最後の晩餐にはまだ早い


北千住「ふらんすや」

 北千住シリーズはまだまだ続きます(笑)。
 今回は千住を紹介する地域ムック本等に載る事の多い、ベーカリーの「ふらんすや」。WEB情報では元々此の地にあったパン屋を、以前に働いていた現店主が譲り受け、2006年にリニューアルオープンしたとある。 
 場所はJR北千住駅を出て国道4号(旧日光街道)へ向かい、2番目の信号を右折すると「宿場町通り」と云う北千住で一番有名な通りがあり、これを進むとブログで紹介した「天麩羅いもや」やハンバーガーの「サニーダイナー」本店が並ぶ道と繋がる通りがあって、その途中になる。「やなか珈琲店」や「透明マニラ」と云う、不思議な名前の女性服製造店の近く。これもWEB情報からだが「サニーダイナー」で使われているのは、「ふらんすや」製のバンズだそうだ。
 千住は江戸時代に江戸から日光詣でへ向かう際の最初の宿場になり、この近辺に旅籠屋が幾つもあった、当時の面影は殆ど残っていないが、最近観光地図?を持った人も歩いているので、歴史ブームの中で見直されているみたいだ。

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 店構えは典型的な下町商店で間口が広い一階店舗、自転車で来る客が多いのも下町的だ、店内外の雰囲気は最近のスタイリッシュ系ブランジェリーとは相当違う(笑)。
 自動ドアを入ると右側の壁沿い棚とテーブル平置きのスペースにパンが並ぶ、左側がレジでその奥が製造スペースになっている。
 初訪問時に買ったのは以下のベーシックなパン3種、なお金額はレシートが無かったので支払い額から推測したもの、実際には少し違っている可能性あるので参考と思ってください。

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・バゲット(税込189円)
 「ふらんすや」だから、まずはバゲットだろうと買う(笑)、一番目に付く場所にあったので店も自信あるのだと思った、まず値段が安いのに驚く、味は余計な物が混ざらず素朴な食感、粘らず乾いた焼き上がりで少しパサっとした食感なのが、好みが別れる処かも知れない。

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・玄米食パン一斤(240円)
 これも「一斤」の割には量が多くて安い、味も個人的に気に入った、粉の旨味と噛み応えを感じる、この店へ来てこれあったら、買うべきアイテムだと思った。

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・カスタード(120円)
 この値段は嬉しくなる位に安い(笑)、カスタードクリームもちゃんと作っているし、コンビニパンとは雲泥の差で美味しい。

 初回購入で素直な味傾向と値段の安さで気に入り、次回に買ったのが以下の3種類、
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・コロッケバーガー(210円)
 コロッケ「パン」ではなく「バーガー」なのが、この店のこだわりか?しっとり柔らか目のバンズではなく、バゲットに共通した少し乾き目生地で自家製と思われるコロッケを挟み、白ゴマをトッピングしている。生地食感のせいか結構食べ応えがある、コロッケも美味しい。

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・ハム&チーズ入クロワッサン(160円)
 フランス人が見たらビックリしそうなクロワッサンだが(笑)、生地があまり油脂分を感じないので、ハムとチーズが入った事によりバランス取れている、上品ではないが良質。

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・栗渋皮入りモンブラン(200円)
 移動中に上部が崩れて見苦しい画像になってしまった、実際はもっと美味しそうに見える(笑)。これ美味しかった、値段の割にはモンブランクリームがしっかり作ってあり、外の生地とのバランスも良好、街場パティスリーの「モンブラン」の値段を考えれば凄く安いと思う、これも店にあったら買うべきパン。

 全体の印象は、とにかく下町値段なのが特筆すべき(笑)、安いからと云って味に手抜きは感じない、惣菜パンや菓子パンも丁寧に作っている、失礼ながら店舗にお金かけていないし、人もそう雇わず小規模経営だからこれでやっていけるのだろう。
 「下町の良心」を感じさせてくれる、「ベーカリー」と呼ぶより「パン屋さん」と呼びたい良店、間違っても都心進出など考えずに、此の地でこれからも続いて欲しいものだ(笑)。


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表参道「グラッシェル」(2017年1月)

 1月19・20日に、表参道のアントルメグラッセ&生グラスの専門店「グラッシェル」で開催された、バレンタイン・ホワイトデー向け新商品の発表会、ブロガーとして招待をいただいたので、そのレポートをしたいと思う。

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 訪れたのは夕方で、夕闇に浮ぶ店はグリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」中の、「お菓子の家」現代版とも見える、童話中では魔女が住んで居るが、21世紀の店で働いているのは魔女とは遠い、若くて素敵なスタッフばかりです(笑)。
 前回の発表会と同じく2階のカフェスペースに案内される、開始時間になり本間シェフ・パティシェールの挨拶で始まり、続いてアントルメグラッセが5種類披露された、以下はその紹介と配付資料に基づく内容説明。

