最後の晩餐にはまだ早い


亀有「ラ・ローズ・ジャポネ」

 以前ブログ記事にした、葛飾金町のパティスリーラ・ローズ・ジャポネが、亀有に移転して来るとの噂を聞いたのが昨年末、WEB情報によると環七沿いにある香取神社の境内だとの事、「神社の境内にパティスリー、何それ?」と思ったが、近くを自転車で通った時、工事をしていたので噂は本当だった。
 金町の店舗は2012年の開業だからまだ新しく、移転するのは何か事情があるのだろうか?WEB上の地域掲示板情報では色々な噂が出ていたが、本当の処は不明だ。
 今年3月に亀有に移転オープン、さっそく行ってみようと思ったが、亀有住人に聞いたら「凄い行列だった」との事で、人混みや行列が苦手な私は、少し落ち着いた頃に行こうと暫く見送っていた。5月の黄金週間と母の日が終わり、そろそろ大丈夫だろうと伺う事に、我家からだと自転車で20分位だ。

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 店の場所は亀有駅からだと南口を出て、大型商業施設「アリオ」へ向かう道があり、そのまま進んで環七に出ると、すぐ左手に神社敷地が見えるが其処だ。参道の正面から見ると左手、鳥居を潜って石灯篭の後ろが店舗になる。
 この亀有香取神社、昔は地味な存在だったが、人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」に何度か登場して有名になり、また2006年すぐ近くに「アリオ亀有」がオープンした事により参拝者が増えた、特に初詣や七五三の時期には大勢の人がやって来ている、最近の神社参拝ブームもあり、境内を大幅に増改築していて、右肩上がりの神社に見える(笑)。

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 神社の倉庫前に設けた臨時駐輪場に自転車を停め店内へ、総ガラス(アクリル)張りで外光が入る設計、南側だけは塞いでいる。

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 店内へ入ると目の前にプチガトーが並ぶケース、パティスリーの「顔」だ。金町時代と同様だが種類やアイテム毎の数は多い、これを毎日閉店までに売り切るのは凄いと思う。

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 左側にはホールケーキやロールケーキを並べたケース、その奥が作業場になっていて中が見えるが4、5名働いていた、販売担当の女性はこの日3名だった。

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 入口の近くには焼き菓子等が並ぶ、直射日光が当たらない工夫をしている、この右側にカフェスペースを作ってあるが、行った時はまだ使用しておらず、5月末オープンの予定との案内があった。
 何を買おうか迷うのだが、店の看板商品であるピスタチオを使った「ピクシー」は、金町時代に買っているので外し、タイプの違う物を買ってみた。

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 この4種類合計で税込1,890円、昨年金町時代に買った時より少し値段は上がったと思う、以下は食べた印象。

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・フルーツロール(税別450円)
 パティスリーでも殆どの店で見るロールケーキだが、さすが1本1,000円の物とはレベルは違う、中に入れた果物(苺、ぶどう、キウイ、白桃)も上質、普通に美味しいのだが、それ以上でも以下でもなく、リピートするには何かもう一つ欲しい処。

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・オルカ(500円)
 チョコレートベース、「オペラ」みたいにショコラガナッシュとスポンジを層にして、板チョコで囲っている、使っているチョコレートも味のバランスもいい、小さめなポーションだが、ショコラ系ガトーが好きな人にはお勧め。

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・マカロンドォトンヌ(500円)
 今回これが一番気に入った、初夏なのに‘d'Automne’は気にならないでもないが(笑)、味の構成は良かった、マカロンでマロンクリームを挟み、中には梨と栗、周りに波状の飾りと細かい仕事をしている。

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・マンゴープリン(300円)
 季節物の商品だと思うが、これは普通の美味しさ、この種の物では竹ノ塚エデューのマンゴープリンの方が好み、ただあちらは450円だから仕方ないか。

