最後の晩餐にはまだ早い


綾瀬「カフェ・カルム」と新選組

 このブログでは、カフェや喫茶店の記事が少ないが、理由は簡単で滅多に利用しないからだ(笑)。過去食べ物があまり美味しくない店が殆どだった事、且つ私が根っからの貧乏性で、喫茶店で本読む事や書き物するなら、家でやれば無料だと考えてしまい、勿体ないからだ(笑)、その分のお金はランチに回そうと思ってしまう、タクシーに乗らないのも同じ理由。
 そんな貧乏くさい私だが、地元に秀逸な珈琲専門店があるので紹介したく、今回記事にする事に。

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 店の名前は「Calme(カルム)」、仏語で「穏やかな、静かな」を意味する言葉だ。元々埼玉県越谷市内で営業していたが、2014年2月に現在の足立区綾瀬に移転して来た。
 店の場所は東京メトロ千代田線綾瀬駅西口を出て、綾瀬警察のある北方面に進み、東京武道館敷地の道を挟んだ西側。

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 営業時間は10:30から19:30までと短い、入口にメニューが掲げてあるが、コーヒーだけでなく、ソフトドリンク、軽食にケーキ類も提供している。

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 店に入ると目の前にズラリと並ぶ高価なカップ、WEB情報で知っていたが、実物を見ると圧巻だ、店主が集めたもので100個近くあるそうだ。

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アイスコーヒー用の水出しコーヒー機も備えている。

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・ドリンクメニュー

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・軽食メニュー

 この中から「チキンフォカッチャ」とコーヒー(ブレンド)のセット(税込900円)をお願いした。嬉しいのは使うカップを選べる事で、そのためのアルバムまで用意している。
 店は年配のご夫婦だと思う2人で営んでいて、夫がコーヒーや食事類を作り、奥さんがサービスをする。この日は土曜日でほぼ満席になった、駅から少し歩くが知っている人は知っている店だ(笑)。
 
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 選んだカップは月並みだが、ウェッジウッドの「フロレンティーンターコイズ」、コーヒーは店主がネルドリップで淹れるので、どうしても時間がかかる、待てない人は瞬時に機械抽出するコーヒーショップへ行った方がいい。
 香りが高く味は淡麗、飲んだ第一印象は濃い目だが、雑味がないので舌にも喉にも引っかからずスルスルと入っていく、苦味と酸味のバランスが良好で香りと余韻に包まれる。おそらく店主は確固たる「自分の味」を持っていて、それに合わせ豆の配合や焙煎、抽出時間を調整していると思う、優れた演奏家は楽器が変わっても「自分の音」を出せるが、それと同じだ、チェーン系コーヒーとは明らかにレベルが違う、名人の域を知った思いだ(笑)。

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・チキンフォカッチャ
 中に照焼きみたいな味付けをした鶏モモ肉と野菜、フォカッチャ自体は柔らか目、これは普通に美味しかった。

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・モンブラン(ブレンドコーヒーとのセットで750円)
 同行者が注文したものを試食(笑)、ケーキは自家製ではないと思うが、添えたソースは自家製みたいだ、これも普通に美味しい。

 久しぶりに美味しいコーヒーを飲ませてもらった、店がある事は以前から知っていたが、これまで来なかった事を反省する(笑)。店内にゆったりと流れる時間は、忙しい現代では貴重な雰囲気で、チェーン系ショップでは味わえないものだ、この店にPCとスマホは似合わない。
 若かった頃は、自分が年取ったらこんな喫茶店をやりたいと思っていたが、現実に高齢になった今は、主宰するより参加する側で居た方が楽だと云うのがよくわかった(笑)。
 失礼ながら店主も相当な年齢みたいなので、この先何時まで続けられるかは不明だか、此処はまた来たい店だ。
 珈琲とは無関係だが、店の近くに史跡、正確には史跡跡があるので紹介したい。

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 慶応4年(1868年)=明治元年、「鳥羽・伏見の戦い」「甲州勝沼の戦い」で、新政府軍に敗れた新選組一隊は江戸に戻って再起を図るが、将軍慶喜は朝廷に恭順姿勢、市中での戦いを避けたい幕府からは疎まれ、当時「五兵衛新田」と呼ばれていた郊外地にある、豪農地主の金子家を頼って滞在する、約19日間227名の隊員が宿泊したとの記録が残されている。この金子家が現在でも同地(現:足立区綾瀬4丁目)に、代替わりしながらも存在している、勿論当時より敷地規模は小さくなり、建物も新しくなっているが、立派な門構えに往時が偲ばれる。この後一隊は千葉流山に陣地を敷き政府軍と対するが、劣勢を悟った隊長の近藤勇は投降し後に板橋で処刑、副長土方歳三は旧幕府軍に合流し函館で戦死する。
 同地は現在も住居なので非公開だが、この道を近藤や土方が歩いたと思うと感慨深くなる。それから約150年経った事になるが、義に生きて義に死んだ彼等が、コンクリートに囲まれ自動車が頻繁に往来し、人が印籠みたいな物を見つめながら歩いている、現在の江戸(東京)を見て、どんな言葉を語るか聞いてみたいと思ってしまう(笑)。