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・クール・ド・ペタル‘Coeur de pétale’税別3,500円、販売は1月14日~
 仏語表記そのままで「ハートの花びら」、以前は丸型だったが、バレンタイン向けにリニューアルした。説明では「印象的な真紅はタイベリーの赤。タイベリーとアールグレイの組み合わせが、大人の深い味わいを醸し出します。センター部分には甘酸っぱいいちごのコンポート、アールグレイとホワイトチョコレートのアイスが、濃厚なおいしさに爽やかさを届けてくれます。」とある。

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・エリソン・ド・カシス‘Hérisson de Cassis’3,800円、販売は1月22日~
 ‘Hérisson’はフランスで人気がある小動物「はりねずみ」の事で、それを模している。これもリニューアルしたもの。説明は「カシス畑で遊ぶはりねずみのイメージ。ベルギー産のミルクチョコレートとスイートチョコレートの2種類のチョコレートアイスを使用。センターはカシスのコンフィチュールをからめたバニラアイスにカシスのソースを流し込んだもの。子どもも大人も一緒になって喜べる美味しさに仕上がりました。」

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・クール・ド・フルール‘Coeur de Fleur’4,450円、販売は2月15日~
 新発売商品、「苺のお花畑」をイメージして作ったとの事で、見かけの豪華さで圧倒する(笑)。商品説明では「しきつめたクリームチーズのアイスにベリーのソースを流し、その上にバニラアイス、愛媛県産イチゴのシャーベットをのせ、ホワイトチョコとイチゴをあわせたピンクのアイスを絞りました。周りにあしらった半球状のシャーベットはいちご&フランボワーズ味です。」

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・フレジェ‘Fraisier’3,400円、販売は2月15日~
 これも新発売商品、スポンジケーキでお馴染みの「フレジェ」のアントルメグラッセ版、見かけがキュートで凝っている。説明では「いちごのコンポートをからめたバニラアイスの周りを愛媛県産のいちごで囲み、はちみつと卵がたっぷり入ったコクのあるスポンジ生地でサンドしました。」

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 以上の4種が小樽ガラス(たぶん)のプレートに盛られて試食、まさにお菓子の家の饗宴(笑)、どれも特徴的な美味しさだが、個人的な評価と云うか好みを云ってしまうと、エリソン・ド・カシス>クール・ド・ペタル>クール・ド・フルール>フレジェの順番か、前2種はやはり時間をかけて練られた完成度がある、新製品は見かけ美しく見事な出来だが、凍った苺が口中に留まり食べ難い等、少し気になる点があった、この辺りはこれから改良されて行くだろうと思う。

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・アン・ランデブー‘Un Rendez-vous’3,000円、販売は1月14日~3月14日
 試食以外でバレンタイン&ホワイトデー限定の企画商品が紹介された、説明では「グラッシェルではお馴染みの『コクシネル』と『マドモワゼル』の間にハート型の『クール・ド・ルージュ』をはさみ、見つめ合うテントウムシのカップルをイメージしています。」とあり、誰が見てもテーマは「愛‘Amour’」(笑)、これは恋人たちにはピッタリのアイテム。

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紅茶と共に提供されたグラッシェル製の生チョコレートで文旦とレモン味、小品ながら美味でした。

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 最後に紹介されたのがカフェで提供するパフェの新商品、この時点ではまだ名前がなかったが、あとで「パフェ・ヴェルサイユ」(税別1,600円)になったと聞いた。
 京都で栽培される食用バラを使用、ピンクシャンパンのジュレ&ソルベ、バニラアイス、苺コンポート、バラ風味のクレームシャンティを積み合わせたとの事。
 まるで目の前に叶姉妹が座ったみたいな(笑)、見かけゴージャスでリッチなパフェ。

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 試食サイズだが、これでも充分味の華麗さが理解出来た、ピンクシャンパンが効いていると思う、料理でも同じだがアルコール類が加わると味に奥行きが出て立体的になる、何をどの位使うのかは作る側のセンスが問われるが、これは成功していると思った、ただお子様にはちょっと無理で「大人のパフェ」だと思う。この店のカフェスペースで妙齢女性が一人これを食べている光景を想像してしまう、似合う女性に出会ったら「あちらのお客様からです」と、紅茶位差し入れしたくなりそう(笑)。

 せつない位に甘く、この場から離れるのが寂しくなる、夢を感じる試食会でした(笑)、次はお金を払って食べに来たいと思う、本間シェフとスタッフの皆さんに感謝です。


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御茶ノ水「ビストロ・ヌー」(2017年1月) 

