最後の晩餐にはまだ早い


大阪・天王寺「うどん 前田 天王寺本店」(2020関西食べ続け-6)

 私の生れは千葉県だが、人生の大半を東京それも城北の下町地区で過ごした、現在の行動圏でも上野、秋葉原あたりが中心で、西東京へ出る事は殆どない。渋谷など行こうものなら別の惑星に着いたみたいな異次元感覚になってしまう(笑)。それなので大阪も梅田、中之島、北浜と云った中心街はどうも感覚が合わず、繁華街の北新地も自分にはお呼びでないと思ってしまう、そんな私が歩いていて落ち着くのが大阪南側だ。
 此処数年は和歌山や上本町の定番フレンチへ行く事が多くなり、アクセスのいい天王寺駅近くのホテルを利用している。何回か行くうちにこの辺りの雰囲気に馴染んできた、「あべのハルカス」は東京的建物であまり魅力は感じないが、周辺の阿倍野界隈は適度な猥雑さがあって興味深く、歩いていて面白い。
 大阪4日目はこの近辺を歩く事から始めた、ハルカス内の近鉄で頼まれた「神宗」の昆布を買った後、外へ出て大阪市立大学医学部の脇を通って向かったのが、以前読んだ井上理津子著「さいごの色街 飛田」(新潮文庫)の舞台になった場所、一度見ておきたかった。さすがに午前10時台では営業?している店は僅かだが、街は表現が難しい独特の雰囲気で、魔界的な怪しい魅力があった、現在の東京吉原は遊郭時代の面影は全くないが、此処はおそらく往時を残していると思う。可能なら店内も見てみたく、若ければ実践も伴ったかも知れないが、今は見学だけで十分、でも次は夜の姿も見てみたいと好奇心は湧く(笑)。
 この後はJR高架下を戻り、天王寺動物園に行ってみる事に、大阪に詳しい人から「面白いよ」と聞いていた。
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 場所は天王寺駅から通天閣へ向かう一角、繁華街「新世界」の東側入口の目の前に在る。
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 入園料500円で当日中なら再入園も可、自販機でなく係員窓口で入園券を買うのは昔風でいいなと思う、画像は人気動物のベストテン。
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 この動物園で面白いと思ったのは、動物の精巧なブロンズ像がある事、これはカバのテツオ君で、実物はこの後ろにあるカバ舎に居る、何らかの都合でカバが見られない日もあるし、もしかして本人?が死んでも、記憶に留める事ができる、お金はかかるがいい試みだと思った、このテツオ君は人気9位だが私は1位に入れたいと思った、カメラを向けると寄って来る、さすが大阪人?らしいサービス精神を持った愛嬌ある姿がいい(笑)。
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 ライオンは人気3位だが、一家全員やる気なし(笑)。昼間殆ど寝ているのは、夜の狩りのため体力温存しているとの説明案内あり。
 天王寺動物園は敷地が狭く、ジャイアントパンダみたいなスター?が居る訳ではないが、動物を見せる工夫が随所に感じられ、園内を歩いていて飽きず面白かった、大阪の穴場的観光スポットだと思うので、未訪問の人は一度行ってみる事をお勧めしたい。

 此の夜はたぶん重そうなので、いっその事昼飯は抜こうかとも思ったが、昼過ぎになると胃腸は飽和状態の筈なのに何か食べたくなる(笑)、そこで行ってみようと思ったのが、徒歩圏内にある饂飩店で、カレーうどんが名物と聞いていた。
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 店の名前は「うどんの前田 四天王寺本店」、場所は「大坂の陣」の舞台になった茶臼山下に在る堀越神社からすぐ、四天王寺からも道路を渡れば近いので、参拝帰りに寄る善男善女も多いようだ。
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 この視覚的に訴える宣伝方法は、好き嫌いは別にして東京より上手だなと思う。一番人気はやはり「カレーうどん」との事。
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 ランチメニュー、「うどんの大盛も並と同じ価格」がウリみたいだ。

 入店して、真中の共用テーブルに座る、間髪を置かず女性店員が「何にします?」と聞いてくるが、大阪はこの間が短い、座った時には注文を決めていないと遅く、井之頭五郎氏みたいにメニューを見て悩む時間は必要ないと思われている(笑)。
 注文は一番人気の「カレーうどん」(税込880円)を、夜を考えてご飯は付けなかった。
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 大阪は大体において料理の出て来るのが早い、割と短い待ち時間で出て来たカレーうどん。カレーの粘度があり、かけうどんに別に作ったカレーを足す作り方か。
 カレー汁は、スパイスを重ねた複雑な味わいと云うより、中庸で万人向けの分かり易い美味しさ、以前やはり近くにある別のカレーうどんが有名な店に入ったが、決して悪い意味でなく「ボンカレーの味がする」と思った、このカレーもそうした普遍性のある味、ボンカレーよりココイチに近いかも?(笑)。
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 うどんは細からず太からず中庸、特筆する程ではないが、普通に美味しいと思う。
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 こう云っては失礼だが、予想したより美味しかった(笑)、上手くバランスが取れていて、「また食べたい」と思うカレーうどんだった。店は結構年季が入っていて、13時過ぎでも客がやって来る、人気がある店のようだ。
 カレーは胃を活性化する作用があるみたいで、重かった胃が動き出した気がする、コロナウィルス耐性にカレーがいいとの噂(あくまでも噂です)も聞いたし、もしかしたら「カレーは世界を救う」可能性があるかも知れない(笑)。
 ホテルに帰ってから、ライオンみたいにベッドに横になり一休み、夜の戦いに備える事に。


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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
人はそれぞれに「見方、感じ方、考え方」が違います。私が美味と思ってもそう思わない人が居て当然です、味覚とはそれだけ不安定で不完全なもの、あくまでも筆者個人の嗜好による感じ方である事を承知の上で読まれてください。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに赤坂、麻布十番等。
混雑電車が苦手で加齢による朝型人間化のため、ランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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