最後の晩餐にはまだ早い


江北「とん喜多」

 浅草寺と共に浅草のランドマーク的存在が、地上28階建ての浅草ビューホテルで、建っている敷地は1982年(昭和57年)まで浅草国際劇場が在った場所、そこから道を一本挟んで隣にあったのが「河金」と云う名前の老舗洋食店だった。此の店の名物はロースかつ、グラムではなく「匁(もんめ)」で大きさを表示し、一番大きなものは百匁(375g)で、別名「わらじ」とも呼ばれていた。此の店は後継者不在により廃業してしまったが、暖簾分けした店が「河金」を名乗り、同じ台東区の入谷と千束で営業を続けている。
 先日、高田純次さんの街歩き番組を見ていたら、千束の「河金」を訪れ、この百匁のロースかつを注文していて、急にとんかつが食べたくなった(笑)。
 そこで小雨振る中を自転車で向かったのは、区内興野にある老舗とんかつ店「とん喜多」、ネット上での評判がよく、以前から一度行ってみたいと思っていた店だ。
 此処も店の場所を説明するのが難しい、公共交通機関なら日暮里・舎人ライナーの江北駅だが、車や自転車なら環七道路を西新井から鹿浜橋へ向かい、区立五中の近くで左折、扇大橋方面へ向かう途中に在る、周りに商店が少ない場所に突然立派な店が現れる感覚は、西亀有「ギャラリー」に似ている(笑)。
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 我家から約40分で到着、家族経営と聞いていたので小さな店を想像していたが、実際には鉄筋3階建駐車場完備した立派な住居兼店舗、「とんかつビル」とでも呼びたくなる(笑)。
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 時節柄持ち帰り弁当の販売もしている。
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 11時開店だが15分過ぎに入店、既に食事中の客も居た、カウンター席に座って「おしながき」を見る。ロースかつは並(税込1,100円)と上(1,700円)の2種あり、確認したら肉自体は変わらず量の違いで、上は270gで揚げに20分かかるとの事、直前に観たTVの影響もあり、思い切って「上ロースかつ定食」をお願いした(笑)。
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 卓上の調味料類、ソースは濃淡2種類あり、「オタフクお好みソース」の瓶に濃い方が入っている、後で使ってみたがスーパーで売っているオタフクソース程甘くなく、あれとは違う種類なのかも知れない。
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 カウンターと座敷で席数は多く、車で来る家族連れにも対応している。周りに飲食店が殆ど無いからか、作業服を着た「ガテン系」の人達も入店して来る、とんかつにはスーツ姿より似合うと思う(笑)、弁当購入の客も数人。広い厨房内は中高年層の男性2人と女性1人、男性は兄弟か?でも髪の毛の量がかなり違う(笑)。店の開業年を調べたが判らなかった、スタッフの年齢からして、相当前からこの場所で営業している筈。
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 20分以上待って到着した「上ロースかつ定食」。
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 とんかつ部分UP、井之頭五郎氏なら鞄からメジャーを出し厚みを図る処だが(笑)、2cm以上はある。
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 衣も厚い、肉は中心部までしっかり火を入れる、昔からのやり方。
 まずは真中から何も付けずに食べてみる、肉質は弾力とフレッシュさがあるので熟成はしていないと思う、銘柄は不明だが美味しい豚肉だ、脂の香りもいい。揚げ油は新しいみたいで、油臭さも感じないが、あえて云えば衣が少し厚すぎるかなと思った。
 薄いソース、濃いソース両方使ってみたが、こうしてしっかり揚げたタイプで、ご飯と一緒に食べる時は濃いソースの方が合うと思った。
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 ご飯は炊き立てで美味しい、「旨いご飯を食べたかったら開店直後に行け」は鉄則(笑)。
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 豚汁ではなく普通の味噌汁だが、出汁の香りが感じられ、最後まで飲める味噌汁。大根おろしが添えてあるが珍しい。漬物は白菜を刻んだもの。

