最後の晩餐にはまだ早い


梅島「角萬 梅田店」

 ラーメン好きなら知っていると思うが「ジロリアン」と云う言葉がある。慶応大学三田校舎近くにある「ラーメン二郎」及びその系列店のラーメンに惹かれ、中毒のように食べる人達をこう呼ぶ、彼等が残した名言に「二郎はラーメンではない、二郎と云う食べ物なのだ」がある(笑)。
 ラーメン界における二郎と似た日本蕎麦店を知ったのはWEB情報からで、その名は「角萬(かどまん)」、私の世代では「角萬」と聞くと「=大塚」と連想するのだが、あれは今なき結婚式場で蕎麦店ではない(笑)。
 「~庵」や「~蕎麦」を名乗る店が多い中で珍しい店名だが、この系列店で出す蕎麦がユニークで固定ファンが居る事で知られる、「カドマニア」または「カドマニスト」と呼ばれるそうだ、「角萬は蕎麦ではない、角萬と云う食べ物なのだ」とのパクリ言葉もある(笑)。その角萬系の1店が足立区内にある事を知り、何とか自転車で行けそうな距離なので、天気のいい日に行ってみた。
 場所を説明するのが難しいのだが、一番近い駅は東武鉄道の梅島駅、歩いたら15分はかかると思う。駅から南へ向かい、第九中学校に沿って荒川岸へ進むと、通称「赤不動」と呼ばれる真言宗の神社明王院があるが、その近くでアクセスはよくない。

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 事前に調べたら開店時間は10時半から13時半で昼営業だけ、不定休で月2、3日休むらしい、此処まで来て店が休みだったら代替の店は周りに無い(笑)。

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 車で来る人が多いみたいだが駐車場はなく、近くのコインパーキングを案内している、道路が狭いので路上駐車禁だが、この日も停めている車があり一騒動あった(店の客ではなかったが)。

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 入店は11時位だがほぼ満席、殆どが男性客でガテン系な作業服姿も数人、店の女性に相席でも構わないかと訊かれて、無問題なので奥のテーブル席に座る。
 席に着く前に「ご注文は?」と訊かれたのだが、厨房一人、店内一人でやっているので人手が足りないのだろう、事前に決めていた「冷し肉なんばん」(税込1,000円)と「海老天」(450円)を注文する、値段は足立区内の蕎麦店に比べたら高いと思う、趣味系高級蕎麦店の価格だ。

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 店内はテーブル席と奥の座敷席で30名位入れる、この靴の並べ方は見事、一人で配膳しながら、こうした気遣いは立派(笑)。なお店内は禁煙ではない。
 客の注文を聞いていると面白い、店の名物は「冷し肉なんばん」で、注文の7割はこれだが、常連は「ヒヤニク」と注文する、100円増しの大盛りは「ヒヤニクダイ」、さらに「別盛り」云うのがあって、つけ麺みたいに蕎麦とツユを分ける盛り方。「注文は?」と訊かれて、「ヒヤニクダイベツモリ」と即座に応えられるには、少し経験が必要だ(笑)。

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 壁に掲げてあるのは先代の写真だろうか?現在の厨房には割と若い男性、店内の配膳は奥様と思われる女性が担当している、彼女の動きがとてもテキパキとしていて、客の男性達を上手く捌いている、下町の飲食店はこれが必要だ。写真のある壁面の後ろがトイレで、なかなか絶妙な位置に作っている。

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 暫く待って運ばれて来たのが「冷し肉なんばん」+「海老天」、ラーメン二郎程ではないが見た目のインパクトはある、太い平打ちの蕎麦、その上に豚肉と長葱を煮たもの、濃い目のかけヅユがかかっている、丼の縁に乗ったのが大きな海老天、真っすぐ綺麗に揚げている。葱を沢山使っているが別盛りで薬味葱も付く。

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 何と云ってもこの麺、いや蕎麦が独特、自家製麺だが蕎麦粉の割合は低そうで5割位か、味も食感も他にないこの店独自のもの、蕎麦自体は見た目より柔らかく、音を立てて啜る食べ方は無理、「ワシワシと食べる」感じだ(笑)。

