大阪・南森町 「香味」~「荒凡夫」(2016関西食べ続け⑦)
関西4日目は朝から雨、この降り方は「雨の御堂筋」の歌詞中にある「小ぬか雨」だと思う、やはり大阪にはこれが似合う(笑)。
歌の中では傘をささず歩いて移動するが、私は市営地下鉄に乗りランチに向かう(笑)、店は南森町駅から近い「中国菜 香味」、店名は「シャンウェイ」と中国語読みする。ここの矢谷料理長とは前夜の「アニエルドール」藤田氏等と同じ食事会で同席、やはり「今度店に伺いますから」と約束していた(笑)、本当は夜に行きたかったのだが、今回はフランス料理で埋めてしまっていたので、ランチタイムに寄らせてもらう事にした。

予定より早く着いたので、駅近くにある天神橋筋商店街を通って、大阪人が「天神さん」と呼んで親しむ大阪天満宮を訪ねる、この商店街は黒門市場とは違って地元民が利用し、地域密着型の人間味が感じられる、入口にあるベンチが有名で、先日NHKのTV番組でこの場所が取り上げられていた。天満宮は何の御利益なのか判らぬままお参りし、取りあえず「脂肪肝と体重がこれ以上悪化(増加)しません様に」とお願いしたが、天神なので学問の神様だった(笑)。

「香味」がある場所は、京阪道路から大阪地方裁判所や法務局がある界隈へ向かう途中、法律事務所等が多い一角だ。ドアを開けるとすぐ矢谷料理長と目が合い気付いてくれた。以前はラーメン店だったと聞く店内はカウンターとテーブルで18席位、大きな店ではない、店内を担当する奥様の案内で一番奥のテーブル席に座らせてもらう。

ランチは3種類(税込850円)から選ぶが、この店を利用した友人からお勧めのあった、金・土曜限定の「四川麻婆豆腐定食」、これに即決した。この日は土曜日で裁判所は休みだが13時過ぎでも客は次々やって来る、殆どの人が麻婆豆腐を注文している。

その麻婆豆腐が来る前に、料理長の好意で提供してくれたのが前菜4種、ジャガ芋、カリフラワー、若牛蒡に人参だったと思うが、野菜の四川風和え物で、どれも優しくて穏やかな美味しさ、料理人の人柄が反映されていると思う、勉強家の矢谷氏は東京の有名店や中国本土へもよく食べ歩きに行くそうだ。

続いてやって来たのが麻婆豆腐定食、ずっと食べ続けなのでライスは小盛りにしてもらった(笑)、スープ、生野菜と茄子漬物?が付く。まずは麻婆豆腐を一口、前菜同様に刺激を抑え優しい味で、後で料理長が話してくれたが、裁判所の職員も来るので、昼間はニンニクも使わず辛味も控え目にしているとの事、それでもベースの調味料や湯がしっかりしているからだろう、十分美味しい。私がよく利用する春日「川国志」の麻婆豆腐は辛味と山椒の痺れ感を強調するが、それとは対照的な作り、どちらもありだなと思った。連日の食べ続けで胃の中は飽和状態になっているのに完食、美味でしたご馳走様、次は夜バージョンの物も食べてみたいと思った。
ここで止めておけばよかったのだが、在阪の友人から「香味の近くには美味しい蕎麦屋があるよ」と聞いていたので、次回のため場所だけでも確認しておこうと、矢谷氏に店の場所を聞いて歩いて行く。

もう14時近くなので閉めているかなと思ったら暖簾が下がっている、それを見てついフラフラと?入店してしまった(笑)。
店の名前は「荒凡夫」、「あらぼんふ」と読むが「自由で平凡な男」の意味だそうだ、実は此処の店主橋本氏とも以前に会った事があり、アポなし入店だったが私の顔を覚えていてくれた。店は2014年10月に現在地に移転開業、それまでは三重松坂で営業していたそうだ、席はカウンターだけの7席で、橋本氏一人だけで対応するワンオペ店。

