最後の晩餐にはまだ早い


「かつ敏」のカキフライ

 10月になると、どうしても食べたくなるのが「カキフライ」だ、今は生食可能な夏牡蠣もあり、夏場に食べる事が出来ない訳ではないが、やはりカキフライからイメージする季節は秋冬で、これに適した大きさの牡蠣が出回るのは10月からが多く、洋食店等のメニューに載るのもこの時期だ。
 私は子供の頃偏食だったので、牡蠣が食べられなかった、生まれた初めて食べたカキフライを一口食べて吐き出した事を覚えている(笑)、見かけもグロテスクだし、独特の磯臭さに拒否反応を起こした。その私が何時からカキフライを食べる様になったのかは、はっきりとした記憶にないが、かなり後で成人してからだと思う。

 外食でカキフライが美味しいと思ったのは銀座の老舗「煉瓦亭」、家で作る事は難しいタルタルソースを添え出て来た皿は、お洒落な銀座の味だった。そもそもカキフライの発祥は、ポークカツやオムライスと同じく、1895年創業のこの煉瓦亭であるとする説が有力らしい、その煉瓦亭をパリ「ランブロワジー」のベルナール・パコーが訪れ、カキフライを食べた後、自店で似せた料理を出したのは有名な話だ、ただフランス人にはあまり受けなかったみたいで、最近ではカルトから外れたとも聞く。
 あと記憶に残るカキフライを食べた店としては、水道橋の「かつ吉」や、赤坂にあった「フリッツ」(現在は「ポンチ軒」と改名し神田小川町に移転)等だが、急にカキフライが食べたくなったこの日は、朝から雨だったので遠出する気を失くし、我家から歩いて行ける、埼玉に本社があるRDCグループが運営する「かつ敏」まで行く事にした(笑)。

 この店は広い駐車場を備えたファミリー向けの店舗形態で、店内も「とんかつ屋」と云うより、ファミリーレストランに近い雰囲気。この日は平日ランチだったが、結構混んでいた、我家の辺りは車がないと不便だし、また営業中のタクシー運転手も利用できるので、駐車場それも広い敷地を備えている店は有利だ。
 1,000円以下のランチメニューもあるが、この日はカキフライが目的だったので、注文は「旬のカキフライ定食」に決め、5個入り(1,490円)と6個入り(1,690円)があるので5個入りの方を選んだ、これに選べるご飯(白飯or栗ご飯)、味噌汁(豚汁も可)、漬物が付く、ご飯・味噌汁・キャベツはお代わり可だ。

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 注文後にまず運ばれて来るのが小さな擂鉢で、この中で卓上にある煎った白胡麻を各自が擂りその中にソース(二種類)を入れる、このやり方は「平田牧場」や「かつくら」と云ったとんかつ高級店と同じだ、店側にとっては料理を出すまでの「時間稼ぎ」にもなる(笑)。
 暫くして運ばれて来たカキフライ、この店では以前は三陸産を使用していたと思ったが、現在は広島産だそうだ、これは東日本大震災により三陸産が壊滅的な被害を蒙ったためで、現在復興中だが安定して出荷が出来るのはもう少し先になりそうだ。

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 まずは何も付けずに食べてみる、気のせいかも知れないが、三陸産と比べると身が細長く筋肉質?な感じがする(笑)、身がしっかりしているので加熱しても身が崩れず鍋物等にも向いているし、輸送にも耐えられる牡蠣だと思う、どちらが良いと云うよりは好みの問題だろう。
 次にタルタルソースと先程作った胡麻ソースを付けて食べる、味わいはまた変わって、ご飯と一緒に食べるのはこちらの方が向いていると思う。
 今は炭水化物を出来るだけ控え目にしているため(笑)、ご飯のお代わりは断念し、豚汁とキャベツだけ追加で貰う事に、サービスのお姉さんが「この位は食べられますね」と、笑いながら皿の上にキャベツを山盛りにしてくれた(笑)。

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 カウンター席だけの店と違い、こういうファミリー系の店はサービスによって随分印象が変わってくるもの、その点この店の女性従業員達はよく指導されていて感じがいい、何度も書いているが、今日本の外食産業を支えているのは、提供する側も提供される側も女性だと思う(笑)。
 美味しいカキフライでした、これから「煉瓦亭」を始め、久しぶりにカキフライの名店巡りもしてみたいなと思っている。
 

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  2. とんかつ・洋食
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  2. 2014/04/12(土) 12:53:10 |
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  4. 萌音
こんにちは。煉瓦亭のブログを読んでたらコチラのブログに辿り着きました。写真が綺麗でオシャレなブログですね。食べたいですね。

  1. [ 編集 ]
  2. 2014/04/12(土) 18:57:03 |
  3. URL |
  4. トシ・オンクレ
コメントありがとうございます。
料理写真は難しく、美味しそうに見えるとすれば
嬉しい事です。
お気軽にお立ち寄りください。

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プロフィール

オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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