最後の晩餐にはまだ早い


稲荷町「中国意境菜 白燕」(2019年10月)

 今年9月8日にオープン、9月末ランチで初訪問した上野稲荷町の中国料理「白燕」、料理が気に入り「これは人気出そうだぞ」と思い、此の店に興味があると云う食仲間を誘い夜に再訪する事になった、初訪問から2回目までの日数は、過去ブログで紹介した店の中では最短かも知れない(笑)。
 稲荷町は寺社が多い上野と浅草の中間地にあたり、昔から仏壇・仏具店の多い街だった、夕方には閉める店が殆どなので夜が早い、従業員が仕事帰りに飲食するとなると、近くの上野や御徒町へ出てしまうみたいで、夜は浅草通りを走る車以外は人通りも少なく、静かな街になる。
 前記事にも書いたが、店内の青紫色の照明が独特で、夜は更に怪しさを増している(笑)。店奥のテーブル席に座り、青島ビールで乾杯、始まった4,950円(税込)の夜料理は以下のとおり。
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 まずタブレットPCで主菜の説明があるのは若い料理人の店ならでは、通常は鶏手羽の蓮葉包みだが、プラス500円で海老料理または熟成黒醋酢豚に差替え可能との事、私は前回酢豚を体験しているので、そのままにしてもらった。
 チャイナ服姿の女性は料理人の奥様だと思って訊いたら、「まだなんです」との応えだったので、あまり詮索しない方がいいかも知れないが、一応パートナーとしておきたい(笑)。

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・燻:リンゴアメ(中はフォアグラ)

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・彩:前菜三種(よだれ鶏、秋刀魚の燻製、マコモダケと人参他の和え物)
 ※失礼、画像ブレています。

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・煎:手作り点心(焼餃子、大根餅、焼豆腐)

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・潤:フワと梨(豚肺、梨、牛蒡のスープ)

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・蒸:秋の蓮の葉包み
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 開いた中身は鶏手羽、棗他

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・炒:青い龍(中国菜の炒め物)

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・辣:麻婆豆腐(中辛)

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・青島ビール金印(700円)、甕出し紹興酒(600円)

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・甜:デザート(マンゴープリン)スモーク付(笑)
・香:中国茶(ジャスミン茶)

 料理全体の印象はランチ時と大きく変わらない、この価格帯なので驚くような高級食材は使えないが、それでも工夫と組合せによって、平凡でなく秀逸な料理構成になっている、各料理にバラツキが無く、どれも高得点を出せる技術があると感じた。
 フランス料理からヒントを得たみたいなリンゴアメに続くのは前菜三種、特によだれ鶏が良かった、麺やご飯に乗せても十分いけそうだ。
 点心はホッとする優しい味、次の豚肺と梨を使ったスープが此の日一番か、淡く雑味ないが上品過ぎないスープのベースは鶏と豚両方使うとの事、微かに薬膳の香りもして、淡にして濃く、麗にして烈がある、「これ何時までも飲んでいたい」そう思わせる旨さがあった。
 蓮葉に包んだ鶏手羽も家常菜的でありながら非日常的な味わい、店名に偽りない奥深い味だ。青龍菜と云う名前の珍しい青菜はニラと葱のかけ合わせで、炒めるとシャキッとした歯応え、おそらく口直しの意味もあるのだろう。
 締めは麺や炒飯ではなく店のスペシャリテである麻婆豆腐、前回ランチで体験していて優しい味わいだが、山椒の香りと刺激を効かせた印象に残るもの。デザートのマンゴープリンも良かった。
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 食後、料理長の白岩勝也氏と話をする事が出来た、見かけからして若いと思っていたが、何と1987年生れとの事、オーナーシェフとして驚愕の若さだ(笑)。直近では広尾「JASMINE」で働いていたが、その前は「過門香」や六本木「グランドハイアット」の中華部門にも居たそうだ、一時北京で働き、今でも年一回は中国大陸へ行き、食べるだけでなく実際に厨房に入って料理を作って来るらしい。四川、広東と云った枠に捉われず、自分が美味しいと思う料理を心掛けていると語るが、変に力まず、己を過信することなく、着実に階段を昇ろうとしている若者、何かそんな印象を受けた。
 特徴ある照明は客の好き嫌いが別れるかも知れないが、店は新しく居心地良く、特にトイレブースが広く綺麗な事は好印象。サービス担当女性の接客も、前回より人に慣れて来たと感じる。若さとは応用力でもある、そして「失敗は若者には名誉であり、老人には屈辱である」とアリストテレスが云ったらしいが、リスクを恐れて小さくならずに、やがて大きな料理人になって欲しいと思う。
 これから定期的に通いたいと思う中国料理店は、このブログでは初かも知れない、あまり有名になり過ぎないでと思うが、反面繁盛して欲しいとも願う複雑な気持ちもある、でも今日の料理でこの値段なら、きっとブレイクする事は間違いないと思う、この夜もう一組の客も「先物買い」狙いの、嗅覚の発達した客に見えた(笑)、いい店です。