麻婆豆腐を食べたばかりだが、「蕎麦は別腹」と自分で自分を鼓舞して(笑)、「できますもの」と書かれた品書きを見る、橋本氏に「何がおすすめ?」と訊いてみたら、「『そば三昧ざる』は、通常なら二八、十割、粗挽き十割の三種だが、十割が切れてしまったので、二八と二種類の粗挽き十割の計三種で出しますが、如何です?」と提案があり、それでお願いする事に。
カウンターだけの店で、東京の趣味系高級蕎麦店みたいな堅苦しさは無い、昼だけの売り切り仕舞い営業なので、昼間でも蕎麦の前に酒を飲む客が居た。

まずは福井の二八からで、蕎麦粉8割小麦粉2割の江戸蕎麦の基本、私は子供の頃から馴染んでいるので、安心して美味しいと感じる、喉越しの良さが特徴。

続いて同じ福井の粗挽き十割、二八に比べると蕎麦の香りが増し、素朴な感じになる、これは温かい蕎麦でも美味しいのではないかと思う。

最後は徳島の粗挽き十割、前者に比べると急に鄙びた?感じになる、田舎のお婆さんが打ってくれた蕎麦、何かそんな印象を受けた。

最後は蕎麦湯で〆る、織部の器がいい。ツユもキレのある辛口でもちろん本山葵を使っている。
正調本格派の香り高い蕎麦で美味しかったです、「蕎麦は東京」だと思っている人多いが、大阪でも江戸時代から蕎麦切りは提供され、有名店の「砂場」は大阪発祥だ。現在でも蕎麦専門店は多くあり、饂飩で有名な「今井」や「美々卯」でも蕎麦を提供している、大阪人も結構蕎麦好きだ。
正直に言ってしまうと、ランチダブルはキツかった(笑)、時間の無い方以外お勧めしないが、もしどうしても両店行きたい場合は、私とは逆に「荒凡夫」⇒「香味」のルートが正解です。
この日の夜はまたフランス料理、それに備えて「こぬか雨」の中を「南へ歩く」事にする(笑)。
歌の中では傘をささず歩いて移動するが、私は市営地下鉄に乗りランチに向かう(笑)、店は南森町駅から近い「中国菜 香味」、店名は「シャンウェイ」と中国語読みする。ここの矢谷料理長とは前夜の「アニエルドール」藤田氏等と同じ食事会で同席、やはり「今度店に伺いますから」と約束していた(笑)、本当は夜に行きたかったのだが、今回はフランス料理で埋めてしまっていたので、ランチタイムに寄らせてもらう事にした。

予定より早く着いたので、駅近くにある天神橋筋商店街を通って、大阪人が「天神さん」と呼んで親しむ大阪天満宮を訪ねる、この商店街は黒門市場とは違って地元民が利用し、地域密着型の人間味が感じられる、入口にあるベンチが有名で、先日NHKのTV番組でこの場所が取り上げられていた。天満宮は何の御利益なのか判らぬままお参りし、取りあえず「脂肪肝と体重がこれ以上悪化(増加)しません様に」とお願いしたが、天神なので学問の神様だった(笑)。

「香味」がある場所は、京阪道路から大阪地方裁判所や法務局がある界隈へ向かう途中、法律事務所等が多い一角だ。ドアを開けるとすぐ矢谷料理長と目が合い気付いてくれた。以前はラーメン店だったと聞く店内はカウンターとテーブルで18席位、大きな店ではない、店内を担当する奥様の案内で一番奥のテーブル席に座らせてもらう。

ランチは3種類(税込850円)から選ぶが、この店を利用した友人からお勧めのあった、金・土曜限定の「四川麻婆豆腐定食」、これに即決した。この日は土曜日で裁判所は休みだが13時過ぎでも客は次々やって来る、殆どの人が麻婆豆腐を注文している。

