最後の晩餐にはまだ早い


レストランの花

 今日はレストランの「花」の話を、と云っても女性の事ではなく、植物の花‘Fleur’です。

               120529-1.jpg
 これは行った事のある人はおわかりでしょう、先日訪れた三田の名店「コートドール」のテーブル上に置いてある花、ベース(花瓶)はフランス・バカラ社製の物、実はこれと同じ物が欲しくて探してみたのだが、現在は製造中止になっているみたいで何処にも売っていなかった、と云う事はコートドールも補充が出来ない筈で、割らない様相当注意をしていると思う。テーブル上にはこうした小さな花をセンス良くまとめて置いてあるが、厨房に近いベンチシートには大きな花瓶に大振りな花を活けてあって、これがまた素敵だ。ここと札幌のコートドールは姉妹店だが、あちらの店内の花も見事だった、階下に花店があり同じ経営だと聞く。

                120529-2.jpg
 次は銀座「ラール・エ・ラ・マニエール」のバラ、ベースは日本のスガハラ社製との事だ、これには一工夫があって、最初各自のテーブルに位置皿としてガラスのプレートを置きその中に各一輪花が入れてある、食事が始まると一旦片付けられるが、その後人数分をこうしてベースに入れてテーブルに飾る、これもいいセンスだ。

               120529-3.jpg
 少し変わったフラワーデザインをするのが赤坂の「シュマン」、これは花というより葉っぱだ(笑)、このユニークさがオーナーの個性を表していると言えるかも。

 最近のレストランではテーブル上は勿論の事、店内には花は置かない傾向だ、コスト上の面もあるが、それよりも「この店に来たら、全て料理に集中してください」と言いたいのだろう、窓の無い暗い客席で、花も絵も無い真っ黒い壁に囲まれ、真っ黒な皿に盛った料理が出てくるのがどうやら流行だ、これは日本だけでなくフランス特にパリも同じらしい。
 1985年刊の増井和子著「パリの味」には、「花のレストラン」と題して当時18区にあったレストラン「ボーヴィリエ(Beauvilliers)」が紹介されている、その店主の言葉だが、
「私のねがいは、お客さまに花で仕切ったコーナーをさしあげたい。お二人で、あるいは親しい仲間で、花輪のディネ(食事)を楽しんでほしい。毎日12杯の花を私が活けかえる、ここはパリ一の花のレストランです」
 残念ながらこの店も2008年に閉店したと聞く、贅沢な時代は終わってしまった。

 私自身は真っ暗なストイック系のレストランはどうも苦手で、いくら料理が良くてもあまりリピートしたい店にはならない、卓上には何かあった方が心和むし息も詰まらない、最後に紹介するのは牛込柳町「ル・デッサン」の卓上にあったこれ、

               120529-4.jpg
 これならあまりコストもかからないし、センスも悪くないと思うのだが、これでも若い自信満々の料理人には「邪魔な物」かな(笑)。


スポンサーサイト
  1. [ edit ]
  2. レストランetc
  3. / trackback:0
  4. / comment:0

三田「コートドール」

 この日は若い食べ歩き仲間が東京にやって来たため、連れだって三田のフランス料理の老舗「コートドール」でランチを一緒にする事になった、約一年ぶりの訪問。
                  120523-1.jpg

 コートドールは1986年の開業なので今年26年目を迎える、私が初訪問したのは1992年の丁度この季節だった、その時食べた料理を今でも鮮明に覚えている、前菜に「赤ピーマンのムース」、「オマールのテリーヌ」(当時「ダニエル風」とは名乗っていなかったと思う)、主菜は「牛の尻尾の赤ワイン煮」、その料理は頭を金槌で殴られた様な衝撃だった、そしてこれらは20年経った今のカルトにも載っている、考えてみれば凄い事だ。
 この20年の間に現れて消えて行った店は数多い、この店が何故生き残れたのか、そして今でも東京を代表する名店として輝いていられる理由は何なのか、これからレストランを開業しようとする人は、ジャンルを問わず訪れてみて是非自分の眼でこの店を見て欲しいと思う、感じ方は人それぞれだろうが必ずや何かが見つかる筈だ。
 この日は通常のランチメニューに旬の白アスパラガスを加えてもらった、