 美味しいロースかつだが、270gは今の私には大きすぎた(笑)。前記事の「ル・スプートニク」でも感じたが、昔は満腹感が来る前に完食出来たが、今は途中で満腹感がやって来る、引き籠りの日常であまり動かないのも影響ある。
 家から自転車で片道約40分、往復で1時間20分なので、食べ過ぎのカロリー消費になればいいが、たぶん相殺は無理だろう。でも此の店はまた来てみたいと思った、でも次回は並サイズにしたい(笑)。
 「とんかつはソースより塩」と力説するとんかつフリーク達が好む店とは違い、昔ながらの厚い衣でしっかり揚げる揚げ物が好きな人に向いている。店全体は緩い安心感があり落ち着けた、西新井大師が近いので、少し足を延ばして寄ってみる価値あると思う。


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南青山「MAMA」(2020年3月)

 2008年3月に彼岸へ旅立った亡母の13回忌のため、兄弟達が久しぶりに集まった。高齢者ばかりなので悪病流行の影響を考え、予定していた寺内本堂での法要は見送り、墓前での参拝だけに省略する事に。
 法要後に一席設ける事になるが、こうした時には必ず役割が回ってくる(笑)。7回忌の時はフランス料理だったが、皆それから6年経ち齢を重ねてしまい、直球のフランス料理は厳しいだろうと考え、思い付いたのがこのブログで数回登場している、南青山高樹町の「MAMA」だった。
 事前に店主の平垣内氏に相談し、「参加人数は何人、年齢構成は高め、この予算でこの位の内容で」とお願いしていた。こうした客要望へのカスタマイズは、此の店の得意とする処だと思ったからだ。
 省略法要だったので予定より早く終わり、タクシーで行くつもりで居たが、時間調整も兼ね地下鉄で表参道へ、其処から歩いて到着。以前「骨董通り」と呼ばれた高樹町通りは、この時期でも結構人が往来していて、日常とそう変わらない印象、天気がいいのはありがたかった。
 開店時間の5分前に着いてしまい、店前で待っていたら平垣内氏が出て来て入店させてくれた(笑)、今回は初の個室利用で料理は以下のとおり、

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・自家製ポテトチップス(キタアカリ、シャドークイーン)と塩抜きした甘い黒オリーブ

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・ブルゴーニュだと思う(訊くのを忘れた)、綺麗に酸が立った上質な白ワイン。

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・野菜の前菜:野菜のカクテル、グリーンピースのスープ、蕪のヴルーテ&生ハム、一口キッシュ、フォアグラのマーブル

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・野菜のカクテル「RED」部分のUP(中にラタトゥイユ、野菜ジュレ、人参ピュレ) 

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・的鯛のカダイフ揚げ、紫キャベツのマリネ、ニョッキの団子三兄弟(笑)、ビーツとレモンのソース

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・イベリコ豚のトンテキ&ローストビーフ定食、イベリコ豚の豚汁