 全体的に仕事が細かく、ケーキ類の作りも見映えも良い、味も安定しているのでお土産などには最適だと思う、一方マニア系スイーツ好きの中には、「優等生的で面白みに欠ける」と云う人は居るかも知れない。職人一人で作ったのではなく、優秀な工房作品と云う印象、これは金町時代と同じだ。
 亀有に行く用事があれば、寄ってみる価値はある店だと思う、カフェスペースがオープンすれば、持ち帰り時間の心配もしないで済む(笑)。


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大阪・狭山「パン ビヨリ(Pan Biyori)」(2018関西食べ続け⑨)

 今回の関西食べ続けも、ようやく最終日になった、でもそう簡単には帰れない(笑)。
 此の日は堺市美原区平尾にある、熟成牛肉を提供するレストランでのランチが目的だが、その前に寄った狭山駅前にあるブランジェリーを紹介したい。
 南海電鉄なんば駅の大階段は、まるで宝塚歌劇場だなと毎回思うのだが(笑)、南海高野線に乗って降りたのは狭山駅、在阪の食友人と同行するためだが、この狭山駅周辺には商店が殆どない、住民は結構居るが買物は車で郊外型スーパーへ行ってしまうみたいだ。駅西口近くには美容室等があり、その一角に突然出現したのが「パン ビヨリ(Pan Biyori)」、昨年7月の開業で、店主は多店舗展開している「メゾンカイザー」出身と聞く、開店以来友人の御用達ブランジェリーだ(笑)。

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 狭山住人には失礼ながら、「鄙にも稀な」と云いたくなるような、とてもお洒落な店舗外観、隣は美容室だがこの一角だけ切り取れば、大阪本町辺りと云っても通用しそう(笑)。

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 扉を開けると、並んだパンが目に入る、こうして低い位置に広く並べるのは東京でも流行っている、対面販売ではなくトレー式、値段は安いと感じた。店内にパンの発酵臭と焼いた小麦のいい香りが漂う、美味しいパン店に共通する匂いだ。

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 ブランジェリーの看板商品バゲット、売れ残りロスが出易いので、バゲット類を置かない店もあるが、やはりこれを置かないと「パン屋」で、あれば「ブランジェリー」だなと思う(笑)。

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 窓際に置かれた角型のレーズンパン、場所を上手く使っている。
 店手前が販売スペースで、奥がパンを成型・焼成する作業スペース、仕切りがなく全て見えてしまうので、毎日の整理清掃は必須だろう(笑)。
 結構若い店主が製造し、店内は女性二人が販売を担当する、友人の話では一人は店主の奥様との事。平日昼ながら次々と客がやって来る、開店後一年以内だが、既に地域に馴染んでいる様に見える、車移動がメインの交通手段になっているエリアだが、駐車場はなかった。
 買ったのは以下の4点、食べた感想と共に紹介したい。

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・クロワッサン(税別140円)
 ブランジェリーの定番商品だが、値段が高い店が多いので、フランス人に倣って普段は買わないが(笑)、値段も味も十分納得出来た。実はこれだけ関西国際空港で、飛行機待ちの時間に夕食代わり?に食べたのだが、それまでの胃内蓄積もあったので十分夕食になった(笑)。同じく発酵バターを使用するメゾンカイザーのクロワッサンは税抜200円だから、お買い得だと思う。

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・バゲット(260円)
 同じくブランジェリーの定番、此の店では「長(時間)熟成、コントレックス(硬水)使用、沖縄塩、石臼小麦」と商品説明がある、カイザーのバゲットに比べ両端を丸めているのが特徴、味はノーマルで中庸、いい小麦を使っていて味の質が高いのは分かった、個人的好みを云えば、もう少し焼きを強くした方がいいかなと思った。

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・カンパーニュ(ハーフ)(150円)
 「ライ麦、全粒粉、酵母入り、しっかりしています」との説明あり。これはもう少しカンパーニュならではの質量感と硬さ、酸味が欲しいと感じた、ただ場所柄あまり高尚なものを作っても、売れなかったらどう仕様もないので、客の要求との兼ね合いになると思う。

