最後の晩餐にはまだ早い


三郷「林や」

 東京に隣接する埼玉県三郷市に、安くて美味しいとんかつ店があるとの話は以前から聞いていた、調べてみると我家から自転車で30分位の距離、とんかつ好きの私としては行きたいと思いながらも、寒い日が続いたりすると自転車に長乗りが億劫になり、とんかつ食べたくなると、地元の格安チェーン「松乃屋」に行ってしまっていた(笑)。やがて春になり自転車にふさわしい季節、「よし、今日こそ行ってみよう」と定休日でない事を確認した上で出かける事に。
 我家からだと、中川に架かる飯塚橋を渡り、ガソリンスタンドのある交差点を北東へ向かって進む、やがて広大な水元公園の敷地になるが、そのまま直進すると、東京都と埼玉県の都県境にあたる小さな川がある、そこを越えたらすぐ右側に店がある。

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 開店待ちの行列が出来ていたので、「え~?行列」と思ったが、よく見たら隣の鰻屋だった、此処も割と有名な店だそうだ、更に進むと豪壮な日本家屋の蕎麦店もあり、この道(67号線)はちょっとしたグルメストリートになっている(笑)。ただアクセスはよくない、一番近い駅は、つくばエクスプレスの八潮駅だが20分は歩く、車で来るか地元民でないと難しい場所だ。

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 看板が面白い、この豚が食べているのはラーメンに見える(笑)。店前には数台駐車可能なスペースあるが一般民家風な店舗、おそらく階上は住居だと思う、家の玄関みたいな入口引戸を開ける。

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 開店時間の11時すぐなので一番乗りだった。店は入口近くに厨房とテーブル席、奥が畳敷きに座卓の席で、特に「こちらへどうぞ」みたいな事は云われず、落ち着きそうな奥の座敷に座った。

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 WEB情報で大体のメニューは知っていたが結構内容豊富だ、平日限定のランチは800円台、とんかつ以外にはエビフライも有名で、数量限定の大きな有頭エビを使った「エビフライ&とんかつセット」(税込1,610円)にも惹かれたが、初回なのでまずはとんかつだろうと、「特上ロースカツ(240g)」を定食(1,320円)でお願いした、国産豚使用なら都内に比べるとこの値段は安いと思う。

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 注文後すぐに運ばれて来たのが、擂鉢に入った胡麻、漬物に空のままの茶碗(これが店の特徴)。

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 WEB情報で知っていたが、噂のジャーご飯(笑)、畳の部屋だけでも3台あった、ご飯食べ放題方式、胡麻を摺りながら出来上がりを待つ。

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 やがて運ばれて来たのが特上ロースかつ、240gなので結構厚みがあり大きい、ご飯は自分で入れるのかなと思ったが、一杯目は店の女性がやってくれた(笑)。

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 撮影用に真中の部分を、衣は厚めで最近ロースでも中心をピンク色で止める店もあるが、この店はしっかりと火を通している、定番の千切りキャベツにマカロニサラダが付く。
 最初は何も付けずに食べてみる、しっかりとした肉味と肉汁、厚みがあるので口中が満たされる(笑)。続いてソースをかけ食べるが、このとんかつはソースで味わうタイプだと思った、揚げた肉の旨味にソースの甘味と酸味が加わると複雑さが加わり食べ飽きない、「フロリレージュ」でも肉料理のソースに甘酸味をよく使うが、酢豚で判る様に脂味に変化を付けるには酸味が肝心だ。