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新橋「コフク(Cofuku)」

 新橋・塩釜神社前にあった「スブリム(Sudlime)」が麻布十番に移転し、その跡に同じ山田栄一オーナーの元で8月14日に開業したのが、今回訪れる事になる「コフク(Cofuku)」だ。
 ブログでこの店の料理を何処のカテゴリーに入れるか悩んだのだが、「イノベーティブ」は嫌いなので使いたくない、食後赤木料理長に「フランス料理に入れて構わないか?」と確認したら、「どうぞ」との事だったので、一応「フランス料理店」とさせてもらう、ただ店名からしてそれらしくない(笑)、由来を店のWEBから借用させてもらうと、
「Cofukuとは中国故事の『鼓腹』に由来し、腹鼓を打ち、満ち足りた平和な様子を意味します。美味しい料理で満腹になり、幸せな時間を過ごしてもらいたいと願い名づけました。」とある。
 料理長は赤木渉氏、経歴についてもWEBからで、
「マンダリンオリンタル東京『タパス・モラキュラーバー』等、都内レストランを経て渡欧。フランス『ル・プティ・ニース』、ノルウェー『マーエモ』、デンマーク『アマス』『カドー』『AOC』等で経験を積む。」と紹介がある、失礼ながら私は全然知らなかった。
 新橋時代の 「スブリム」加藤料理長もフランス+北欧的な料理印象があったが、同じ傾向なのかどうか、山田オーナーとは15年近い付き合いなので、今回期待と不安?両方抱え、ランチ時に初訪問をする事に。

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 店名表示以外は内外装殆ど変わっていなかった、少々殺風景な印象も同じ、前回「スブリム」利用時はテーブルクロス省略だったが、その後導入し新店でも踏襲している。個人的にはいらない気もするが、色々考慮した上で導入したのだろう。
 オープンキッチン内は男女混合で3人、サービスは黒服姿の男性1人に山田オーナーが加わる、彼は通常この店に居るが「スブリム」と兼務しているので、「ルーラ」を唱えるのではなく、バイクを飛ばして両店を行き来しているとの事(笑)。
 ランチメニューはおまかせ4,500円(税別)で、メインを肉・魚両方の場合は+2,000円になる、せっかくだからと後者でお願いする事にした、興味深いのはミネラルウォーターがフリーフローな事で、一人300円でガス入orガス無が選べる、客は不必要なら断って構わない。以前某料理人が「有料の水」発言で騒動になったが、これはいいシステムだと思った。

 未知との遭遇への不安もありながら(笑)、始まった料理は以下のとおり、
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・長野県産 信州サーモン

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・山田セレクションのアルザス、ミュスカ

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・北海道産 秋刀魚

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・以前と同じく美味な「エスキス・サンク」のカンパーニュと燻製ホイップバター

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・愛媛県産 鱧 (衣にカラスミと梅)

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・新潟県産 玄米(上に金時草)

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・千葉県産 栄螺(だだちゃ豆のソース)

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・茨城県産 石鰈(上に菊芋、春菊のソース)

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・沖縄県産 あぐー豚(しし唐、苦瓜)

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・広島県産 檸檬(バジルの液体窒素)

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・福岡県産 肉桂(左)、鹿児島県産 紫芋(右)
・エスプレッソ

 手で摘まむ北欧調のスナックで始まり、サーモン、秋刀魚と続いた時は「この先何処へ行く?」と頭が混乱しかけたが(笑)、続く鱧が好印象、リゾットではなく「おじや」みたいな玄米料理で、この料理人がやりたい事が少し判った気がした。
 エスカルゴ料理を連想させる栄螺の後は、見た目も麗しい石鰈、食感も味付もしっかりた豚肉と続く、ソースの緑色が被った印象はあるが、それぞれの味を変えているので、食べていて違和感はない。
 料理全体の流れが良かった、「スブリム」の加藤料理は、北欧調の前菜から魚・肉料理への切替えに力技みたいなものを感じたが、赤木料理の繋がりは柔らかく澱みがない。
 若手美人パティシェールの作るデザートは素材の個性を引出し秀逸、元々パティスリー出身でレストランは初めてだそうだが、彼女はいいセンスをしていると思った。もう少し経験を積み、オーナーのハラスメントに耐える事が出来たら(笑)、きっと優秀なパティシェになれると思う。
 
