最後の晩餐にはまだ早い


青山「フロリレージュ」

 遅ればせながら今年の「フレンチ食い初め」は、去年東京で訪れた全飲食店の中で料理が一番印象深かった、青山「フロリレージュ」で開催する事に。
 この予約が大変だった、まず電話が繋がらない、数回チャレンジしてやっと繋がった電話は11月下旬だったが、この時点で年内は予約一杯、「土日祝で一番早いのは?」と尋ねたら、1月の昼は既に全日塞がっていて土曜は夜も満席、日曜夜なら何日かまだ空きがあるとの事で、やっとこの日の訪問になった。
 土曜日曜の昼→土曜夜→金曜夜→日曜夜の順で席が埋まって行くのは日本のレストランの特徴だが、レストラン客が男女混合より女性同士が多いのが理由だろうと思う。20席と少ないながら、この「百年に一度」の大不況下でも連日満席というのは凄い事だ。

 前回訪問は昼だったが今回は夜で店の周辺は暗く、判り難い場所が更に判らない、地図を見ながら何とか辿り着いたが、初回訪問の人はきっと迷うだろうと思う、道も狭いので、前のアベックが乗って来たタクシーが、帰りに引き返せなくなっていた(笑)。
 日曜夜という事もあって19時の入店時にはほぼ満席の状態、サービスは前回訪問時には女性も居たが、この日は近藤支配人以下男性ばかり3人になっていた。
 夜は10,500円の「おまかせメニュー」のみで説明も口頭、「オマージュ」や「Fujiya1935」みたいに料理名を書いた紙をくれると嬉しいのだが、それが無いので以下の料理名は私が勝手に付けたもの、

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・小玉葱のサンドイッチ
・グリーンオリーブのパン

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・トリュフに見立てた鮑のボール、その肝のソース、銀杏

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・フォアグラのポワレ、豚の血のソース、トリュフ、目玉焼き
・スッポンのガトー仕立て、鮪、スッポンのコンソメで、血を使った「どら焼き」(笑)

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・仏産ピジョンラミエと茨城産幼鳩の二皿
・プレデセール(キィウイ、クリームチーズ)

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・柿のタルトタタン、柿のジュース
・フレッシュハーブティー、ほおづき

 前回のランチ訪問を更に上回る出来、川手料理長は若いながら抜群の料理センス、この料理ならフランス国内でも充分二つ星レベルだと思った。メニューには「起承転結」が感じられデセールまで疲れずに完食、そして結構量を食べたのに食後感が軽い。
 考え抜かれた構成、吟味した食材と調理法に感心、中でも印象的なのはピジョンラミエで、今まで未体験の食感と焦がしたような香りを感じて、帰り際に近藤支配人に「プランチャ(オーブンを使わず鉄板だけで火入れする)ですか?」と訊いたら、一旦油で揚げてから炙ったものでオーブンは使わないそうだ、コンフィとグリエの二段入浴?で、表面のクリスピー感と中のしっとり感を両立させた見事な火入れだった。
 そしてここはデセールもパンも美味しい、この内容でこの値段なら予約が二ヶ月前と云うのも口惜しいが納得出来る。全部の店を回った訳ではないから「東京で一番の料理」とは言わないが、今東京で「一番乗っている店」の一つである事は間違いない。

 この日同席したグルマン達も満足し、選んでもらったレアな美酒と共に、3時間半に及ぶ素敵なディナーが終了した。
 市場が休む年初を避け、この日この店で「食べ始め」をしたのは大正解でした、今年もこうした素敵な店との出会いが沢山ある事を願っている。


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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
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