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・レーズンクルミチャパタ(値段不明)
 パンだと思って買ったらチャパタだった(笑)、チャパタとはイタリア出自のパンで、意味は「スリッパ」の事、プレーンタイプの物は平べったい形なので、そう呼んだらしい。粉本来の旨味が感じられる素朴な味、レーズンと胡桃が入る事により美味しさが増している、カマンベールやブリー等柔らかいチーズと相性良さそうだ。

 全体的な印象では、どれもいい材料を使い真面目に作ったパンだと思う、値段も安いと感じた、あとは地域住人とどう共存していくかだろう。
 私自身パンはスーパーやコンビニでは買わず、遠くても自転車に乗って専門店へ買いに行くが、消費人口が減少する現在の日本で、地域の飲食店を盛り上げ長く続けてもらうには、住人達の応援が必要だ。やがて狭山の誇れる名店になって欲しいし、その可能性はあると思った(笑)。
 この後、友人の車に乗せてもらい、最終訪問店へ向かう事に、続きは次の記事で。


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大阪・阿倍野「P.L.T(パティスリー・ラボ・ツジ)」(2018関西食べ続け⑦)

 私は小学生時代から、およそ「学校」と名の付く場所が苦手、理由を簡単に云えば集団活動に馴染めなかったからで、集中力がなく授業中もよく窓の外を見ていて教師に怒られた(笑)、今なら何か疾病名が付くのかも知れないが、およそ優等生ではなかった。
 そのため、恐る恐る「東大」の門をくぐるつもりでいたが、此処には門はなく自動ドアだった(笑)。この学校は調理科、製菓科の他に、大学なら大学院に相当する専門課程があり、今回訪問したのはそちらの校舎。

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 この入口にもP・ボキューズを記念するコーナーがあった、先代校長とボキューズの関係は深かったと聞くが、掲げてあるのは現校長との写真、若い学生達はもう先代の業績を知らないだろうなと思う。
 建物には受付もインターホンも無いので、スマホからFBメッセージにて本人に到着を知らせる、ハイテクなのかローテクなのかよく分からないが(笑)。そして久し振りに会ったレジェンド教授はお元気そうだった、入口近くで記念撮影?をするが、20代の頃からTVで見ていて(「そんな齢違わないだろ」と、突っ込まれそうだが(笑))、此処の卒業生でもない私が、開高健の著書にも登場する方と並んで写真を撮る機会があるとは、ブログやFacebookをやっていなければ知己になる機会もなく、続けていて良かったなと思う(笑)。

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 そして教授と一緒に伺ったのが、同じ建物内にある「P.L.T(パティスリー・ラボ・ツジ)」。此処はWEBページにもあるが「教科書が店舗に!」をテーマに、学校の製菓部門の教員が製造から販売までを行うパティスリーで、「フランスを中心としたヨーロッパのクラシックなお菓子を、プロフェッショナルでクオリティの高い商品として販売します。」をコンセプトにしている。以前は近くの商業施設「あべのキューズモール」内に出店していたが、家賃等の関係もあって、校内にスペースを確保し2016年6月に移転して来た。 

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 失礼ながら大阪的バタ臭さを感じないセンスある店内(笑)、壁面には焼き菓子等が並ぶ。

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 種類は少ないながらパンも売っている。

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 メイン商品の生ケーキ類、最近流行のケーキ上に何か飛び出たデザインや、和的な要素を取り入れたケーキではなく、ベーシックなものが並ぶ。何を買おうか悩むが、結局定番のシュークリームと、翌日になっても大丈夫そうなハードベイク系を選んだ。
 レジェンドとは再会を期して別れた、次は東京でお会いしましょう(笑)。
 ホテルへ帰る途中、再び「たちじゅう園」の前を通ったら7、8人の行列が出来ていた、WEB情報どおり繁盛している。
 この日買ったものは以下の3点、ホテルで食べた印象と共に紹介したい、