 食後挨拶に来た赤木料理長と話をしたが、加藤氏とは対照的に痩身で飄々と話す印象、体型だけでなく料理も含めて、加藤氏が「剛・重」なら赤木氏は「柔・軽」だと感じた(笑)。 
 1978年生れと聞くので「フロリレージュ」の川手氏と同年、フランス料理を学んだ後に北欧へ行ったのは、「NOMA」を筆頭に北欧料理が注目され始めた時期で、自分の目で確認したかったからとの事だ、結果調理技術よりも地産地消の考え方や、住む人間の豊かさを学んだと話す、だから日本に帰って来て料理するにあたり、国産それも外来種ではない日本固有の食材を使いたいと考えた、増加する外国人客にも主張できる、「日本のフランス料理」ではない、「日本でしか食べられない料理」を作りたいと思ったとの事だ。
 開店してまだ一ヶ月、現時点で彼が自分のやりたい事を全て出来ていると思わないが、発想は面白く今後を期待したい料理人だ。サービス男性も少し固い印象なので、半年後、一年後に店全体がどう変わっているか楽しみ、そんな可能性を感じた。
 店へ来るまでは「自分の好きなタイプの料理ではないかな?」とも考えていたが、体験してみると予想とは違った(笑)、こうしたコスモポリタンながら、根底に「日本」を感じさせる料理、2020年の東京で主流になるかも知れないと思った、注目していい店だ。


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表参道「グラッシェル」(2017年9月)

 表参道のスイーツパラダイス「GLACIAEL(グラッシェル)」にて開催された、2017年グリスマス商品の紹介レセプションに、小規模ブロガーとして招待されたので記事にしたい、9月だが年末Xmas商戦はもう始まっているのだ(笑)。
 まずグラッシェルの主力商品「アントルメグラッセ」について少し説明をしておきたい、仏語の「アントルメ‘entremets’」については、WEB上からの引用になるが、
「西洋料理で昼食や夕食、または正餐献立の終わりにデザートコースとして供されるもの、今日では主として食後の甘味料理を指す。アントルメには冷菓と温菓の2種類がある。冷菓は体温以下の温度で供される菓子類で、例としてゼリー、シャーベット、アイスクリーム、ムース等。」とある。
 広義の意味では冷菓全般を指すが、この店ではアイスクリーム(仏語でグラス)やシャーベット(ソルベ)を主材料にして成型デコレーションした、ホールケーキ状の氷菓を「アントルメグラッセ」と呼んでいる。過去日本では英語で「アイスクリームケーキ」と呼ぶ事が多かったが、名前が変わると印象も違う(笑)。
 レセプション会場は店舗2階のカフェスペース、本間シェフパティシェールの説明により、まずクリスマス用の新作アントルメグラッセ3種がお披露目された。

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 手前右が「クリソン」(Xmasバージョン)、左「クーロンヌ ド“グラッシェル”」、奥右が「レーヌドシャンパーニュ」。残りの2品が従来からの人気商品で、奥中が「バルーンドフリュイ」、左が「フレーズピスターシュ」

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 試食用にカットされた新作3種。左から「レーヌドシャンパーニュ」「クリソン」「クーロンヌ ド“グラッシェル”」の順。

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・「レーヌドシャンパーニュ‘Rine de champagne’」5,000円(ホール、税別:以下同)、Xmasオーナメント付
 デザインは「王妃の王冠」をイメージしたそうだ、配布資料の説明を紹介すると、
「ピンクシャンパンをテーマに、クリスマスを華やかに演出するアントルメグラッセ、従来から展開しているアイテムをクリスマスバージョンで販売します。ビスキュイジョコンドの中には、白い卵黄を使ったバニラアイス、中にはタイベリーフランボワーズをしのばせ、ピンクシャンパンのソルベを絞りました。」とある。
 食べた印象は割とあっさりした食感、アルコール不感症の私にはロゼの香りは今一つ判らなかったが(笑)、全体に繊細で和食の後などにも合いそう。

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・「クリソン‘KURIsson’」4,300円
 「GLACIEL定番商品のハリネズミの形をしたエリソンの栗バージョンで、栗の形をそのままイメージして作りました。中心はマロンのアイスクリームにコンフィチュールカシスを絡めたもので、それをマロンのシャーベットで覆い、チョコレートのアイスクリームを絞りました。」
 従来からの人気商品で、私も好きな「エリソン」の改良版なので、味は定評ある処、栗とチョコレートは「黄金の組合せ」で安心の美味しさ、デザインも面白く子供のいる家庭へのプレゼントに喜ばれそう。

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・「クーロンヌ ド “グラッシェル”‘Couronne de“GLACIEL”’」5,000円
 「クリスマスリースをモチーフにした2017年クリスマス向け新作アントルメグラッセ、タルトの中にはクッキー入りバニラアイス、中央にはクリームチーズのアイスをのせ周りを苺風味のマスカルポーネアイスと苺&フランボワーズのソルベで絞りました。」
 今回、個人的にはこれが一番好み(笑)、下のタルト生地とアイス&ソルベのバランス良好、どちらかと云えば子供より大人向けか、デザインも含めスイーツ好き女性へのプレゼントに最適では?
※以上の3点は、予約期間10月20日~12月15日、渡し期間12月15日~12月25日