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・肉部分のUP

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・桜のブランマンジェ

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・ウェッジウッド・ジャスパーに淹れた堀口珈琲

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・自家製小豆の甘煮とアイスクリーム

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・ガナッシュショコラ

 市村料理長が色々と考えてくれて、油への耐性が減った高齢者でも完食出来る料理を出してくれた、店のコンセプトは「フランス料理の哲学に基づいた創作洋食」で、箸を使って食べる。市村氏は大阪の有名調理師学校卒業、2星高級店出身で「的鯛のカダイフ揚げ」は出身店のスペシャリテ、此の日メンバーに評判が良かったのもこの料理だった、同じカダイフを使った魚フライが、ナイフ&フォークvs箸では食感が違い、「どちらが美味しく感じたか?」なら箸の方だった。前者だと衣と身を崩しながら食べるのに対し、箸はそっと持ち上げて口中に運べるのが大きいと思った、天ぷらをナイフ&フォークで食べないのと同じだ(笑)。
 野菜の前菜はフォアグラ以外殆ど脂分を感じさせず、素材「そのまま」を強調した美味しさ、塩分も控え気味にして後の料理へ繋げる巧さは、さすが高級店出身の料理人だ。
 イベリコ豚のトンテキは、私が参加メンバーを考えてリクエストしたもの、それもパンではなくご飯と豚汁と合わせてもらったが正解だった、画像には写っていないが、このあと市村特製カレーもサービスしてくれた(笑)。
 デザート3品共にいい出来、個人的には市村氏が神楽坂の小豆名人から学んだと聞く、小豆甘煮が好みだった。
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 急速な少子高齢化が進む此の国で、高齢者でも完食できる、こうした油脂を抑えた素材優先の洋食は、これからも需要は増える筈、そして今の社会情勢を反映して、洋食弁当のデリバリーが増えているとの事、フランス料理店出身のオーナー&料理人が、2015年の開業にあたり現在の路線にしたのは、それだけ先を見越していた云う事だろう。
 母が逝ってから今年で12年だが、その間私にも大きな変化があった、体調を崩した事により、永年勤めた組織を早期退職、2011年東日本大震災後の救援要請?を受けて非正規雇用として復帰、約5年を経て再度リタイアして現在に至っている。今思うと色々あった月日だった、でもお金との縁は無くなったが、人の縁には恵まれたと思う。
 13回忌の次は4年後の17回忌だが、その時はたぶん誰か欠員になっているだろうとの話が出た(笑)、何とか皆が無事で此の店で集まれたらいいのだが・・。
 平垣内&市村さん、そしてスタッフの皆さん、素敵な料理とセンスある店の雰囲気は参加者に好評でした。加えてお土産までいただき恐縮です、ありがとうございました。
 他の人はどうか判らないですが、私は法事がなくてもまたトンカツやカレー食べに行きます(笑)。



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南青山「MAMA」(2020年1月)

 この日昼は、南青山高樹町の「MAMA」のランチへ伺う事に、平垣内オーナー&市村料理長に相談したい用件があったからだが、一人では面白くないと急に友人を誘ってしまった(笑)。
 此処の料理ジャンルを何に入れるべきか迷うのだが、平垣内、市村両氏共にフランス料理それも赤い星が煌めく有名店の出身、それならフランス料理かと云われると、提供するメニューにはカレーライス、メンチカツにハンバーグ迄ある、自店を紹介するパンフレットには「和・洋・中の料理の良い部分を取り入れた、こだわりの『創作洋食屋さん』というカテゴリー」と明記しているので、一応「洋食」に分類するが、後述する料理は紛うことなきフランス料理だった(笑)。
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 予約時間の12時半に到着、店前の道路を挟んだ向かい側にマンションが建築中だった、これは飲食店にとっては吉兆、そのためではないだろうが、店は去年12月より定休日なしに変更、スタッフの交代勤務で進めていくそうだ、働き方改革に逆行するかも知れないが、種々の状況を判断して攻めていい時期と決めたのだろう、店内食だけでなくデリバリーも人気らしいので、今後の更なる展開を注目したい。
 入店時は殆ど満席、女性それもある程度年齢を重ねた人が多いと感じる、周辺に飲食店が殆どない事もあるが、客入りは好調みたいで、繁盛している店に共通するオーラと云うか、上向きでワクワクする雰囲気が感じ取れる。
 此の日の料理は「イベリコ豚(天使の羽根と呼ばれる肩甲骨部位)のとんかつ食べたい、あとは市村氏におまかせ」と勝手なお願いをしていたが(笑)、客の「わがMAMA」を叶える店、以下のようなフレンチのグランディネでも通用しそうな本格的なものになった。

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・自家製ポテトチップと黒オリーブ

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・前菜盛合せ(フォアグラといちじくのマーブル、ブランタード(鱈)とポテトのサラダ、蕪のスープ、カリフラワーのピュレ?)