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稲荷町「中国意境菜 白燕」

 定期的に見ている食関係のブログで知ったのが、この日初訪問する上野稲荷町の中国料理「中国意境菜 白燕」で、「ばいえん」と読むが「意境菜」とは中国語で「奥深い料理」的な意味らしい。
 WEB情報によると今年9月8日オープンの最新店、店主は広尾の人気中国料理「JASMINE(ジャスミン)」で副料理長を務めた人との事。上野~秋葉原間なら私のホームみたいなエリア(笑)、アメ横へコーヒーを買いに行く時に寄ってみる事にした、情報が少なく休業日や営業時間がよく分からないが、最近評判急降下の店評価サイトには「11時30分~」とあったので、それを信じて向かった。
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 店の場所は銀座線稲荷町駅から近い、私は上野から歩いたが、浅草へ向かう浅草通りと清洲橋通りの交差点に「カフェ・ベローチェ」があり、その隣のビルの2階。フランス料理「キエチュード」と下谷神社との間の細い道と進むと、清洲橋通りの向かいに見える。
 11時半になったが未だ開店していない、今日はランチやらないのかな?と離れた場所から様子を見ていたら、3人組客がやって来て階段の下に並んだ、横には開店祝いの胡蝶蘭の鉢が置いてある。2階から中国風の服を着た女性が出て来て看板を出したので、彼等に続いて入店する事に。厨房前のカウンター席と椅子席があるが、「椅子席にどうぞ」と案内された、厨房に若い店主男性一人とサービスに女性一人の二人体制。
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 ランチメニュー、平日は1,200円(税込)、3,000円の2種類、単品注文可のサイドメニューも数種ある。初回なのでAランチから「熟成黒醋の特製酢豚」に決め、「ミニ麻婆豆腐」(300円)をプラスしてもらう事に。
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 テーブルの抽斗に箸やレンゲがセットされていて、客自ら使う物を用意する、隣の席では「箸が入っていません」と申し出ていたが(笑)。
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 ランチタイムにはセルフのドリンクサービスがある、此の日は「酸梅湯(サンメイタン)」で、サンザシを使った酸味のある飲み物、消化や血流促進に効果があるそうだ。
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 鮮やかな色合いはキールみたいで、ノンアルコールだが胃を適度に刺激するアペリティフと云う印象。
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・シェフのきまぐれ前菜
 1,200円ランチだが前菜もある、此の日は白木耳のレモン煮(右)と秋刀魚の燻製、浅利の佃煮?味はなかなかいい、原価はそんなにかからないと思うが、味のまとめ方に料理人のセンスが感じられる。
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・熟成黒醋の特製酢豚
 運ばれて来た段階でいい香りがして、見た目と共に「これは旨いだろう」と、食べないでも分かった(笑)。
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・酢豚部分UP
 豚は肩ロース部位か適度な歯ごたえがある、ヒレ肉酢豚を好む人も居るが、個人的にはこの位の弾力があった方が好み、肉だけで野菜はなく上に乗せたのが牛蒡のチップ?黒酢の酸味と風味が生かされ、店名どおり奥深い味、銀座アスターの酢豚が昭和なら、これは令和時代の酢豚か(笑)、久しぶりに美味しい酢豚に出会ったと思った。
 スープは卵とあおさ海苔、主菜の邪魔をしない控えめな味、愛媛宇和島で作られるコシヒカリ三間米を使ったご飯も良質。
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・ミニ麻婆豆腐
 「遅くなってすいません」と謝られながら来た麻婆豆腐、12cm径位の平鉢に盛ってある、まず山椒の香りが立っている、辛味や痺れ感はそんなに強くないが、味わいは平凡ではなく深い、確かな技術と経験が感じられた。夜コースの締めにも麻婆丼が出るそうで、店主の自信作だけある出来、思わずご飯のお代わりをお願いした(笑)。
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 これで税込1,500円なら十分満足できる内容だと思う、全体の味付けに安手な感じがなく、ピントが合っている。
 奥様だと思う女性のサービスはややぎこちないけれど、真剣さと客をもてなそうと云う気持ちは伝わって来る、時間が経てばもっと良くなっていく筈だ。
 店内照明が青色で独特な印象だった、これで天井に大きな扇風機が回っていれば、昭和末期に流行したカフェバーだが(笑)、夜はもっと怪しい雰囲気になりそう。
 「また来ます」と云って店を出たが、これは有名になる前に夜にも来ようと、後日早々に夜の予約を入れる事に、この報告はまたあらためて記す事にしたい。