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・続いて冬季限定の「アンディヴィデュエル グラッセ ディベール」の紹介
 従来商品のプチアントルメグラッセのセットに、前記の「クリソン」を加えたもの。

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・人気商品の「コルベイユ ド フリュイ‘Corbeille de fruits’」
 写真でしか見た事ないが、ローブ・デコルテを纏った貴婦人みたいに美しいです(笑)。

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 最後にカフェスペースで提供される「熊本県産和栗のパフェ」(1,600円)が紹介された、本間シェフの説明によると「今年は球磨郡山江村のやまえ栗を使用。モンブランをイメージしたシンプルなパフェにラム酒のジュレを合わせ、スッキリとお召し上がりいただけます。」との事。

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 この画像は2016年版、実際に食べた感想で、本間シェフに「パフェグラス(容器)に、この盛付は食べ難いのでは?」と、僭越にも指摘してしまったが改良されていた。

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 今回の試食用だが、味も2016年版に比べて、ラム酒ジュレが入った事により立体的になったと思う、これはフルサイズを食べに行かないといけない(笑)。

 甘い香りに包まれ、凝ったビジュアルに見とれ、予定時間があっという間に過ぎてしまった。素敵なレセプション&試食会に招待ありがとうございました(笑)。


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麻布十番「リストランテ・ジャニコロ・ジョウキ」(2017年9月)

 SNSやブログを続けて来たおかげで食関係の友人が増えた、元々人の好き嫌いが激しく会話も得意ではない私が、これだけ知己に恵まれたのはネット時代の恩恵と感謝している。
 今回も食の強者達に同行する事になり、店選びをしたのだが、いつもフランス料理店が多かったので、今回は少し捻ってイタリアン、それも開店後1年でまだあまり知られていない、麻布十番の「ジャニコロ・ジョウキ」に決めた、私がいいと評価している店だが、ご意見番達の感想も聞きたかったからだ(笑)。
 予約時に内野料理長には「私以外の3人は食にも飲にも相当お金を使って来た人達、なかなか強敵だが、私の隠し兵器として内野氏に期待する」と、かなりプレッシャーになる事を伝えてしまう。最近読んだ山崎豊子著「沈まぬ太陽」の影響で、政治家や上級官僚の接待に腐心する、大企業の中間管理職みたいな依頼だ(笑)。
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 過去2回の利用は昼だったので夜は初めて、9階のテラスにはテーブルの設えがあり、夜景も素晴らしくカップルには最適の席、私も20歳若かったら、この席で「君の瞳に乾杯」位云ってみたかったが(笑)。
 時間どおり集まった皆さんだが、海原雄山と岸朝子に辻静雄と同卓で食事するみたいで、私も緊張する(笑)、まずはサービスの木津氏が選ぶスプマンテで乾杯。
 内野料理長が考え抜いたであろう料理は以下のとおり、

ジョウキコース ver.12
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・生ハムと甘麹のエスプーマ(パルミジャーノのサブレを添えて)

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・スズキのカルパッチョ、生姜のジュレとトマトのサラダ

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・ハモといちじくのフリット

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・アワビのリゾット(青梅のピュレ添え、周りに擦ったライム)

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・赤海老の蓮根饅頭【スペシャリテ】

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・常陸鴨むね肉のロースト

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・ 同 切り分け後、付合せは「ハーブおから」等

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・真イワシと黄色いトマトソースのピチ

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・スイカのスープとリコッタ・サラータ(中にカカオニブ)

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・フィナンシェとレモンクリーム
・洋梨のアンフィージョン

 内野氏の話では「夏の名残を味わう」がテーマだそうだ、鱸は真ん中に置いた生姜とトマトのソースが特徴あり後を引く美味しさ、名残の鱧はカダイフで巻いて無花果とフリットに、次の鮑リゾットは特に印象に残った料理で、添えた青梅ピュレの酸味と合わせる事により、新たな旨さが引き出される。
 スペシャリテの蓮根饅頭は和食のようでいながら、食べてみるとこれはイタリア、内野料理だなと思った(笑)。常陸鴨は茨城県霞ケ浦近くで飼育されている合鴨で、東京の高級蕎麦店の「鴨なんばん」等に使われる、これを塊で焼き「フロリレージュ」みたいにまず客に見せ、その後切り分けて配膳する、火入れは抜群でシャラン鴨とは違う常陸鴨の健康的な肉質を生かしていた、付け合せのオカラは面白いだけでなく、鴨肉の質感と合っていると思う。
 パスタは水と粉だけで作る、饂飩みたいな「ピチ」を使ったもの、通常セコンドの位置に置かれるパスタを最後にしている点について、内野氏は「料理の締めの意味と、肉料理からデザートに行く前の緩衝としたかった」と話す、個人的には鰯の風味が強過ぎる気もしたので、もう少し軽めのソースにした方がよかったかも知れない。
 ドルチェには定評ある内野氏なので2品の出来はいい、特にフィナンシェは最後の小菓子に出す事が多いが、これをメインのデザートにする発想がユニーク、味的にも上手くまとまっていた。