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・尾長鯛のポワレ、春菊と生ハム、ブールブランソース

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・ちょっと色気づいたカレーパン

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・皮目を焼いたシャラン鴨胸肉のロースト、葡萄滓と赤ワインのソース

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・鴨モモ肉の春巻(アップルパイ仕立)

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・イベリコ豚天使の羽根のとんかつ、自家製カレー

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・栃木米ご飯、味噌汁

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・バニラのムース、ヨーグルトソース、苺、焙じ茶

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・ハンドドリップコーヒー、豆は堀口珈琲のもの

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・ショコラガナッシュ

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・平垣内オーナーが選んでくれた、私には勿体ない位のワイン(笑)。
白:Savigny Les Beaune Vieilles Vignes 2015 Genot Boulanger
赤:Château Haut Marbuzet2013

 野菜を主役にした前菜の後に、フランス料理の技法を使った尾長鯛のポワレは、皮目をしっかり焼き切り、酸味のあるソースと合わせて、これはフレンチの看板でもお金を取れる料理と思った(笑)。
 フランス料理店ならパンだが、出て来たのは「ちょっと色気づいた」と命名した一捻りあるカレーパン、これが面白い(笑)。
 この後「とんかつ」と思っていたら、何と違う肉料理が出て来た、それもフレンチの定番シャラン鴨で、皮目に細かく包丁目を入れ直焼きした後にローストする、そう市村料理長が在籍していた某高級店のスペシャリテだが、元は物故したフランス人有名料理人の料理、材料も調理法も同じだから、美味しくない訳がない(笑)。
 そしてリクエストした「イベリコ豚とんかつ」、私はこれが多分3回目だと思うが、何回食べても旨いなと納得する(笑)、ご飯も味噌汁も、そして「おまけ」に付けてくれたカレーも抜群だった。デザートもいいし、こだわっている茶やコーヒーも文句ない。
 バターやクリーム類は極力使わず、野菜を中心にして油脂も吟味しているので、フランス料理店での満腹感とは少し違う気はするが、「近い将来老人ホームを抜け出して来ても食べられる」そう思わせる料理だった(笑)。超高齢化社会を迎える此の国で、食べ応えはあるが毎日でも食べたくなる、重くない料理を提供する店が増えるだろう事を予感させる。
 私自身も見映え重視の最近のガストロノミーには食傷していて、此の店や五反野「和ろく」みたいに、「オリジンが何処だろうと、旨くて安ければ文句ない」に傾きつつある(笑)。

 市村料理長は奇しくも私と名前が同じ(字は違うが)、そして誕生日も同じと云う偶然、どうやら味に関するケミストリーも合うようだ(笑)。昨年電撃結婚?したからと云う訳ではないが、ダイエット敢行中だそうで、顔も身体も以前よりスッキリした印象、好きだった揚げ物を避けて、野菜中心の食に替え早食いも止め咀嚼を心掛けているらしい、私も見習わないといけないと心に誓った(笑)。
 これだけ食べて飲み、平垣内&市村両氏に好きな事を喋り、何とお土産までいただいて支払いは格安、これを書いている今は申し訳ない位の気持ちで、手ぶらで行ったのを後悔している。色々とありがとうございました、差額を出世払い?するために必ずまた伺います(笑)。


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内幸町「かつ吉 日比谷国際ビル店」

 昨年9月に日本橋高島屋S.C内に移転オープンした「かつ吉日本橋」をブログ記事で取り上げたが、印象が良かったので同じグループ内の日比谷国際ビル店が気になった。グループのWEBページ内の文章を引用させてもらうが、
『戦後間もない昭和30年代内幸町に「かつ吉」の創業者故吉田吉之助が開いた洋食店「はとや」がございました。その後ビルの建て替えで移転となり、業態を替え『かつ吉』となりました。内幸町は弊社の出発地です。日比谷国際ビル(三菱地所)様より誘致のお話をいただき、平成26年4月、約60年の時を経て、再びこの地にお店を出店させていただく運びとなりました。』とある。
 日本橋店と一番違うのは営業時間で、あちらは高島屋の休館日以外は年中無休だが、ビジネス街にある日比谷店は土日祝が定休、料理や店内がどう違うのか知りたくなり、私には珍しく銀座へ出掛ける時に訪れる事にした。

