最後の晩餐にはまだ早い


東上野「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」(2016年1月)

 俳句の季語なら「カレー」は夏で、「カレーうどん」は冬ではないか?と勝手に考えているのだが(笑)、私の場合は寒いと辛い物が食べたくなる。ただWEB上のこの記事を読むと、寒い季節に「カレーが食べたい」と思うのは、身体的にはあまりいい兆候ではないそうだ。
http://news.livedoor.com/article/detail/9759260/
 まあ、あまり気にしない事にして(笑)、平日休みのこの日、足立税務署に還付申告に行ったのだが、これまでの暖冬をリベンジするみたいに寒い日で、刺激のある物が食べたくなった。最初思い付いたのは、此処からそう離れていない「鶴亀飯店」の担担麺だった、足が向かいかけたが「今日は麺ではない気分」と思い直し、「そうだ上野なら近い、あのビリヤニが食べたい」と閃いた(笑)。
 このブログでも紹介した、東上野の「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」へ向かう事にした、北千住から上野ならJRでも行けるが、地下鉄日比谷線の方が出てからが近い。

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 11時の開店直後の一番客になってしまった、後から他の客がやって来れば、何でもないが、この日みたいに暫くの間一人だとあまり居心地はよくない(笑)。
 一応メニューを見るが、この日は「ビリヤニを食べる」と決めていたので初志貫徹、ただ前回は「柔らかラムビリヤニ」だったので、今回は「ホクホクチキンビリヤニ」にした、選べる辛さは中辛で、セットドリンクはホットチャイをお願いする。

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 店内奥ではいつもの様に、大型プロジェクターでちょっと怪しげなインド舞踏を映している(笑)。

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・まずはサラダから、お馴染サウザンドレンシングに辛みのあるスパイスが加わる。

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・サービスのダル(豆)スープ、前回は一皿ずつ運んで来たが、今回は一緒だった。

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・ホクホクチキンビリヤニ

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・ビリヤニにはお約束の塩味ヨーグルトの「ライタ」

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・サービスで、緑豆で作る「パパド」

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・温かい甘い米のデザート「キール」

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・ホットチャイ

 前回ビリヤニを注文した時は、これにキーマカレーがサービスで付いたが、今回は無かった、「おまけ」はその日によって変わるみたいだ(笑)。
 チキンビリヤニは、この店で他の客が一番注文しているラムビリヤニと比べると、軽くスパイスも控え目で食べ易い印象、午後から仕事のある人はこちらの方が向いていそう(笑)、おそらくは具とパスマティ米を一緒に炊くのではなく、それぞれの煮込みに炊いた米を合わせているのだと思う、でも十分美味しいし、ランチタイムにビリヤニが食べられるのはありがたい。
 初めはビリヤニにライタを合わせる意味がわからなかったが、これがラーメンに胡椒や、饂飩に七味とは逆の意味の「味変アイテム」なのだと理解した、スパイスを中和させて最後まで飽きずに食べられる。

 パパド、キール、チャイもちゃんと作ってある、厨房にはコックコート姿の外国人が3人見えた、最近はインドよりパキスタンやネパールの人が殆どだと聞くが、彼等を雇う人件費が安いとは言え、このマンパワーの充実は羨ましい(笑)。
 毎回ながらお腹一杯になりました、これで税込1,030円は何度体験しても安いと思う、最近意識して千円前後のランチ店を回っているのだが、今の処は此処と「ビストロ・アバ」(本郷)、「川国志」(春日)が私の活動エリアではベスト3(笑)。

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 帰りも北千住乗換で帰ったのだが、北千住駅構内に「東京カレー屋名店会」なるフードコートが出来ていた、これは都内のカレー有名店が同一店舗で、各自のカレーを提供する形態店で、秋葉原、池袋、有楽町や東京ソラマチにも出来ている、この北千住店にも次々と客がやって来ていた。
 どうやらカレーはラーメンに次いで日本人の国民食になったみたいだ(笑)、それならと、これからこの業界に参入しようとしても、これだけ競合店が増えてしまったので、当てるのは相当厳しいかも知れないが・・。 

