最後の晩餐にはまだ早い


神楽坂「ピアッティ・カステリーナ」(3月)

 この日は職場内である「お祝い会」を企画し、総勢6人で神楽坂のイタリア料理店「ピアッティ・カステリーナ」を訪れる事になった、店選びはもちろん私。
 この店は昨年9月に西麻布「カステリーナ」の支店として開業したが、初めて訪れたのが11月、その時の料理に惹かれるものがあって、それ以来この店の女性料理長、榎本さんに注目している、職場から近い事もあり、この日は早くも3回目の訪問になった。
 料理は現在の東京スタンダードになりつつある「夜でも5,000円台」の5,250円、サービス料はないがコペルト(席代)として一人500円加算される。メニューは1本でメイン料理だけ3種からの選択になる、食材調達のロスを極力カットするためこの方式を採っているのだろう、これは今後も流行りそうだ。
 基本メニューは月替わりなので、この日(1日)変わったばかりの3月のメニューは、

・グリーンピースのムースと蟹

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・イベリコ豚頬肉のゼリー寄せ

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・宮崎産ホワイトアスパラと烏賊のソテー、レモンのコンフィチュール

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・フォアグラのフラン(毎回出るスペシャリテ)

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・蝦夷鹿のオルキエッリ(手打ち)

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・仔羊のグリエ、菜の花、仔羊のジュ

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・スパゲッティポモドーロ(好きな量注文出来るが、この日は50g)

・キャラメルのジェラート、コーヒーのジュレ
・エスプレッソと小菓子

 異性間、同性間でも同じだが、客と料理人にも必ず「相性」があるものだ、それで言えば私とこの店の女性料理長である榎本さんとは、一度も話した事がないが今の処は相性抜群と勝手に思い込んでいる、言わば一方的な「片想い」(笑)。全体の印象は繊細だが、随所に芯が通っていて「力」も感じさせてくれる、メインの仔羊は男勝りの出来。この店の前はフランス料理店の料理長だったが、人づてに聞いた話では結構頑固で妥協せずオーナー等とぶつかる事もあったらしい、「女性の時代」と言われているが、男社会のこの業界で頭角を現すには、ある程度は我を通さないと残れないのだろう、今まで女性料理人の店は国内外で何店か経験したが、私はこの人の料理に一番焦点が合った。

 店内のサービスにあたっているのは、オーナー兼支配人の大原氏、和歌山・岩出の「アイーダ」出身の料理人で、2009年に西麻布で独立開業しこの神楽坂は2店目になるが、現在は両店共厨房は自分より若い料理人に任せ、もっぱらサービスを担当している。この点について気になっていたので、単刀直入に理由を聞いてみた、その答えは「ずっと厨房ばかり籠っていたので、お客さんの顔が見えないし料理の話も出来ない、(それに疑問を感じて)楽しく語り合える場所(支店)を増やしたいと思うようになった」との事だ。料理人にも様々なタイプがいる、生涯現役料理人として厨房から出ない人もいるし、彼の様に経営者として違った視点から店に関わるのも、一つのスタイルとしてあっていいと思う。超高齢化社会に対応するには、料理人も生き方を変える時代になりつつあるのかも知れない。
 メニューは月替わりなので可能ならば毎月訪れたい、そう思わせるものを今のこの店に感じている、「予約のとれない店」にだけはなって欲しくないと、勝手な願いを思っているのだが・・。

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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
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