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 店の場所は千代田区内幸町、日比谷公園・公会堂の並びで、1973年迄日本放送協会(NHK)が在った場所、NHKが渋谷へ移転後「日比谷シティ」として再開発され、その中の一つ日比谷国際ビルの地下1階に店舗がある。
 正午前だったので、店前で持ち帰り弁当を並べているのが、まず日本橋店と違う点、店の入口は気楽に入れそうな雰囲気ある。
 開店時間直後に入店、「椅子席、カウンターどちらでも」と女性店員に云われたが、一番奥で落ち着きそうなカウンター席に座る事に。
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 ランチメニュー、内容は日本橋店と違い「ロースかつ」「ヒレかつ」が含まれていて、値段も少し安い。
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 ランチメニュー以外の通常とんかつのメニュー、こちらも日本橋店より1~2割安い。
 店へ向かう迄は「ロースかつ」を食べて、日本橋店と比較するつもりだったが、ビル内の雰囲気からサラリーマン時代を思い出して(笑)気が変わり、通常のランチメニューから「三味盛り(豚メンチカツ、海老かつ、かにクリームコロッケ)」(税込1,680円)を注文する事にした。
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 卓上の調味料、日本橋店と違い、とんかつソースとドレッシングは磁器製の容器に入れている。
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 古陶磁や古民具を飾っているのは、かつ吉グループ共通、此の店は地下に在るので、天井が低いせいか、水道橋店と雰囲気が似ている。
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 これもかつ吉共通の山盛りサラダ、千切りキャベツ中心だが、お代わり可なので野菜不足の身には嬉しい。
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 漬物、大根ともやしナムル、何気ないがいい味。
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 明治期の印判皿に乗せた三味盛り、海老かつ用にタルタルソースが付いている。海老かつ⇒かにクリームコロッケ⇒豚メンチコロッケの順番で食べていく。どれも丁寧に作られていて、揚げの技術も問題ない。中では海老かつが一番良かったか、それなりの値段な事もあり材料の質はいい、ただ豚メンチだけは悪くはないが少々平凡かなと感じた。
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 これもかつ吉共通の青しそご飯、白飯も選べるが此処へきたらやはり頼みたくなる、開店直後なので勿論炊き立て、「旨い飯が食べたければ開店一番で行け」は鉄則(笑)、お代わりしてしまった。
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 赤だしも共通、出汁もいいし味噌も良質、青しそご飯とこれだけでも十分ご馳走と思えてくる(笑)。
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 着席時はポットに入った冷茶、食事が終わった時に熱いジャスミン茶を出してくれるのは嬉しい。
 支払いは1,680円也、サラリーマン時代なら贅沢ランチだが、収入が少なくなった今、そう高くないと思うから不思議だ(笑)。日本橋や水道橋店と比べると、対象客はビジネスマン&ウーマンが中心なので、1時間で食べ終えるのが大事、「ゆっくり食べたい」が主目的なら、値段は高めだが日本橋店の方が向いていると思った。
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 数種並べた弁当、値段は700~800円でサラリーマンの財布には優しい、10月以降の軽減税率適用後は更なる需要増がありそう。此の店が入っているビルのエントランスには、ベンチや座るスペースが設けられていて、昼時は主に若い人達が、買った食べ物や自前の弁当を広げている。その姿を見ていると、自分が既に失ったものを見せつけられる気がしたが、これから貴方達の時代だ、やや傾きつつあるこの国を支えて行ってくださいと、口には出さないが年寄はつい願ってしまう(笑)。
 



