最後の晩餐にはまだ早い


お花茶屋「マチルダ(matilda)」

 以前のブログ記事で、新しく行く店は他のブログや料理人&パティシェからの情報に負う事が多いと書いたが、今回紹介する店も料理人から教えてもらったピッツェリア。
 店の名前は「マチルダ(matilda)」でピッツェリアらしくないが、教えてくれた人によると、麻布十番の人気店「サヴォイ」出身で、薪釜によるナポリピザを提供、縁を黒くなるまで強く焼くのが特徴で、美味しいとの話だった。場所は京成電鉄のお花茶屋駅近くなので、我家から自転車で行ける、早速天気のいい日に行ってみる事にした。
 WEB情報によると2017年6月の開業、店主は寺嶋さんと云う方で、前述のとおり「サヴォイ」で働いた後、代々木八幡「ルカナル」で薪窯担当だったが、此の店が煙の問題で移転を余儀なくされ、その時に使っていた窯を譲り受ける形で、地元のお花茶屋で独立開業したとある。
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 店の場所はお花茶屋駅北側、商店街を進み最初の信号一つ手前の道を左折すると、右側にイタリア国旗が見える店。
 店前に赤いドラム缶、その前に薪が積んであり、ピッツェリアらしい雰囲気十分。ピザのテイクアウト(和製英語だが)もやっているようだ。
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 11時半の開店直後に入店、奥に長い店内で仕切りの向こう側にも客席がある。手前の木製ベンチ席に座った、店内は絵や装飾小物で結構ゴチャゴチャしている(笑)。厨房は店主らしき男性と店内を担当する女性、夫妻だろうか?
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 カウンター席もあるが通常は使っていないみたいだ、厨房との境目の高い位置に開口部があり、以前の店舗は何だったのだろう?
 店入口近くに薪窯が置いてあるが、煉瓦やタイルを積んだのではなく金属製で、私が「ロボコップ型」と呼んでいるタイプ(笑)。
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 ランチメニュー。ピッツァがメインだが、パスタや数量限定の「牛ハラミのグリル」もある。初回だから実力拝見で、まずはピッツァだろうと思い、定番中の定番「マルゲリータ」(サラダ・ドリンク付で税別1,000円)に決め、飲み物はコーヒーでお願いした。
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 まずはサラダから、結構量もあって野菜の質も悪くない、ドレッシングに甘味があり「何の甘さだろう?」と思ったが、おそらく摺った玉ねぎのようだ。
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 サラダを食べ終わった頃に出来上がったマルゲリータ、見かけは結構美味しそうに見える。「とんかつ」の場合、左から三切れ目から食べる、いや右端からだとか諸説あるが、ピッツァの場合、何処から食べ始めるべきか?(笑)。もっともあらかじめ切れ込みを入れるのはアメリカ由来で、イタリアではナイフ&フォークで食べると聞いたが。
 手前から食べてみるが、まず生地が美味しい。良質なラーメン店の麺と同じく、粉に味があり弾力が感じられ生き生きとしている、そして塩味が結構効いているのが特徴、此処まで塩味を効かせたピッツァは初体験、これは特にビール好きに好まれると思う。残念ながら本場ナポリで食べていないので、これが現地の味か否かは何とも云えないが、美味しいピッツァであるのは間違いない。
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 ナポリピッツァ特有の土手みたいに盛り上がった縁の部分、現地では「コルニチョーネ(cornicione):額縁」と呼び、一番旨い部分なので残してはいけない(笑)。此の店では事前情報どおり、かなり強く焼いている、これ好む人は焦げる位の堅焼き煎餅が好きな煎餅好きと共通すると思う。モッツァレラチーズ、トマトソースも良好。
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 コーヒーはマシン抽出だが、結構美味しい。
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 「PIZZA窯で焼く焼きりんご バニラアイスのせ」(税別500円)
 ピッツアが予想以上に美味しかったので気分よくなり、追加でドルチェまで頼んでしまった、品名が内容そのままだが、シンプル・イズ・ベストと云う印象、これも悪くない。
 此処はまた来てみたいと思う、「店主が不愛想」みたいな噂も聞いていて、実際にそう云えなくもないが、愛想だけよくて美味しくない店よりはいいと思う(笑)。