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 豚汁ではなくワカメの味噌汁だが、挽肉が入っているので豚汁的味わいがある。ご飯は炊き立てなので美味しい、速攻で二杯目を自分で盛ってしまう、ランチ時に旨いご飯を食べたいなら、炊き上がったばかりの開店直後に行くべきだ(笑)。
 林やのとんかつは美味しかった、最近東京の人気とんかつ店は行列必至で、やっと席に着いたと思ったら、「とんかつは塩で食べる」とか、うるさい事を云うフリークも目に付き、正直「嫌だな」と思ってしまう、後ろにも行列なら食べ終われば早く席を立たないといけない。
 「とんかつ位ゆっくり好きな様に食べさせて」と云いたくなる(笑)、私が子供の頃とんかつ店へ行く事は日常少し上の贅沢だった、平均的なサラリーマン家庭が月一回位で食べられるご馳走、店特製の甘いソースをたっぷりかけ食べる時、本当に美味しくて嬉しかった、あの幸せだった日が「林や」で蘇った気がする(笑)。
 内容からすれば支払いは都心の高級店に比べると安い、女性店員の感じも良く、此処はまた来たい店だと思った。
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 すっかり満足して、帰りはすぐ近くの水元公園の敷地を自転車で一周する事に、都内でも遅咲きになる桜も綺麗だが、ここはメタセコイア並木がいい、水辺の風景画像は「アルザス行って来た」と云っても、見る相手を騙せそうだ(笑)。
 映画やTV、CM撮影等によく使われ、都内で自然と親しめる場所としてお勧め出来る、ランチは弁当を持って行くのも楽しいが、とんかつ食べに行くのもいいと思う(笑)。


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大阪・白鷺「グリル家Kutta(クッタ)」(2017関西食べ続け⑦)

 フランツ・カフカ「変身」の主人公は、ある朝目覚めると自分が巨大な虫になっている事に気付くが、関西4日目の朝にホテルで鏡を見ると、私は顔が膨れているのに気付いた(笑)。
 この日は毎年恒例の南大阪への遠足を敢行、まずは市営地下鉄で「なかもず」駅へ向かう、大阪狭山在住の食通友人と行動するためだ。
 車に乗せてもらい先ず向かったのは、友人の馴染みの店である、堺市白鷺の洋食店「グリル家Kutta(クッタ)」、本日のランチは此処でいただく事に。

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 店は2013年に開業、遠目でも目立つ赤いテントと、大阪的な直接客の心情に訴える店名に特徴あるが、ランチ700円からと云うリーズナブルな価格設定で、近くに大阪府立大学もある事から、学生や近隣住民に支持され人気店になっている。
 ランチタイムの席予約は出来ないが、友人はピーク時を外せば大丈夫だろうとの事で、13時近くに店に到着した。 
 店内は予想以上に混んでいた、総席数は30以上あるが、テーブル席は既に満席、カウンター席に空きがあったのでセーフだった。

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 ランチメニューは9種類に加え、一部の料理を組み合わせたコンビプレートもある、魅力的な料理が並ぶが、迷った末に「ハンバーグ&海老フライのコンビプレート」(税込1,050円)に決め、ご飯は小盛りにしてもらった(笑)。

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 ランチ時の店内は大学生らしき若い男女で賑わう、ベビーカーを連れたママさん達もランチ会をしている。夜は団体の貸切り宴会にも対応、コースメニューに加えてドリンク飲み放題もしているそうだ、店名入り焼酎も置いてある。

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・ポタージュスープ

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・ハンバーグ&海老フライのコンビプレート(ご飯少な目です)

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・友人が注文した「ローストビーフ丼」(980円)

 海老フライは予想以上に大きく、真っ直ぐ綺麗に揚げている、タルタルソースも美味しい、これなら海老好きの大阪人も納得だろう(笑)。ハンバーグは東京で食べるより柔らか目でフワッとした作り、たしか大阪の他店でも似た感じだったので、柔らかな口当たりが好まれるのかも知れない、ドミグラソースも丁寧な作りでした。
 友人は「此処でランチを食べるのは、お金持ちの学生」と話していたが、たしかに私が学生時代には、こんな上質なランチは一回も食べた記憶がない(笑)。
 羽賀稔料理長は有名調理学校卒業後、他店で経験を積んだ後に此の地で独立開業したと聞く、サービスを担当するのは奥様、気の短い大阪人は料理の出が遅いとすぐ催促があるそうだから、特にランチタイムは二人で大変だろうなと思う、見た感じでは料理はスムーズに出ていたが。
 家の近くにあったら、きっと通うだろうと思う店、変に背伸びする事なく、此の地で輝いて欲しいと思ってしまう、ご馳走様でした。

