最後の晩餐にはまだ早い


芝公園「タテル・ヨシノ芝」

 この日はネットを通じて親しくなった人が、四国から上京するのに併せてランチを一緒にする事になった、そこで困ったのが場所選び、日本橋~銀座周辺でとの希望だったが、日曜日の銀座となると正直言って期待出来そうな店が少ない、前日には「ラミティエ」に行かれるとの事で、傾向の違った店をと探していたら、私は未訪問だが「タテル・ヨシノ銀座」を思い付いた、問い合わせてみたらこの日は団体予約があるとかで昼の時間が難しく、そこで同じグループの「タテル・ヨシノ芝」を利用する事にした。
 ここは本当に久しぶりだ、開店当初3~4回続けて利用したが、正直に言うと最後の料理の印象があまり良くなかった事もあり、また他に行きたい店も多くなり足が遠のいていた。その後厨房やサービススタッフも変わり、最近では良い評判を聞く事も増え、「二つ星の実力やいかに」という興味もあった。

 知人とはメトロの新橋駅で待ち合せ、JRに乗換え替え浜松町駅から歩いて行く、結構歴史を刻んだホテルの1階の片隅?という店のロケーションは当時と変わらない、ここは雰囲気を期待するより、料理とサービスの店と割り切った方がいいかも知れない。ランチコースは3,675円、5,250円の2種、他に10,500円のデギュシュタシオンもあるが、今日は三皿の5,250円を注文する事に、

・グジェール

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・アミューズ(トリュフ、帆立貝、ビーツのミニカナッペ)

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・甲殻類のリゾット

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・鱈と野菜のガルビュール仕立て

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・仔羊のロースト、クルミのペシャルード(+600円)

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・パリブレスト

・ミニャルディーズ(カヌレ、マカロン)

 こう言っては失礼かも知れないが、料理は予想以上に良かった。以前気になっていた、皿の上の余計なガルニも整理され、主役が明確で且つ食べて美味しい料理になっている、「甲殻類のリゾット」は中身を取った蟹や海老の殻で出汁をとったものと思うが、それが的確な火入れの米に全て吸収され美味しい、見栄えはともかく甲殻類の味はやはり中身より外身だ(笑)、仔羊もクラシックな手法ながら厚みのある骨付キャレの部分を、注文通り綺麗に「ロゼ」に仕上げていた、全体的にキュイッソンは的確だ。
 一人の才能が作り上げたと云うより、グループ共通のルセットが優れているのだろう、料理は地味ながら安定した美味しさを感じた。あえて言うと和歌山の「オテル・ド・ヨシノ」などと比べるとデセールが少々落ちる、それと飲み物の価格は全体的に高目に感じた。

 東京の中~高級店では現在、昼5,250円、夜10,500円のムニュ価格がスタンダードになっている、この前後の価格帯で勝負している店が多いので、何処もリピート客を増やすには、何かしらの個性が必要となると思う、この店の特徴は安定した料理とサービススタッフの充実だろうか、田中支配人(いただいた名刺では「副総支配人」)以下のスタッフの応対は好印象だった。

 何時の間にか店内はほぼ満席に、個室では小さい子供も加えた着飾った家族が何かのお祝い会をやっていた、日曜日の昼に家族でレストランを楽しむのは、フランスの地方へ行くと見かける光景、日本もようやくこういう時代になったのかなと、少し安心もした、いい午後になりました。


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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
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