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 これで帰ればいいのだが、甘いもの食べて勢いが付いてしまい、そのまま自転車で向かったのが、以前ブログ記事で紹介したスイーツ処「おやつ屋マムマル」。
 年明け初の営業日だったせいか結構客が来ている、店も店主の菊地さんともう一人女性が手伝っていた、年配男性が買いに来るのは珍しいのだろう、私の顔は覚えていてくれたみたいだ(笑)。

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 買ったのは、パウンドケーキ、マフィンとリンツァートルテ、特にオーストリアの都市「リンツ」(モーツァルトの交響曲名にもなっている)に因んだタルトがよかった。
 お花茶屋は何時の間にか「食の街」になっていた、蕎麦や饂飩も気になる店があるし、今年は何回か通う事になりそうだ。


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お花茶屋「パスタ&グリル マーレ・チェーロ」

 以前、ブログ記事で紹介した、葛飾お花茶屋のパティスリー「タルトレット ドウゼン」の店主、道善氏から「いい店です、一度行ってみてください」と教えてもらったのが、今回記事にするイタリア料理店。
 「食の事は食の専門家へ聞け」は概ね間違いないと思う、食材原価などプロでなければ知り得ない情報もあり、我々みたいな単なる食愛好家とは違った視点で店を判断するから、信頼はしていいと思う、中には勧めてもらった店が外れだった事もあるが、たまたま店との相性がよくなかったと思う事にしている(笑)。
 店は「ドウゼン」と同じくお花茶屋駅北側にあるイタリア料理店で、店名は「パスタ&グリル マーレ・チェーロ」、2018年7月の開業なので一周年を迎えたばかり。
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 道善氏からショップカードを貰っていたので、小さな地図を見ながら店を探したが、場所が判り難い。「葛飾区郷土と天文の博物館」前の道が「曳舟川親水公園」として整備されていて、この道に沿ってお花茶屋駅へ向かい、博物館から最初の信号を右折、すぐ左側に車が入れない遊歩道みたいな細い道があり、其処に店案内の看板があった。そのまま進むと「お花茶屋公園」の敷地だがその途中。
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 店ファサードの印象は悪くない、美味しいものが食べられそうな雰囲気が出ている、伊語で「マーレ(Mare)」は海で「チェーロ(Cielo)」は空だから、店名は「海(と)空」の意味か。
 昼開店時間の11時半に入店、壁を背にした窓側のいい席に座らせてもらった、料理画像を撮るので、つい「もっと光を!」と云いたくなる店が多いが、此の席ならありがたい(笑)。
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 ランチメニュー、日替り料理は豚肉のグリルだと思った、パスタが食べたい気分だったので、3種(オイル、トマト、クリーム味)の中から「小柱と木の子のクリームソース(アンチョビ風味)」(税込1,000円)を選び、コーヒー(100円)とティラミス(300円)を追加した。
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 席は16席+α(ベンチシート有)位か、若いイケメン系料理人と女性サービスの二人体制でやっている、BGMにポップスが流れているが、客が少ない時はやや騒がしい(笑)。

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 前菜の豆とツナ、グリーンサラダ、フレンチで豆を使うのは概ねフランスで働いた料理人だと思っている、それだけ現地では豆をよく食う(笑)。イタリアでも同様なら料理人は本場で働いた経験あるのかも知れない、シンプルだが味は良い。

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 スープミネストローネ、あっさりした味だがスープキューブではない筈(笑)、ブロードベースで作っていると思う。

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 小柱と木の子のクリームソース(アンチョビ風味)、割と時間がかかったので、半茹でしたものではなく乾麺から茹でていると思う。小柱が沢山入っているのは嬉しい(笑)、スパゲッティはたぶん1.7mm径で90g位か?個人的にはもうあと少しだけ硬めの茹で方が好みだが、全体的な味のまとめはいい、詳しい事は不明だが、料理人はそれなりの店で働いていたと思う。