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・カルディナールシュニッテン(税込350円)
 「2種類の生地、イチゴクリーム」と商品説明あり。販売担当の女性が「他店ではまず見ない、此処ならではのケーキ」と話すので購入した。ウィーン出自のケーキで「カルディナール」とは枢機卿の事、元はメレンゲ生地とスポンジ生地を交互にして長方形に焼き、コーヒークリームを挟むそうだが、季節からか苺クリームに代えている。ハード系に見えたが実際には軽い味わいだった、個人的には何かもう一捻り欲しい気もするが、基本に忠実なのは分かった。

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・フラン・ナチュール(360円)
 「パイ生地に濃厚なカスタードクリームを詰め焼成」との事。このタルトは当日ではなく翌朝に食べたのだが、タルト生地に味が馴染んで美味しかった。私は苺ショートみたいな生クリーム系をあまり好まず、こうした見かけ地味だがしっかり味系が好み。玉出「びすとろ・ぽたじぇ」の定番デザート「プリン生地のタルト」にも似ている。

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・シュー・ア・ラ・クレム(240円)
 「クッキー生地、シュー生地、生クリーム入りカスタードクリーム」と説明あり。「シュークリーム」ではなく「シュー・ア・ラ・クレム」と名乗っているのは、さすがのアカデミズム(笑)。パティスリーはモンブランとシュークリームを食べれば、大体の実力が判ると思っているが、さすが正統派で美味しい。大手コンビニで2月に限定発売だった、上にチョコレートのかかったシュークリームにクリームの味がそっくり、推測だが商品開発には此処の製菓卒業生が絡んでいると睨んだ(笑)。

 全体の印象は「教科書が店舗」の言葉どおりだなと思った、製菓の学生は本で見るだけでなく実物を知り味わう事が出来るし、これからパティスリーを開業しようとする人達にも、欧州菓子の原点を知る事が出来る店だ、利益優先ではないから値段も安いと思う。反面スイーツ店を廻り歩くマニア系の方には、優等生的で少し物足りなさはあるかも知れない。

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 これでデザートタイムは終わり、夜の一戦に備えて一時間ほど仮眠する。大阪は東京に較べ日没が20分位遅いが、辺りが暗くなり始めた頃歩きで北へ向かい、目指すのは私にとって大阪と云えば此の店、営業しているとはとても思えない暗いエントランスの扉を開く。
 この続きは次の記事で(笑)。


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広尾「有栖川宮記念公園」と「東京フロインドリーブ」

 麻布十番「グリグリ」からの帰りに、広尾の「東京フロインドリーブ」でパンを買おうと思いMapを調べたら、有栖川宮記念公園まで行く近道がある事を知り、スマホを頼りに歩いてみた。
 現在の地名なら港区元麻布になるが、下町人間の私には未踏の地で、「ハイソな人達」が住む街としてイメージがある。実際に歩いてみたらそのとおりで、大臣級か最高裁判事の邸でもあるのか、警備の警察官を数人見かける、車は外国車ばかり目に付き、家自体はそう広くなく金ピカ成金趣味ではないが、お金をかけた普請なのは見て分かった、昔は直近の交通機関がなく、「陸の孤島」とも云われた麻布十番の商店街や飲食店を支えていたのは、此処の住人達だった。
 お屋敷街を抜けた場所に在るのが有栖川宮記念公園。江戸時代は陸奥盛岡藩の下屋敷で、明治29年に有栖川宮威仁親王の御用地になり、その後有栖川宮家が途絶えると、昭和天皇の弟である高松宮家の御用地に変わる、昭和9年に東京市に下賜があり、同年に記念公園として一般公開された、昭和50年に東京都から港区に移管され、現在は港区立の公園として運営されている。