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後楽園「IENA」

 街中に個人経営のパティスリーは増えているが、ブランジェリー(ベーカリー)は減っている様に感じている、これには色々な理由があると思うが、一番大きいのは商品単価の違いではないか、ケーキは1個500円前後、有名パティシェの名前を冠した店なら700円位する店もある。これがパンだとそうはいかない、デニッシュ系でも1個200~300円がいい処だろう、1個500円超のクロワッサンを売る店が話題になったが、あれが長続きするとは思えない。
 パティシェの方には「違う」と怒られるかも知れないが、ケーキとデニッシュをそれぞれ作る労力や原材料費はそう大きくは違わない筈だ、労多くして益少ないパン製造から個人経営者が撤退するのもわかる、でも街中でパンを買おうと思っても、スーパーや大手チェーンのパンばかりだと、何か味気なく画一的でつまらない、それにパンみたいな日常的に食べる物は、作った人の顔が見える店で買いたい、そんな気持ちもあって、個人経営のブランジェリー、ベーカリー、パン屋は応援したいなと思う。

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 今回紹介するのは、地下鉄後楽園駅から中央大学工学部へ向かい富坂を上り右手、富坂上のバス停前にある「IENA」で、2012年8月にオープンしたベーカリー、店の存在は知っていたのだが、勤務先から帰り道と逆方向だったため行きそびれていた、今回初訪問をする事に。

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 店舗はフランスのブランジェリーと云うより北欧調の外観で、店名からの連想もあり、北欧系のパンを売るのかな?と思っていたが、店内に入るとカレーパンもメロンパンも売っているので、日本の街場のパンとそう変わらない(笑)。なお店名は後で知ったのだが、店主が佐藤?さんで「佐」の文字を分解して付けたらしい、この命名センスには成程と感心した(笑)。

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 店内は外観同様なかなか洒落た雰囲気で、右手がイートスペースになっていてテーブルが2卓、左手前が販売スペース、奥が製造部門で男性が作業をしていた、販売を担当するは奥様みたいで基本は対面販売だ。
 何を買おうか迷うのだが、まずは基本になるバゲット、それから胡麻の入った食パンとセーグル、デニッシュ系にも惹かれたが、これはベーシック系のパンをまず食べてから次に買おうと思った。

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 ポリエチレン袋にパンを入れる店が殆どなのに、この店は珍しく紙袋を使う、これは好印象だがコスト的には高くなる筈、それでも採用しているのは、自分達の作ったパンへの愛情を感じた、ポリ袋はどうも味気ない(笑)。
 以下は食べた印象と共に紹介したい、

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・バゲット(税込300円)
 もう一昔以上前の話だが、寿司屋は玉子焼、フレンチはフォアグラの質で店を判断しろと云われた時代もあった、それならパン屋はバゲットの出来で判断すべきか?粉の旨味は充分感じた、全体的に浅めの乾いた焼きで、麻布十番「ポワンタージュ」のバゲットに似ている、個人的には表は硬めで中はもう少しウェットな感じが好みだが、味は悪くない、チェーン店の冷凍種を焼いたバゲットとは違う(笑)。

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・ごま食パン(半斤185円)
 これも味は至極まともで、粉の旨味に胡麻の香りが重なり、それをトーストする事で美味しさが増す、これはまた買いたいパンだと思った。

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・セーグル(半分230円)
 セーグルはライ麦の事、独特の香りと酸味がある、富ヶ谷「ルヴァン」のセーグルはもっと個性的で田舎臭いが(笑)、これは都会的な印象でどんな料理にも合いそう。

 全体的には穏やかな作りの印象で、食事の邪魔をしないタイプのパンだと思った。このブログで取り上げた、本郷三丁目駅近くの「すずの木ベーカリー」と、夫婦二人でやっている小規模店で共通したものがある、どちらも作った人の顔が見えるし、人柄まで判りそうな優しい味のパン、両店共値段も良心的な方ではないかと思う。間違っても1個500円のクロワッサンは置かないだろう(笑)。
 個人商店は24時間買えるスーパーやコンビニエンスストアに押され、厳しい現状だと思うが、今安全で且つ美味しいものが食べたいのなら、消費者も少しは「便利さより質」を考えないといけないと思う、願わくは「パンはパン屋さんで買いましょう」(笑)。