 2017年のフレンチ訪問第2弾は、私の「第二の故郷」である秋葉原至近の「ビストロ・ヌー」でした。
 十代の頃からオーディオショップ巡りやレコード&CD漁りをしていた懐かしの場所は、此処十年ですっかり様変わりしてしまったが、「夢は今もめぐりて 忘れがたき故郷」である事に変わりない(笑)。
 その秋葉原の外れ神田明神下に、2011年3月店主の母親が営業していた喫茶店を改装し開業したこの店も間もなく6年を迎える。私の初訪問は2013年1月だが、以降ランチライムが殆どながら、半年に一度位利用している、我家からのアクセスがいいのも大きいが、何より秋葉原へ寄るついでに行けるのが魅力だ。

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 この日も平日のランチタイム、磯貝料理長には事前に行く旨連絡はしていたが、11時半の開店直後だったので、いつもどおり開店一番乗り客になった。
 磯貝料理長とモデルみたいにスタイルがいいサービス担当の彩さんに挨拶、この二人結構人並み以上に食べるそうだが、全く太らないのは、食べた分だけ身重になる我身には羨ましい限りだ(笑)。

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 いつものカウンター席に座り、黒板メニューを眺める、前菜+メイン+コーヒーが標準仕様でプラス料金の料理もあり、デザートも追加注文可能。更に2種類の「おまかせ」メニューがあって、私はいつもの2,700円(税別)の方を選んで、メインは目にして真っ先に惹かれた「エゾ鹿のカイエット」(∔1,000円)でお願いする事にした。
 料理は以下のとおり。

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・ジャガイモと白子のポタージュ

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・近くにある「三井製パン舗」のカンパーニュ

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・大山地鶏のバロティーヌ

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・コルシカ産Francois Labet Pinot Noir2013(グラス880円)

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・サーモンのマリネ、カリフラワーのクレーム、ビーツ

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・北海道産エゾ鹿のカイエット

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・ホワイトチョコレートのムース、キャラメルのグラス、ショコラマカロン
・コーヒー

 白子の風味が感じられる冬のポタージュの後は鶏のバロティーヌ、中のフォアグラの扱いを含めいい仕上がりで提供温度も的確、パテ、テリーヌ、バロティーヌ系料理は一番料理人のセンスが問われる物だ。
 サーモンマリネは次の料理を考慮してか軽めの仕上がり、生のビーツと合わせるのは面白いと思った。
 そしてこの日の主役がカイエット、フランスの郷土料理で元は豚肉を使うが、羊や他の肉類でも作られる一種のハンバーグ、表面を豚の網脂で包むのが特徴、磯貝氏の話では今回、鹿の端肉、豚首肉、牛脂が主な構成との事だ。しっかりした大きさと強めの味付けで、かなり食べ応えのある料理になっている、過去他店で肉団子みたいな小さなカイエットもあったが(笑)、練肉の旨味を感じるにはこの位の大きさは欲しい、ガルニの扱いも良かったし、これは「ヌー」スペシャリテとして残したい料理だ。
 食肉一頭中の一番良い部位を客に提供するのもフランス料理なら、言葉は適当かどうかだが「廃物利用」的料理で、素材の積み重ねにより味の構成を高め、お金の取れる一品にするのもフランス料理の一面、こうした料理がちゃんと作れるなら本物だ。
 デセールもこの店へ来始めた頃に比べて格段に良くなっている、その場で回すパコジェットで作ったキャラメルグラスが特に秀逸だった。

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 この店がフランス料理のあまり似合わない街で続いて来たのは、同業他店に比べリーズナブルだと感じるのもあるが、それ以上に質の高い料理を提供して来たからだと思う、秋葉原は安いだけの飲食店なら他にも沢山ある。同じ場所で続けていると料理がマンネリ化し、常連客以外には魅力を感じない店になる事もありがちだが、1981年生れの料理長の若い感覚により、料理には古臭さや停滞感がない。
 バーテンダー出身と云う珍しい経歴を持つ磯貝氏、「私の料理学校は三省堂」と話す、つまり三省堂本店で買った料理本で料理を学んだと云う意味で、だからと云って料理本を読めば皆が料理人になれるわけではない(笑)、学習努力と実践が実っているのだろう。

 内外装にお金をかけたスタイリッシュな店内、真っ白なテーブルクロスとナプキン、黒服を着た男女の慇懃なサービス、お子様サイズの上品料理を味わうのが良いレストランと思う人にはお勧めしないが、普段着で行けるカジュアルな雰囲気、旨いフランス料理を財布の中身をあまり気にしないで食べたい人には、今上り坂にある料理人が居るので注目していい店だと思う。
 特に秋葉原に買物に行った時にはランチに寄ってみてください、場所的にも穴場です(笑)。 