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 海老天は昔蕎麦屋で食べた天丼の海老だ、衣が厚くこれもワシワシ食べる感覚、注文時に「海老天、衣を薄くして」と頼んでいる客が居たが、若い人は「何だ、この衣の厚い天ぷらは?」と思う人は居ると思う、私は嫌いではないが。

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 肉は甘辛く煮ている、濃い目のかけヅユと絡んで、見た目辛そうだが、食べるとそれ程ではなかった、ただ帰ってから喉は乾いたが(笑)。

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 ヤカンに入れた蕎麦湯をもらい、残ったツユを薄めて飲む、甘辛さが立って独特の食後感だった。
 
 最初は合計1,450円で高いかな?と思ったが、実際に食べてみると、この蕎麦は個性とソウルフード的懐かしさ、そして中毒性がある、画像を見ているとまた食べに行きたくなった。再訪してみたいし、また直系の「角萬御三家」と呼ばれる、他の2店(竜泉・向島)でも味の違いを確認したいと思った。更に本郷店を加えて「四天王」説もあるそうだ。
 角萬へ行った人は、こうして「カドマニスト」になるのだろう(笑)。


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稲荷町「らーめん 稲荷屋」

 都営地下鉄大江戸線の牛込柳町駅近くにあった、フランス料理「ル・デッサン」は大好きな店だった。料理人夫妻二人で営む小体な佳店ながら、プリフィクスで選べる料理は量が多くどれも丁寧な作り、料理が出るのに時間はかかったが、それが欠点と思えない内容と値段の安さで、職場が近かった事もあり同僚と連れ立って何回か訪れた。
 人気がありながら閉店してしまったのはとても残念だった、お子さんが生まれる事になり、奥様が手伝えなくなるのが理由と聞いたが、「彼女の代わりは居ない」と潔く店を閉めた店主の姿勢は立派と思った。その後店主の故郷である静岡県島田でラーメン店として復活、「ラーメン ル・デッサン」を名乗って営業している。
 この話を書いたのは、今回紹介するラーメン店主もフランス料理出身と聞いたからで、ネット上での評判も良く、以前から行ってみようと思っていた店で、今回ようやく初訪問する事に。
 店の名前は「らーめん 稲荷屋」で、場所は地下鉄銀座線稲荷町駅近く、稲荷町で稲荷屋は何とも直球なネーミングだ(笑)、2015年3月のオープン。

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 駅から地上に出て、仏壇仏具店が並ぶ浅草通りを浅草方面へ向かって右側、黄色に赤字で目立つ店名表示の看板が見える。雰囲気は何処となく昭和調でレトロなラーメン店と云う印象。
 「創業手帳Web」と云うサイトで、店主が自身の経歴と起業、何故フレンチではなくラーメン店にしたのか等を語っているので、興味ある人は読んでみて下さい。
https://sogyotecho.jp/interview-takahashi/
 今更ながら東京で飲食店が独立開業するのは、多額の資金が必要なのだなと思う。

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 店前に置かれたメニュー看板、右下が話題の「限定メニュー?」で、フレンチの技法を取り入れたラーメンの事、2か月ごとに内容変更するらしい。

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 入口近くの券売機、2~3月の限定メニューは「ホタテのミ・キュイとヴァン・ブランのスープ」、これどう考えてもフランス料理だ(笑)。迷ったのだが、今日は初訪問だからと思い、店一番推しのメニューだと思われる「ワンタンメン」(900円)に決め食券を購入、ライス類の追加は止めておいた(笑)。

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 食券を出してカウンターに着席、横に一列8席の他にテーブル席が3卓?ある、外見で想像したより広い店舗だった、水はセルフ、箸はエコ仕様の洗い箸、味変アイテムは粉胡椒だけ、花粉症人間にはティッシュ箱が嬉しい(笑)。

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 開店時間11時から14時迄のランチタイムのみ禁煙。店は男性二人で営んでいる。