              120523-2.jpg
・アミューズ(赤ピーマンのムース)*久しぶりに食べたがやはり名品。

                 120523-3.jpg
・茹で上げホワイトアスパラガス、ドレッシングソース(カルトの2分の1皿)

              120523-4.jpg
・ムギイカのソテー、クミン風味のキャベツ添え

              120523-5.jpg
・仔鴨のロースト、ワイルドライスと新玉葱

・小田原蜜柑のソルベ

                  120523-6.jpg
・ルバーブのスフレ

・ミニャルディーズ&エスプレッソ

 20年前のコートドールの料理は、食べる人間の首根っこを摑まえ「どうだ、旨いだろう」と耳元で怒鳴られる様な料理だった、当時斉須料理長は40代初め、気力体力が充実し、今なら「オテル・ド・ヨシノ」の手島料理長の料理みたいに、初球から最後まで150km超のストレート勝負を仕掛けていた、それが歳月の経過と共に余計な力が抜け、今は130km台の勝負球で打者を打ち取るスタイルに変わったと思う。

 今日の料理で言えば、前菜に出た「ムギイカのソテー、クミン風味のキャベツ添え」は現在の境地を表現するものだ、小ぶりのムギイカを短時間炒めて、はらわたを使ったサラっとしたソースで和える、薄切りしたキャベツはクミンを使ったカレー風味で、全体の印象は簡単に云うと「お惣菜」(笑)、食材単価は決して高くない筈で居酒屋のメニューにあっても不思議ではない、それを絶妙な火の通し方と味付けで高級店のフランス料理に格上げしている。
 ムギイカの料理は以前にも此処で体験していて、その時も大変美味だったので、後で料理長に「どうやって火入れしたのですか?」と思わず訊いてしまった、その時の答えが「何も特別な事はしていません、普通に炒めただけです」だった(笑)。この「普通」に辿り着くまでに20年かかったと言いたかったのだろう、普通の人が普通の食材を普通に調理してもこの味にはならないと断じて言える。
 その他の定番料理にしても、それ程調理には時間を掛けていない筈なのに何故か美味しい、もうこうなると「コートドールマジック」としか言いようがない、食材が一番美味しくなる瞬間、調理、休ませる時間などを知り抜いているから出来るものなのだろう。

 明るく居心地の良い客席で繰り広げられるのは、客とサービス陣が繰り広げる優雅な舞踏会、その中心は日本を代表するメートルの松下氏。この店の椅子に座っていると心身がリラックスしてきて「放下(ほうか、ほうげ)」という言葉を思い出す、全ての執着を捨て去った境地の事で、中世には放下僧という路上で説法をする僧がいたそうだ、斉須料理長はその風貌からその生まれ変わりなのかも知れないと思ってしまった(笑)。最後は皆で記念撮影をしようという話になり店の扉前に集合する事に、斉須料理長まで積極的に加わってくれたのは嬉しかった。

 この店に通って20年、同世代料理人の引退の話も聞く様になり、もうこの先は長くないのかも知れないが、此処を知って長く通えたのは人生の幸福な出会いだったと思いたい。
 素敵な仲間と素敵な店で素敵な午後が過ごせました、この店を利用するならやはり一人ではない方がいいです(笑)。



  1. [ edit ]
  2. フランス料理
  3. / trackback:0
  4. / comment:2

JANATの「ワイルドフラワーはちみつ」

               120520.jpg


 今月初めに阿佐ヶ谷のフランス料理店のランチに行き、その帰りに阿佐ヶ谷駅構内のショッピングモールにある輸入食品販売「カルディ」の店内を見ていたら、紅茶が切れていたのを思い出し、フランスJANAT(ジャンナッツ)社のセイロンティーを買ったのだが、その時にレジのお姉さんが「現在キャンペーン中で、ジャンナッツの製品を1,000円以上買うとガラス製のマグカップを差し上げます。」と説明してくれた、こういう言葉に弱いので(笑)つい買ってしまったのが同じジャンナッツ社の蜂蜜、これがなかなか良かった。
 「ワイルドフラワーはちみつ」の商品名で、「純粋はちみつ(スペイン産)」と表記があり、250g入り瓶で630円だった。ジャンナッツの製品は同じフランスのフォションよりは庶民価格なのでありがたい(笑)、コスパが良くて値段の割には結構使えると思う。
 