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 広尾駅側からは入った事あるが、北側から入るのは初めて、「三軒家口」と云う変わった名前の門で、石積みは相当古いと思う、門跡の金具に時代を感じる。

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 公園内の案内図、今回は北側から入園し、水の流れに沿い傾斜地を下りながら、広尾駅方面へ出た事になる。

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 小さいが滝があり渓流もある、池へ向かって流れる小川には時代を感じさせる石造りの橋、これも相当時間が経っていそうだ。

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 公園内中間地にある四阿風な場所、昔は茶室があったのかも知れない、奥に見えるのが都立中央図書館。

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 都心とは思えない風景、野鳥もやって来ていて、カルガモの一家?

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 池にあった石灯篭、これも時代ものか。
 公園は今回みたいに、北側から入り下って行くのが正しい順路?な気がする、都心ながら豊かな自然が感じられ、深山幽谷な雰囲気が味わえる場所はそうないので、近くへ行く時は寄ってみて下さい。

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 広尾口を出たら、目の前にあるのが「ナショナル麻布スーパーマーケット」、1962年に当時珍しかった輸入食品を扱う店として開業、外国人が買物に来る店として知られる、2012年に新店舗になった、「サーティーワンアイスクリーム」の1号店は此処だった。

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 こんな店もあります、元麻布セレブの奥方達が「今日は下のフレンチでランチですの、何か?」と、きっと話していたのでしょうね(笑)。

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 東京フロインドリーブ、神戸にあるドイツ人創業の「フロインドリーブ」の姉妹店として、1970年からこの地で営業しているから48年目。見た目重そうな扉は実は自動ドア(笑)。

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 店内(撮影承諾)、15時過ぎていたので、残念ながらパンがあまり残っていなかった、クッキー等の焼き菓子はあったが。

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 旧店舗時代の記憶もあるが、現在は5階建て?の立派な建物に変わった。

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 この日買ったもので「ソフトバイエルン-クルミ入」、ハーフサイズで税込297円、ハードタイプでゴツゴツした素っ気なさだが、噛んでいると旨味が出て来る、フランスパンとは違うドイツパンならではの味わい。

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 シュトーレンのカットサイズが売っていたので買ってみた、9×6cm位の大きさで352円、「素朴」と云う言葉がピッタリの、地味な見かけと味わい、元々シュトーレンはドイツやオランダの新教国発祥なので、こうした物だったと思う、値段はあまり素朴ではないが(笑)。
 寒かったが、ちょっとした東京歴史散歩が出来た日だった、若い頃はあまり関心がなかったが、自身が年齢を重ねると場所や店や人の歴史に興味を覚える、特に歩く事は健康にはいいし、街観察は呆け防止にもなりそう、お金もかからないので老後の趣味にしたいと思う(笑)。


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富ヶ谷「ルヴァン」(2017年12月)

 皆様明けましておめでとうございます。
 このブログも丸6年を過ぎ7年目になりました、此処まで続けてこられたのは、時に励ましの言葉をいただく、皆さんのおかげと思っています。
 何かにつけて「老い」を感じる齢になり、文字どおりの「最後の晩餐」を意識しないといけなくなりましたが、今年も食と人について語る事が出来ればと思っています。現在、定収入の無い身なので、高級店訪問は少なく地元のランチが増えると思いますが、時間がある限りお付き合いください(笑)。
 年初は旧年中の店訪問記事になりますが、初回は年末に行った「アルドアック」の帰りに寄った老舗ブランジェリーから。