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 いかつい身体の店主が作り、出来上がった「ワンタンメン」、大判チャーシュー2枚が目を惹く、他にワンタン、メンマ、カイワレ、海苔。
 まずはスープを一口、鶏ガラ出汁ベースで最初はあっさり味、嚥下していくと味のコクと深さを感じる、これは好みのスープだ(笑)、醤油の香りも立っている。
 チャーシューは柔らか過ぎず歯応えを残している、豚特有の臭みはない。ワンタンがまた良かった、中身がしっかり詰まっていて皮もスープの中でダレていない、最近食べたワンタンでは「大喜」と双璧だった。

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 麺は中細で縮れは殆どないが、昔ながらのかん水の香りは感じた、歯応えあって喉越しも良好、これも好みの麺だ。
 全体の印象を云うと、昔風の東京下町ラーメンの面影を残しながらも、現代的にリファインされ旨味を増しているラーメンと云う感じだ。フレンチのフォンを摂るテクニックは、スープに生かされていると思う。
 私は東京下町育ちなので、鶏出汁の澄んだスープ、醤油味、細麺のラーメンで育った人間、今回みたいな一杯は、考える前に「自分が旨いと思うのは、この味」と脳が反応してしまう(笑)。
 此処はまた来てみたい、上野~秋葉原間のラーメン店は「粋な一生」「大喜」に続きこの「稲荷屋」とブログで紹介したが、何処も個性を感じさせるいい店だと思う、何故か3店共に昭和通りの東側なのが不思議だが(笑)。

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 帰りにデザート?が欲しくなり、寄ってしまったのが近くのベローチェで、「バナナナッツケーキ」(税込350円)と「ブレンドコーヒーM」(200円)を注文、これ体重が減らない原因(笑)。でもケーキもコーヒーも昔より美味しくなっていると感じた、こうしたコーヒーチェーン業界も競争が激しく、生き残りに必死なのだろうと思う。
 話は戻るが、フレンチ料理人からラーメン店主への変身、そして成功してフランス料理店を出す事を考える、料理人もフレキシブルな行き方が求められる時代になった。日本人は元来「この道一筋何十年」みたいな職人が好きだが、もう時代は変わったと云う事かも知れない。
 私の友人にはラーメン店主でフランス料理フリークと云う人物も居る、フレンチとラーメンの関連性、もう少し研究したいと思う(笑)。


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大阪・天王寺「うどん和匠」(2018関西食べ続け⑤)

 「オテル・ド・ヨシノ」での華麗なる午餐会が終わり、和歌山駅から大阪へ帰る前に、和歌山土産を買おうと、JR和歌山駅に直結した商業施設「MIO」に寄ったのだが、一階にあったコーヒーショップが何時の間にか無くなり、ガチャガチャ置場になっているのに驚く。

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 以前「オテル・ノ・ヨシノ」のディナーへ行った時は、階下のホテルに泊まり、朝食は摂らずに駅まで歩き、此処のモーニングサービスを注文していた、店のオバチャン達が実にいい味を出していたのだが、撤退はとても残念。同じフロアに残っているのは、全国展開しているコーヒーチェーンとベーカリーカフェ、機械でコピーしたみたいに何処へ行っても同じスタイルの店になり、面白くなくなってしまった。人間が営んでいた店の後が自販機等の機械が並ぶスペースになるのが、今の日本を象徴している気がする。
 紀州時快速の中では爆睡(笑)、天王寺駅で降りてホテルへ戻ると、もう夕方5時近くになっていた。食べ疲れもあって、このまま部屋で寝てしまおうかと思ったが、せっかく食べ続けに来たのだから、一食パスは勿体ない?(笑)、なにか軽いものでいいから近くを探そうと思った。旅行前に在阪の友人から教えてもらった、カレーうどんが美味しいと聞く店にも惹かれたが、地下鉄往復なので和歌山で満タンになった身体が重い、うどん店なら近くでもあるだろうと、スマホ検索で引っかかったのが、讃岐うどんを提供する「うどん和匠」と云う店、此処もカレーうどんが名物との事なので、行ってみる事にした。