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 昨年8月にオープンしたジャニコロ・ジョウキだが、私が11月にランチに訪れた時には、料理間の繋がりに少し重さを感じたが、今回はそれが殆ど解消されて、いい流れになっていると思った。過去訪れた店の経験から、店と料理が安定するまでは最低1年かかり、その料理人ならではの料理を感じるには2年かかるのではないかと思っている、来年夏頃の第一次ピークへ向かって、このまま上り坂を続けて欲しいものだ。
 スタッフの交代があり、今度のスーシェフはなんと1995年生れとの事、「若い」と思っていた内野氏が1980年生れだから、恐ろしい限りだ(笑)。

 生年は書かない方がいいと思う(笑)、ベテラングルメ達との濃い話は遅くまで続き、楽しい夜になりました。ご参加いただいた皆さん、お土産までいただき恐縮です、ありがとうございました。楽しい夜を演出してくれた内野料理長とサービスの木津氏に感謝です。
 エレベーターで降りてその場で解散と思ったら、自転車に乗った男性に呼び止められた、なんと店のオーナー渡邊氏、近くにある系列店の「ピッツェリア・ロマーナ・ジャニコロ」から、挨拶のために文字どおり駆け付けてくれた、「VIP客を連れて行く」との事前の脅し?が効き過ぎたみたいだ(笑)、わざわざありがとうございました。
 

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新御徒町「佐竹商店街」と「中屋洋菓子店」

 東京台東区にある佐竹商店街は、清洲橋通りに沿って南北に並ぶ、全長330mの歴史ある商店街だ。名前の由来は元々この地が秋田久保田藩の江戸屋敷で、久保田藩主は代々佐竹氏が継いでいた事から、昔から「佐竹」「佐竹屋敷」と呼ばれていたらしい。
 明治の廃藩置県により無人となった屋敷跡に、見世物小屋、寄席、飲食の屋台等が並び、これが商店街の始まりとされる。現在ではアーケード(フランス式に云えば「パッサージュ」)型の雨天対応で、客は雨に濡れずに買い物が出来る。 
 商店街の中にも掲げてあるが、「日本で2番目に古い商店街」だそうだ、そうすると「1番は何処?」と気になるが、これは金沢の片町商店街になるらしい。京都の錦市場はもっと古いのでは?とも思うのだが、あそこは商店街でなく市場だからランキングが違うとの事(笑)、まあこうしたものは先に言ったもの勝ちみたいだ。

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 商店街は過去2回程訪れた事があるが、印象は「昭和的で、寂れかけた商店街」のイメージだった、今回真面目に?見学して、なかなか面白かったので、ブログに書いておきたいと思う。
 少子高齢化と大型店舗進出により、日本中の至る処で商店街が「シャッター通り」に化してしまった、私の地元にある商店街も昔は賑わっていたが、現在はゴーストタウン状態になり、屋根も補修せず荒れる一方。佐竹商店街も少し寂れかけた雰囲気あるが、屋根は補修していて雨も漏らない(笑)、中にはシャッターを閉めた店舗もあるが、全体的にはまだ生存中の状態に見える。

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 右端は古くから続いていると見える甘味処、隣はインド・ネパール料理店、その隣は夜だけ営業の酒場、奥にはピザ専門店と多国籍な店舗が並ぶ(笑)。

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 こうした雑貨屋と云うか「何でも屋」は、昔から商店街に一店はあった。

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 洋品店が多いのがこの商店街の特徴、この日営業中は4店舗あった、繊維問屋が多い浅草橋に近い事と関係ありか。

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 元々店舗だったと思われる場所が駐車場になり、その前にズラリと並ぶガチャガチャと自販機、昭和レトロな商店街との対比でとてもシュールな光景(笑)。

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 今回の訪問目的がこの「中屋洋菓子店」、大正7年創業のカステラ&ロールケーキ専門店で、WEB情報で知り興味を持った。

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 販売アイテムはカステラ、コーヒーロールとジャムロールのみ、この他にマドレーヌや期間限定のりんごケーキもあるらしいが、この日は見なかった。

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 ガラスケースはシンプルそのもの。
 店先には誰も居なくて、「すいません」と呼び掛けても返答ない、繰り返したら奥から男性が「ちょっと待ってください」との返事、少し経って白作業着姿の年配男性が出て来た、この方がご主人みたいだ。商品は3種類なので選ぶのも簡単(笑)、カットした物を3つ購入した。男性の話から大正7年創業で、自分で三代目だと云う事を知る。

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 隣が喫茶店で入ってみたかったが「準備中」だった、WEB上では「喫茶室は平日12~13時の一時間しか営業しない」「懐かしのインベーダーゲーム」がある等、まことしやかな話が出回っているが、一度見たいものだ(笑)。

 帰宅してから食べてみた3種類
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・コーヒーロール(1カット税込158円、1本は1,095円)

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・ジャムロール(1カット147円、1本990円)

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・長崎カステラ(1カット145円)