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 ドルチェのティラミス、シンプルな味わいで量もある、300円なら納得の美味しさ。

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 イタリアンローストみたいな濃い目のコーヒーは料理&ドルチェに合う、ランチ限定だが100円は安い(笑)。

 パスタもよかったが、それ以上に前菜の豆とツナのサラダとミネストローネに惹かれた、当然の事だがランチメニューでも真面目に作っていて好印象、他のパスタも気になるし、グリル料理も食べてみたい、再訪問したい店だと思った。
 駅からは少し離れメインの道からも外れている、立地的には良いとは云えないが、反面公園が近く静かな環境だ、おそらく店主はそれが気に入ったのだと思う。
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 今、イタリア料理店出身者がピッツェリアを開業するのが流行みたいで、従業員不足や原材料値上げ、設備投資を抑えるにはやむを得ないと理解出来るが、此の店みたいに下町ながらあえてリストランテを開業した若者は、つい応援したくなってしまう(笑)。
 ファミレスでは得られない味と雰囲気があるので、もし近くに行く時あったらお勧めしたい佳店。帰りには少し歩くが、「タルトレット ドウゼン」のチーズタルトをお土産に(笑)。


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亀有「ピッツェリア クレス (Pizzeria Cres)」

 1976年から2016年の40年に渡って少年ジャンプ誌上に連載された、秋本治作の漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」、通称「こち亀」は、それまでマイナーだった街亀有を全国区の知名度にしてくれた、その功績に元亀有住人として感謝したい。昔は「亀有」と云っても江東区の「亀戸」と混同されたものだ、今は「両さんが居る街」と云うと、大抵分かってくれる(笑)。
 全作を読んだ訳ではないので、実際の街とどう違うのかは分からないが、タイトルにある亀有公園前派出所は存在しない、実在するのは「亀有北口駅交番(派出所⇒交番に名称変更)」で、亀有公園は其処から歩いて3分程離れている。なおこの交番で「こち亀の両さんは居ますか?」と尋ねると、「今パトロールに出ています」と応えてくれるそうだ、私は訊いた事ないが(笑)。
 その亀有公園の前に薪窯を使うピッツェリアが忽然と出現した、店の名前は「ピッツェリア クレス (Pizzeria Cres)」、場所は公園の北側でパチンコ店の並び、階上に住居があるビルの一階角で、昔はこの場所歯科医院だったと思う、個人開業医も後継者不在の時代になったみたいだ。
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 昼は12時の開店、此の日一番で入店する。6月に新規オープンしたばかりなので、店内は当然新しく、亀有らしくない(失礼)モダンなエクステリア&インテリア。テーブル席が10、カウンターが4席と小体な造り、若い男性店主がワンオペで営業している、カウンター内に大きなピザ窯がある。

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 ランチメニューはピッツァが7種でラザニアもある、サラダとスープが付いて基本税込1,000円(プラス料金の品あり)。初回なのでピッツェリアの基本中の基本とでも云うべき、マルゲリータをコーヒー(200円)、ランチティラミス(250円)と共に注文する。

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 まずはシンプルなサラダ、上に乗っているのはプロシュートで、ドレッシングはあっさりしている。

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 野菜を多く入れたサラッとしたスープで牛乳ベースか?味は普通に美味しい。

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 これがマルゲリータ、縁高タイプの典型的なナポリピッツァ、ローマ風は全体が平べったい。イタリアでは「コルニチョーネ(額縁)」と呼ぶそうだが、フチの部分の焦げ目は割と強い、具はトマトソース、モッツアレラ、バジルの「黄金の組合せ」だが、どれも素材はいい。生地は割とモチっとしたタイプ、練ってから時間を置いているのかも知れない、全体の味のバランスはいい。

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 同行者が注文した日替わりピッツァはズッキーニと挽肉、一切れ食べさせてもらったが、肉が入いるとボリューム感が増す。

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 ドルチェのランチティラミス、「ティラミス」と云うより「マスカルポーネムース」と呼んだ方が近いかも知れないが、クリームもマスカルポーネも良質、250円なら注文した方がいい(笑)。

