最後の晩餐にはまだ早い


千住「明日香泊舟」

 先日、私の身内が集まって新年の「昼食会」をやろうという話になり、伺ったのが北千住駅に直結した「マルイ北千住店」内にある和食店「明日香泊舟(あすかはくしゅう)」。
 人気店のようで我々は予約して行ったので大丈夫だったが、土曜日だった事もあり、昼過ぎには満席となり空席待ちをしている人もいた。

 東京北端に住む人間にとって困るのが、「居酒屋」でない「和食」を食べたい時だ、東京の有名な和食店は殆どが港区、渋谷区、中央区に集中していて、それも夜しか営業しない店が多い、勤め帰りに行くとかなり遠回りして帰宅する事になるし、休みの日に出て行くとなると、どうしても和食よりフランス料理になりがちだ。
 比較的家から行くのに便利だった湯島の「K」や神保町の「D」は、最近人気店となってしまい、なかなか利用する事が難しくなってしまった。

 この「明日香泊舟」は、近くに本店がある和食店の出店だが、その本店を以前「平成の金の卵たち」というタイトルでTVのドキュメント番組が特集していた。見習いからスタートする若い料理人の卵達を積極的に雇用している店だ。
 最近は「見習い」の育成には時間をかけず、調理師学校を卒業した即戦力の人材を雇用する店が殆どだが、この店は中卒者を積極的に採用する、その理由を番組で問われた店主は、「その若さから始めれば、手が柔らかいから」と語っていた。まだ知識や技術が身についていない「白紙」の状態だから、指導によってはどんな形態にも成れる可能性を秘めている、と言いたかったのだと思う。
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 前置きが長くなったが、この日注文した「彩り重ね膳」(2,300円)は、失礼ながら当初の予想より美味しく食べられた、八寸を意識した角皿の中には焼鴨ロース、煮鮑、栗きんとん、煮野菜と正月を意識したものを並べていて、どれも丁寧な仕事を感じた、他は刺身、天ぷら、茶碗蒸し、じゃこ御飯、香の物、味噌汁で全体的には濃い目の味付けで、東京下町育ちの私にはどこか懐かしい味だ、洗練はされていないが野暮ったさはなく、この内容でこの値段なら十分納得出来た。

 サービスはファミレス的であまり評価できるものではないが、これは近い内に本店にも行ってみたいと思った。


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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
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