最後の晩餐にはまだ早い


2016年「今年印象に残った店」(デザート・スイーツ編)

 料理編に続いて、デザート&スイーツ編を記したい。
 まずは今年最も印象深かった一品からで、東麻布の新店「ローブ」平瀬パティシェール作の、
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・バラ 桃
 今橋料理長の南の風を感じさせる料理も良かったが、このデセールの味構築とビジュアルには感嘆した、フルーツを使って感動するデセールになかなか巡り合えなかったが、20年前のパリ「ランブロワジー」での‘Compote de peche’以来の衝撃。
 秋冬の料理&デセールを体験したいのだが、このまま行けないと春になってしまう(笑)。

 以下は大体訪問順になるが、麻布十番「ビストロ・コティディアン」の定番、
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・ラム酒風味のクレームキャラメル
 「ローブ」とは対照的だが、ビストロデセールは見かけ武骨でも、旨ければそれでいいだろうと思わせる力がある。
 
 パティシェ経験のある料理人、六本木「ル・スプートニク」高橋料理長の、
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・バナナとチョコレートのグラスの中にラムレーズン、ヘーゼルナッツ、キャラメリゼしたバナナ、上からラム酒入りの熱いチョコレート。ベジタブルゼラチンで包んだマンゴーとパッションフルーツ。
 名前が長いが(笑)、ガストロノミーレストランのデセールはこれであって欲しい見本みたいな一品、手をかけその場でなければ味わえず、消えるのが惜しく儚くも美しい。

 チョコレート系ならこれも挙げておきたいのが、外苑前「フロリレージュ」の、
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・贈り物、アマゾンカカオ
 ペルーの料理人から送られてくるアマゾンのカカオを使い、日本の赤紫蘇と合わせるセンスはこの店ならではの発想、地球の裏と表はこれで繋がった(笑)。

 もう一つチョコレート系では、稲荷町「キエチュード」の、
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・栗とホワイトチョコレートのフォンダン、バニラのグラス、ビスケットのクランブル
 モワルーショコラとグラスの組合せは定番だが、ホワイトチョコレートを使いクランブルを添えた組合せの妙が、また食べたい一皿になった。

 ショーフロワ(熱く冷たい)なら挙げたいのが、赤坂「古屋オーガストロノム」の、
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・パッションフルーツのスフレ、グラススペキュロース
 古屋料理長はパティスリー勤務経験もあるので、デセールが安定している、スフレを一人厨房で他の料理を進行しながら作るのは相当面倒だと思うが、そのハンデを感じさない見事な出来。

 これ迄挙げたデセールの乗ったテーブルを引っ繰り返す様な、反則技みたいなのが、大阪上本町「コーイン」の、
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・トリュフのブリュレとアイス
 黒く見えるのは全て黒トリュフで勿論仏産、これは真似したくても出来ない、普通の料理人なら理性が許さない(笑)、他の料理人は真似しない方がいいが、でもまた食べたいと思う「禁断のデセール」(笑)。

 以下はフランス料理店以外で、まず麻布十番「ジャニコロ・ジョウキ」の内野料理長が「ピッツェリア・ロマーナ・ジャニコロ」時代の、
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・苺のスープに溺れた水牛のモッツァレラ
 ビジュアル、味のバランスが抜群、漫画好きな料理長のセンスが溢れている(笑)。来春には新店でも登場すると思う。
 
 自分はやはり日本人だと自覚したのが、大坂高麗橋「桜花」の、
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・ぜんざい 蓮の実 揚げ餅 あんぽ柿団子 くこの実
 外国人に何と云われても甘い小豆餡は美味しい(笑)、これに添えられた一口珈琲のセンスも良かった、自分の最後の晩餐にはブラスの「チョコレートのクーラン」と思っていたが、これもありかも知れない(笑)。

 スイーツ専門店では、表参道「グラッシェル」での新作レセプションで提供された、
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・シャインマスカットのパフェ(試食用サイズ)
 店売りサイズではないが、それが「もっと食べたい」と思わせ、猶更印象深かった、来年の再登場時にはフルサイズに挑戦したい(笑)。

 地元にこんな優秀なパティスリーがあったのかと、今迄知らなかったのを悔やんだのが、竹ノ塚「アトリエ・エデュー」の、
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・マンゴープリン
 フルーツのスイーツは難しいのだが、これは見事に「マンゴーを超えたマンゴー」になっていると思った、これも来年のシーズンに買いに行きたい逸品。

 一年間ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。
 今年4月に長年勤めた職場を辞し、収入のない生活になったので、ブログの継続はもう無理かなと思っていましたが、何とか続けてこられたのも「読んでいる、面白いよ」との励ましの言葉があったからです。
 来年どうなるかの見通しもありませんが、例え近所の一杯650円のラーメンからでも美味しさを感じ取れる感性は保ちたいものです(笑)。
 老いを感じる身には、何かと生き難く棲み難い世の中になりつつあるのを感じますが、来年が皆さんにとって、より良い一年である事をお祈りします。


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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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