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 店は天王寺駅前交差点から玉造筋を東に進み、南河堀の交差点を左折、天王寺中学校の道路を挟んで斜め前辺りになる、2015年9月開業だから比較的新しい店だ。
 入店したらほぼ満席、カウンター席の奥が空いていたので、「此処(座って)いいですか?」と厨房内の店主と思しき男性に訊いたら、「時間かかりますが、いいですか」との事、どうもこの日たまたまだと思うが、店主一人の対応つまりワンオペになっていて、料理出しが遅くなっている様子だ、これからまた別の店へ行くのも面倒だし、お腹が空いている訳でもないから(笑)待つ事にした。

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・メニュー

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・店名物カレーうどんの種類
 この中から「ちく玉天カレー」(750円)を注文する。

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・洒落た箸袋

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・讃岐なので砥部焼の器を使っている。

 店内はカウンター8席の他に小上がりみたいな座敷があり3卓12席、これ料理を作りながら一人で回すのは大変だ、東京同様に大阪も飲食の人材不足と聞いたが、その実態を見た思い。
 その後、中国系らしき若い女性が三人で入店して来た、ガイドブックでも見て来たのか、店主が相当待つ事を伝えたのだが日本語が通じない、見かねた一人の男性客が英語で、混雑していてかなり待たなければならない事、現在三人の席が無く店内が狭いので外で待つ事になるのを伝えたら、諦めて出て行った。店が頼んだ訳でもないのに、こうした事を進んでやるのが、やはり大阪人だなと感心する(笑)。

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 そんな事もあって結構待ったが、ようやく順番が来て、店主が運んで来たのが「ちく玉天カレー」、見た目のインパクトはかなりある(笑)。
 ちくわ天は一本を縦半分に切り、玉子は半熟に茹でたものを揚げてある、カレーは割と粘度のあるタイプで、辛さ・スパイシー感は少ない、何処か懐かしく分り易い味で、これ決して悪口ではないのだが、ボンカレーの味に傾向が似ていると感じた、大塚食品も大阪だから、これが受け入れられるのではないかと思った。
 饂飩と出汁はなかなかいい、出汁は昆布ベースにイリコ等を加えた混合だと思う、当たり前だが駅スタンドの饂飩とはレベルが違う、でも個人的には「南海そば」の饂飩も好きなのだが(笑)。
 これで750円なら安いと思う、電車賃かけて行くと云うより、家の近所に在れば月一位では行きたい店だ、従業員が安定して就く事を願ってしまう。

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 店を出て、ホテルへ帰る途中に見上げると、其処には「あべのハルカス」が光を放っていた。西城八十作詞、船村徹作曲で村田英雄が歌った「王将」の中に、「空に灯がつく 通天閣に おれの闘志が また燃える」とあるが、今なら通天閣ではなくあべのハルカスだなと思い歩いていたら、何時の間にか「王将」の歌を口ずさんでいた(笑)。


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西新井「担々麺 琉帆」

 「また麺ですか?」と云われそうだが(笑)、食遠征を控えているので出費を抑えているのに加え、地元で興味深い店と出会ったので紹介しておきたいと思う。
 店の名前は「担々麺 琉帆(るぱん)」、場所は足立区内の西新井だが、駅からは少し離れる、「ギャラクシティ」と呼ばれる複合施設のさらに北側、ブログで紹介したジェラテリア「エスキモーカフェ」と同じ通り沿いだ。
 店の存在を知ったのはWEB情報から、2016年5月の開業で「赤坂の有名店で働いていた店主が独立開業した、ちょっと変わったスープが特色」との事だった。担担麺は「この店さえあれば」みたいな、ベストの店を見つけるのは難しい、店ごとに味の構成が違い、あとは自分の好みに合うかどうかで選ぶしかない、私が好きなのは専門店ではないが、同じ西新井にある中国料理「香府山」の少し薬膳的な味わいのある担担麺だが、噂になるものなら試してみたい(笑)。

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 我家からだと自転車で30分位、東武スカイツリーラインと環七が交差する手前の道を北上、商店街が途切れて団地の連なりが始まる場所にある。

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 店前の看板、無化調(化学調味料不使用)、自家製胡麻ダレと鶏ガラスープの飲み干せる程旨いスープがウリで、「百聞百見は1食に如ず!!」との文句に、店主の自信が感じられる。