 この蜂蜜は南スペイン産との事で、おそらく気候の良いアンダルシアあたりの物だろう、甘味が濃過ぎずサラッとしていて蜂蜜独特の香りもそれ程強くなく、朝食のトーストに塗るのには丁度いい。商品名に「純粋」を名乗っているのが気になりWEBで調べてみたら、「ミツバチが花から採ってきた花蜜の水分を、ミツバチ自身の手で水分を蒸発させて濃縮し、国内産のハチミツであれば水分含有率23%以下になったハチミツ、国外産のハチミツであれば20%以下になったハチミツをいいます。」と解説があった、「蜂蜜」と名乗っている商品の中には、コストダウンのために水飴を混ぜ、保存性を高めるため加熱処理したものもあるそうだ。

 私は子供の頃蜂蜜が苦手だった、甘い事は甘いのだが当時の製品技術では独特のクセがあって美味しいと思えなかった、蜂蜜の美味しさに目覚めたのは大人になってからの海外旅行時で、特にフランスのホテルで出された物は印象深い、その中でも一番美味しかったと記憶しているのは、ブルゴーニュ地方シャニーの三ツ星「ラムロワーズ」の朝食に出た物、やはりサラッとしていながらもコクがあって幾らでも舐めていられそうだった(笑)、近隣の蜂蜜生産者から仕入れているみたいで、その納品のための車が止まっていたのを覚えている。

 蜂蜜は花粉症にも効くそうだ、一種のワクチン効果であらかじめ体内に花粉の成分を取り入れる事で抗体が出来るらしい、理想を言えばその人間が住んでいる地域で作られる蜂蜜がいいそうだ、自分が被っている花粉と同じ物が蜂蜜内に含まれる事で効力を発揮するとの事だ、調べてみたが同じ区内の生産者は見つからなかった、そうするとベランダで蜜蜂を飼ってみるしかないが、当局に通報される事は間違いないだろう(笑)。


  1. [ edit ]
  2. スイーツ・和菓子・パン
  3. / trackback:0
  4. / comment:0

回転寿司攻略法

 街場から個人経営の寿司屋が消えて行くのとは対照的に「回転寿司」が好調だ、我家から自転車で行ける距離には駐車場完備のいわゆる「郊外型」店舗が2店あり、更には一皿100円均一で知られるチェーンも近々開店する、既にある店は土曜日曜の昼は家族連れで大賑わいし、入店待ちしている様子も見られる。
 回転寿司業界がここまで繁盛したのには色々な理由が考えられるが、均質な味、均質なサービス、明朗会計というシステムが何よりも時代に合ったのだろう、特に子供連れには有難い形態だと言える。

 実は私も二ヶ月に一回位は利用する、特に新聞の折り込みチラシのサービス券を見つけると、それだけで得した気分になり平日休みの日を狙って行く(笑)、普段食べ物について生意気な事を書いているせいか、「回転寿司」へ行くとはあまり大っぴらに言えない時期もあった、ただ何回か通っているうちに、現在の回転寿司のレベルは相当高いと確信し、和食の有名料理人も利用している事を著書の中で公言していて、それを読んでからは平気になった(笑)。ただ利用するにあたっては経験で得た知識があるので、いくつか書いておきたい。

             120516-1.jpg

・「開店一番に行く」・・とにかくこれが重要、店により違うが昼なら11時や11時半の開店直後に行く事。
・「注文品以外食べない」・・「回転寿司」だけれど、回って来たものには手を付けない(笑)、矛盾しているが理由は簡単で、寿司は料理として完結して居られる時間が極端に短く、握った直後から劣化が始まるからで、同じく「セット物」は別の厨房で作る事が多いので避ける。
・「白身を中心」・・私は回転寿司ではまず鮪は食べない、高いし値段の割には美味しくない、赤身ならまだ鰹やサーモンの方が食べられる。
・「店が混み出したら退出」・・これは説明の必要ないですね、注文後待たされるとイライラするだけ(笑)。