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亀有「イタリ家食堂マルショ」

 葛飾西亀有にある「イタリ家食堂マルショ」は、2013年の11月に開業した地域密着型のイタリア料理店、店主と奥様(たぶん)二人で営まれている。
 亀有のイタリア料理店は、このブログでも何回か取り上げた「ティア・ブランカ」があるが、名前が知られると共に人気が上昇、特にランチタイムは地元のママさん達の集会所みたいになっていたので、足が遠のいてしまった。ベビーカーが並ぶ中で、中年親父が独りでパスタを食べているのは、正直云うと落ち着かなかった(笑)。
 超少子化時代に外食機会が少ない子育てママは応援したいが、それでも自分がその中に入ると「部外者」になってしまうので、これは遠慮した方がいいのかなと云う気持ちになる、この辺がサラリーマン&OLが客対象でない下町地域の外食、特にヨコメシ系店の難しい処だ。
 更に言うと、千円ランチをやればそれなりに客は入る、ただ殆どの人は水しか飲まない、客単価千円で20人来客があっても2万円の収入、そこから原材料費と人を雇っているなら人件費引いたら、利益は何千円でしかない、それならランチ営業は止め、夜から深夜営業にシフトして、アルコール類を飲んでもらい、客単価を上げようとする店も増えている、経営者としては正しい判断だと思う。
 そんな背景もあり、ランチ営業しているフレンチ&イタリアンを見つけるのは、特に下町地区では難しいのだが、この「マルショ」はたまたまWEB上で知った店、我家から自転車で行ける距離なので、平日休みにフリで訪れてみた。

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 店の場所は常磐線亀有駅南口から綾瀬方面へ向かう途中、徒歩だと結構あるし、こう云っては失礼ながら、電車賃を払って来る客より地元客を想定していると思う、近くには意外な程に洒落たブランジェリーやカフェも開店しているので、亀有も昔と随分変わったと思う(笑)。
 店前にはチャイルドシートを取り付けた自転車が数台、「この店にも、やはりママさん集団?」と一瞬不安も覚えたがドアを開ける。
 店は手前にカウンター席とキッチン、奥は一段高くなっていてテーブル席がある、元は寿司屋か居酒屋だったのだろうか?

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 先客はカウンター席に女性3人、奥のテーブル席に2人で、後から2人やって来た、予想どおり全員女性、ただ皆さん割と静かに食事をしているので、この中なら男子一人でも何とか気後れしないで済みそうだ(笑)、カウンター席に座らせてもらう。
 ランチセット(税込1,000円)は、サラダ+前菜盛り合せ+4種類のパスタorドリアから1品+コーヒー、これにランチケーキ(200円)を追加注文した。

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・店の名前が入った特注カトラリーと、犬?の足跡をデザインしたレスト

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・サラダと前菜盛り合せ

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・スパゲッティボローニャ

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・ミルクレープ

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・コーヒー

 アンティパストミストは、この値段だから原価の高い物は使えないが、意外に盛り沢山で味も悪くない、いい加減に作ったものではない。
 続くボロネーゼは割と軽く仕上げてあり、日本の洋食屋で出る様なミートソースとは違う、残念ながら私はイタリアに行った事がないので、本場のボロネーゼがどんな物か知らないのだが、おそらくはこの店みたいな毎日でも食べられる、日常的な物ではないかと思う、最初は少し味が薄いかなと思ったが、食べ終わる頃には丁度いい塩梅だった(笑)。
 ドルチェまで作っているのかは不明だが、これはまあ普通でした、この値段なら文句は言えない(笑)、コーヒーは美味しかった。

 渋い雰囲気の漂う店主は40~50才位だろうか?前菜+パスタを食べただけだが、料理は真っ当で食べて美味しい、「なんちゃってイタリアン」では決してない(笑)。おそらくは何処かのイタリア料理店で働いていたのだと想像する、店のWEBページでは「"Marusho"(マルショ)とは店主の名前の一部からとったもので、全く深い意味はありません」とあるので、「丸」の字が付く名前みたいだ。
 客単価の望めないランチタイムも営業し、千円前後で提供しているのは、「食堂」を店名にしている事からも、地域に根付いて続けようとしているからではないか、こうした店はつい応援したくなってしまう(笑)、近くにあれば日常的に利用したい店だ。

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 以前にもブログに書いたが、駅一つ毎に良いビストロとトラットリア、そして良いパン屋があれば、東京はもっといい街になると思うし、これからそうなる事を期待したいものだ。


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赤坂「古屋オーガストロノム」

 2016年のフランス料理店行脚は、去年7月末に赤坂円通寺通りにオープンした新店、「古屋オーガストロノム」からスタートする事になった。
 この店は有名料理人の独立や、企業が後ろに付いたマスコミ先行型の店ではないためか、開店後半年経過しながらも情報が少なかった。私が知ったのは、たまたまネット上でこの記事を読んだからだ。
http://www.eatpia.com/restaurant/Furuya-augastronome-akasaka-french
 紹介されている料理人の経歴と、料理に対する考え方、そして料理画像にとても惹かれるものがあった。ただ過去にも画像を信じて店を訪れ、パネマジ(笑)で酷くガッカリしたケースもあるので、こればかりは実際に行って、自分の眼と舌で確認するのが一番だ。
 この日、既に訪問済みのグルメ仲間に頼んで席を確保してもらい、まずはランチからと初訪問をする事になった。
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 店は地下鉄赤坂駅を出て、TBS放送センター&サカスを左手に見ながら一ツ木通りを進み、円通寺通りを左折するとすぐの場所、同じ通りには「ととや魚新」「アラボンヌー」「ルスティカネラ」等、有名店を含め飲食店が並んでいる、一時代前の赤坂は赤坂駅南側が飲食店の中心地だったが、現在は北側に移りつつある、利用の主役が国会関係や社用系から街場のサラリーマン&OLに替わり、客単価は低くなったが、ある意味健全化しているのかも知れない(笑)。
 店舗はマンションの一階部分、東京の高級飲食店に共通する、あまり目立たない造りなので、注意しないと通り過ぎそう、木製のドアを開けると右側に客席で、角型テーブルだけの18席、左手に厨房だが現在は古屋料理長一人で料理を担当する。手前の4人席に座るが、テーブルクロスのある店で食事するのは久しぶりだ(笑)、外壁にスリットを切り、嵌め込みガラスから外光が入るので昼間は明るい席だ。
 挨拶に現れたのが、サービスを担当する大柄な年配男性、秋葉さんと云う方で、東京のフランス料理界で約40年サービスを担当、半ば引退していたが、この店の開業時に請われて支配人になったと知る、詳しくは後述したい。
 まずは当日の料理を全品紹介する、

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・アミューズ(鹿肉のパテ、カリフラワーのポタージュ、ズワイガニと共に。)

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・自家製パン(右中はイベリコ豚の背脂から作ったサンドゥー(ラード)でパンに塗る)

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・帆立貝のグリエ、4種の人参ピュレ、黒オリーブとパセリのソース、パンデピスのエマルジョン

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・埼玉県産トップラン卵を66℃で40分火入れしたウフアンムーレット、仏産黒トリュフ添え

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・熊本産天然真鯛のポワレ、縮緬キャベツ添え、軽いカレークリームソース

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・イベリコ豚肩ロースのロティ、シェリーヴィネガーソース、レフォールのアクセント

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・奈良県産富有柿の黒ビールコンポート、ペルノーのソルベ

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・洋梨のキャラメリゼ、ヘーゼルナッツの入ったダコワーズ、ピスタチオとショコラのグラス

 この日は寒かったのだが、アミューズの温かいスープを食べて、「この料理人は、客が何を欲しているか判っている」と思った、毎回同じアミューズを出し続ける店もあるが、個人的には季節によって変えて欲しいなと思う、このスープの提供はいきなり料理人のアドバンテージになった(笑)。
 料理全体は画像で見た印象とあまり変わらなかった、古典に範を取り、背骨が太くて肉厚な料理、流行の低温調理や北欧調の簡潔ドレッセ等とは一線を画し、1990年代の本当に美味しかったフランス料理を思い出す。芯と力ある料理の方向性、ソースを重視し油脂も使いながら、現代的に軽さも出そうとする等、和歌山「オテル・ド・ヨシノ」手島料理長の料理と共通項を感じた、この二人は世代的に近いし風貌も似ている?から話しが合いそう(笑)、一度対面させてみたいなと思う。

 料理人が1990年代なら、サービスを担当する秋葉支配人は1980年代からやって来たみたいな人(笑)、客に話を合わせるのではなく、客を自分のペースに惹き込むタイプ、あの時代の名サービスマンは皆似た雰囲気を持っていた。ネットが普及する前は、情報は圧倒的に客より店側が持っていて、客は料理やワインについて教えを乞う立場だった、今は店より客の方が知識や情報を持っている、ただ実体験を伴わない頭の中だけ先行型だが(笑)。
 話の間の取り方、客側に一歩踏み込んだ含蓄ある話題の振り、相手のレベルを瞬時に判断する感覚等、この方と話していると「お若いの、もっと勉強して来なさい」と云われているみたいで、私はずっと「若造」で居られそうだ(笑)。
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 古屋料理長と秋葉支配人のコンビは、私みたいなフランス料理オールドファンには、堪らない魅力がある。営業中に結構利用問合せの電話もかかって来ているし、マスコミ顔出しの少ない店ながら、やはり美味しいものを知っている人は見逃さない(笑)。
 新年早々の佳き店との出逢いは、今年がいい年である事の前兆と思いたい(笑)、また訪れたい店になった。


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梅島「パティスリー・ラヴィアンレーヴ」(2015年1月)

 人混みは大の苦手なので、毎回年末年始は家でじっとしている事が多い、レストランも殆ど開いていないので外食も控えがちだ、こうした時は次の外食遠征計画を練るのが一番(笑)。
 レストランは営業していないが、パティスリーは元日や2日から営業している店が増えている。若い層には年始の手土産は和菓子より洋菓子が好まれる傾向があるし、最近は季節物の「ガレット・デ・ロワ」が流行している。店側もこの時期に店の味を覚えてもらえば、Xmasまで一年を通して贔屓にして貰えるかも知れない、こうした思惑があるのだと思う。

 「おせちもいいけど、カレーもね」の言葉どおり、1月3日に綾瀬の「サムンドラ」でカレーを食べた後、急に甘味が欲しくなった、そこでそのまま自転車に乗って、ブログにも紹介した足立区梅島のパティスリー「ラヴィアンレーヴ」まで出かける事に、今冬は暖かいので自転車には好都合だ。この店を初めて訪れたのも去年の1月3日なので、1年経っても行動パターンに進化がない(笑)。

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 店前に到着すると、去年と同じく門松が立ててある、入店すると目の前にはケーキ類が並んだガラスケース、去年は見かけなかった販売担当のお姉さんがとても可愛い(笑)、いいパティスリーには可愛い女子が居る事が多いが、これは元々可愛い子が来るのか、働いている内に磨かれるのかは謎だ(笑)。売場の奥はラボになっていて、3、4人コックコート姿の職人達が見えた。
 結構種類が多いので何を買おうか迷うのだが、あまり選ぶのに時間をかけていると、後から来た客に先を越されてしまう、これは直感に頼るしかない、前回購入したものは除外し選んだのは3種類、可愛い子が相手してくれるのはここまでで、レジを担当するのは結構貫録ある女性だった(笑)、この方がマダムなのかな?
 新年3日なのに次々と客が来店している、私みたいな中年男性一人客も居て、何故か安心する。
 自転車なので、揺らさないよう注意をして持ち帰ったが、私が子供の頃父親がお土産に買って来たケーキ、バスで居眠りをしたら床に落としてしまったそうで、箱を開けたらかなり悲惨な事になっていたのを思い出した(笑)。

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 以下食べた感想と共に紹介したい、

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・プレミアム(梅島)ロール(税込400円)
 「~ロール」ブームは去った気もするが、下町地区ではまだ健在(笑)、これは1本売りもしていた、店のシンボルである雄鶏をマークしている。ジュノワーズ(スポンジ)生地でクレームシャンティを巻くと云う、シンプル極まりない仕様だが、これは材料が悪かったらアウトだろう、その点はさすがに間違えていないが、ただ値段はちょっと高いかな?と云う印象、わざわざこの店で買うべきケーキかとなると、難しいかも知れない。

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・ガトーショコラ(430円)
 シンプルなガトーショコラ、上にクレームシャンティを乗せている。これも素材(チョコレート)の良し悪しで味が決まってしまうが、質、焼き共に問題ない、ただプロが作って、客に「もう一度食べたい」と思わせるなら、もう一つ何か突き抜けたものが欲しい気がする。

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・ミルフィーユ・マロン(540円)
 前回、「苺のミルフィーユ」を購入し、出来はとても良かったので、今回別バージョンを試してみたくなったが、やはり美味しい。クレームパティシェールとパート・フィユテの出来と味のバランスも良く、上に乗せた栗とクリームも効いている、変に洗練され過ぎていないのがいい、個人的には苺よりこちらを採りたい。少し食べ難い点はあるが、この店で買うならまずこれとモンブランだと思った。

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 今回は実力が十分ある事を認めた上で、辛口印象もあえて書いてしまったが、足立区内ではレベルが一段高い店である事は間違いなく、更に細かい処を詰めて行って名店になって欲しいし、その可能性は十分あると思う。
 今年のブログは、レストランレポが減って、その分スイーツレポが増えるかも知れません(笑)。


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本郷「ビストロ・アバ」(2015年12月) 

 諸般の事情?により、年末年始は外食を控えるため(笑)、2015年のフランス料理店訪問は、前記事の「ビストロ・ヌー」が最後かなと思っていたが、この日本郷三丁目付近を歩いていて昼が近くなった、何処かでランチを食べて帰ろうと考え、まず浮かんだのが、ブログでも紹介した肉特盛フレンチの「ビストロ・アバ」、ランチタイムは予約を取らないので、開店時間の11時半に合わせて並ぶ事になる、「行列が沢山居たらあきらめよう」と取りあえず店に向かった。
 店に着いたら5人並んで居たが、どうも同じグループみたいだ、その後なのでカウンター席ならセーフだろうと開店を待つ事にした、それから後ろに人が並び、これで初回の席は開店同時に満まってしまいそう、さすがは12月だ(笑)。

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 開店は少し遅れて11時40分近くになったが、いつも座るカウンターの端席を確保出来て一安心(笑)。
 以前は料理人一人対応の時もあったが、サービス担当の女性(料理人?)が一人居るので、席の案内やオーダー時の対応はだいぶ違う、ラーメン屋もそうだが、予約を取らない繁盛店は、店内の客さばきをしながら料理を作らないといけないので、ワンオペはかなり厳しいと思う。

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 ランチは黒板メニューからで、この日は8種類から選ぶ、ランチのスペシャリテである「豚ロースのロースト」(税込1,150円)にしようかと思ったのだが、その下に書いてある「仔羊のクスクス仕立て」(1,500円)が気になった、クスクスは元々北アフリカの料理だが、フランスが植民地にしていた時代に持ち帰り、フランス国内では専門店も多く、またビストロ等でフランス人向けに変容させた料理を出す店もある、私はこのクスクスが好きで、メニューに見つけると注文する事が多い、結局この料理に決めた。
 割と短めの待ち時間で料理が出てきた、この店のランチタイムは、早く注文して早く食べ終わり、早く出て行くのが「いい客」(笑)。

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・いつものピッチャーごと席に置かれる水(笑)。

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・グリーンサラダ

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・自家製?パン

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・仔羊のクスクス仕立て

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・アリサ(クスクスに使う唐辛子ペースト)

 「クスクス」は。本来ならフランス語でスムール‘semoule’と呼ぶ、デュラム小麦の粗挽粉に水を含ませ、1ミリ径位の大きさにした物を使うが、この料理の形状は少し大きく見えるので、トルコ料理等に使われる「ブルグール」ではないだろうか?だから「クスクス仕立て」なのだと思う。でも細かい事はともかくとして、料理自体はこの店ならではの豪快で特盛(笑)、人参は一本丸のままの太さで使っている、羊肉の塊も大きい。
 肝心の味は、トマトベースでスパイスは控え目、日本人向けに薄味に作ってあり、だからこの量でも完食出来る。同じ量でもフランス的に塩も脂も多いと、飽和点が早く来る、日本人には塩分抑え気味にしないと、食事途中でギブアップされてしまう(笑)。
 この店は量が多いが女性客も多い、見ていると彼女達も残さず完食しているので、こうした味の調整が人気要素なのかも知れない。
 グリーンサラダもパンも個性は強くないが質は良く、料理を上手く引き立てている、こうした物が雑だと、幾ら料理が安くて旨くても、リピートしたいと思わなくなるものだ(笑)。

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 毎回の事ながらお腹一杯になりました(笑)、店を出る時には店外に4人並んで席待ちをしていた。このランチは電車賃払っても来る価値ある、将来現役を引退して年金生活者になっても、この店が続いていれば、11時半の開店時間に合わせて行列に並びに来そうな気がする(笑)。夜も利用してみたいのだが、かなり量が多そうだし、「お酒の飲めない方および18歳未満の方はご遠慮ください。」とWEBページにあるので、誰か相当飲む人間連れてこないといけないか(笑)。
 またこの店の近く、春日通りには姉妹店の「レ・ギャテ」があり、此処もランチ営業をしているので、何かの時には利用したいと思っている。
 これで2015フランス料理店訪問は、本当に締めです(笑)。