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北千住「天麩羅いもや」

 神田神保町にある「天ぷらいもや」は、1964年(昭39)前回の東京オリンピックの年に開業した老舗天ぷら店だ、東京の老舗と聞くと敷居が高く入り難い店もあるが、此処はいたって庶民的な値段で、ファストフード等が登場する前から、神保町に出没するサラリーマン、学生&予備校生に親しまれた、「ああ、あの店ね、行った事ある」と思い出す人も居ると思う。現在でも「天ぷら定食」が700円、昼時には席待ちの行列が出来ている、近くには姉妹店の「天丼いもや」と「とんかついもや」がある。
 この店で働いた職人が独立し各地で開業しているが、「いもや」の名前を継ぐ、つまり暖簾分けをした店が幾つかある、今回紹介する北千住の「天麩羅いもや」もその一軒で、WEB情報によると1967年の創業、一門では最も古い店だと思われるが、現在でも修業先の名前を守っている。
 店の存在は知っていたが、休みが一緒だったりして過去行く機会がなく、今回北千住に行く用事があり、ようやく初訪問となった。

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 店がある場所は北千住駅西口を出て、国道4号線(日光街道)へ向かう商店街を直進、3番目の信号を右折して進み左側、この道はあまり広くないが、ハンバーガーの有名店「サニーダイナー」本店や「ビストロ・タケ」、最近出来たイタリアンもあり、隠れたグルメストリートになっている、店の外観は典型的な下町個人経営飲食店の造りだ。

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 11時半の開店時間を狙って入店するが、店先の「天麩羅いもや」の暖簾が相当古びて擦り切れている、もしかしたら50年前の暖簾分けした当時の物かも知れない。
 「一番乗りかな?」と思っていたら、既に初老の男性が一人カウンターに座っていた、私も同じく着席するが、この後次々と中高年男性それも一人客が来店し、カウンターはほぼ満席に、天ぷら屋はシニア男性のオアシスか?(笑)。

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 メニューは卓上の手書き、定食か丼か迷うが、結局「上天丼」(税込1,150円)に決めた。他客の注文も天丼が多い。

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 店の奥には座敷席、雰囲気が懐かしく下町的だ(笑)。

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 この箸入は最近見なくなったが、昔の食堂では一般的な形だった、白木のカウンターはよく手入れされて綺麗、美味しいものが出て来る雰囲気充分。

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 目の前では使い込まれた鉄鍋で天ぷらを揚げている、WEB情報では現在二代目で、割と若い男性が調理を担当、他に年配女性が二人手伝い、あとから年配男性も出て来たが、この人が初代か?

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 お待ちかねの上天丼登場、なかなか迫力ある外観、海老2本、小海老と長葱のかき揚、キス、茄子、ししとうだと思った。
 まずは海老からで、小さいながら質のいい物、かき揚げは千住名産である白葱を使っているのが嬉しい(笑)。浅草にある老舗の黒い天丼とは違い、現代的に軽く揚げているのは好みだ。途中「かどやの胡麻油」を鍋に足していたが、おそらく胡麻油だけでなく白絞油等も混ぜていると思う。
 天ツユもベタっとしない江戸前辛口タイプ、ご飯の質や炊き方もまずまずだった。

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 味噌椀は白味噌仕立て、具はシンプルに豆腐と三つ葉、「てんや」などもそうだが、天ぷらには白味噌が合うと思う、とんかつなら赤だし椀が相性いい。

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 また井之頭五郎の名言「お新香の旨い店は、料理も旨い店だ」を思い出す(笑)、お金を取れる漬物。
 
 最近天丼は格安チェーンの「てんや」ばかりで、こうした本格派天丼は久しぶり、当然ながら美味でした、家の近くなら月一位で通いたい(笑)。
 店内のシニア男性達は皆寡黙に天丼を食べている、隣席の男性だけ「上天ぷら定食」で、天ぷらを食べながら昼間からビールを旨そうに飲んでいた。年金支給月なので、老後のささやかな楽しみか、私も間もなくそちらの世界に入れてもらう予定だ(笑)。
 江戸前の粋を感じさせる天ぷら店、今迄来なかった事を後悔する、次回は更に具がグレードアップすると聞く「平成天丼」(1,400円)を狙うつもりだ。