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 麻婆の山椒が口中に効いて甘味が欲しくなり、隣のベローチェで好物の「コーヒーゼリー」(320円)を注文、昼時なのでサラリーマン&OLが並んでサンドイッチやドリンクを買っている、私も現役時代そうだったが、なかなか日常では1,500円ランチには行けないものだ、でも今日の店は近くに来たら寄ってみる価値はあると思う。
 上野稲荷町界隈はフランス料理「キエチュード」&「ビストロノーガ」、インド料理「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」、ラーメン「稲荷屋」等、手頃な値段ながら満足出来る佳店が増えている、我家からのアクセスもいいので嬉しい事だ(笑)。



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竹ノ塚「羊記」

 今回紹介する店を知ったのは、ケーブルテレビ地域番組内での飲食店レポで、何より面白いと思ったのは、羊肉料理に特化した中国料理店だったからだ、我家から自転車では結構距離はあるが、往復すれば摂取したカロリーの消費にもなると思い(笑)、天気のいい日に訪れる事に。
 店の名前は「羊記(ようき)」、場所は東武スカイツリーライン竹ノ塚駅東口至近。国道4号線(旧:日光街道)から竹ノ塚駅へ向かう「けやき大通り」を直進、駅のすぐ手前の交差点を左折すると駐車場がありその前に店は在る。
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 貸金業、ダーツバー、焼肉店等入った少し怪しげな雑居ビルの1階で、WEB情報では以前定食500円台からの格安大陸系中華だったが、今年3月にリニューアルして羊肉料理店になったそうだ。
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 昼開店時間の11時直後に入店する、入口の黒板にはランチメニューが列記してある、日本で使う漢字やカナに間違いは無く、経営には日本人が関わっているかも知れない。昼は羊肉料理だけでなく、麻婆茄子やエビチリ等一般的な中華メニューも提供している。
 入店したらTVにも出ていた、若い頃の葉月里緒奈さんに少し似た店内担当の女性が、2人掛けの椅子に案内してくれた、話し方から中国の人だろう。
 料理を選ぶが、麺が食べたい気分だったので、「ラム肉担々麺+ラム肉とキャベツ入り餃子」(税別880円)かな?と思ったが、その上に書いてある「魚羊麺」の文字が気になった、この女性に「この魚羊麺はどういうものですか?」と訊いたら、「魚と羊で取ったスープの麺です」と字そのままの答えで、これは質問が抽象的過ぎた(笑)、まあ此処はチャレンジしてみようとお願いする事に。
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 一品料理の菜単だが、一応料理ジャンルは「四川」みたいで、ラム肉料理は種類豊富、昼でも注文可能みたいだ。
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 これにも惹かれた。