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 他店同様、入ってすぐに券売機だが少々判り難い、担々麺(店表記のまま)は、「担々麺」(税込800円)、「香辣担々麺」(900円)、「麻辣担々麺」(900円)、汁なし担々麺(900円)の4種類、考えていたら「お客様初めてですか?今説明をします」と店員がやって来た。
 店のWEBページの説明に沿うと、
「担々麺」・・自家製の練り胡麻の風味とコクを楽しんでください!!辛さ少な目なので、胡麻の風味を楽しめます。
「香辣担々麺」・・生姜・自家製辣油・焦がし一味唐辛子等で炒めた辛口の挽肉がスープに混ざり、身体の中から熱くします!!辛さは「弱」「強」を選べます。
「麻辣担々麺」・・花山椒・焦がし一味唐辛子・ニンニク等で炒めた挽肉がスープに混ざり、舌で感じる痺れをご堪能ください!!辛さは「弱」「強」を選べます。
 店主は「!!」を使うのが好きみたいだが(笑)、初回なので無難にノーマルな「担々麺」に決め、「セット白飯」(100円)と共に購入する。

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 カウンターはL字型配置で9席、店奥には個室風なテーブル席がある、壁面に掲げてあったのが以下の詩?で、出典は不明だが不思議な店名の「琉帆」は此処から取ったみたいだ、店内装飾も「波」をテーマにしている。

此の舟の輝く球は
 行き先を照らし
此の帆に吹く風は
 舟を前に進める
琉を帆に掲げ
 大海原へ

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 味変アイテム、供用の洗い箸を使用。

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 「店主の担々麺へのこだわりはここに書ききることができません」そうだ、延々と蘊蓄を書き連ねるよりは好感が持てる(笑)。

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 「琉帆担々麺の楽しみ方」、この中で出て来る「ネギ油」については後述。

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 やって来た担々麺、まず見た目からしてユニーク、真っ赤な切立型の丼、縁の渦巻き模様を見ていると目が回りそう(笑)、そして何と云ってもこの白いスープが珍しい、具は辛味ある炒めた挽肉、モヤシ、青梗菜。
 まずはスープを一口、少しトロミを感じる鶏白湯系、胡麻のクリーミーさがコーンポタージュスープみたいな印象で、辛味は豆板醤ではなく辣油で加えるみたいだ、「辛さ少な目」とあるが見た目より辛い、最後に酸味が来るのが一番の特徴、この味の重ね方は他店では出会った事のないタイプで噂どおりに個性派だ。
 麺は中太で縮れのあるタイプ、喜多方ラーメンに使う麺みたいだ、他店で汁あり担担麺は細麺で縮れの少ない麺を使う事が多いので、これも珍しいと思う。

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 ご飯は昼の開店直後なので、炊き立てで美味しかった、コシヒカリ系か?

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 「ネギ油」だが、赤坂「古屋オーガストロノム」でパンに使う「サンドゥー」みたいな印象(笑)、たしかにこれを入れると、スープのコクが増すと思った。
 担担麺はWEB上の噂どおりにユニークな仕上がりだった、特に酸味の使い方が面白いので、店主に直接訊いたら酢を加えているそうだ、他にはない味は後を引く、この記事を書いている今も「また食べに行ってみたい」と思い始めている(笑)。
 今、担担麺を提供する店の数が増えているので、その店でしか味わえない個性的なものを出さないと、すぐ飽きられてしまうのだろう、担担麺好きは一度試してみる価値ある店だと思う。
 