             120516-2.jpg


 いつも入店時にコハダやサバのヒカリものと帆立貝、次いで白身を二皿、タコかイカ、鰹にサーモン、最後に穴子で、あまり美味しくない巻物や玉子は避ける、いつも7~8皿位これで2,000円位だ、この食べ方をする限りは今の回転寿司のレベルは侮れない、やはりチェーン展開による大量仕入れはメリットがある様だ、そして個人店で働いていた職人がこの世界に流れて来ているので、技術は案外まともだ。

 回転寿司の欠点は食べ過ぎる事で、特に早食いの私は満腹感が遅れてやってくる人間なので、いつも店を出る時にお腹が苦しくなる、そして「暫くの間はもう来ない」と自分に言い聞かすのだが、すぐに忘れる(笑)。


  1. [ edit ]
  2. 日本料理
  3. / trackback:0
  4. / comment:2

ブーランジェリーとパティスリー

               120514.jpg

 最近感じているのが、街場のパン店の菓子パンや甘いパイのレベルが高くなり、洋菓子店との境目が曖昧になっている事だ。
 画像は私が今一番利用しているパン店で売っている一種のリンゴパイだが、パイ生地の中にカスタードクリームを詰め、その上にサイコロ状に切ったリンゴを乗せてアプリコットジャムをかけたもの、これで210円だが甘さのバランスが良く、これなら洋菓子店のケーキと比べても遜色ない、同じ材料でケーキを作れば最低でも300円台だろう、それを考えるとパン店はあまり儲からないとも言える(笑)。

 仏語でパン店は「ブーランジェリー(Boulangerie)」、菓子店を「パティスリー(Patisserie)」と呼ぶが、フランス国内でも両者の領域は曖昧になっている気がする、ブーランジェリーでは甘いパイやタルト類も売っているし、反対にパティスリーでバケットやクロワッサンを売っている店も多い、現在は撤退してしまったが、日本にも進出したパリのオデオンにある有名な「ジュラール・ミュロ」などは、それに加え惣菜まで売っているので、店の形態を何と呼ぶべきか困ると思う。

 WEBで調べてみたが、古い仏語である‘pastitz’がパティスリーの語源になるそうで、元は「粉を練る(人)」という意味だったそうだ、英語の「ペースト」や伊語の「パスタ」も同義語にあたる、一方ブーランジェリーは‘boule’でこれは球体(を作る人)が語源になる、つまり粉を練る人と成形する人とで職域は別れていて競合はしていなかった、そして中世のブーランジェリーでは菓子類は売る事は出来なかったそうだ、その後同業者組合の衰退等によりこの領域が曖昧になり、業者間での争いや統合・合併を経て現在に至っているとされている。

 フランスでも日本でも、ブーランジェリーよりはパティスリーの方が高級で、アイテムあたりの単価が高いという認識があったと思う、「カリスマパティシェ」なる人物も何人か出現しマスコミを賑わしていて、こうした店では1個500円600円する高価なケーキも売られている、でも街のパン店で売っている200円台のパイやタルトと比べたら、原材料費にそう差は無いのではとも感じている、そうだとしたら私は根がケチなので、パン店を応援したい方だ(笑)。


  1. [ edit ]
  2. スイーツ・和菓子・パン
  3. / trackback:0
  4. / comment:0

阿佐ヶ谷「ラ・メゾン・クルティーヌ」(5月)

 前回利用して好印象だった、阿佐ヶ谷駅至近のフランス料理「ラ・メゾン・クルティーヌ」へ二回目の訪問をした。
 話しはそれるが、飲食店等へ二度目の訪問をする事を「裏を返す」と言う、これは江戸時代おもに吉原の遊郭で使われていた言葉で、当時の遊郭では女性達の名前(源氏名)を書いた木札が下がっていて、客が指名するとこの札を裏返し現在「営業中」である事を知らせたため、こう呼ばれる事になったらしい。指名=予約と考えれば、「予約の取れない店」は「一日中裏返っている店」と言うべきだろうか(笑)。