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 やって来た「魚羊麺」、清湯系で具は香辛料で煮た羊肉と茹で卵、青菜、香菜にモヤシ。スープを一口啜ると微かに羊と魚介の香りが来る、味は意外と上品で、無理に分類するなら日本のタンメンに近いか?淡く優しいが最後に中国的パンチ(香料)がやって来る、冬なら身体が温まりそうだ。麺は私の好みからすると柔らか目、大陸系中華は概ね麺を柔らかく茹でるが、彼・彼女達の好みなのかも。

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 ランチ定食に付くザーサイとサラダ、これは普通でした。

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 少し遅れて来たラム肉とキャベツ入り餃子3個、皮は厚めでサイズはそれ程大きくない、そのままで食べてみるが、中から羊肉の香りと味、出来は良好、黒酢と醤油を少量付けるとさらに味わいが増す。
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 厨房内が見えるが、料理人は2人で1人は女性、どちらかが点心専門の厨師だろう。
 支払いは950円、他の大陸系中華と比べると高めだが、羊肉料理は珍しいし内容も満足、また来てみたいと思った。
 そして2週間後に再訪問をする事に、年中無休店なので交替制勤務らしく、此の日は葉月里緒奈さんが居なくて、割と体格のいい中国人女性が店内を担当していた。

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 此の日の注文は、「ラム肉小籠包(5個)+ラムスープ+半五目チャーハン」(税別780円)にしてみた、前回餃子が良かったので、今回は小籠包狙いだった。
 小籠包の造りは丁寧で蒸しも問題ない、包んだ皮の端を破ると、中から羊の香りの肉汁が滲み出してくる、私自身は中国料理の経験値が深い訳ではないが、それでも過去食べた小籠包中では上位に置きたい出来だった。大陸系中華では炊飯器チャーハンに出会う事あるが、これは鍋で炒めてあり油の香りが回っている、シンプルだが美味しかった。
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 続けて2回行った印象では、此の店では麺類より点心系を選んだ方が良さそうと思った、その点心の菜単を見ていたら、「ラム肉入りフライパン(2個380円)」なる不思議な名前の点心あり(笑)、「羊肉餡餅」を和訳したみたいだが、ちょっと興味を惹かれた。「ラム肉焼売(3個450円)も食べてみたいし、また来たい店だ。
 従業員や後継者不足により日本人の飲食店経営者が撤退した後に、こうした大陸系中国料理やインド・ネパール料理が増えて行くのは、もう時代の必然なのだろう、寂しい事でもあるが、競争原理が働いて安くて旨い物が食べられるのなら、一消費者としては嬉しいと云う、複雑な気持ちにもなってしまう。


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西亀有「ギャラリー(GALLERY)」

 東京日本橋の高級ホテル、マンダリンオリエンタル東京内にある「センス」と云えば、赤本の星が付く高級中国料理。此処で料理長を務めた人が、綾瀬と亀有の中間程の西亀有に、中国料理店をオープンさせたとWEB情報で知った。
 「何でそんな場所に?」と疑う気持ちが正直あった、近くまで行った事あるが、周辺には小学校と住宅がある位で商店等は見当たらない、ただ例の「食べログ」には口コミ記事と地図が既に挙がっているので、間違いないみたいだ、今年2月5日にオープンしている。
 ランチタイムも営業しているので、スマホMAPを頼りに自転車で行ってみる事にした。常磐線高架下を潜り西亀有小学校の敷地を右手に見て、地図に沿って南に進むと情報どおり店が本当に在った、それもコンクリート打ち放しの、アパート建築みたいな外観で、周囲から見事に浮いている(笑)。近い駅は綾瀬だが歩くと15分はかかる、地元の人でなければ、車か自転車でないと行くのは厳しいと思う。
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 店名は「ギャラリー(GALLERY)」、中国料理店らしくないが、この名前の理由はあとで知る。コックコート姿の大柄な男性が迎えてくれるが、この人が総料理長の鄧徳勝氏だった。
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 一階の客席には開店祝いの蘭鉢植えが並んでいる、これ全部で一体幾らだろう?と、俗な人間は俗な事を考えてしまう(笑)。
 二階の客席に案内されるが、店内は出来立たばかりで当然綺麗、二階だけでも30席近くある。
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 店内の壁面には絵画が随所に掲げられている、サービス担当の男性が教えてくれたが、これ全て足立区在住の画家、松井純夫氏の油絵作品で、鄧徳勝氏が好きで集め、客に見せるために店に飾った、だから店の名前も「ギャラリー」としたそうだ、ホテル内だと料理長でも此処まで好きには出来ないのだろう。
 ランチメニューは税別で1,000円、2,800円、4,800円の3種、初回なので1,000円のメニューから、寒い日だったので「茄子麻婆豆腐」を、追加で「飲茶三種盛合せ」(350円)と、ランチデザートの「フレッシュマンゴープリン」(200円)をお願いする事にした。