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 コーヒーも濃い目な淹れ方で好みのタイプ。

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 店主にお願いして薪窯の画像を撮らせてもらった、煉瓦積やタイル貼ではなく、金属板を加工したタイプ、私はこのスタイルを「ロボコップ窯」と呼んでいる(笑)、コスト的には安価に出来るのだろう。店主に「夏は熱いでしょう?」と当然の事を訊いたら、「これからが辛い季節です」との答えで、我慢大会みたいだが頑張ってください(笑)。
 亀有には駅南口側に、やはり薪窯を使う「JUN’S PIZZA(ジュンズ・ピッツァ)」があり、比較すると生地はこちらの方がモチモチ感あり、焼きも強めに感じた。値段もほぼ同額どちらもいいピッツェリアなので、もうわざわざ都心迄ピッツァを食べに行く必要なくなった。
 此の日は我々を含めて3組だったので問題なかったが、混んでくるとワンオペなので大変だろうと思う、客は人手不足を理解して、旨い物を食べるために少し待つなど我慢が要る時があるかも。
 昔の亀有を知っている人間には、あまり風紀のいい場所ではなかった亀有公園、公園自体も整備され綺麗になり、子供も安心して遊べる場所になった。そして目の前にこんなお洒落なピッツェリアが出来るとは思わなかった、時代も街も変わっていく、一番変われないのは、つい「亀有に似合わない」と思ってしまう人間かも知れない(笑)。
 続いて欲しい店だし、また訪れないといけないなと思う。


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小川町「ZeCT(ゼクト)byLm(バイエルム)」(2019年6月)

 或る朝、FBのニュースフィールドを見ていたら、小川町のカウンターイタリアン「ZeCT ByLm(ゼクト・バイエルム)」のページに、「6月10日(月)〜20日(木)まで イタリア研修・買出しの為休ませていただきます」との案内があった。
 今年1月に訪れて以来で、「背徳?のパスタランチにそろそろ行きたい」と思っていただけに、休み前の今日行こうと急に決行する事に。何故「背徳」なのかは、平日限定のパスタランチが値段を考えると内容が破壊的で、味わっていると「今、この時間に働いている人達に申し訳ない」との罪悪感にかられるからだが、それでも行く(笑)。
 今年3月から地下鉄千代田線のダイヤが変わり、始発から座って新御茶ノ水駅まで直通で行けるのはありがたい、店は淡路町駅に近く駅構内は少し歩くが、この位なら許せる距離。
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 11時の開店時間直後に一番乗り客で入店、藤枝料理長に挨拶しカウンター席に着く。
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 一応ランチメニューを見るが、此処へ来たらパスタ5種&サラダ・ドルチェ・ドリンクが含まれる、税込2,000円のCランチを注文しないでどうする?(笑)。
 此の日の内容は以下のとおり、

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・生姜風味のグリーンサラダ

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・ホロホロ豚肉と青菜のカレー風味(スパゲッティーニ)

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・水で通そうと思ったが一杯位は飲みたくなる、適当に頼んだ白の‘Baron de L’Enclos2016’は、イタリアでなくフランス・ガスコーニュ産だった(グラス550円)。

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・温玉とソーセージの冷製バジルソース(スパゲッティーニ)

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・手打ちレジネッタのグリーンカレーソース

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・明太子と葱のソース(カッペリーニ?)

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・定番のベーコンとトマトソース(スパゲッティーニ)