 12時の入店時には既に2組食事中で、この後も3組予約客が入店して来た、私も利用した事がある中央線沿線のフランス料理店オーナーがスタッフ?3人を連れ食事を始めたが、この沿線でも徐々にこの店の知名度が上がって来ているみたいだ。
 ランチメニューは2,800円と4,980円の二種、前回(3月)より値上げしていたが、前回は開店後あまり時間が経っていなかった事もあり「勉強価格」だった気がする、値上げした分良い食材を使用出来れば納得はしてもらえると思うが、「食べログ」には何か書かれそう(笑)。
 2,800円のプリフィクスから選んだのは、

           120509-1.jpg
・魚介のスープ、ルイユ添え

           120509-2.jpg
・シャラン産鴨モモ肉のコンフィ、グラタンドフィノワ(+500円)

           120509-3.jpg
・パンペルデュ 、キャラメルのパルフェグラッセ

 遠慮なく言ってしまうと、魚介のスープもコンフィもパンペルデュもビストロの料理だ、でもこの料理人は本場の本物の味を知っているので、単なるビストロ料理では終わっていない、スープは裏漉しした魚の旨味が凝縮され唐辛子の効いたルイユソースがアクセントになっている、日本だとこの種のスープは時に上品過ぎる事があるが、これは下品にならないギリギリの処で味を決めている、青山にあった「イル・ド・フランス」のスペシャリテ「魚のスープ」を思い出した、欲を言えばもう少し量が欲しかった(笑)。鴨のコンフィも定番料理だが、塩気を抑えて優しい味にまとめている、この「太もも」の美しさと旨さは脚になってもさすがはシャラン鴨(笑)。デセールのパンペルデュは簡単に言えば「フレンチトースト」だが、これも予想以上に美味しかった。

 厨房は一人増えて二人体制になった、これは料理に影響すると思う、特にランチタイムはワイン類を飲まない客が多いので、料理間のインターバルは出来るだけ短くしたい、注文が混むと一人調理では辛い処だ。サービスは男女二人で特に男性はしっかり客席を把握している。
 この日の料理は定番の美味しさだったが、これから期待したいのは「この店ならでは」の個性表現だろうか、東京は最近高額店もオープンしているが、現在の料理スタンダードはこの店の様に、昼2,000~3,000円、夜5,000~6,000円位ではないか、それ以上となると何か特別なものが無いと、リピート客を増やすのは相当厳しいと感じている。

 帰り際忙しい中、善塔料理長が挨拶に出て来てくれたが、以前より表情に余裕が感じられた、この人には料理と同じで穏やかな優しさを感じるが、内に秘めたパッションも相当あると思う、このまま阿佐ヶ谷を代表する名店になって欲しいものだ。


  1. [ edit ]
  2. フランス料理
  3. / trackback:0
  4. / comment:0

節約料理は楽しい?

 私は食べるだけの人間と思われているが(笑)、自分で料理する事は好きで若い時は料理人になりたかった位だ、体力に自信がなかったので職業にする事はあきらめたが、我家には買い集めた調理道具(特に包丁や鍋類)が多く、また食器やカトラリーも沢山ある。数年前から持病の腰痛と頸痛が悪化し、長時間キッチンに立つのが辛くなったので、料理する時は20~30分位で出来る物と決めている、そのため作るのは「まかない料理」的なものが多くなった。

 更には以前より収入が大幅にダウンした事もあって、買物に行ってもその日のお買い得品や消費期限が迫り安くなった物を買う事が増えた、さらに近所にある直販農園を知ったので、そこで安く新鮮な野菜を買って料理する。それでわかったのは、自炊すると食費は切り詰めようと思ったら、かなり切り詰められると云う事、節約料理に関してはWEB上のレシピが大変参考になるし、特に主婦の方達の発想は凄いと感心する事が多い。安い原材料費で作った料理は美味しくないと云う事は決してない、そして食材の原価を知る事はレストランや料理を選ぶ上でとても参考になる(笑)。
 先日その直販農園で買ったのが春キャベツと葉付きカブで二つ250円という安さ、連休中暇だったので、これを使って何品か料理にトライしてみた。
             120505-1.jpg

 まずはカブの葉をベーコンと炒め、醤油で味付けしスパゲッティと絡めて和風パスタに、使った器は三重県津市にある広永窯の染付皿。
             120505-2.jpg