 「アルドアック」のある小さな商店街を抜けると、井の頭通りに出るが、昔に比べると道が広くなり歩き易く整備された、道の反対側は歩道がなかったので、歩くのが怖かった。現在、富ヶ谷交差点近くには巨大なマンションが建設中で、2020年頃には街は更に変貌している事だろう。
 道を渡ると目の前にあるのが、老舗のブランジェリー「ルヴァン」、1月以来になってしまった、その間色々なパン店を回ったが、「釣りは鮒に始まり鮒に終わる」みたいに、私のブランジェリー巡りは、「ルヴァンに始まりルヴァンの終わる」かも知れない(笑)。
 1984年に調布で開業、1989年に現在の店舗を開いている、この地で28年営業を続けている事になるが、アンパンやクリームパン等を売る街場のパン店ではない、ハードタイプの食事パン専門店としては、1970年開業の広尾「東京フロインドリーブ」に次ぐ店ではないかと思う。

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 この店で感心するのが、私が通い始めた頃からずっと店員が皆若い事、もちろん歳をとらないのではなく、それだけ人が入れ替わりしている。前回この店を取り上げた記事でも書いたが、此処でパン作りを学んだ若者達が各地へ旅立ち、ルヴァンのパンを継承している、そして自分はルヴァン出身者である事を誇らしげにアピールしている。最近は女性の姿が目立つ、小学女子の「将来なりたい仕事」ランキングで毎年トップ争いをするのは「パティシェ」だそうだが、パン職人も静かな人気みたいだ、ただ両業種共に外から見る程キレイな職場ではないし、拘束時間は長く就労もブラック的だ(笑)、本人に余程「やり遂げよう」とする意思がないと続かない事は同じ。今は女子の方がそうした気構えを持っている気がする(笑)。

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 毎回変わらない無装飾な茶色い紙袋のみ、手提げ袋はくれないので、何か入れる物を持って行った方がいい。

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 この日買ったパン、パン好きにはこの画像を見ているだけで嬉しくなる(笑)。

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・パン・コンプレ25(ハーフサイズで税別360円)
 本当はコンプレ50が好きなのだが、今は一週間に一回しか焼いていないとの事で、ベーシックなこのパンを買う、ルヴァン初心者向けで、まず此処へ来たら買うべきアイテム、粉の旨味と焼き上がりの香りがいい。

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・メランジェ(小)(420円)
 ルヴァンの代表的存在、中はレーズンと胡桃がギッシリ詰まっている、これを薄く切ってカマンベールやブリー等を乗せれば、素敵なオードブルやデザートになる(笑)。

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・パン・オ・ノア(360円)
 中は胡桃、メランジェより味はシンプルになり、食事中のパンに向いている。

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・前日の残り分をオマケに入れてくれたもの、パン・オ・ノアだと思った。

 近くの「アルドアック」酒井氏が、「ルヴァンのパンは美味しすぎて、レストランの料理に合わない」と云っていたが、それはよく分かる(笑)、野菜スープとか、それも無ければワインとパンだけでも食事になりそう、まさにキリスト教の教えだ。
 「アルドアック」~「ルヴァン」のランチ散歩、気に入ったのでまた来るつもりだ、代々木公園駅近くの「365日」もいいブランジェリーなので、各自好みで選んで下さい(笑)。
 ルヴァンからアルドアックのある商店街を抜け、代々木公園駅に向かう途中にある、環状線高架下の小さなトンネル、此処に不思議な壁画が描かれていて、通る毎に「これ何だ?」と思っていたが、今回真面目に調べてみた。

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 ネット上では「オジサンが渋谷でJK(女子高生)を連れて歩いている絵」とか、きわどい解説もあったが(笑)、そうではなかった。このトンネルは昔からサイケ調の落書きが多く、困った周辺住人が武蔵工業大学の学生と協力して、「春の小川」のテーマで描いたとの事。
 「春の小川は さらさら流る」の童謡「春の小川」は、「故郷」と同じく高野辰之の作詞、高野が生前代々木に住んでいて、近くにあった河骨川(現在は暗渠化)を詩にしたとされる事に因んだそうだ。よく見ればアンリ・ルソーみたいな味のある絵とも思える?ルヴァンやアルドアックに行った時には一度見て下さい(笑)。


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プロフィール

オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
店の点数評価等はしません、「食と人」を描きたいと思っています。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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