最後の晩餐にはまだ早い


亀有「ティア・ブランカ」(12回目)

 この日の昼は、ブログではすっかりお馴染みになった、下町イタリアンの亀有「ティア・ブランカ」へ、家から交通費を使わず(自転車で行ける(笑))、財布に優しく、且つブログ記事になりそうな店となると、まずは此処が頭に浮かんでしまう。初めての店でいきなりカメラを出し、「料理写真撮っていいですか?」と聞くのも結構勇気のいるものだ(笑)、今はスマートフォンが主流になったので、何も言わずに料理を撮り出す人が多いが、一応店側に了承を得た上で撮る良識は持っていたいものだ。

 いつもマダムと云うよりママランチで賑わうこの店だが、この日は珍しく私の他に男性の一人客が来ていた、店主と親しげに話していたので、近所の人かも知れないが、男性客も牛丼や立ち蕎麦ばかりでなく、たまにはお昼に千円以上使って欲しいなと思う(笑)。
 3ヶ月ぶりだったので、値上げしているかな?とも思ったが、以前と値段は変わっていなかった、日替わりのランチは、Aが肉または魚の一品料理、Bがパスタ3種からの選択になる、デザートなしで980円、デザート&コーヒーをプラスしても1,200円と云う安さだ(^^;)、これは下町ならではの値段、家賃の高い都心でこの内容でこの価格設定は絶対無理な話だ。

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 選んだのはAの肉料理+デザートで、まずは前菜から、

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・カポナータと大麦のサラダ

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・豆と野菜のミネストローネ

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・豚ロース肉のソテー、白ワインとケッパーのソース

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・ティラミスとコーヒー

 前回まではランチ前菜の定番だった「スパニッシュオムレツ」がこの日は無かった、理由は訊かなかったが、ジャガイモと玉子が材料なので食材値上げとは関係ないだろう、想像だがこれから無国籍では無く、普通のイタリア料理店としてやっていきたい気持ちの表れなのかなとも思ったのだが。
 店で使用している野菜類は、店主の義父が八ヶ岳で自家菜園をやっているそうで、そこからの物が多いとの事、値段もさることながら、鮮度と云う点では市場を通さないだけ有利な筈だ、何でも値上げの時代にはこうした自己防衛も大事な点だと思う、実際に食べてみても、生きた野菜の美味しさを感じる。

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 豚肉は札幌で出会ったみたいな銘柄豚ではないが、注文がある度にブロックから切り出して調理するので切り口が乾いていない、これは至極当たり前な事だが、とんかつ屋でもやっていない店がある、当然味に影響する筈だ、少し硬さは感じる肉質だが値段を考えれば立派なもの、ソースも立派にイタリア料理店の味になっている(笑)。
 ティラミスも勿論市販品ではなく、ちゃんと自店で作ったものだ、定番ドルチェながら美味しい。

 油から粉や食肉まで、今年になって始まった食材値上げは個人営業の飲食店をジワジワと苦しめている、そうした中でこの内容で1,200円は立派だと思う。
 店主に「値上げしないで大丈夫?」と訊いたのだが、「ウチは開店以来この値段でやっていて、お客さんもそれで来てくれているので、もうしばらくは何とかやってみる」と苦笑しながら答えてくれた(笑)。
 原材料が上がっても客側の収入が上がらなければ、値上げしたら客が離れるだけだ、デフレ脱却には賃金上昇が不可欠だと云うのが、これでも判ると思う。
 ようやく下町に根付いた感のあるイタリアン、これからも此の地で続いて欲しいと願うばかりだ。

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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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