 残ったカブの葉は刻んで胡麻油で炒め、チリメンジャコを加え醤油・酒・味醂で味付けし「ご飯の供に」、器は古伊万里染付芙蓉手小皿。
             120505-5.jpg

 カブの実は油揚げと一緒に出汁・薄口醤油・味醂で煮物に、葉の茎も勿体ないからと加えてみたがこれは入れ過ぎだった(笑)、器は黄瀬戸古陶片口鉢。
             120505-3.jpg

 キャベツは日本橋「たいめいけん」の先代料理長のレシピをアレンジした「コールスロー」、人参・玉葱と刻んで塩・砂糖・酢・サラダ油をまぶし上から重しを1時間位かけたもの。器は工藤和彦作黄粉引片口小鉢。
             120505-4.jpg

 素人料理で盛付けも雑だが、良い調味料や器を使うとそれなりの料理にはなります(笑)。



  1. [ edit ]
  2. その他
  3. / trackback:0
  4. / comment:0

綾瀬駅前のインド料理店「PANAS」

 このブログもすっかりご近所中心になってしまったが、これは人混みがどうも苦手でGW前後は毎年殆ど外出しないためで、そのうち遠出します(笑)。
 この日の昼に行ったのは、千代田線綾瀬駅前のショッピングビル内に入っているインド料理店「PANAS(パナス)」、ここは都内で茗荷谷、立川、国分寺に出店しているグループの一店、このうち茗荷谷は勤め先が近かったので何回か利用した、基本は南インド料理みたいだが、日本人向けに味やスパイス使いは調整してあり、過去に行ったインド料理店の中では割と好印象だった、昨年我家から自転車で行ける場所に出店したため、以降何回か利用している。

           120429-1.jpg

 都内でここ十年の間に一番増加したのはインド料理店だと思う、日本経済新聞の記事によれば2011年3月現在首都圏で644店あるそうだ、20年前インド料理専門店はインド大使館がある九段や赤坂に数店ある程度だったと記憶している、現在は一駅に一店以上の勢いだ。この理由について同記事が探っているが、まずはインド人の増加、特に日本のIT企業で働く人が増えた事を挙げている、中でも秋葉原はインド人が多く働き駅周辺の出店は多い、更にはネパール、パキンスタン、バングラディッシュといった周辺国から職を求めて来日した人達が、インド料理店で働くケースが多く彼等の受け皿にもなっているそうだ、日本人は「インド料理店」だからインド人が働いているものと思うが、実際には人件費の安いバングラディッシュから来た人ばかりという店もある。そしてこれが一番の理由だと思うが、カレーが好きな日本人が多様性を求めたのが大きい、毎日カレーライスだと飽きるので、変種としてナンで食べるカレーを受け入れたのだと思う。

           120429-2.jpg

 この日に注文したのはランチセットC(980円)で、内容は野菜サラダ、カレー2種(チキン、ホウレン草)、タンドリーチキン、サフランライスとナン、フルーツヨーグルト、好きな飲物(この日はマンゴーラッシー)。この内容でこの値段ならまずは納得、特にこのグループはナンが巨大だ(笑)、以前にも感じた事だが全体的な味付けは茗荷谷と比べると穏やか、この店の中辛はあちらの「普通」位に感じる、これは店の方針なのか料理人の違いなのかは不明だが。

           120429-3.jpg

 インド料理店が好きな理由の一つは、注文してから出てくるまでの時間が短い事(笑)、ナンさえ焼けばあとは作り置き出来る物が多いからで、これはサラリーマンの昼食にぴったり、これも忙しい日本のビジネスマンやOLに受ける理由の一つだと思う。単種のカレーだと食べ終わりには飽きてくる事もあるが、このセットみたいに味の変化が楽しめるのは嬉しい。
 街の中に中国人経営の中国料理店と、インド人経営のインド料理店があって少しも不思議でない時代になった、国際化はやはり食の業界が先行するという事だろうか。


  1. [ edit ]
  2. カレー・エスニック料理
  3. / trackback:0
  4. / comment:0

NEW ENTRY  | BLOG TOP |  OLD ENTRY


プロフィール

オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

訪問者

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

« 2012 05  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -