最後の晩餐にはまだ早い


大阪・難波「釜たけうどん」~千日前「丸福珈琲店」(2016関西食べ続け⑤)

 大阪三日目の昼は、当初の予定が事情によりキャンセルになったため、宿泊先近くの難波周辺を探訪する事にした。
 過去大阪で利用していたのは四ツ橋のホテルが多かったが、大阪全体のホテル不足によるものか急に値段が上がってしまい、今回は更に安価なホテルを求めて南下、決めたのが日本橋(大阪は「にっぽんばし」と読む)駅近くのチェーンホテルだった。この辺りは、ここ数年中国人や韓国人の団体観光客で様変わりしたと聞いていたが、実際は想像を超えていた。
 まずは昼を食べるため向かったのは、日本橋駅と難波駅の中間程の千日前にある「釜たけうどん」。私の世代で「千日前」と聞くと連想するのが、昭和47年に起きた「千日デパート火災」、死者118人と云う日本のビル火災史上最悪の惨事になった現場だが、現在は大型カメラ&家電量販店のビルが建ち、当時を思わせるものは何もない。

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 店がある場所は、「吉本新喜劇」で全国に名前を知られる「なんばグランド花月」の裏手、近くには東京なら「かっぱ橋」に相当する道具街がある。
 開店時間の11時に店前へ行ったら、まさかの長蛇の列で「これは駄目だ」と思ったらよく見ると隣の店舗だった、此処は「ハラミ焼肉丼」が有名な店らしく、「(気の短い)大阪人は行列が嫌い」と云われていたが、最近は変わってきたのか?

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 「釜たけ」は開店直後で空いている時間帯だったので、待ち時間なくレジ近くの2人席に案内された、そんなに広い店内ではない、カウンターはなくテーブル席だけ、混雑すると相席になるらしい、壁面には吉本の芸人達か、サイン色紙が沢山並べて貼ってある。
 一応メニューを見るが、在阪の友人から「釜たけへ行ったら、これを食べるべき」と聞いていたのが「ちく玉天ぶっかけ」(780円)、迷わずこれに決めた。
 続々と客が来店する、隣席には韓国人と思われる若い男女4人組、用意してあるハングルのメニューを眺めている、もちろん中国語のメニューもあった(笑)。

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 生饂飩は蕎麦と違い茹で時間が長い、暫く待って運ばれて来たのが「ちく玉天ぶっかけ」だ、大きな丼の中には太目の饂飩が大盛り、その上には竹輪と茹で玉子の天ぷら、刻んだ青ネギに櫛切レモンまである。
 まずは饂飩を一口、WEB情報によると、大阪出身の店主が讃岐うどんに出会い、美味しさに惚れ込んで香川で修業後、大阪に讃岐うどんの店を開業し、以降人気店になったとの事、だから饂飩自体は讃岐風の歯応えを強調したものだが、少し大阪人向けにアレンジしていると思う、麺自体は普通に美味しい。かけた出汁は東京人の私には少し甘口に感じた、店の説明どおり玉子の天ぷらを崩して、カラボナーラ的に食べると、また違った味わいになる、大きな竹輪天ぷらは存在感あり(笑)。
 最初は「多いかな?」と思った一杯だが、問題なく完食しました、美味しかったが使っている食材考えると780円は、東京都心ならともかく大阪では少々高いのでは?とも感じた、でも客は続々やって来ていて、私が出る頃には席待ちのため外で待機する客まで居た、人気店である事は間違いない。

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 食後はなんばグランド花月の前を通って難波駅界隈を散歩、中国人観光客の多さが目立つ、そのまま東へ向かって黒門市場に入る。「今、黒門へ行っても中国人だけですよ」と、事前に聞いてはいたのだが、此処も予想以上だった。

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 私は2011年に近くにあったイタリア料理店へ行くため、この市場を通ったが、その時は一人も居なかったと思う中国人観光客達が大挙押し寄せていた。各店頭では焼き雲丹やホルモン煮込み、握り寿司のカウンターまで出来ている、もう「なりふり構わぬ」カオス状態、これは長居する場所では無いと、早々に逃げ出す事に(笑)。
 このままホテルに帰るのも詰まらないので、向かったのはここからそう離れていない場所にある「丸福珈琲店千日前本店」、以前から訪れてみたいと思っていた店だ。

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 創業は昭和9年(1934年)、現在の千日前に本店を構えたのは戦後まもなくの事、以降大阪を代表する珈琲店として歴史を刻んで来た、現在では全国に20以上の支店がある、私は秋葉原の「ヨドバシAKIBA」内でこの店を知り、一度本店を訪れたいと長く思っていた、今回それが叶う事になった。

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 「店内に入ると其処は昭和だった」、第一印象はそれ。内装にはお金をかけているが、何処か洗練されていなくてバタ臭い(笑)、でもこれが美点でもある。
 注文したのは丸福ブレンド(560円)と名物のホットケーキ(600円)。

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 大倉陶園のカップに入ったコーヒーは深煎りで濃い、ストレートで飲むより砂糖&ミルクを入れたいタイプ、ホットケーキは断じてパンケーキではない(笑)、どこか懐かしく昭和に戻れる味だった。
 店内は喫煙可なので、煙草の臭いがNGな人にはお勧めしないが、昔の喫茶店の雰囲気に浸りたいなら一度行ってみる価値ある店だ。
 でも昭和は遠くなったなと思う、「逢坂の 過ぎし日思い 苦き味」か(笑)。


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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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