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・台湾味噌をつかった「台湾光麺」

 一皿目の「ホロホロ豚肉と青菜のカレー風味」からメイン料理みたいで、「来たな」と思わせるもの、これが「本日のパスタ」で、単品だと80~150gまで選べてドリンクが付いて1,000円、サラダと小さいドルチェを加えても1,300円だから安いと思う。それでも藤枝氏は「この辺り(小川町周辺)のランチ事情は甘くない」と云っていた、振り返れば私も現役時代、日常勤務時の昼飯はまず千円以内だった、此の店の並びには380円の持ち帰り丼を売る店もある(笑)。
 二皿目からは食べるのが早い私に合わせ、「わんこそば」みたいに次々と出て来る、夏向けの冷製バジルは爽やかな一品、三皿目の手打ち麺は此の店のスペシャリテみたいで、パスタ向けに味を濃くした、オリジナルのグリーンカレーソースが後を引く、「レジネッタ」は平打ちパスタで両側にヒラヒラがある、言葉の意味は「(若い)女王様」だそうで、ドレスのフリル飾りから連想した命名らしい、「女王様」に変な反応しない事(笑)。
 四皿目は和風な明太子パスタ、これ自分でも作るのだが、もっと味がしつこくなってしまう、つい藤枝氏に「ブロードを使っていますか?」と訊いたら、出汁系は使わず代わりにある物を加えているそうだ、成程私も真似してみようと思った、気になる人は店へ行って尋ねてみてください。
 五皿目は定番のトマトソースで、これも家庭で作るのとは段違いに味が深い、トマトソースは焼き鳥のタレみたいに、開店以来継ぎ足しで作っているとの事で、藤枝氏によるとソースが金色になって行くそうだ、プロのテクニック。
 一応此処までがCランチのデフォルトで、食べ終わったら藤枝氏が「まだいけますか?」と聞くので、「もう一皿なら」と応えたら、出てきたのが、ガラリと趣向を変えた六皿(杯)目の「台湾光麺」、台湾味噌だけを使ったペペロンチーノみたいな一品、麺も特注品らしく秀逸な締めの一品、イタリア人はどう思うか分からないが、日本人でこの味が嫌いな人は居ないと思う。藤枝氏はラーメン店で働いていたので、こうした発想が出る。
 サービスの女性が「七皿目はいいですか?」と聞くが、さすがにこの時点でギブアップ(笑)、全6皿でおそらく300g位だと思う、麺はお腹に貯まる。でも店の最強記録は500g超だそうで、どの世界にも上には上が存在するものだ。

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・抹茶のパンナコッタ

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・エスプレッソ

 此処迄で1時間と少し、早食いはいけないと常々思っているが、どうもこの店へ来ると普段より更にスピードが上がってしまう(笑)、気が付けば店内は満席に、食後ゆっくり時間を過ごす店ではないのでこの辺りで退出、今日も背徳感に溢れていた。何時か夜メニューも体験したいし、毎週土曜昼に開催している特別営業で提供している特製ラーメンも食べてみたい。
 明日からは本気出して糖質制限しようと思った(笑)、藤枝料理長気をつけて行って来てください、フィレンツェの土産話が楽しみです。


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麻布十番「リストランテ・ジャニコロ・ジョウキ」(2019年5月)

 現役時代に机を並べ仕事をしていた元同僚が昨年退職した事を年賀状で知り、ようやく連絡を取って、慰労とお祝いを兼ねて久しぶりに昼間会う事に。
 同年代の同僚たちの「その後」はさまざまだが、概ね三方向に分かれる、
1.任期満了(定年)前に早期退職。
2.任期満了をもって退職。
3.任期満了後も何らかの形で勤務を続けている。
 ちなみに私は1だが、早くに辞めてしまい組織と関係がなくなると、残った人達がどうなったかの情報が得にくい、SNS等をやっていると生存確認が出来るが、私の世代はこの分野は苦手だと云う人が多い(笑)。
 どれを選ぶのが正しい、正しかったとは誰にも云えない、自分が選んだ道を進むしかない、その後に何が起きても「いい人生だった」と、最後に云えるように生きたいものだが、思いどおりにならないのも、また人生だ(笑)。
 双方都合のいい日が月曜昼で休業日の店も多く、結局私が選んだのは、麻布十番のイタリア料理「ジャニコロ・ジョウキ」だった。此処なら料理も9階からの眺望もいいし、文句を云わせない自信があった。
 麻布十番駅で待ち合せて店へ向かう、ビルのエレベーターを降りると其処はもう店内と云うトリップ感覚に私は慣れたが、初訪問の人は戸惑うかも知れない、もうこの時点で「Giochi(遊び心)」は始まっている。
 サービス担当の木津さんに挨拶し、窓際の最上席に案内された、窓外からは六本木ヒルズが眺められる、手前の工事現場は2008年まで営業していた「麻布十番温泉」の跡地、ホテル建設中だそうで、此処でもまた昭和の痕跡が消えていく。
 内野料理長にも挨拶し、始まった料理は以下のとおり、

