竹ノ塚「アトリエ・エデュー」(2017年3月)
去年一年間で最も印象に残った店売りスイーツは、地元の足立区内竹ノ塚(住所は保木間)にある「アトリエ・エデュー」のケーキ類だった。
http://toshioncle.blog.fc2.com/blog-entry-443.html
店は小さく売っているケーキの種類は少ない、営業日も木~日の週4日間だけ、ケーキは見かけ素っ気ない位に地味で、少なくとも子供が喜ぶタイプの店ではないが、食べてみると抜群に良い素材と確かな技術が伝わる、玄人受けする印象のスイーツだった。
また買いに行こうと思いながらも、寒い中自転車で30分走るのが億劫で、つい見送っていた(笑)、寒くもなく暑くもなかったこの日、ようやく2回目の訪問になった。
南花畑の交差点から国道4号(旧日光街道)へ向かって直進、「まだかな?」と思った頃に、見覚えのあるオレンジ色の店外観が右手に見えて来た。
扉を開けたら奥から店主らしき男性が出て来る、前回はコックコート姿の若い女性が販売を担当していたが、この日は一人対応だった。ケーキを買った後に「前は若い女性が居ましたね?」と訊いたら、辞めてしまったらしい、現在スタッフ新規募集中だが決まっていないとの事、レストラン業界でも人材不足は深刻だが、製菓業界でも同様みたいだ。
女子児童の「将来なりたい職業ランキング」では、毎年トップ争いをしている「パティシェ(パティシェール)」、実際に製菓学校へ進む若者男女は多く居ながら、卒業後は社会保障や福利厚生の整った大企業を選ぶのだろうか?長年安定組織に居た私が云うのも変だが、組織は大きくなる程「上意下達」が優先され個性は埋没する、自分を試したいなら違う選択肢もあっていいと思うのだが・・。
・この日売っていた生ケーキはこの7種類(撮影は承諾を得ています)。
以下、実際に買った物の紹介と味の個人的感想、
・ガトー・フランボワーズ(税込500円)
ジェノワーズ生地にフランボワーズのコンフィチュールとフランボワーズクリームのシンプルな構成、生地がいいのは勿論だが、フランボワーズの酸味を結構尖らせて使う、レストランデセールでは時に出会うが、街場の店売りスイーツでここまで酸味を強調するのは珍しい、食べている途中「酸っぱいな」と思うが、暫くするとまた食べたくなる(笑)、これは大人のスイーツだ。
・モンブラン(450円)
パティスリーにとってモンブランは、寿司屋の鮪握りみたいなアイテムで、四番打者と云えそう、ただ「美味しい」と唸るまでの物にはそう出会えないが、これは良かった。土台は焼いたメレンゲ、そこへ生クリームと栗クリーム、素材が上質なので途中で食べ飽きない、久しぶりに美味しいモンブランだった。
・シュークリーム(200円)
モンブランが鮪握りなら、シュークリームはカッパ巻きか?(笑)、パティスリーの実力が知りたかったら、まずはシュークリームを試すべき。シュー皮は乾いて堅めな食感、底からクリームを入れている、そのカスタードクリームが極めて良質、他店と乳脂肪分が違うのか、味が濃くて余韻がある。コンビニのシュークリームと較べると、当たり前だが味は1オクターブ上(笑)。
・米粉ドーナツ(プレーン)(250円)
人工香料、乳化剤、安定剤、保存料等一切不使用との事、小麦粉ではなく米粉を使用した(100%ではないみたいだが)焼きドーナツ、食感が独特で粉の旨味と歯応えが秀逸、値段は安くはないが、ドーナツチェーンのドーナツとは2オクターブ位レベルが違う(笑)。
・同(チョコレート)(250円)
チョコレート味の物で決して悪くないが、個人的な好みを云うと、粉の味がストレートに伝わるプレーンタイプの方が好み。
初回の印象と同じく「エデュー」のケーキとドーナツは美味しかった、下町のパティスリーはどうしても子供受け狙いで、動物やアニメキャラみたいなケーキやクッキー等に向かいがちだが、そうした処は全く感じさせない素材勝負の硬派な店(笑)、好きになれば「他の店は必要ない」と思いたくなる位の魅力はある。
少々不便な場所だが、竹ノ塚へ行く事、車で4号線を通る時あれば寄ってみる価値あると思う、繰り返すが木~日曜迄の週4日、11時から19時までの営業です。
http://toshioncle.blog.fc2.com/blog-entry-443.html
店は小さく売っているケーキの種類は少ない、営業日も木~日の週4日間だけ、ケーキは見かけ素っ気ない位に地味で、少なくとも子供が喜ぶタイプの店ではないが、食べてみると抜群に良い素材と確かな技術が伝わる、玄人受けする印象のスイーツだった。
また買いに行こうと思いながらも、寒い中自転車で30分走るのが億劫で、つい見送っていた(笑)、寒くもなく暑くもなかったこの日、ようやく2回目の訪問になった。