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日本橋「かつ吉 日本橋高島屋S.C.店」

 付き合いの長いFB友人が、大阪府内で最も有名と云える、某とんかつ店の訪問記をウォールで書いていて、それ読んで以来美味しいとんかつが食べたくなった(笑)。我家から自転車で行ける範囲には、とんかつ格安チェーンの店があるが、これは日常使い?なので、もう少しグレードの高い店へ行きたい。
 とんかつ熱は一度熱くなると冷めないもの、よし何処かに食べに行こうと思ったが、その週は旧盆期間なので夏休みの店も多い、店まで行って閉まっていた時の落胆を考え、商業施設やデパート内なら営業しているだろうと、何処かいい店ないかとネット上で調べてみた。そして決めたのが日本橋高島屋新館内に、昨年移転オープンした「かつ吉日本橋」だった。
 「かつ吉」グループは元々日本橋室町からスタートした、三越前に現在も在る「吉田」と云う蕎麦店の地下にあった店は、50年位前(!)に父親に連れられて行き、「とんかつってこんな美味しい食べ物なのだ」と、子供心に感動したのを覚えている。老朽化により一旦閉店し、今回場所を変え再オープンした。
 グループは現在、㈱かつ吉と㈱菩提樹に枝分かれしているが、どちらも代表者は創業者と同じ吉田姓なので一族だと思う、日本橋店は菩提樹グループの店。
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 店の場所は高島屋新館S.C.6階、高島屋の店舗増設リニューアルに併せ、昨年9月にオープンしている、本館には「次郎」や「野田岩」と云った、古くからの顧客向けの老舗が入っているが、新館には若いファミリー層を意識したテナントが多い。盆休み期間なので平日ながら結構人が集まっている。
 11時の開店直後に入店し壁際席に案内されるが、既に数組入店していた。
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 以前の勤務先近くで何回か訪れた「水道橋かつ吉」には、創業者が収集した古陶磁や民具が数多く飾られているが、こちらも数は少ないながら、明治期印判の皿や猪口が並んでいる。
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 ランチメニュー、「冷やしかつ丼」はマスコミにも取り上げられる、かつ吉グループの夏のスペシャリテ。
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 通常のとんかつメニュー。ここはやはりとんかつだろうと、「特上ロースかつ」か「ロースかつ」で悩むが、新店一回目なので無難に「ロースかつ定食150g」(税込2,300円)に決めた、場所柄外国人客も多いので税込表示にしているのは賛成。
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 水道橋店ではソースやドレッシングは自店製みたいだったが、こちらは販売もしている瓶入の物を使っている。
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 まずはグループ共通のボウル入りキャベツサラダ、とんかつが揚がる迄の前菜的な意味もある、お代わり可。
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 漬物二種、新鮮さが感じられ美味しい。
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 ロースかつ到着、かつ吉グループは厚みのある豚肉を「低温で油の中で煮るように揚げる」のが特徴。
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 真中の切身、揚げ衣は割と厚め、ロース肉でも中心をロゼ色で仕上げる店もあるが、こちらは中まで火が入っている、「わじまの海塩」を振って食べてみると、肉の旨味と香りが伝わってくる、有名なブランド豚ではないみたいだが、なかなか美味しいとんかつだ。続いてソース2種を付けて食べるが、個人的には「超辛口ソース」の方が好み、ご飯と一緒なら塩よりソースが合うと思う。
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 かつ吉の赤だし味噌汁は定評ある美味しさ、渋味のある赤味噌がとんかつの脂を切ってくれる。
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 かつ吉定番の青じそご飯、勿論白いご飯も選べるが、やはりこれをお願いしてしまう、ご飯の質と炊き方は問題ない、お代わり可。

 かつ吉のとんかつは久し振りだったが美味しかった、定食2,300円と聞くと高いかなと思うが、店内の雰囲気も含めて納得の内容、暑い日なので入店~食事中は冷茶、食べ終りを見て熱い焙じ茶を出す店側の気遣いにも感心。真夏や真冬でも外に出ないで地下鉄から直行可能で、平日だから並ばず、席待ちの客に急かせられる事(心理的に)もない、また来たい店だと思った。
 50年前の記憶は曖昧だが、水道橋店と比べてもそう遜色ない内容、デパートの中と云う条件を考えると、このレベルを維持できるのは立派だと云える。新丸ビル内にも店舗あるが、色々比べるとこちらの方を利用したいと思う。
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 高島屋本館1階入口正面に展示してあった、9月に来日する英国ロイヤルオペラハウスの上演作品「オテロ」の舞台衣装、こうしたものが違和感なく収まるのが、さすが老舗百貨店の歴史ある建物の底力、因みに東京文化会館でのS席料金は59,000円(!)との事で、衣装だけでも無料で見られるのは得した気分だった(笑)。


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プロフィール

オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
人はそれぞれに「見方、感じ方、考え方」が違います。私が美味と思ってもそう思わない人が居て当然です、味覚とはそれだけ不安定で不完全なもの、あくまでも筆者個人の嗜好による感じ方である事を承知の上で読まれてください。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに赤坂、麻布十番等。
混雑電車が苦手で加齢による朝型人間化のため、ランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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