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・スクランブルエッグのクロスティーニ

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・Caravaglio Infatata2016(シチリア産)

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・ホワイトアスパラガスとアワビ(アワビの肝ソース)

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・メバチマグロのカルパッチョ、ういきょうとグリーンピース(ういきょうのミスト付(笑))

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・自家製フォカッチャ風パン2種

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・アスパラソバージュ・卵・ウニのスパゲッティ

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・蒸気蒸しにしたメバルとたけのこ(あおさ海苔のソース、花穂紫蘇)

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・仔羊のローストと新じゃが(肩肉を塊で、周りは筍の皮)

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・切り分けて(カカオクランブル、グリオットチェリー、発酵マッシュルームのピュレ)

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・そば粉のクレープとヘーゼルナッツのムース(ヘーゼルナッツのパウダー、食用パンジー)

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・ライチのハーブティー

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・アボガドのムース

 白アスパラと鮑を合わせ、鮑肝のソースで和えた前菜1皿目は畑と海の出会いで秀逸、続くメバチマグロとういきょうを合わせた皿も、見て美しく食べて美味しい内野料理ならでは。
 イタリア料理の華とも云うべきパスタは、シンプルだが印象深い一品、自分でもパスタは作るが、アマとプロの違いを痛感する。予定にはなかったとしか思えないメバルは、一見和食みたいだが、あおさ海苔の風味を加え、油脂を抑えながら印象深い。
 仔羊は肩肉を表面はしっかりと、中はロゼ(伊語ならローザ)色に仕上げる火入れ、カカオと発酵マッシュルームを合わせたセンスもいい、これは好みの料理だ(笑)。
 イタリアと云うよりフランス的だがドルチェも良かった。

 2016年8月に、近くに在る「ピッツェリア・ロマーナ・ジャニコロ」のヴァージョンUP店として始まった此の店、間もなく3周年を迎えようとしているが、料理長は好調だった。通常のランチメニューよりは品数が増えている筈だが、一品目からドルチェ迄、センス溢れる内野ワールド、料理の提供方法や素材の使い方は、他店で取り入れているやり方かも知れないが、そのパーツを上手く組合せ、自分流の料理にしていると思った。
 調理を終え我々の席に来た内野氏と話をするが、間もなくスタッフの入れ替えがあり、次は女性料理人が入店する予定との事、料理界でも女性の感性が注目される時代、漫画大好きな料理長は発想が柔軟だし、これから店の料理がどう変わって行くのかも楽しみ。
 サービス担当の木津氏も、すっかりこの店の「顔」になったと思う(笑)、一見強面な雰囲気もあるが(失礼)、話してみると全くそんな事はなく、テキパキとした会話と対応の早い、優秀なサービスマンだと感じる。
 元同僚とはつい昔話になってしまう、今振り返れば我々いい時代に仕事をさせてもらったと思う。青島幸男作詞、中村八大作曲「明日があるさ」の中に、「明日があるさ 明日がある 若いボクには夢がある」との歌詞があるが、それを信じられた時代、これから日本も自分達も右肩上がりが続くと思っていた。一生懸命働いて貯金すれば、利息が増えて老後は悠々自適の生活、海外移住を計画する人も居たし、それこそローザ色の人生を思い描けた。自分が今そうなっているか否かはあえて書かないが(笑)、こうして平日昼間に、素敵な店で美味しい食事が出来る事には感謝したい。
 内野料理長、木津支配人お気遣いありがとうございました。



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プロフィール

オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
人はそれぞれに「見方、感じ方、考え方」が違います。私が美味と思ってもそう思わない人が居て当然です、味覚とはそれだけ不安定で不完全なもの、あくまでも筆者個人の嗜好による感じ方である事を承知の上で読まれてください。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに赤坂、麻布十番等。
混雑電車が苦手で加齢による朝型人間化のため、ランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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