 印象は「なつかしい昭和味」そのもの、食べていると私が子供時代を過ごした、墨田区の小さな町工場が並ぶ風景が浮かんできた(笑)。唸るような美味しさとか、洋菓子コンクールに出る味では決してないが、プルーストにおける紅茶に浸したマドレーヌみたいに、幸せだった少年時代を思い出して涙ぐんでしまう(笑)。
 少ない販売アイテムとこの昭和味で商売を続けているのだから、きっと根強いファンが付いているのだろう、若者向けのコンビニスイーツでは満足できない人は居ると思う。稲荷町の「小山生菓子店」と共に昭和遺産として残したい店だ。
 この店を含め佐竹商店街は昭和的な魅力に溢れている、また訪れたい場所だと思った。つくばエクスプレスの新御徒町駅から至近なので、近くへ来たら一度寄って見る事をお勧めしたい。


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御徒町「ヴェヌス サウス インディアン ダイニング 御徒町店」

 このブログでは、上野・御徒町のインド・ネパール料理店を「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」「アーンドラ・キッチン」「ベジキッチン」「ヴェジハーブサーガ」と記事にして来たが、今回新店がオープンしたとの情報を得て、アメ横へ珈琲豆を買いに行く時に現地確認をする事に。
 店の名前は「ヴェヌス サウス インディアン ダイニング 御徒町店」、やたら長い店名だが(笑)、本店は錦糸町に在り人気店になっているとの事、名前のとおり南インド料理を提供する店だ、御徒町店は今年3月にオープンしている。
 場所は地下鉄日比谷線仲御徒町駅を出て、昭和通りに沿って秋葉原方面へ向かうと左側に交番があるが、其処を左折し最初の道を左に曲がればすぐの二階屋、外装は派手で目立つが、新築ではないから元は何かの商店か?

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 上野・御徒町にインド料理店が多いのは、元々JR御徒町駅南側に宝石商が集結していて、インドやスリランカ等から宝石バイヤーが多く訪れ、彼等のための店が出来たからと云われている。その後秋葉原にIT関連企業が進出、数字に強いインド人ビジネスマンが増え、彼等のためにインド料理店が出来る、最近では上野~御徒町~秋葉原間には、数えきれない位インド・ネパール料理店が増えた。
 御徒町は以前JR御徒町駅周辺に店が多かったが、最近は東進して昭和通りを越え広がって来ている(笑)。

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 店前に掲げてあるランチメニューだが、ホワイトボード手書きなので少々判り難い、「Niboshi Nasu Kuruma ニボシ ナス クルマ」は謎だ(笑)。

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 開店時間の11時直後の入店だが、既に一人食事中だった、1階は10席位だが2階にも客席があり、店の造りは「ベジキッチン」に似ている、店の人は全てインド系みたいで、ヒンディー語なのかタミル語なのか不明だが英語以外で話していた。

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 ランチメニュー、セットはA~Cの3種類で、その他は「ドーサセット」と単品の「カレーライス」、せっかくだからと一番値段の高いCセット(税込1,000円)に決めた、内容はノンベジカレー3種、2種の日替りベジカレー2種、ラッサム、サラダ、スイーツ、スナック、ライスにナン・プーリー・ドーサのうち一種と盛り沢山。

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 注文後あっという間に出て来た、早い(笑)、メニューには書いていないが、これはどうみても南インドの定食と云われる「ミールス」だ、なお北インドでは「ターリー」と呼ぶそうで、日本なら「幕の内弁当」と「松花堂弁当」の違いみたいなもの?

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 左半分は下から「ラッサム」「チキンペッパー」問題の「ニボシ ナス クルマ」「キーマと豆」だと思う。

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 右半分は下から「とうがんと豆」「ミックス ベジ マサラ」にサラダ、タピオカデザート、一番奥が「スナック」とあったが謎のフライ(笑)、大豆グルテンみたいな食感だった。真ん中は日本米を炊いたご飯。

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 少し遅れて来たのが「ドーサ」、米と豆を擂り潰し平たく焼いた南インドのガレット?独特の風味があって、なかなか美味。

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 ラッシー、ランチドリンクはこれしかないみたいだ、味はごく普通でした。

 各カレーの味は割とマイルドで穏やかなもの、個人的にはもう少しスパイスを効かせ、味のエッジが立っている方が好みだが、これは日本人それもランチタイムに合わせていると思う。ライスが日本米なのがちょっと残念、ミールスにはやはりバスマティ米の方が合う、ドーサをランチで提供する店は少ないので貴重。細かい事を云えば幾つかあるが、この内容で千円ポッキリなら、まあ満足出来る、「ニボシ」はよく分からなかったが(笑)。
 ビジネスエリアでインド料理店が増えているのには理由がある、サラリーマン&OLのランチは時間が勝負だ、オフィス⇒店⇒オフィスを1時間以内に収めないといけない、店に居られる時間はせいぜい20~30分位、インド料理は注文してすぐ出せるのが強みだ。同じ千円ランチでも「必ず1時間以内に戻れる」が確実な店は客として安心、他の業種、特にフレンチや、パスタを茹でるイタリアンはこうは行かないから、まず勝負にならない(笑)。