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青山「ラチュレ」

 今年のフランス料理店訪問は、青山学院大学近くに昨年8月にオーポンした「ラチュレ(LATURE)」からスタートする事になった。
 料理長は1982年生れの室田拓人氏、「タテル・ヨシノ」を経て渋谷「deco」料理長に就任、同店閉店後に昨年独立開業した。狩猟免許を取得し自ら食材狩猟に努める等、ジビエ料理を最も得意としている。
 「タテル・ヨシノ」出身者なら、和歌山「オテル・ド・ヨシノ」の手島料理長の同門後輩にあたり、新橋「スブリム」の加藤料理長とは年齢も同じだ。「deco」時代から評判は聞いていたが、店の場所が家や職場から遠く、なかなか行く機会がなかった。現在は平日昼に動けるので、今回友人からの誘いもあり、新年開業一日目のランチタイムに初訪問する事が出来た。

 店の場所は青山学院敷地に沿った道にある、同じ通りには老舗の「ラ・ブランシュ」や「ポンテ・ベッキオ」、近くには「モノリス」もあるグルメストリート。一昔前は「大学の近くにはいいフレンチ&イタリアンがある」とも云われた、学生は無理だが教職員や卒業生が利用しやすいのが大きかったと思うが、今はどうなのだろう?
 店は地下一階、「スブリム」より深く掘ってある店舗(笑)。大きな木のドアを開けるとすぐ店内になるが、そんなに大きな店ではない、テーブルとカウンターで20席位、この日は平日昼ながらほぼ満席の盛況で、オープンキッチン前のカウンターに座らせてもらった。
 ランチメニューは、税別2,200円と4,800円の2種類で、あらかじめ後者をお願いしていた、当日の料理は以下のとおり、

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・鹿のブーダンノワールのマカロン、下に敷いたのは鹿の毛皮

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・キジバトのムース、下にブールノワゼットの板

・鯖と柿のマリネ、柿のヴィネグレット、イタリアンパセリソース(画像失敗しました)

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・雉のバロティーヌ、イチジクのコンフィチュール、黒ドライイチジク

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・バゲット、鳥の形の木製バターナイフ

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・蝦夷鹿のグランヴヌール、牛蒡、蓮根

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・鹿に合わせ選んでもらった赤は、仏南西部のマディラン‘DOMAINE CAPMARTIN2011’

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・オペラ、ミントのグラス

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・エスプレッソ

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・フィナンシェ

 まず料理全体の印象は、細部まで注意を払い楷書的で分かり易く、いい素材を使った丁寧な料理だなと思った。
 料理人は自分の本分はジビエも含めた肉料理である事を自覚しているのだろう、雉のバロティーヌの後は魚かな?と思ったが、小さな魚切り身のポワレ等を出す事なく、鹿肉が大き目のポーションで出て来た、このやり方は賛成、その鹿肉の状態がとても良かった。新年開業一日目でこの状態にするのは、年末に仕入れて寝かせていたか、業者からいい状態の物が前日入荷したかのどちらかだが、いずれにしても仕入業者との良好なパイプがあるのだと思う、勿論それを的確に調理する感覚があるからだが、古典的ソースは現代的に軽くなり古臭さが全然ない。
 美人パティシェール作のデセールも、見かけ綺麗で感覚も現代的だ、これから経験を積めばさらに良くなって行くと思う。
 あえて細かい事を云ってしまうと、鯖マリネの皿が前後の繋がりから味も盛付も少し異質に感じたのと、雉のバロティーヌが冷やし過ぎで肉の旨味がよく判らなかったのは、少し残念だったか。
 料理長以下スタッフは皆若い、約20席に対しこの日はサービス兼任も含めて6名、人材不足の東京では手厚い体制だし、数だけでなく技量も向上心もあるチーム力を感じた、これから時間を経て、良い方向へ進化して行くだろう事は予想出来る。

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 最後に室田料理長と話す事が出来たが、料理そのままで、誠実で真面目さが感じられ実直な好青年と云う印象。意外だがフランス等海外での勤務経験はないとの事だ、それでもこれだけ本格的な料理を作るのは、日本の調理教育のメソッドが優秀なのに加え、実体験でもいい指導を受けて来たのだろう、勿論本人のやる気が何より重要だが。
 今は角を立てた綺麗な楷書だが、これから経験を積んで、上手く崩れて洒脱な行書、草書をどう書いて行くか期待が持てると思う、最初から少し崩れ気味の「スブリム」加藤料理長とは好対照で、いいライヴァルだと思った(笑)。
 こうして正攻法な古典をベースにした料理で勝負する若者が出て来たのは、クラシックファンには心強い(笑)、彼の本領はオートクチュールな狩猟したジビエ料理だと思うので、それを体験するために夜にまた訪れたい店だ。
 2017年フレンチ行脚もいいスタートになったと思う(笑)。
 

