最後の晩餐にはまだ早い


大阪・堺「かん袋」の「くるみ餅」(2013春関西食べ続け④)

 南大阪・狭山のイタリア料理店「オステリア・デラ・カンティーナ」で、野菜中心の健康美味なイタリアンを満喫した後は、「かん袋」のくるみ餅を食べに行こうとの話になり、隣市の堺まで友人の車に乗せてもらう事になった。
 「かん袋」とは堺市内で鎌倉時代末期から続く菓子舗で、提供するのは「くるみ餅」一品だけ、それでも大阪でも「堺のかん袋」と言えば、「ああ、あの店ね」と殆どの人が知っている有名店だ。店名の「かん袋」とは紙袋の事で、「猫をかん袋に押し込んで」という動物虐待の歌(笑)に出て来るあれだ、命名はかの豊臣秀吉だとの事、詳しい由来は店のWEBページに記載があるので、興味のある人は読んでください。
http://www.kanbukuro.co.jp/original/
 堺は茶聖千利休を生み、仁徳天皇陵を始めとした史跡も数多い、歴史の地層が違う感じがする。

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 「かん袋」へは車で行ったため、店の場所をうまく説明出来ないが、南海本線の堺と湊の中間位、近くを市電が走っている、自前の広い駐車場もあり、この店を目的に遠方から車で来る客が多いらしい、この店の近くには「銀シャリ屋ゲコ亭」という、これもまた有名な定食屋?がある。
 友人の話によると、開店時間は10時から17時だが、「売り切れ仕舞い」なので、17時前に閉店してしまう日も多いそうだ、この日は16時に近づいていたが、運良く営業していて店内も空いていた、「こんなに空いているのは珍しい」と友人が言っていたが、土日などは行列必至だそうだ。品書きは「くるみ餅」と氷をかけた「氷くるみ餅」の二種類だけ、友人の勧めにより氷くるみを頂戴する事に、客は注文時にお金を払い、「木簡」みたいな番号札を渡される、出来上がったら席まで持って来てくれるが、お茶はセルフサービスだ。

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 注文後しばらくして運ばれてきたのは、見かけは東京で云う「かき氷」、地味なビジュアルだった、スプーンを入れると中から「くるみ餅」が現れる、胡桃餡ではなく白玉団子を餡で「くるむ」からそう呼ぶらしい、赤ん坊を包む「おくるみ」に見立てているのかも知れないと思った、この餡が独特で緑色をしていて結構甘味が強い、おそらくは「うぐいす餡」に使う青えんどう豆を使用しているのだろうと思うが詳しい事は不明、白玉団子は水分が少なめで少し歯ごたえがある。
 一口食べた時は、「美味しいけれども、車で来て行列までする店かな」と疑念が起きたが、食べ終わると不思議に「もう少し食べたい」という気持ちになる(笑)、そのため「大盛り」ならぬ「ダブル盛り」も用意されている。冬でも氷付きが人気あるのは、氷が強目の甘味を中和して、あっさり食べられるからだと思う。

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 店のWEBページによると店の創業は鎌倉時代で、看板商品の「くるみ餅」の原型が出来たのは室町時代、それに氷を入れるようになったのは明治時代だそうだから、これ一杯で800年近い「日本史」が学べる、とてもありがたい食べ物だ(笑)、それが350円なのだから、これはお得だろう。
 いい勉強になりました、また堺へ来る事があれば寄ってみたいと思う、庶民に愛されるものとは「飽きない味」なのだろう(笑)。


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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
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