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 食器も当然新しい、茶器やレンゲ等は国産の白磁みたいだ。

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・「飲茶三種盛合せ」
 手前から小籠包、上が豚肉焼売、右が海鮮焼売だと思った、どれも丁寧に作ってあり美味、やはりホテル中華的な安定さを感じた、ランチながら350円は勉強価格だと思う。

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・「茄子麻婆豆腐」
 麻婆豆腐に茄子を加えた料理との事、鉄鍋に盛りグツグツ煮えた状態で出て来た、とにかく熱いが、まず辛味が来て次に広がる旨味、辛みだけでなく深みもある。豆腐と茄子の扱いも適切、此処数年で食べた麻婆料理では頭一つ抜けていると思った。

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 龍の絵が描かれた青華椀に盛られたご飯、国産コシヒカリ使用とあったが、質も炊き方も申し分ない、思わずお替りしてしまった(笑)。

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 スープは雲吞が入っていた、これはまあ普通の味。

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・フレッシュマンゴープリン
 これが美味しかった、200円なら間違いなく注文すべき(笑)。

 初回で気に入ったので、翌月早速リピートする事に、この日も総料理長の鄧氏自ら客を迎え、客席ではメニューの説明をしている、昼間あまり人気のない場所だが、どこから集まって来るのか、平日ながらほぼ満席の状況。
 隣席のマダム達の会話が聞こえて来たが、「マンダリンオリエンタルホテル」「一つ星」の言葉が、今こうした情報が伝搬するのは恐ろしく早い(笑)、地元では既に話題店になっている。
 二回目の注文は、

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・「前菜」(350円)右からよだれ鶏、大根の醤油漬け、くらげ

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・「シンガポールチキンライス」(税別1,000円)
 鄧氏はシンガポールで働いていた事があり、現地で覚えた料理だそうだ。

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・「杏仁豆腐」(200円)
 
 個人的な好みからすれば前回の麻婆豆腐の方に惹かれたが、地域では今迄にないレベルの料理だと思った、店の人が教えてくれたが、この場所に出店したのは、土地を持っていた工務店?の代表が「センス」の顧客で鄧料理長と親しく、「店やってみないか?」で話が始まったそうだ、アパートやマンションを建てて売り逃げするより、地域を盛り立てる意味でいい事だと思う。長続きして欲しいと願ってしまうので、また行かないといけない(笑)。


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金町「銀座アスター 金町店」

 年末に姉と電話で話していて、昭和52年(1977年)に58歳で死んだ父親の話題になった、その後に思い出したのが、何回か銀座アスターの金町店へ行った事、晩年糖尿病から脚が悪くなっていたので、亀有にある実家近くでタクシーを拾い行ったのを覚えている。
 そこで急に店を訪れてみたくなった、父の死後全く行っていないので、最後は1976年としても42年ぶりと云う間隔、オリンピックが10回あった事になる(笑)。
 タクシーだと、いかにもわざとらしくお金もかかるので、自転車で行く事にするが(笑)、我家から距離があるので、年末の寒くなく風のない日に実行した。
 中川に架かる飯塚橋を渡り、当時は影も形も無かった東京理科大学キャンパスの傍を通ってJR金町駅前へ、北口正面にある東急ストアの2階が店舗、これは当時と変わっていない。
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 料理サンプル、デジタル時代になって画像表示が多くなり、これを使う店は少なくなった、どれも特注品らしくお金がかかっている、「銀座アスター金町店50周年特別メニュー」と記したパネルがあるので、開店から半世紀過ぎた事になる、チェーン店とは云え、入れ替りの激しい東京の食業界で稀有な事だ。
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 ランチや点心類のメニューが入口の階段下に掲げてある。
 2階に上り入店、予約はしていないが空いていたので問題なく座れた、ランチメニューをあらためて見る。ランチセットは1,500円、2,000円、3,500円(税別)の3種類、この他に麺類や点心、一品料理がある。
 40年以上前に何を食べたかハッキリ思い出せないが、酢豚と春巻は覚えている、主菜に酢豚を選べる2,000円のセット「桂花」にして、追加で春巻(2個400円)をお願いした。
 店内は当時からは改装されているが、椅子の配置の仕方は何となく記憶がある、天井のダクトカバーが恐ろしく古くて、これは昔と変わっていないと思う(笑)。
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・無料と云うより料金に含まれる(笑)中国茶