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御徒町「ヴェジハーブサーガ」

 上野・御徒町界隈のインド&ネパール料理店は、「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」「アーンドラ・キッチン」「ベジキッチン」とブログ記事にして来たが、今回は老舗格の「ヴェジハーブサーガ (VEGE HERB SAGA)」を訪れてみた。
 2009年に開業、2015年に近所の現在地に移転した。WEB情報によるとオーナーは御徒町に数多い宝石店主だそうだ、禁欲主義で知られるジャイナ教徒で肉・魚NGのベジタリアン、店内でもアルコール類は出さず煙草も禁止、100%ピュアのベジタリアンメニューを提供している、ムスリム対応のハラール食も可能との事。以前紹介した昭和通り東側の「ベジキッチン」のオーナーは、この店出身と聞いた。

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  店の場所はJR御徒町駅と地下鉄日比谷線仲御徒町駅から近く、通称「ひすいアベニュー」と呼ばれる宝石商が数店在る通りに面したビルの地下、営業中は歩道に目立つ電光看板が出ている。

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 店へ降りる階段には「本日のメニュー」が掲げてある、降りようとしたら、下からコックコートを着たインド人の?のオジサンが現れた、道行く人達へ店チラシを渡すみたいで、「もう開いている?」と聞いてみたら「OK」との事でそのまま入店する。

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 店内は思っていたより広い、カウンターはなくテーブルだけで32席あるとの事、森の中や深海を連想する壁の緑色装飾が印象的。

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 インド人らしき店員から「お好きな席へ」と云われたので、店奥の壁際に座り、ランチメニューを眺める。元々は米食の南インド料理みたいだが、日本人が好むナンが付いた北インド料理も提供している、前述のとおり全てベジタリアンメニューだ。
 事前情報で火・金曜日限定で「ビリヤニ」があると聞いていたので、「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」との比較もしてみたく、「ハイデラバード ダム ビリヤニ」(税込1,350円)に決めた、「ハイデラバード」とはビリヤニが名物のインドの地名で、「ダム」とは小麦粉を練った物で鍋と蓋を密封する調理法を呼ぶそうだ。

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 まずはインド・ネパール料理店ランチ定番の、サウザンドレッシングがかかった生野菜サラダ、これはあまりに普通だった(笑)、ベジタリアン専門店なら豆腐を加えるみたいな一工夫が欲しい処。

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 このあとラッサムスープでも出るのかな?と思ったら、すぐにメインのビリヤニとライタが出て来た、四角い皿は打ち出しの金属製で洒落ている。
 外見は昔デパート食堂の「お子様ランチ」に乗っていた、型抜きのチキンライスみたい(笑)、米は勿論パスマティライス、野菜はジャガイモ、インゲン、人参、南瓜、上にトマトは判ったが、他にも何か入っていると思う。
 味は肉の出汁が無いのでアッサリして上品、米の炊き加減はとてもいい、「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」のマトンビリヤニが下町の健康娘なら、これは山の手の令嬢みたいな印象(笑)。最初は少し頼りない味かな?とも思ったが、ライタを混ぜながら食べて行くと、見かけよりもお腹が満ちて行く。

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 食後の和風なカップに入ったチャイは濃くて美味しい。

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 席の後ろに並べてあったインドの銅鍋、「ハンディ」と云う名前だが、大きいのでハンディサイズではない(笑)。

 以前の「ベジキッチン」の記事でも書いたが、肉食を断てない凡俗な私には、どうしても物足りなさは感じる(笑)、値段的にも1,080円でビリヤニが食べられ、他にも色々オマケが付いてくる「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」の方に惹かれてしまった。ただ肉やアルコールを加えないで、この味を出すには相当面倒な工程を踏んでいると思う、その点では立派だ。宗教上だけでなく何らかの理由で肉・魚類が食べられない人は居るし、そうした人達にとって、この店は貴重な存在だろう。
 スタッフは全員インド・ネパール系の人達、料理を運んで来た男性は長身で格好良く、「あんな風になれるなら、1年位ベジタリアンになるのもいいかな?」と思ったが、これはもう手遅れだろう(笑)。

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 帰りは不忍池まで歩いてしまった、冬枯れの蓮池もなかなか味のある景色、何故か鳩よりユリカモメの姿が目立つ、「伊勢物語」の中で「名にし負はばいざこと問はむ都鳥~」と歌われた「都鳥」とされているが、近くで見ると歌での印象より結構猛禽的な顔(笑)。
 穏やかな冬の昼下がりだった。