 食後は時間があったので、そのまま近くに在る「日本で二番目に古い商店街」とされる佐竹商店街へ行ったのだが、この話は次回の記事にしたいと思う。


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西麻布「ル・セヴェロ・ジャポン」(2017年8月)

 この日、乃木坂の「国立新美術館」(毎回思うけど、この名前もう少し何とかならないのか?(笑))で開催していた「ジャコメッティ展」を観に行った、針金を繋ぎ合わせたみたいに、余計な物を全て削ぎ落した細い人物彫刻で知られる、20世紀を代表するイタリア系スイス人の彫刻家、第二次大戦後主にパリで活躍した。日本人哲学者矢内原伊作との交流で知られ、彼をモデルにした多くの彫刻や絵画が残されている。
 彫刻は三次元芸術なので、写真ではなく実物を見ないと本当の良さは理解できない、彼の孤独や哲学が伝わって来るいい企画展だった。(9月4日で会期終了)
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 せっかく都心へ出るのだからと、適当なランチ場所を事前に探したが、一番便利なのは美術館内のレストラン、2007年の開業当時には行列が凄かったのを覚えている。WEB上でメニューが公開されているが、値段と料理内容を見ても正直気乗りしない、私みたいに遠路?を辿り着いて、メインに「鶏のコンフィ」は正直ないだろうと思ってしまう。
 近くでもっといい場所は無いか?と探していたら、地図を見ると西麻布が意外に近い、「そうだ『ル・セヴェロ』へ行ってみよう」と閃いた。去年9月にやはりランチで訪問して以来で、店には旧知のサービス担当宮脇氏が居るので、昔話になりそうだが(笑)、彼とも約1年ぶりに会える。

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 予約どおり昼の開店時間12時に合わせ入店、店内の様子は去年と変わらないが、開業以来の料理長が独立?のため抜けたので、キッチンは若いスタッフで回しているみたいだ。2階の客席に上がり、宮脇氏に挨拶し眺めのいい窓際席に座る。

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 ランチメニューは前回と殆ど変わっていない、ランチプレートは基本2,500円で前菜+メインと食後の飲物込、料理によってはプラス料金の皿もあり、デセールは別料金、ランチタイム限定のグラスワイン、ビール等は一杯500円とリーズナブルだ。
 前回は前菜にスペシャリテの「パテ・ド・カンパーニュ」、メインに「熟成ランプ(ステーキ)」だったので、今回は前菜に「夏野菜のビスマルク仕立て」(+500円)、メインに「北海道産 熟成短角牛サーロイン 200g」(+1,000円)をお願いした。
 昔より人出は少なくなったとは云え、夜はそれなりに賑わう西麻布も昼間は人通りが少ない、飲食店も夜だけ営業の店が多く、ランチ営業している店はありがたい、周りが静かなので外国人で賑わう銀座より落ち着いて過ごせる(笑)。

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・夏野菜のビスマルク仕立て
 ビスマルクとは元Jリーグ選手ではなく(笑)、「鉄血宰相」と呼ばれた19世紀のドイツ人だが、大の玉子好きだったので、目玉焼きを乗せた料理をこう呼ぶ事が多くなったと伝えられる、今回はラタトゥイユの上に卵を落としてオーブンで焼いた料理、ごくシンプルだがこれが妙に美味しい(笑)、レストラン料理と云うより家庭料理みたいで、フランス人が云う「おばあちゃんの味‘goût de grand-mère’」だと思う。

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・北海道産 熟成短角牛サーロイン
 北海道で飼育されている「八雲牛」との事、約一ヶ月熟成だそうだ。サーロインだけあって脂身が旨く、黒毛和牛とは味わいが違う、噛んで味が増すので「すき焼き」には向かないと思う(笑)。前回も感じた事だが塩&胡椒の味付けで十分、約200gだが食べ終わる頃には結構お腹一杯になる。
 前回以上にガルニのポムフリットが美味しい、「北海こがね」と云うジャガイモを2年間貯蔵して使うそうだが、甘味が強くてまるで大学芋かと思う位、初めて食べる人に「これサツマイモだよ」と云っても殆どの人が信じると思う(笑)。

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・デセールメニュー
 フランス料理はやはりデザートが食べたくなるもの、前回は「ブランマンジェ」だったので、今回は「ゆずのタルト」にした。

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・徳島 有機栽培“木頭ゆず”のタルト
 「木頭ゆず」は徳島県那賀郡木頭地区の山間地で生産される有機柚子、この酸味を生かしたタルト、見かけはいかにもフランスのビストロデザートだが、味わいは甘さを抑え日本的な繊細さを感じる、柚子の酸味が尖っているがいいアクセントになって、これはブランマンジェより気に入った(笑)。