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御茶ノ水「ビストロ・ヌー」(2015年12月) 

 年末は第九(勿論ベートーヴェン作曲の交響曲)を聴いて、紅白を見てフレンチへ行く、これはもう日本人に浸みついたDNAになったのかも知れない(笑)。第九については先日、黒柳徹子さんがTVで興味深い事を話されていた、年末に第九を頻繁に演奏するのは、ヘルプで合唱団を務める音大生達が、お金がない年末を乗り切るため、自分が出演する第九演奏会のチケットを親類や友人達に売り、幾らかの収入を得るため続けて来た習慣でもあるとの事だ、一種の慈善事業の側面もあった(笑)。
 それでいくと、年末のレストランに人が集るのは、業者等への支払いが出来る様、店への慈善事業でもある、などと書くとレストラン経営者からお叱りを受けるかも知れない(笑)。
 それはともかくとして、12月は急に「フランス料理を食べに行きたい」と思っても、なかなか席が確保できない、人気店になると平日ランチでも予約で満席が続くので、当日思い付きで利用するのは難しい、こうした時には予約なしで行っても、カウンター席があり一人ならまず大丈夫で、もし駄目でも近隣に飲食店があって代替が可能な店が狙い、ブログでも何回か取り上げた、御茶ノ水(秋葉原)の「ビストロ・ヌー」、この日思い付いたのは此処だった。

 開店時間の11時半を狙って一番乗り(笑)、磯貝料理長に挨拶し、いつものカウンター席に座らせてもらう、その後は次々と予約客、予約なしの客が来店し、テーブル席は満席に、東京メトロの人気広報誌にこの店が紹介された事もあり、客入りは昼夜好調みたいだ、自分が「この店は流行る」と予想した店が、そのとおりになるのは嬉しい反面、自分が行きたい時に利用できないのは困るなと、つい勝手な事を考えてしまう(笑)。

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 最近ランチメニューの構成が変わり、プリフィクスの黒板メニューに加え、「おまかせメニュー」を2種類提供する様になった、これは面白いと税込2,700円の方をお願いする事にした、内容は以下のとおり、

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・金時人参のポタージュとパン・ド・カンパーニュ

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・グラス提供ワインメニューの黒板、後ろに写っているのが、美人セルブーズの彩さん(笑)。

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・ペイドック・シャルドネ(税別680円)

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・広島産牡蠣とレンズ豆のサラダ

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・サーモンのミキュイとムール貝、ディル

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・森林鶏のバスク風

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・ミックスベリーのタルト、バニラアイス

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・コーヒー

 人参ポタージュはフランス的に乳脂も使いしっかりした味付け、フランスで働いた料理人はレンティーユ(レンズ豆)をよく使うが、此処の磯貝料理長も同様、私は豆好きなので嬉しい(笑)。続くサーモンは店のスペシャリテだが以前より洗練された印象、鶏料理は働いていたパリのビストロがバスク料理の店だったので、こうした料理をよく作っていたそうだ、安定した美味しさだ。
 そしてこの日最も感心したのがデセール、定番のタルトもいいが上に乗ったグラス(アイス)が飛び抜けて美味しかった、何でも間違いで最高級のタヒチ産バニラビーンズを注文してしまい(笑)、それを使ってみたとの事だ、パコジェットで作った直後だったのも美味しい理由だと思う、辻静雄は「本当に美味いのは、機械から出てきたアイスクリームをその場で食べるに限る」と、たしか何処かに書いていたが、時間と共に味は劣化するものだと思う。

 料理は以前より洗練度が増し、味の構成もデザインも良くなっていると感じた、2015年はこれが2回目の訪問だが、もっと来るべきだった(笑)。
 誰かに「今、東京のフレンチは何処がいいの?」と訊かれたら、まず「フロリレージュ」や「ル・スプートニク」の名前を挙げるが、自分の薄い財布で無理なく日常に通いたいのは、アクセスも含めて考えると、此処や稲荷町「キエチュード」、浅草「エ・ヴ?」辺りになりそう(笑)。
 料理に関しては進化上昇中の店だ、喫茶店みたいな外観と内装(実際に以前は喫茶店だった)は、フランス料理店らしい「ときめき感」はないが、磯貝氏はいずれ改装も視野に入れていると思う。
 これからも通うのが楽しみな店だ、秋葉原見物や買い物のついでにお勧めです(笑)。