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綾瀬「たまき」

 地元店の記事はアクセス数が減る傾向があるが(笑)、この店はどうしても書いておきたかったのが、千代田線綾瀬駅前にある中華料理「たまき」だ。
 店の存在はだいぶ前から知っていたが、どこか寂れたみたいな佇まいから、入いってみようと云う気にならなかった、ところが何人かがブログで取り上げているのを知り、その中には「名店」と書いている人も居たので、これは一度行ってみる必要があると、近くの整体治療院に行った帰りに昼間寄ってみる事にした。

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 店の場所は綾瀬駅の東口を出て南側へ歩いてすぐ、高架下に青果店があり、その前に凸の形になった小さな袋小路があるがその右奥、左側には朝4時から夜11時まで営業する定食・居酒屋、奥にもランチ営業している居酒屋があって、ちょっとディープな雰囲気のグルメスポット?になっている。

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 赤いテント、白地に赤い字で「中華そば」の暖簾、時代を経た料理サンプルと、お約束通りの「昭和中華」そのまま(笑)、入口の傍らには出前に使ったのか出前機(バイクの後ろに付ける大きなバネが付いた物)の残骸が置いてあり、以前は出前もしていたみたいだ。WEB情報では開業から30年以上過ぎているらしい。

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 店内も外観同様に古びている、「汚れている」と云うより「古びている」と云った方がいいと思うが、経年で変色した壁紙、破れた表面をガムテープで補修した椅子、赤いデコラのカウンターには井之頭五郎が座っていそうな雰囲気、大きな招き猫の置物が妙に艶めかしい(笑)、テーブルが1卓4席、カウンターが7席。

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 メニューは赤い紙に黒字で手書きしたものが下がっている、チャーハン(「炒飯」ではない)がスペシャリテみたいで、麺との組合せメニューも多い。何にしようか迷ったが「モヤシソバ」が好きなので、「チャーハン・モヤシソバ」のセット(750円)に決めた。
 店は高齢夫婦が二人でやっている、水を運んで来た奥さんに注文を入れたら、厨房まで回ってご主人の耳元でそれを通している、「耳が遠いのかな?」と思ったのだが、そうではないみたいで、店内で大きい声を出さない主義なのかも知れない、そう云えばWEB上でも「ご主人は大人しくて草食系」みたいに書かれていたが物静かな印象、奥さんも調理に関わり、麺を茹でたりしている、この奥さん品のいい人で、若い頃は「~小町」位に云われたのでは?(笑)。

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 目の前には調味料等、割箸入れと辣油入れは相当の年期物、変色して辣油入れの表面には油が張り付いている、潔癖な人にはNGだろうが、私はかえって懐かしく感じてしまう(笑)、テレビが点けっ放しなのも最近のストイック系ラーメン専門店とは違う。

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 そして出来上がってきたのが「モヤシソバ」、見かけはストライクだ(笑)、まずスープを一口啜るが、脳が「ああ、昭和だ」と反応する(笑)、鶏ガラと野菜で採った薄めのダシ、微かに酸味を感じる醤油味、おそらく化学調味料も使っているだろうが気にならない量、餡かけも優しくご主人の印象そのまま、麺は細目でこれも昭和風で私好み。

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 続いてチャーハンが来たが「半炒飯」ではなく充分一人前ある、見ただけで旨そう(笑)。具は玉子とチャーシューと長葱だけ、口中に入れると香油を纏った米粒がハラハラと崩れ、その後に芳しい香りと食感が広がる、「シンプル・イズ・ベスト」な感じで、これが家庭では作れない。

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 井之頭五郎は「お新香の旨い店は、料理も旨い店だ」と云っているが、それが正しい事を証明する、自家製だと思う漬物(笑)。

 美味でした、文字どおり「昭和中華」と云う感じで、昭和世代の琴線に触れる味だった、この店の近くにはブログ記事にした「綾瀬飯店」があるが、あちらも店の雰囲気は昭和だが、料理人は二代目みたいで若く、若干「平成」が入っている、正調さではこちらの店かも知れない。

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 昭和味がすっかり気に入ってしまい続けて行ったのだが、再訪問時が「チャーハン・タンメン」(750円)、このタンメンも期待どおり薄味の昭和タンメンでした(笑)。

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 そして再々訪問時の注文が「肉野菜イタメ・ライス」(730円)、何故か「肉野菜炒めライス」ではない(笑)。これも昭和中華の定番メニューで、この店では肉は別に炒め、最後に野菜の上に乗せている、全体的に優しく薄味なのも私好み。

 最近の東京では、大陸系の人達が開く中国料理店ばかりになり、昭和から続いた街場中華は後継者不在から絶滅危惧種になりつつある。大陸系の店は何処も安くてそれなりに美味しいが、私が子供時代に馴染んだ中華味では無い、何か違うのだ、その何かを求めて、またこの店に行くと思う(笑)。