 食後は堺市内で江戸時代から続き、最近白イチジクの栽培直販で注目されている農家を見学訪問、入母屋造りの立派な日本屋敷で奥様に話を聞くが、偶然イチジクの木を植えた処、土地と合ったのか実が成り増えていったとの事、長野県でも林檎から桃へシフトする農家が増えている話を聞いたので、こうした先駆的な試みはいい事だと思う。
 その後堺市内美原区平尾にある「ファーマーズオリジン」へ寄る事に、二人の共通の友人である料理人が、此処の厨房を任されたので激励に訪れた。
https://r.gnavi.co.jp/hakmh9cu0000/
 元々工務店が経営していたカフェレストランだが、3月より熟成肉と産直野菜料理の店としてリニューアルする、これは興味津々で期待していいと思う、ただ車でないと行き難い場所ではあるが。

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・此処でいただいたのが、自家製さつま芋ケーキとコーヒーのセット、税込500円は安い(笑)。

 最後は堺が誇る、唐辛子と和香辛料の専門店「やまつ辻田」を訪問する事に。
http://www.yamatsu-tsujita.com/
 此処も豪壮な純和風建築で、居心地の良いゲストルームまで備えている、相手をしてくれたのは、格闘家と云っても通用しそうな大柄な辻田社長、話をしていると武芸の達人にも見えてくる(笑)。写真を見せてくれたが、サン=セバスチャンの「アルサック」や「ムガリッツ」でも此処の香辛料を使っているそうだ、世界中の料理人から山椒・干し柚子・鷹の爪と云った、和の香辛料が注目されている実態を知るが、現在国産の原料を得るのがとても大変な事を語ってくれた。
 お土産に石臼で挽いた粉山椒と七味唐辛子を購入、これで「大人の遠足」は終了しました、夕方の時間ギリギリまで付き合ってくれた友人に感謝です、ありがとうございました。
 荷物があったので一旦ホテルに戻り、いよいよこの食旅行の「真打登場」とも呼ぶべき店を訪問するため、急ぎ歩いて上本町へ向かう事に、詳しくは次の更新記事で。

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札幌・西17丁目「円山マッシュルーム」(2016札幌食べ続け①)

 今年の札幌食べ続けは、ハンバーグから始まった(笑)。
 これには訳があるのだが、今回LCCでも最安の行程を選んでしまったため、新千歳到着が16時になった。今年北海道・東北への台風被害は顕著だが、もし台風等で欠航や遅延があると予約した店に迷惑が及ぶと考え、到着日の夜はフランス料理ではなく、到着してから予約なしでも利用可能な店へ行こうと思った。
 ホテルから離れていない場所で良さそうな店はないか?と探していた時に、見つけたのが市内西17丁目にあるハンバーグ&洋食の「円山マッシュルーム」だった。
 2009年に開業し店主はフレンチ出身、今回訪れるフランス料理店「リアン」の木下料理長とは同じ職場で働いていた時期があるとの事、それを知って「行ってみよう」と思った。

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 店の場所は札幌医大病院前でホテルから歩いて行ける、店前は何回か通った事あるが、ハンバーガーショップかな?と思っていた。

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 夜の入口照明は少し怪しげな雰囲気(笑)、掲げたメニューを見るとハンバーグ専門店と云う訳ではなく、れっきとした?洋食店みたいだ。
 ドアを開けて入店し、サービス担当の女性に一人利用である事を告げ、カウンター席に案内される。2階にも客席があり、WEB情報では44席とあるが、厨房一人サービス一人の体制なので全席は埋めていないと思う。
 札幌へ来て感心するのは、飲食店特に洋食系のインテリアセンスがいい事で、全体が北欧調にニトリが少し混ざったみたいな(笑)、そんなにお金をかけなくても洒落た店内装飾が出来ている印象、これから店を始める人は参考になる筈。

