最後の晩餐にはまだ早い


2012年「印象に残った店」

 今年最後のブログ更新となるので、今回は「今年行って印象に残った店」を、その料理と共に挙げておきたいと思う。
 まずは新年第一回目の食べ始めに行ったのが、青山の超人気フランス料理「フロリレージュ」の「仏産ピジョンラミエの揚げ炙り」。

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 フロリレージュはこの後も2回訪れたが、「今、東京なら何処?」と訊かれたら、やはりこの店だろうか、そう簡単に予約は取れないが、仮病を使って?勤めを休んで電話をかけ続けるだけの価値はある(笑)、ディナーもランチも値段以上の満足度大。

 2月に旅行した関西からは、まずは和歌山「オテル・ド・ヨシノ」の「ショーソン・オ・トリュフ」の皿、これは見た目同様もの凄い料理だった、この時が今年最高支払額の筈だが、それでも断然安いと思った、これを食べた後は夜中に目が醒め、身体が妙に火照る異変が起きた(笑)、この位の量を食べないと「トリュフは媚薬」と言えない気がする、これを書いている今日は大変寒いのだが、学習効果なのかこの画像を見ただけで身体が温かくなった気がする(笑)。

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 その2日後に行ったのが大阪・上本町「コーイン」で、その時のメインが「ブレス鶏のベッシー包み、トリュフのライスボール」、これも超絶な凄い料理だった、とてつもなく手間をかけ、材料を入れ込んだグランドメゾンの料理だが、それを3人の狭い厨房で「本家」以上ではないかと思える程に、完璧な料理として仕上げる此処の料理長は只者でない、ゴー・ミヨ風に「今年の料理人」を選ぶならこの人しかいない、恐ろしいまでに醒めていながら火傷をしそうな位に熱い料理を作れる稀有の才能、私の知る限りにおいて、今の日本では指折りではないか。

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 今年の前半戦(1~6月)はこの3店で決まり(笑)。

 後半戦開始の7月に初めて訪れたのが、神楽坂の一日10人限定のフランス料理店「オー・トレーズ・ジュイエ」、この時の料理に何か光るものを感じたので、この店には月1回のペースで通う事になる、この頻度は旧店舗時代の浅草「オマージュ」以来で、私には珍しい(笑)、一皿一皿の料理精度を更に高めていけば、この料理人は結構いい処まで行けるのではと思っている、来年も楽しみな店だ、画像は初回に食べた「真イカのソテーサラダ仕立て、キャビアオーベルジーヌと冬瓜のスープ」。

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 去年から注目している女性料理人がいるのが、同じ神楽坂にあるイタリア料理店「ピアッティ・カステリーナ」、料理は安定して来たが、残念ながら?予想どおりに店の人気も上昇してしまい、思い立った時に利用出来なくなってしまった(笑)、やがては独立を視野に入れていると思うが、フレンチ出身の料理人なので、イタリアンとどちらへ進むのか興味深い、料理は7月に食べた「仏産マグレ鴨のロースト、蕪とヤングコーンのロースト添え」。

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 たまたまフェイスブックで知り合った料理人の店だが、「ネオビストロ」ではなく「新ビストロ」料理と名付けたいのが、麻布十番の「ビストロ・コティディアン」、昔から馴染み深い定番料理を今の時代に合せてリファインさせている、行った時に食べたのは「岩中豚ソーセージのシュークルート」で、アルザスで食べたシュークルートよりこちらの方が、日本人の私には断然美味しいと思った(笑)。「次はカスレを食べたい」と思いながらまだ実行していなかった(笑)近いうちに行かないと、ここも来年は今以上に人気店になりそうな気がする。

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 10月に訪れた札幌のフランス料理店は、毎回感じる事だが何処もレベルが高い、「ラ・ブランシュール」「プロヴァンサル・キムラ」は、行って決して損はさせない良店(笑)、此処で挙げておきたいのは、5年振りに訪れた円山「Miya-vie」の、「生姜とココナッツの香る冷たい大根のスープ、マイカ、ブロッコリーと三つ葉、オクラ添え」、自然と調和するミシェル・ブラスの精神を北海道の食材で体現した見事な一品、これを含めた2,800円のメニューは、コスパも考えたら「今年のベストランチ」に選びたい。

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 あとは今年から通い始めた、ご近所下町イタリアンの亀有「ティア・ブランカ」と南千住(浅草)「パスティチェリア・バール・アルテ」は、来年も続けて通いたい佳店だ。
 こうして今年を振り返ると、「百年に一度の大不況」と言われながらも、日本のフランス料理頑張っているなとの印象が強い、特に若い料理人で期待の持てそうな人材が現れている、来年は少しでもこの国の景気回復が進み、彼等に続く世代が希望を持ち安心して働ける業界であって欲しいものだ、居酒屋とファストフード店しか客が来ない社会では「食文化」は育たないと思う。

 一年間拙ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました、また料理人並びにレストラン関係者の皆様、生意気に好き勝手な事を書き、読んで不愉快になった点がありましたら、この場でお詫び申し上げます。
 来年が皆様方にとって良き年であります様に心からお祈り申し上げます、またレストランで今年以上に素敵な出会いがある事を願っています。

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プロフィール

オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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