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六本木「GALLERIA 645」

 皆様明けましておめでとうございます。
 去年は日本と世界で大きな事件が続き、更には予想もしていなかった結果になった事も多く、先行不透明な世相は今年も続きそうです。
 このブログも6年目になりました、現在は失業中の身なので地元の千円ランチ訪問が多くなりそうですが、時間潰しにでも読んでいただければと思います(笑)。
 数回は旧年中の店訪問記事になりますが、初回は少し趣を変えて器の話から。
 
 六本木の器ギャラリー「GALLERIA 645」は、東京ミッドタウン近くのあまり目立たない場所にあり、古い木造家屋をリニューアルして使用している。
 此の店を知ったのは、ネット上で自分が使いたいマグカップを探していた時に、通販サイトを見つけてから。
http://www.galleria645.com/
 品揃えが一貫していて、主に佐賀有田と沖縄のそれも大規模工房ではなく個人作家中心、値段も高価な物は少なく、庶民が少し贅沢をしようと思った時に買える物が多い。通販で2回購入した後、「この店へ一度行ってみたい」と思っていたのだが、12月に六本木のフランス料理店のランチへ行く機会があり、その帰りに立ち寄る事が出来た。
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 場所は東京ミッドタウンのイースト館至近、首都高からミッドタウンに向かう途中、坂道になっていて、脇の小さな階段を昇ると古い木造家屋が見えるがそれが店、フランス料理好きな人なら「リューズ」の近くと云えば判りそう、店名の「645」は住所の「六本木4丁目5番」から付けたのだと思う(笑)。 
 普通の民家みたいで少々入り難いが、並べてある器が窓から見えるので大丈夫だろうとドアを開けるが、中には器が沢山並べてあった。新作だけではなく明治期位の染付や色絵の有田焼も置いている。
 男性が一人で店番をしているが、器好きは同じ匂いでわかる(笑)、柔和な印象だがこの人は相当な器好きだと思った。以前通販で買った事を告げて、私の好きな作家を中心に見せてもらった。
 この日の分も含めて店から買った器を以下に紹介したい。

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・千葉光弘「灰粉引鎬カップ」
 通販で最初に購入。岩手県釜石出身だが、現在は愛知県常滑で作陶している中堅作家、急須が得意みたいで、作風は無彩色の一見地味な物が多いが、見続けていると妙味が感じられる、鎬(しのぎ)は朝鮮から伝わった技法だが、余計な部分を削ぐ事によりシャープな印象になる、持ち手が大きいので安定して使い易い、大き目なので紅茶向き。

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・金城有美子「ペルシャマグ」
 沖縄出身の女性陶芸家、鮮やかな色の釉薬を厚めに使った陶器が特徴、このターコイズブルーは彼女の得意色みたいで、他にも幾つか作品がある。マグカップやフリーカップ等小物が多く、軽くてとても持ち易い、小振りなサイズなので食後の濃いコーヒー用に向いている。

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・壹岐幸二「染付蕾唐草3.5寸皿」
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・壹岐幸二「染付蕾唐草草色差7寸皿」
 京都生まれだが沖縄で陶芸を学び、作陶も沖縄で続けている、沖縄伝統の琉球陶器を研究し、現代に合ったアレンジを加えている、染付が得意で大胆な唐草紋様を駆使する。7寸皿は深さがあるので「冷やし中華」にピッタリ(笑)。

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・福田和祐「朝鮮唐津小皿」
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・福田和祐「朝鮮唐津鉢」
 佐賀県唐津市で父親と共に「王天家(おおあめや)窯」を営み、慶長年間から続く唐津焼の伝統に沿いながらも、現代の食卓でも使える器を作る若手作家。「朝鮮唐津」とは、鉄分の多い黒釉と藁灰釉による白釉をかけ分けた造り、人気があり桃山時代の古唐津の物なら、恐ろしい程の値段が付く。

 どの作家も伝統や古典を学びながらも、そこへ自分流のアレンジを加えている、この辺りは料理人の往き方と似ている、「古典なんか興味ない、全て私の独創である」などと云うのは、陶芸家も料理人も偽物なのかも知れない(笑)。

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 ショップカードにも「普段使いの古陶磁磁器と若手作家応援ギャラリー」と記してあり、店のコンセプトは明確、料理人も同じだと思うが、先物買いと云うか「有名になる前に買う(行く)」は鉄則、人間国宝なんかになると値段は高く、作風は詰まらなくなりがちだ(笑)。
 器好きの人は、六本木ランチの帰りにでも寄ってみる事をお勧めしたい、勿論見るだけでも可です。

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プロフィール

オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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