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 メニューはハンバーグやパスタ等単品料理の他にセット物もある、その中に「月替わりメインのお得なセット」とオススメ文句のある、「ピックアップ夜ランチセット」(税込1,500円)が目に留まった、「夜ランチ」と云う表現が判り易くていい(笑)、4品から選択のメイン料理の他にミニサラダ、スープ、ドリンクから2品選べる(3品だと+200円)、これに決めてメインは「ペッパー風味グレービーソースの目玉焼ハンバーグ(150g)」にして、デザートも追加でお願いした。

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・ドリンク用グラスに入ったサラダ

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・南瓜と人参のスープ

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・ハンバーグ

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・ライス

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・南瓜のアイステリーヌ

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・コーヒー

 サラダはごく普通だが、次のスープがとても美味しい、この時期ハロウィンが近いから南瓜のメニューを積極的に取り入れているが、南瓜だけでなく人参も加える事で味が深まっている。
 ハンバーグはおそらく合挽肉だと思うが丁寧に作られていて、黒胡椒のソースが効いている、店のWEBページでは3週間かけてデミグラスソースを作るとあるが、これがベースなのか味が深い。添えられた道産野菜の質も申し分なく、下に柔らかくしたキャベツの芯が敷かれていたが、美味しい部分を無駄にしないのは賛成、ハンバーグ上に乗せた目玉焼きが懐かしく思わずニッコリする(笑)、成田空港フードコートの焼きそば上の酷い目玉焼きとは雲泥の差だ。ご飯は北海道米みたいで水分含有が少な目で洋食に合っている。
 デザートはさすがフレンチ出身の料理人だけあって、見た目も味も洋食店のレベルを超えていた。

 予想以上に美味しいハンバーグでした、東京の老舗洋食店に較べ、現代的な軽さも追求していて、ソースや野菜のレベルが高いので満足感は大きい。
 此処はなかなか使い勝手のいい店だと思った、私の年齢になると毎日昼夜フレンチは辛いので、「今日は傾向の違うもの食べたい」と思う時は向いていると思った。
 最後に遠藤料理長と話をさせてもらったが、WEBページによると元ミュージシャン志望との事、八丁堀「シック・プッテートル」の生井料理長と同じだが、柔軟な発想と音楽は関係あるのかも知れない(笑)。
 毎年札幌に来て、この近くに泊まりながら今迄利用していなかった事を後悔する(笑)。支払いは思ったより安くて、また昼でも夜でも来たいなと思った、札幌食巡りの穴場店と云えそうだ。

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 「始めよければ終りよし」を願い、食べ続けはまず順調にスタートした(笑)。
 

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北千住「キッチンエッグス」

 北千住ランチレポート5回目は、「創作オムライスと昔ながらの洋食」を謳う「キッチンエッグス(Kitchen Eggs)」、此処は足立区の飲食店や地場産業を紹介するムック本で知った店だ。
 店の場所は千住仲町、国道4号線(旧日光街道)沿いで、ブログで紹介した「鶴亀飯店」や「ブラッスリー・ロノマトペ」からもそう離れていない。

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 オムライスブームが続いているが、私が子供の頃はこれ程普及していなかったと思う、デパート食堂などでは子供は「お子様ランチ」でなければハンバーグ、大人はカツレツとかエビフライが定番だったと記憶している、今の子供達には「お子様ランチ」はあまり好かれず、店側も原価率が高いのでメニューに載せなくなったとも聞く、オムライス人気はそれと関係ありそうだ、子供が美味しそうに食べるので大人も食べる、いや大人の嗜好が子供化しているのかも知れない(笑)。
 「キッチンエッグス」は2014年の開業、足立区の地域本紹介には、洋食店経験が長い料理人が独立したとあった、専門店と云う訳ではないが、オムライスが目当てでやって来る客が殆どみたいだ。
 開店時間に店前に行ったら、若い女子が二人立っていたので「行列?」と一瞬怯んだが、開店を待っていた客だった、地元客ではなさそうで、私と同じくマスコミで知ったのかも知れない。
 店前には「本日の日替わりオムライス」を書いた黒板が置かれている。

