最後の晩餐にはまだ早い


大阪・本町「びすとろぽたじぇ」(2014関西食べ続け④)

 関西二日目の夜は、私が勝手に「大阪の我が家」と思い込んでいる、本町の「びすとろぽたじぇ」へ行く事に、いや我が家だから「帰って来た」が正しいか(笑)。
 此処へ行くからと、大阪の友人に声をかけた処、「友達の友達はみな友達だ」と話しの輪が広がり(笑)、結局総勢7人の団体になってしまった、それがまた濃いメンバーで、私が料理人なら、絶対この人達には料理出したくないと思う大物ばかり、店の人達は嫌な顔一つしないが、結構辛かったのではないかと、呼びかけた本人が言うのも変だが、同情してしまう(笑)。

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 この店は開業以来3年目を迎えた、店がある辺りは当初寂しい雰囲気だったが、最近立て続けにバル風な店が開業し、なかなか面白いエリアになってきた、中には「お好み焼きバル」と云う、いかにも大阪的な店もあった(笑)。何処も客単価が低いのは東京と同じだが、居酒屋ばかり並ぶより多様性があっていいのではないかと思う。
 18時半の集合時間少し前に入店し、他の参加者の到着を待っていたら、次々と重鎮達がやって来た、文化人や芸能人もそうだが、一芸に秀でた人は仕事着を脱いでも、皆独特のオーラが漂っている、昔の人はこれを仏像や仏画に、光背(こうはい)として表現したが、まさにそんな感じだ(笑)。一介のサラリーマンである私は、背中に貧乏臭さしか匂わないが、謹んで皆さんの会話の中に加えてもらう事にした(笑)。

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 そんな事もあって、この日は「特別注文」はせず、店のプリフィクスメニュー(5,700円)から料理を選ぶ事に。定番メニューとその日限定の黒板メニューがあり、客はその中から自分の食べたいものを選び、自分でメニューを構築する、以下は私が選んだ料理だ、

 
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・アミューズは店名のとおりポタージュ(笑)

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・田舎風パテのシーザースサラダ

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・鱈のコンフィ

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・蝦夷鹿のステーキ

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・デセール好きなだけ(キウイとミカンのソルベ、ガトーショコラ、ブリュレのタルト、苺のババロワ他)

 7人バラバラの料理注文に対応するのも面倒な事だが、別のグループとも時間帯が重なってしまったため、余計にキッチン内が大変になってしまった、フルオープンキッチンだから、たぶん見せたくないものまで見えてしまう(笑)。
 それでも料理はいつもどおりの仕上げで、全体を通して優しい味、東京の同種のビストロに比べて塩気も強くなく、私みたいな非酒飲みでも安心して楽しめる美味しさだ。
 鱈と白インゲン豆の組合せは、バスク地方辺りがオリジンだろうか?意外な相性を見せる。蝦夷鹿は「グランヴヌール‘Grand Veneur’」と呼ぶ、伝統的なソース仕立てで、鉄分のある鹿の赤身肉が美味しい。
 訪れる毎に良くなっている食べ放題のデセール、過去全種類を三周りした猛者がいたそうだが、さすがにそれは無理(笑)、今迄食べていない物を中心にいただく事にした。
 

 美味しい料理を食べながら続けた話が、これがまた特別に濃かった(笑)、
・1992年まで放映されていた料理番組「料理天国」で、某女優が作った料理の話。
・作家開高健のアラスカ釣り紀行の話。
・ヴィエンヌ「ピラミッド」の料理長だった、ギー・ティヴァルの消息話。
 判る人には判るけれど、知らない人は絶対知らないと云う、マニアック極まりない話ばかり(笑)。メートルのヴァンサンとソムリエのルイ・トマジとギー・ティヴァル、そしてマダムポワンが居た時代の「ピラミッド」へ行き、そこで働いたのは、現存している人ではもう少ないのではないか?若い料理人&料理業界関係者は、こうした話を今教わっておかないと、やがて「あの時聞いていれば」と、後悔する事になると思う(笑)。
 口達者&芸達者?な大阪の個性豊かな方達が集まるとなると、正直どうなる事かと心配もしたが、皆さんこうした場所での遊び方を心得ている大人ばかり、心配は杞憂に終わった(笑)。おかげで楽しい夜になりました、出来る事なら一年に一度はこうして集まりたいものです。
 シェフ&グランシェフ、そして奥様二人、遅くまでありがとうございました。

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 やはり最後は「ごちそうさん」です(笑)。

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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
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