最後の晩餐にはまだ早い


「ル・プチメック東京」のパン・ド・セレアル

 私が無類のパン好きである事は以前に書いたが、美味しいと言われるパン店を回る事を趣味?にしていた時期もあった(笑)、レストランに行っても「このパンは美味しい」と思うと、店の人に「このパンは何処のですか?」といつも尋ねていた(笑)。ただ何店も回って買って食べた結論では、「パンとしての純度を高めていくと、料理との相性は必ずしも良くない」という事が判った、私は特にハード系のパンが好きなのだが、過去体験した中でベスト3を選ぶと、
・東京・富ヶ谷「ルヴァン」のパン・コンプレ
・千葉・新松戸「PAO」のファーマーズ・ブレッド
・広島「ドリアン」(現在は休業中)のパン・ド・カンパーニュ
 この3つかなと思う、ただこの3種共に料理は選ぶ、例えば野菜スープみたいな料理には合いそうだが、レストランで出されるソースを使う料理には、パンの存在感が強過ぎて相性はあまりよくないと思う、これが美味し過ぎるパンの難しい処だ。
     
 最近「お気に入りパン」になりつつある、マルイ新宿店内のインストアベーカリー「ル・プチメック」のパンを食べていて、上記の事を考えていた。この京都に本店があるブランジェリーのパンは美味しい、それでいて個性を主張し過ぎていない、これならレストラン料理との相性も問題ないだろう、その意味ではこのプチメックと、青山「フロリレージュ」で使っている駒場東大「ル・ルソール」、大阪「ラ・シーム」で使っている心斎橋「サミー・プー」のパン等は、個性を主張し過ぎない新世代のブランジェリーなのかなと思う。

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 この「ル・プチメック」が東京に進出したのが2009年の4月、此処のパンが美味しいという噂はWEB上やパン好きの知人から聞いていたが、新宿が自宅からも職場からもアクセスが悪くて、なかなか行く機会が無かった、それが去年の秋に仕事で都庁に出かける用事が出来て、帰りにこの店を思い出して西口から遠回りして買った処、期待以上に美味しく、また個性が強過ぎず料理との相性も良かったので、今後は何かに付け新宿へ行く用事を作ろうと思っている(笑)。
 幾つか買った中で一番気に入ったのは「パン・ド・セレアル」で、「セレアル」は英語の「シリアル」だから、全粒小麦に数種の雑穀を加えているパンの事、これはハードパン好きな人ならきっと好きだと思う、小麦の旨さと香り、雑穀類とのバランスも見事なハードパンだ。

 ブログを書くために店の事をWEB上で調べていたら、此処の店主が自分の職人歴を語った記事を見つけた、
http://panlabo.jugem.jp/?eid=759 
 これに書かれている様に、店主は料理人から経歴をスタートしたそうだ、だからこそ料理との相性がいいのだろう、京都ではこの店のパンを使用するレストランが相当数あると聞くが、私がフランス料理店主ならこのパンを店で出したいと思う。そして文章を読むと、店主のパンへの限りない愛情と真摯な思いがよく伝わって来る、「文も人なり」と云うが「味も人なり」なのだろう。

 京都では今出川の1号店は赤色を基調にした店作りから「赤メック」、御池にある2号店は黒いデザインから「黒メック」とそれぞれ呼ばれて親しまれていると聞く、また昨年、東京・神宮前に「レフェクトワール」と云う名のカフェレストランを開店したので、ここは是非行ってみたいと思っている、料理人も同じだが、もう海外ブランドだからとありがたがる時代では無いと思う、国内発祥の店はもっと応援したいものだ。

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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
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