最後の晩餐にはまだ早い


麻布十番「リストランテ・ジャニコロ・ジョウキ」(2016年11月)

 今年8月下旬に麻布十番にオープンした、イタリア料理「ジャニコロ・ジョウキ」、オープニングレセプションに参加して以来、「近いうちに行こう」と思いながら3ヶ月経ってしまった、会う人毎に「今度、麻布十番に出来たイタリアンはいいよ」と薦めながら、自分が行かないのは駄目だなと反省(笑)、ようやく重い腰を上げランチタイムに伺う事が出来た。
 土日なら人が頻繁に行き交う商店街も平日は静かだが、この日は某大国のトップを決める選挙経過で、スマホ歩きの人達が何処か落ち着かない印象の白昼だった。
 店は駅を出て商店街を上り、ダイエー近くにあるビルの9階、そのまま歩くとフランス料理の「グリグリ」が入ったビルがある。 
 エレベーターを出ると、其処はもう店内と云う珍しい造りは前回経験済みだが、人が多かったレセプション時と違い、いきなり異空間にワープする感覚で、このエレベーターの扉は「どこでもドア」みたいだ(笑)。

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 サービスの男性と内野料理長に挨拶し、窓際の絶景席に座らせてもらう、視線の先には六本木ヒルズ、まるで自分がセレブの一員になった錯覚を覚える、云わば「シンデレラになれる店」で「これが夢ならずっと醒めないで欲しい」(笑)。
 この日のランチメニューは以下のとおり、

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・薫製した生ハムと甘麹のエスプーマ

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・カツオのカルパッチョと青リンゴのピュレ

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・イノシシと山ぶどうの煮込みのリガトーニ、牡蠣のコンフィを添えて

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・氷室豚の炭火焼き(焼き上り)

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・カット後、上はドライほうれん草

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・パンチェッタと京芋の自家製タリオリーニ

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・洋梨のコンポートとワサビ

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・黒糖のパンナコッタと柿のキャラメリゼ、黒胡麻のチュイエル

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・さつま芋のソルベ(画像なし)とポテトチップ
・洋梨のハーブティー

 一品目は甘麹の甘味が特徴的、続く鰹は赤身に青リンゴ味を被せる意外感だが、これが不思議に合っている。
 続くパスタはコッテリとした印象だが葡萄の酸味で中和させる、肉料理の「氷室豚」とは群馬県で生産される「氷温熟成豚肉」の事で、今回はシンプルな炭火焼きだが、脂の旨味が独特、柚子胡椒に似たレモンハーブペーストを付け食べる、これは肉味も噛み応えも良く美味な豚だった。締め?のパスタはあっさり目で自家製麺の良さを感じさせた。
 料理長が得意とするドルチェも安定の美味しさだった、洋梨に本山葵を合わせるのは大胆技だと思う(笑)。
 一品一品丁寧な作りで、意外な食材組合せの美味しさは「フロリレージュ」にも通じる。少し気になった点を挙げると、猪ラグーのパスタ~氷室豚~パンチェッタのパスタと続いた構成が、食べている時はあまり気にならないが、食後感が少々重かった、この辺りは今後修正して行くだろうと思う。
 内野氏は7月まで近くにある姉妹店の、「ピッツェリア・ロマーナ・ジャニコロ」で料理長だった、今迄は「ピッツェリアなのに、こんな本格的な料理が出る」と云うサプライズ感があったが、今度は本格的なリストランテだ、客の期待値もより高くなる、色々と試行錯誤しているのは感じ取れるので、より良い方向へ進む事を期待している。

 食器は料理長が選んだ和食器が中心、カトラリーは「イタリアのクルストフル」とも云われる「サンボネ」の使い込んだ品、閉店したイタリア料理店から譲り受けた物との事だが、上質な重量感で和食器とも意外にマッチする。
 店内は改装されたばかりで新しく綺麗、インパクトのあるゴールデンイエロー色の椅子やナプキン、オーナーのセンスで集めた抽象画が明るい空間に映えている。前述のとおり9階から眺める景色は抜群、ランチは1,800円からあるので、一階店舗で1,500円の高級ハンバーガー食べる事思えば、非日常感も含めお得だと思う(笑)。

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 退店時には「ガチャガチャ」まで登場した(笑)、これが何であるかは是非店へ行って体験して欲しい(一部ランチを除く)ので詳しく書かないが、店名の「Giochi/ジョウキ」=(伊語で)「遊び心」と「常軌」=「常に行うべき道」を上手く表現していると思う。
 これからが期待出来る素敵なリストランテ、今年のノエル(イタリアだから「ナターレ」か)に素敵な人と過ごす場所を探しているなら穴場だと思う、今ならまだ間に合うかも知れない(笑)。
 

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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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