと思うが、西18丁目駅近辺にフレンチ食べに行ったついでに、寄ってみる価値ありです(笑)。
 お付き合いいただいた友人夫妻に感謝です、忙しい中をありがとうございました。
 私はその後ATMでお金を引き出し、フレンチ3店目に出発する事に(笑)。


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御徒町「ヴェヌス サウス インディアン ダイニング 御徒町店」

 このブログでは、上野・御徒町のインド・ネパール料理店を「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」「アーンドラ・キッチン」「ベジキッチン」「ヴェジハーブサーガ」と記事にして来たが、今回新店がオープンしたとの情報を得て、アメ横へ珈琲豆を買いに行く時に現地確認をする事に。
 店の名前は「ヴェヌス サウス インディアン ダイニング 御徒町店」、やたら長い店名だが(笑)、本店は錦糸町に在り人気店になっているとの事、名前のとおり南インド料理を提供する店だ、御徒町店は今年3月にオープンしている。
 場所は地下鉄日比谷線仲御徒町駅を出て、昭和通りに沿って秋葉原方面へ向かうと左側に交番があるが、其処を左折し最初の道を左に曲がればすぐの二階屋、外装は派手で目立つが、新築ではないから元は何かの商店か?

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 上野・御徒町にインド料理店が多いのは、元々JR御徒町駅南側に宝石商が集結していて、インドやスリランカ等から宝石バイヤーが多く訪れ、彼等のための店が出来たからと云われている。その後秋葉原にIT関連企業が進出、数字に強いインド人ビジネスマンが増え、彼等のためにインド料理店が出来る、最近では上野~御徒町~秋葉原間には、数えきれない位インド・ネパール料理店が増えた。
 御徒町は以前JR御徒町駅周辺に店が多かったが、最近は東進して昭和通りを越え広がって来ている(笑)。

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 店前に掲げてあるランチメニューだが、ホワイトボード手書きなので少々判り難い、「Niboshi Nasu Kuruma ニボシ ナス クルマ」は謎だ(笑)。

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 開店時間の11時直後の入店だが、既に一人食事中だった、1階は10席位だが2階にも客席があり、店の造りは「ベジキッチン」に似ている、店の人は全てインド系みたいで、ヒンディー語なのかタミル語なのか不明だが英語以外で話していた。

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 ランチメニュー、セットはA~Cの3種類で、その他は「ドーサセット」と単品の「カレーライス」、せっかくだからと一番値段の高いCセット(税込1,000円)に決めた、内容はノンベジカレー3種、2種の日替りベジカレー2種、ラッサム、サラダ、スイーツ、スナック、ライスにナン・プーリー・ドーサのうち一種と盛り沢山。

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 注文後あっという間に出て来た、早い(笑)、メニューには書いていないが、これはどうみても南インドの定食と云われる「ミールス」だ、なお北インドでは「ターリー」と呼ぶそうで、日本なら「幕の内弁当」と「松花堂弁当」の違いみたいなもの?

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 左半分は下から「ラッサム」「チキンペッパー」問題の「ニボシ ナス クルマ」「キーマと豆」だと思う。

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 右半分は下から「とうがんと豆」「ミックス ベジ マサラ」にサラダ、タピオカデザート、一番奥が「スナック」とあったが謎のフライ(笑)、大豆グルテンみたいな食感だった。真ん中は日本米を炊いたご飯。

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 少し遅れて来たのが「ドーサ」、米と豆を擂り潰し平たく焼いた南インドのガレット?独特の風味があって、なかなか美味。

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 ラッシー、ランチドリンクはこれしかないみたいだ、味はごく普通でした。

 各カレーの味は割とマイルドで穏やかなもの、個人的にはもう少しスパイスを効かせ、味のエッジが立っている方が好みだが、これは日本人それもランチタイムに合わせていると思う。ライスが日本米なのがちょっと残念、ミールスにはやはりバスマティ米の方が合う、ドーサをランチで提供する店は少ないので貴重。細かい事を云えば幾つかあるが、この内容で千円ポッキリなら、まあ満足出来る、「ニボシ」はよく分からなかったが(笑)。
 ビジネスエリアでインド料理店が増えているのには理由がある、サラリーマン&OLのランチは時間が勝負だ、オフィス⇒店⇒オフィスを1時間以内に収めないといけない、店に居られる時間はせいぜい20~30分位、インド料理は注文してすぐ出せるのが強みだ。同じ千円ランチでも「必ず1時間以内に戻れる」が確実な店は客として安心、他の業種、特にフレンチや、パスタを茹でるイタリアンはこうは行かないから、まず勝負にならない(笑)。

 食後は時間があったので、そのまま近くに在る「日本で二番目に古い商店街」とされる佐竹商店街へ行ったのだが、この話は次回の記事にしたいと思う。


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南青山「MAMA」(2017年1月)