南花畑の交差点から国道4号(旧日光街道)へ向かって直進、「まだかな?」と思った頃に、見覚えのあるオレンジ色の店外観が右手に見えて来た。
扉を開けたら奥から店主らしき男性が出て来る、前回はコックコート姿の若い女性が販売を担当していたが、この日は一人対応だった。ケーキを買った後に「前は若い女性が居ましたね?」と訊いたら、辞めてしまったらしい、現在スタッフ新規募集中だが決まっていないとの事、レストラン業界でも人材不足は深刻だが、製菓業界でも同様みたいだ。
女子児童の「将来なりたい職業ランキング」では、毎年トップ争いをしている「パティシェ(パティシェール)」、実際に製菓学校へ進む若者男女は多く居ながら、卒業後は社会保障や福利厚生の整った大企業を選ぶのだろうか?長年安定組織に居た私が云うのも変だが、組織は大きくなる程「上意下達」が優先され個性は埋没する、自分を試したいなら違う選択肢もあっていいと思うのだが・・。
・この日売っていた生ケーキはこの7種類(撮影は承諾を得ています)。
以下、実際に買った物の紹介と味の個人的感想、
・ガトー・フランボワーズ(税込500円)
ジェノワーズ生地にフランボワーズのコンフィチュールとフランボワーズクリームのシンプルな構成、生地がいいのは勿論だが、フランボワーズの酸味を結構尖らせて使う、レストランデセールでは時に出会うが、街場の店売りスイーツでここまで酸味を強調するのは珍しい、食べている途中「酸っぱいな」と思うが、暫くするとまた食べたくなる(笑)、これは大人のスイーツだ。
・モンブラン(450円)
パティスリーにとってモンブランは、寿司屋の鮪握りみたいなアイテムで、四番打者と云えそう、ただ「美味しい」と唸るまでの物にはそう出会えないが、これは良かった。土台は焼いたメレンゲ、そこへ生クリームと栗クリーム、素材が上質なので途中で食べ飽きない、久しぶりに美味しいモンブランだった。
・シュークリーム(200円)
モンブランが鮪握りなら、シュークリームはカッパ巻きか?(笑)、パティスリーの実力が知りたかったら、まずはシュークリームを試すべき。シュー皮は乾いて堅めな食感、底からクリームを入れている、そのカスタードクリームが極めて良質、他店と乳脂肪分が違うのか、味が濃くて余韻がある。コンビニのシュークリームと較べると、当たり前だが味は1オクターブ上(笑)。
・米粉ドーナツ(プレーン)(250円)
人工香料、乳化剤、安定剤、保存料等一切不使用との事、小麦粉ではなく米粉を使用した(100%ではないみたいだが)焼きドーナツ、食感が独特で粉の旨味と歯応えが秀逸、値段は安くはないが、ドーナツチェーンのドーナツとは2オクターブ位レベルが違う(笑)。
・同(チョコレート)(250円)
チョコレート味の物で決して悪くないが、個人的な好みを云うと、粉の味がストレートに伝わるプレーンタイプの方が好み。
初回の印象と同じく「エデュー」のケーキとドーナツは美味しかった、下町のパティスリーはどうしても子供受け狙いで、動物やアニメキャラみたいなケーキやクッキー等に向かいがちだが、そうした処は全く感じさせない素材勝負の硬派な店(笑)、好きになれば「他の店は必要ない」と思いたくなる位の魅力はある。
少々不便な場所だが、竹ノ塚へ行く事、車で4号線を通る時あれば寄ってみる価値あると思う、繰り返すが木~日曜迄の週4日、11時から19時までの営業です。
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- スイーツ・和菓子・パン
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プロフィール
Author:オンクレ・トシ
人はそれぞれに「見方、感じ方、考え方」が違います。私が美味と思ってもそう思わない人が居て当然です、味覚とはそれだけ不安定で不完全なもの、あくまでも筆者個人の嗜好による記事である事を承知の上で読まれてください。
主な出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原等地下鉄千代田線・日比谷線沿線の店。記事の店を訪れる際は、営業形態や時間が変わっている事があり、事前に調べてから行かれてください。
混雑電車を避け加齢による朝型人間化のため、ランチ行脚がメインです。更新は中3日が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。また無断での画像・記事の転用を禁じます。
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