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仲御徒町「らーめん天神下 大喜」

 地下鉄千代田線湯島駅近く、春日通り沿いにあった「らーめん天神下 大喜(だいき)」は、私にとって懐かしいラーメン店だ。
 1999年の開業、当時私は湯島駅から職場へ通っていたので、残業帰りによく訪れた、あの頃は仕事漬けの毎日。それまで「ラーメンと云えば醤油味」の固定観念があったが、この店で初めて体験した鶏塩味のスープは鮮烈だった。
 開店後暫く通っていたが、数年後TVのラーメン特集だかで、何と「全国一位」に選ばれてから、突然大行列が始まった(笑)、物を食べるための行列は苦手なので、何時の間にか足が遠のいてしまっていた。
 その大喜が春日通りの道路拡張により閉店すると聞いたのが去年始め、もう一度訪れたいと思っていた処、閉店ではなく移転するらしいと知った。「何処か近く?」と思っていたが、日比谷線秋葉原駅と仲御徒町駅の中間地、昭和通り西側だった、文京区から台東区へ移った事になる、去年5月の移転後今回ようやく訪れる事が出来た。
 場所は蔵前橋通り沿い、昭和通りから鳥越神社へ向かう途中で、繁華街でも商業地でもなく、周りは地味な小さいビルが並んでいる界隈、昭和通り東側の秋葉原駅周辺は再開発が進んでいるが、西側はこれからだろう。なおブログ記事にした人気ラーメン店「粋な一生」もこの近くだ。

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 店の間口は狭い、湯島天神からは離れたが「天神下 大喜」の暖簾が掲げてある、此の地でも同じ名前で続けるみたいだ。

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 店前に置いてあった「お品書き」、やはり鶏塩味の「とりそば」(税込850円)を筆頭メニューにしている、湯島時代の最後から値段は上げていないみたいだ。
 入店するとすぐ券売機がある、「とりそば」にするつもりだったが、隣の「特製とりそば わんたん・味玉入」(950円)が気になってしまい、思い切って?これに決め、ついでに「ランチタイムごはん」(50円)も購入、明らかに食べ過ぎ(笑)。

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 「どちらでもどうぞ」と云われたので、入口近くの席に座る、水はセルフ式だった。

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 1階はカウンター10席、2階にも客席があるみたいだ。

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 味変アイテム、粉唐辛子入れに湯島時代の記憶が蘇る(笑)、箸は割箸使用。

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 やって来た「特製とりそば」
 具はワンタン、味玉、メンマ、海苔、白髪ネギ、カイワレ、鶏肉チャーシュー、そう云えばラーメンにカイワレを使ったのは、湯島時代のこの店が初めてではなかったか?
 まずはスープを一口、「ああ、この味だ」と20年近く前になる記憶が鮮やかに蘇った(笑)、初めは淡いが次第に深みが増す味わい、塩味ベースのスープは鶏と魚介の風味と旨味で、味を複雑にしている、淡にして濃く、静にして滾っている。
 ブログ記事で取り上げた、竹ノ塚の「武藤製麺所」の店主は大喜出身で、店のスペシャリテは「わんたんとり塩めん」、この「とりそば」とよく似ているが、味は微妙に違う、上品さではやはり本家だなと思った、細麺もスープとよく調和している。

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 ランチタイムサービスのごはん、これ50円は安い(笑)。私の記憶では店主の奥さんが台湾出身で「魯肉飯」からヒントを得て、この肉かけご飯を作ったと聞いたが、WEB上で調べてもよく分からなかった、もし違っていたら失礼。
 肉の味付けのバランス良好、日本人向けに香辛料は抑えているが、幾らでも食べ続けられそうで、ちょっと怖い(笑)。

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 大喜と云えば、この鶏チャーシューを流行らせた元祖だと思った、本家本元だけあって、昔と変わらず美味しかった。
 久し振りの大喜の塩味ラーメンだが夢中で食べ終えた、昔好きだった人に再会したみたいな、懐かしくて嬉しくて、少々照れ臭い気分(笑)。厨房内の店主の髪も真っ白になり、やはり過ぎた月日を感じてしまう、食べる客の方もそれだけ年齢を重ねているのだが・・。
 御徒町には月一位の割合で買物に来ているので、ランチローテーションに入れようと思った(笑)、次は違うメニューも試したい。
 「継続は力なり」との言葉があるが、移転しても味は変わる事なく、信じるやり方を続けて来たからこそ「名店」なのだろう、これからも残って欲しい店だ。


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プロフィール

オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
店の点数評価等はしません、「食と人」を描きたいと思っています。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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