 昨年5月のランチ訪問時に「また来ます」と云ったまま半年以上経っていた、南青山のレストラン「MAMA」、やっと3回目の訪問が出来た。サラリーマンリアイア後は遠出が億劫になって、上野や秋葉原以西はあまり行かなくなり、表参道は大阪へ行く位に遠く感じてしまう(笑)。
 高級フレンチ出身のオーナーと料理長のコンビにより、上質なワイン類の提供と箸で食べる「フランス料理の哲学、技術に基づき丁寧に仕上げられた料理」を掲げ、2015年5月に開業した「MAMA」だが、店へのアクセスは正直よくない、表参道、渋谷、六本木どの駅からでも15分は歩く、よくこの場所を選んだと思うが、繁華街の喧騒から離れた静かな場所で営業したいと云う、店側2人の意向によるものだろう。

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 寒かったこの日、店への到着は12時少し過ぎ、去年からランチ営業を始めた事もあり、店が周辺地域に馴染んで来た様にも見える。
 一応予約して行ったのだが、12時過ぎの入店時にはカウンター席に先客が1人、テーブル席にも2人、その後続々と来店し3つあるテーブルは埋まり2回転する席もあった、周りに飲食店が殆ど見当たらない事もあるが、ランチ処として認識されて来たみたいだ。

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 平垣内オーナーに挨拶し、彼の労作手書きメニューを拝見する、前回は「イベリコ豚の天使の羽根定食」から「とんかつ」をお願いしたが、今回は「カツカレー」にしようと決めていた、ただ「週替定食」(1,200円)の「そぼろ丼」にも惹かれ、これも食べたかったが(笑)。
 当日の料理は以下のとおり、このランチを注文しているのは私だけだが、おそらく標準仕様より品数が増えている筈だ(笑)。

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・人参のピュレとラペ、胡桃

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・イベリコ豚の豚汁

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・フォアグラとイチジク

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・Puy Redon Chardonnay 2015
 平垣内セレクション、仏南西部ベルジュラック産で、この地域には珍しいシャルドネ種を使用、AOC認定ではないが、ブルゴーニュの高級白を思わせる味と香り。グラスはリーデルの高級品「ブラック・タイ」。

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・左の近藤悠三作と聞く鉢中にはシーザーサラダの下にラタトゥイユ
 中の河村喜太郎作ぐい呑み中は、下から紫キャベツの酢漬け、蛸のマリネ、コリアンダー風味の棒々鶏、冬野菜のエチュベ
 右の永楽善五郎作の皿には鮪とビーツのユッケ風

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・イベリコ豚のカツカレー

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・一応皿に載せて、一般的な「カツカレー」にしてみた(笑)。皿はローゼンタール。

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・大納言あずき、ココナッツのアイスクリームに焙じ茶

 まずはアミューズとして出た人参の甘さと旨味に驚く、特別な人参ではなく甘味を出す加熱調理によるものとの事だが、雲丹等入れず人参そのものの味にしたのは賛成。前回もイベリコ豚汁は美味だったが、今回は「寒いので、スープ的に出します」と先に出た、地味な根菜達がイベリコ脂を纏って美女に変身している、漆椀もいいし家庭では出せない味だ。フォグラも小品ながら美味で、アルコールに弱い私でもワインが飲みたくなる。
 「サラダ」&「小鉢」の次の品々は、どう見ても通常バージョンではない(笑)、夜のメニューから出してくれたみたいだが、手をかけた品が上手の器に盛られている、ワインを飲む事を想定して酸味は抑え気味。
 そしてカツカレー、カツはイベリコ豚の「天使の羽根」と呼ばれる肩甲骨の肉を使用、一頭から約500g位しか取れない希少部位。カツは前回同様濃い旨味がストレートに来る、添えられた鹿児島産「デコーソース」も合っていた。市村料理長はカレー大好きだそうだが、夜にもカレーを出しているので、ワインの余韻を消さない様スパイスは控え目、ルーから「フォン・ド・ヴォー」を仕込む要領で作っているとの事。「カツカレー」と聞くと学食やカレーチェーンで食べる物を連想してしまうが、あれとは全くの別物でレベルが違う(笑)、福神漬も自家製。
 小豆炊きの達人から学んだという大納言餡とココナッツアイスも良かった、お茶も美味。

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 ある意味、高級レストランで1万円のランチを食べる以上に贅沢な時間に感じた、作る人1人、提供する人1人、ミニマムな体制での客1人のための料理、「これを食べて欲しい」とのメッセージが直に伝わって来る、インテリアや器等のセレクションもいい。
 店の本領発揮は夜の部だと思うが、ランチでもその片鱗が伺え本気度が伝わる、テーブル席の女子達の会話が聞こえたが、「素敵な店、すごく美味しい、今度夜にも来たい」の三題で、そう思ってくれるならランチ営業する面倒も報われる。
 近隣のオフィスや家庭へ向け、少数だが弁当宅配もやっていて結構需要があるとの事、「注文先まで運ぶの?」と訊いたら、今は弁当専門のバイク配送業者が存在し、依頼すればGPS探知によりすぐ来てくれ、支払いはネット決済で行うそうだ、凄い時代になった(笑)。

 いい空間といい料理で、つい長居してしまうが、市村料理長と平垣内オーナー、お気遣い感謝です。ランチばかりで迷惑でしょうが、次回は「イベリコステーキ」その次は「謎のイベリコ豚料理」を食べに来ます(笑)。


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プロフィール

オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
店の点数評価等はしません、「食と人」を描きたいと思っています。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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