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春日「アヴランシュ・ゲネー」~本郷「すずの木ベーカリー」

 皆様明けましておめでとうございます。
 2011年12月から始めたこのブログ、遂に5年目に突入しました、東日本大震災の起きた年、日本の飲食店を励ましたい、応援したいとの気持ちも含めて、1年位かなと思って始めたのだが、まさかここまで続くとは、我ながら呆れて?います(笑)。
 いつまで続けられるかは飲食店と同じく、店主の体力の続く限りなので、何とか細々と書いていたいと思っています。今年は個人的事情から、千円ランチレポが増えそうですが(笑)、時間に余裕があれば、これからもお立ち寄りください、なお5年目を期してデザインを変えてみました。
 新年の本格的食べ始めはもう少し先になりそうなので、暫くは昨年末に利用した店の記事です。
 まずは、都営地下鉄春日駅近くに昨年9月にオープンし、すぐに人気店になった、パティスリー「アヴランシュ・ゲネー」から。

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 利用するのは2回目の「アヴランシュ・ゲネー」だが、この店は基本月・火曜日の週休2日だ、それでいてこの日気付いたのだがスタッフが多い、販売担当の女性が3人、奥のラボでは上霜シェフ・パティシェ以下4人、計7人のスタッフが働いている、それ程大きな店ではないのに凄いなと思う、パート待遇や年末向けのヘルプも居るかも知れないが、この人達に報酬を払い、家賃を負担し、且つ自分の生計も維持するため利益を上げるとなると、これは並大抵な事ではない。レストランならこの規模の店舗なら、オーナーシェフ含め2人か3人がいい処だろう、下世話な発想だが「パティスリーって儲かるの?」と、つい勘ぐってしまう(笑)。

 それはともかくとして、この日購入したのは3種類、私の好みでどれも「茶色系」だが(笑)、食べた感想と共に紹介したい。

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・「タルト リュバーブ フレーズ」(税別450円)
 また「古い」と云われそうだが、「ウルトラQ」に出ていた「ガラモン」を連想した(笑)。焼きメレンゲが多量トッピングされ、下のタルト部分には酸味が特徴のリュバーブを強調している、見た目の面白さにインパクトあり。

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・「ポワリネ」(470円)
 「オペラ」みたいな感じか?と思い買ったのだが、予想とは違った(笑)。ヌガーみたいな生地の下に、洋梨のコンポートを入れたクレームパティシェール、チョコレートで上部をコーティングしナッツを乗せている、美味しいのだが要素を盛り込み過ぎで、味が少し散漫になったかも。

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・「ルナール」(470円)
 今回はこれが一番気に入った、前店からの上霜氏のスペシャリテらしい。ミルクチョコレートムース、キャラメル味のムース、オレンジコンフィ、下にナッツ、これらをキャラメルでコーティングしている。見かけはシンプルだが、中から色々出てくる「味の宝石筒」と云う感じ(笑)。

 この店のケーキ全般の特徴は「味の積層」だと思った、A+B+Cと要素を重ねて行って、計算結果を=Dにするやり方で、正統フランス料理に通じるものがある。個人的にはもう少し「引き算」があってもいいと思うが、これがパティシェの個性なのだろう、これだけパティスリーが増えている中で、他店との違いを感じさせるのはいい事だと思う。

 アヴランシュ・ゲネーを出た後は、そのまま歩いて真砂坂(東富坂)を上って本郷三丁目方面へ向かい、ブログで紹介した事のある「すずの木ベーカリー」まで行ってしまった、

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 この日買ったのは、

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・セーグルカンパーニュ(税込510円)

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・五穀カレーパン(240円)

 前回の印象同様に、素朴で噛んで美味しいパン、企業系やコンビニに押されて、街場のパン店は減っているが、頑張って続けて行って欲しい小規模家族経営店だ。
 今回の散歩コース、途中には豪快激盛フレンチの「ビストロ・アバ」もあるし(日曜休だが)、時間のある時にお薦めです(笑)。


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プロフィール

オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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