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 店内に入ると中年店主と奥様(たぶん)の二人、テーブル席に座るがカウンター席もあり合計で20席位か、開業2年なので店内は新しく洋食店の中では割ときれいだ(笑)。

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 メニューを見ると、やはりオムライスがメインで記されている、ノーマルなケチャップ味のものを含め各種盛り沢山、「イカスミソースオムライス」みたいな変わり種もある、サイズ(S.M,L.LL)で値段が違ってくる。
 「ケチャップオムライス」(Mサイズ税込950円)と迷ったが、日替わりの「チキンとほうれん草の照焼きクリームオムライス」にも興味を惹かれ結局これに決めた、サイズはMに抑えたが(笑)、男性でも注文可能との事で、サラダ、デザート、ドリンクが付くレディースセット(910+250円)にしてもらった。

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・ランチタイム限定でセルフのスープバー?があり、ポタージュとコンソメの2種類が用意されている、これは温かいジャガイモのポタージュ、見かけそのままで普通に美味しい。

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・シンプルなミモザサラダ、これも普通でした。

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・鶏肉がゴロゴロと入ったソースがかかる、「チキンとほうれん草の照焼きクリームオムライス」

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・その断面、炊いたバターライスだと思う。

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・レアチーズケーキ

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・コーヒー

 漫画「包丁人味平」の原作版に、洋食屋のランチタイムにチキンライスやオムライス等の「イタメメシ(イタメシではない(笑))」の注文が立て続けに入いり、主人公が悪戦苦闘する場面があった、オムライスを短時間で続けて調理するのは結構大変だ、私が居た間は3組の客だったが、満席になると大汗だろうなと思う。
 料理人経験が長いみたいなので、あとは経験で補っていると思う、日替わりオムライスの中身は炊いたバターライスを使い、炒めたとしても短時間、あとは周りのオムレツ部分だが、さすが出来上がりに乱れが無い、「経験は第二の天性なり」か(笑)。
 照焼きクリームソースは、ホワイトソースに醤油を落としたみたいな不思議な味がするが、大きく切った鶏モモ肉も美味しく、何処か癖になる味だ(笑)。
 小さ目ながらレアチーズケーキもしっかり作った物だし、コーヒーも丁寧に淹れてある、これで支払い合計1,160円なら満足感が大きいランチだと思う、同じ北千住でも駅直結ビル内と、少し歩くこの場所では、お得感が1割は違う気がする(笑)。

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 代金支払い時に、この店が載った足立区のムック本が置いてあったので、奥さんに「これを見て来ました」と云ったら、厨房に居るご主人をわざわざ呼んでくれて、二人して丁寧にお礼を言われ恐縮してしまった(笑)。
 千円ランチでここまで対応してくれるのが日本の「おもてなし」文化か、せいぜい‘merci’一言で終わるフランスと、どちらがいいとは言えないが、これから東京五輪へ向けインバウンドを増やし観光立国化を図るなら、中途半端でなくこの線で行くのもありだと思う(笑)。
 お二人の温かさも含めて、とても美味しいオムライスでした、駅から少し歩くけれど、北千住へ行く機会あればお勧め出来る店です(笑)。

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亀有「とんかつ有馬」(2016年7月)