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・コーヒー
 宮脇氏によるとコーヒーも有機栽培豆使用との事、美味しかった。

 約一年ぶりの訪問だったが料理良かった、特にランチはお得だと思う、ステーキチェーン店で美味しくない輸入肉食べるなら、此処のランチプレートが断然お勧めだ(笑)、ただ日曜休みなのがサラリーマンには辛い処だが。
 宮脇氏とはやはり業界の昔話になってしまう、今年初めにPARISの本店「Severo」で研修して来たそうで、色々と得る処多かったそうだ。

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 あまり詳しくは書けないが、この店も新たな展開を計画していると聞く、今後も楽しみだ。特に新美術館からの散歩コースはいいと思う、まずはランチからでも訪れてみる事をお勧めしたい。


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亀有「リフージョダイニング・オリーブ」※残念ながら9月15日で閉店されました。

 地元の足立・葛飾の飲食店は関心度が低いからか、ブログ記事にしてもアクセス数が伸びない傾向がある(笑)、特に今回は今年開店したばかりで、例の口コミサイトにも書き込みはない、それでも「応援したい」と思わせる店だったので、紹介しておきたいと思う。
 店の名前は「リフージョダイニング・オリーブ (Rifugio Dining OLIVE)」、イタリア料理をベースにしているが、昼は洋食メニューのオムライスが中心。
 WEB上で実家のある亀有の飲食店情報を調べていて偶然に見つけた、動画サイトのYoutubeで店主が作っているオムライスの動画が公開されていて、見て「これ、旨そう」と直感に訴えるものがあった(笑)。
     
 開店は今年2月、店の近くは自転車で通った事があるのに気づかなかった、夫婦二人でやっている小さな店らしく私好み(笑)、とにかく行ってみようと思った。

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 店の場所はJR亀有駅北口を出てバス通りを直進する、5分くらい歩くと右側に有名なコッペパンの店「吉田パン」があるので、其処を右折して進めばすぐ左側に在る。この店舗は以前「箸で食べるフレンチ」を標榜する店で、一度だけ利用したが何時の間にか撤退してしまい、その後に入ったみたいだ。

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 イタリアンカラーの提灯(笑)、料理人はイタリア料理出身みたいだ、店名にある「リフージョ(Rifugio)」とはイタリア語で「隠れ家」の意味。

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 黒板のランチメニュー、昼はオムライスが中心でパスタ等はない。

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 店内に入ると12席の小さな空間、前店は雑然としていたが、改装して綺麗になったと思う。

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 キッチン側、上の黒板には夜の料理が書いてあるが、サラダ類、肉料理やパスタ等、リストランテと云うよりバル的なメニュー。中はコックコート姿の若い長身男性が一人、店内はたぶん奥様だろう、小柄で可愛らしい女性が担当している。
 ランチメニューは「ふわっとオムライス」(飲物付きで税込880円)、「濃厚・エビクリームオムライス」(同1,080円)、その他に「本日のランチ」(同1,180円)が2種、この日は「オムライス(小さめサイズ)&ポークカツ」と「オムライス&ハンバーグ」だった。この中から「オムライス&ポークカツ」を選び、更に「デザートプレート」(350円)もお願いして、出来上がりを待つ事に。

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 他に客がいなかったので、料理は割りと早く出て来た、ワンプレート形式。

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 オムライス部分拡大

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 ポークカツ部分拡大、ソースは黒胡麻と味噌がベースとの事。
 さすがスペシャリテ?だけあって、オムライスは見た目綺麗で美味しい、外側のケチャップが多すぎる気もしたが、中身の味付きライスとオムレツの繋がりはいい。ポークカツもキチンと作ってある、胡麻味噌ソースは濃い目の味だが、これが東京下町ならでは(笑)。

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 デザートプレート、左から抹茶のシフォンケーキ、トウモロコシのジェラート&キウイ、
コーヒー風味のブランマンジェ。
 見た目も味も悪くない、料理人はそれなりのレストランで働いていたと思う、しっかりとした技術あると感じた、コーヒーも美味しかった。
 特にオムライスが良かった、ここ数年で私が食べた中では、春日「ツムラ」、北千住「キッチンエッグス」と共に、三指に入れたいと思った位。痩身で寡黙そうな店主と感じの良い奥さんのコンビは、応援したくなってしまう(笑)。

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 少し日を置いて再訪問する事に、この時は「オムライス&ハンバーグ」をお願いしてみた、オムライスは変わりなく美味しい、ハンバーグは茸入りのデミグラソース、このソースがしっかり味で、ベースのドミグラスもキチンとしたものだと思った。ただこの日は土曜日だったので、前回あった平日サービスの100円引きがなかった(笑)。
 外食特に個人店には厳しい時代だが、あえて独立開業した若い人達は何とか続いて欲しいなと願ってしまう、定期的に行ってみたいと思った店。
 もし近くに行く機会があれば、一度寄ってみて下さい(笑)。

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プロフィール

オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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