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・前菜5種(湯葉の和え物、イカの湯引き、叉焼、胡桃、茹で海老)

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・玉子スープ

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・酢豚

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・搾菜、大根と人参和え

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・ご飯

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・春巻

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・セットに含まれる焼売

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・杏仁豆腐

 料理全体の印象は、尖った処や突き抜けたものは感じないが、味付けが穏やかで優しく上品、日本人が好む日本で発展した中華味だと思った。前菜5品はどれも素材が良く丁寧に作っている、スープはこれと云って特徴ないが安心できる味。
 懐かしい酢豚は、最近流行の黒酢使用ではなく白酢と醤油が味ベース、トマトケチャップは使っていないと思う。豚肉は肩ロース部位か?肉質がもう一息だが、全体の味のまとめ方はいい、味の記憶は美化しがちだが、久しぶりでも美味しかった、ご飯はまあ普通のレベル。
 春巻は揚げたて、中身は豚肉や筍、椎茸の一般的なものだが、これも家庭とは違うお金の取れる味だった、焼売と杏仁豆腐はごく普通か?(笑)。
 これ全品で2,592円、たしかに安くはないが、今街中では中国や台湾の人がやっている中国料理店が増加し、私も値段の安さに惹かれて利用する事も多い、やはりそれとは味の作り方が違う、どこか懐かしく、子供の頃「中華料理って美味しいんだ」と、驚いた気持ちが甦る。そして私にとっては久しぶりに父との思い出に浸る事ができた、酒は全く嗜まなかったが、食い意地が張っていて偏食、寿司屋に行ったらトロばかり食べ、とんかつ、ラーメン等今の私が好む、身体にあまりよくない食べ物が好きだった、血は争えないようだ(笑)。
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 平日ながら客が次々と入って来る、年齢層は高めだ、一人客も数人、父母と娘、その子供と3世代と見える5人連れも慣れた様子で食事を始めている。「日常のちょっと上」と云う価格帯だが、根強いファンは居る、そうでなければ50年続かない筈だ(笑)。店内サービスは制服を着た女性陣で感じのいいものだった、厨房からコックコート姿の、おそらく料理長と思われる人が出て来たが、日本人だと思う。
 WEB情報によると、銀座アスターは昭和元年(1926年)東京銀座で、日本人矢谷彦七により創業、戦後支店を増やして、現在では全国40店舗で展開、この他にデリカショップもある、金町も1階の東急ストア内で中華惣菜や饅頭等を売っていたそうだが、残念ながら2017年2月で終了してしまっていた。
 まずは平成が終わる前に来られて良かった、記憶だけでなく、今でも美味しいと思ったので、また来てみたい。何を食べたか、父とどんな話をしたか、もっと思い出せそうな気がする(笑)。


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プロフィール

オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
人はそれぞれに「見方、感じ方、考え方」が違います。私が美味と思ってもそう思わない人が居て当然です、味覚とはそれだけ不安定で不完全なもの、あくまでも筆者個人の嗜好による感じ方である事を承知の上で読まれてください。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに赤坂、麻布十番等。
混雑電車が苦手で加齢による朝型人間化のため、ランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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