 殆ど地元と云える近さながら、前回訪問から2年半も経っていた亀有の「有馬」、前回ノーマルな「とんかつ定食」を食べて好印象だったので、「次回は上ロースを食べる」と決めていたのだが、3月までは私と同じ定休日だった事もあり行きそびれていた。
 街中から個人経営のとんかつ店が次々消えて行く中で、店は繁盛している評判を聞いていた、その店が流行るか流行らないは、料理人の実力や立地選択もあるが、「運」も大きいなと最近つくづく思う、その運を呼び寄せるのも実力の内なのだろうけれど(笑)。

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 店到着は開店時間に合わせ11時半、まだ照明も灯いていなくて、毎度お得意の「口開け客」になってしまった(笑)、店主から「お好きな席へどうぞ」と云われたので、壁際の4人席に座らせてもらう。

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 メニューを見ると、前回訪問時から値段が少し上がっていたが、この間の食材等の高騰を考えたら、まだ良心的な価格設定だと思う。

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 今日は「上ロースカツ定食」(税込1,400円)を注文と決めていたが、「上ロース」と「ロース」の違いについて説明している、口頭でもあったが基本は輸入豚か国産豚の違いだそうだ、今街場のとんかつ店で定食が1,000円以下なら、まず輸入豚と思って間違いないみたいだ。

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 卓上にはソース類が並ぶ、箸は共有の洗い箸で、箸立て代わりにトワイニング紅茶の空き缶、それも年季が経った物を使っているのが渋い(笑)。
 店主の他に若い女性が一人厨房と店内を手伝っているが、この人2年半前も居たと思う、従業員ではなく家族なのかも知れない。

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 とんかつが揚がるまでの間は、擦り鉢で胡麻を摺って待つ、これ「平田牧場」の店舗あたりが始めたと思ったが、今では採り入れる店が増えた。

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 暫くして運ばれて来たのが「上ロースカツ定食」、豚ロースは見た目160g位だろうか、ご飯とキャベツは1回に限りお替り可との事だ。

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 まずは塩だけでかつを食べてみる、真ん中は少し赤味がかった揚げで衣は少々厚め、噛むと肉汁が浸み出す、おそらく少し熟成をかけていると思う、肉の旨味は充分感じる、肉質だけなら御徒町「山家」の上ロース(定食1,200円)と同等ではないか?あちらは3店舗営業によるコストダウンで、少し安価で提供出来るのだろう。

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 ご飯は炊き立てで美味しい、前回訪問時にも「ご飯がとても美味しい」と店主に話したら、「特に銘柄米ではないです」との答えだった、やはり米は氏(ブランド)より育ちみたいで、炊き方、特に一度に炊く量(少ないと美味しく無い)と、炊き立てである事が重要だと思う、止めておこうと思いながらお替わりしてしまった(笑)。

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 豚汁ではなく味噌汁、漬物はごく普通(笑)。

 久しぶりの「有馬」のとんかつは美味しかった、この日は平日昼だったが来客が続き、退店時には4卓が埋まっていた、意外だったのは年配女性が多かった事で、私より年上と見えるが、皆さん当然ながら一人前のとんかつを注文している、下町女性はパンケーキよりとんかつの方がお好き?(笑)。
 街中からとんかつ屋、鰻屋、蕎麦屋、和菓子屋等、昔からあった個人経営の飲食店が姿を消している、これも「消えゆく昭和の風景」なのかも知れないが、昭和世代としては寂しい限りだ。
 店主の高齢化、後継者不在に従業員不足、食材料の高騰、大手チェーン資本の業界参入、コンビニの台頭等の複合要因だと思うが、街中がコンビニとチェーン店ばかりになって、何処へ行っても同じ景色ばかりになるのは詰まらないと思う。「そうならないために、何をしたらいいか?」の名案はすぐ浮かばないが、まずは個人店をもっと応援しないといけないなと思う。

 先日亡くなられた大橋巨泉氏が、久米宏とのTV対談で「最後の晩餐には何を食べたいか?」と訊かれて、「ブルゴーニュワインとフォアグラ」と答えていたが、今の私なら「白いご飯とロースとんかつ」と、たぶん答えると思う(笑)。


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プロフィール

オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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