その麻婆豆腐が来る前に、料理長の好意で提供してくれたのが前菜4種、ジャガ芋、カリフラワー、若牛蒡に人参だったと思うが、野菜の四川風和え物で、どれも優しくて穏やかな美味しさ、料理人の人柄が反映されていると思う、勉強家の矢谷氏は東京の有名店や中国本土へもよく食べ歩きに行くそうだ。

続いてやって来たのが麻婆豆腐定食、ずっと食べ続けなのでライスは小盛りにしてもらった(笑)、スープ、生野菜と茄子漬物?が付く。まずは麻婆豆腐を一口、前菜同様に刺激を抑え優しい味で、後で料理長が話してくれたが、裁判所の職員も来るので、昼間はニンニクも使わず辛味も控え目にしているとの事、それでもベースの調味料や湯がしっかりしているからだろう、十分美味しい。私がよく利用する春日「川国志」の麻婆豆腐は辛味と山椒の痺れ感を強調するが、それとは対照的な作り、どちらもありだなと思った。連日の食べ続けで胃の中は飽和状態になっているのに完食、美味でしたご馳走様、次は夜バージョンの物も食べてみたいと思った。
ここで止めておけばよかったのだが、在阪の友人から「香味の近くには美味しい蕎麦屋があるよ」と聞いていたので、次回のため場所だけでも確認しておこうと、矢谷氏に店の場所を聞いて歩いて行く。

もう14時近くなので閉めているかなと思ったら暖簾が下がっている、それを見てついフラフラと?入店してしまった(笑)。
店の名前は「荒凡夫」、「あらぼんふ」と読むが「自由で平凡な男」の意味だそうだ、実は此処の店主橋本氏とも以前に会った事があり、アポなし入店だったが私の顔を覚えていてくれた。店は2014年10月に現在地に移転開業、それまでは三重松坂で営業していたそうだ、席はカウンターだけの7席で、橋本氏一人だけで対応するワンオペ店。

麻婆豆腐を食べたばかりだが、「蕎麦は別腹」と自分で自分を鼓舞して(笑)、「できますもの」と書かれた品書きを見る、橋本氏に「何がおすすめ?」と訊いてみたら、「『そば三昧ざる』は、通常なら二八、十割、粗挽き十割の三種だが、十割が切れてしまったので、二八と二種類の粗挽き十割の計三種で出しますが、如何です?」と提案があり、それでお願いする事に。
カウンターだけの店で、東京の趣味系高級蕎麦店みたいな堅苦しさは無い、昼だけの売り切り仕舞い営業なので、昼間でも蕎麦の前に酒を飲む客が居た。

まずは福井の二八からで、蕎麦粉8割小麦粉2割の江戸蕎麦の基本、私は子供の頃から馴染んでいるので、安心して美味しいと感じる、喉越しの良さが特徴。

続いて同じ福井の粗挽き十割、二八に比べると蕎麦の香りが増し、素朴な感じになる、これは温かい蕎麦でも美味しいのではないかと思う。

最後は徳島の粗挽き十割、前者に比べると急に鄙びた?感じになる、田舎のお婆さんが打ってくれた蕎麦、何かそんな印象を受けた。

最後は蕎麦湯で〆る、織部の器がいい。ツユもキレのある辛口でもちろん本山葵を使っている。
正調本格派の香り高い蕎麦で美味しかったです、「蕎麦は東京」だと思っている人多いが、大阪でも江戸時代から蕎麦切りは提供され、有名店の「砂場」は大阪発祥だ。現在でも蕎麦専門店は多くあり、饂飩で有名な「今井」や「美々卯」でも蕎麦を提供している、大阪人も結構蕎麦好きだ。
正直に言ってしまうと、ランチダブルはキツかった(笑)、時間の無い方以外お勧めしないが、もしどうしても両店行きたい場合は、私とは逆に「荒凡夫」⇒「香味」のルートが正解です。
この日の夜はまたフランス料理、それに備えて「こぬか雨」の中を「南へ歩く」事にする(笑)。
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プロフィール
Author:オンクレ・トシ
店の点数評価等はしません、「食と人」を描きたいと思っています。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。
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