最後の晩餐にはまだ早い


桜新町「ラ・クレ」(3月)

 現在の私は基本週4日勤務なので週の中日が休みだ、結果収入は昔と比べると格段に減ったが、反面お得で席が取り易い平日ランチを狙い易いという利点はある(笑)。
 この日も特に予定がなかったので、桜新町のフランス料理「ラ・クレ」を利用する事にした、桜の咲く気配が全くない今年の遅い春だが、街の名前だけは桜が付いている(笑)。此処は去年の7月に開店(移店)なので、この地での営業が半年間経過した事になる。

 12時の入店時には既に4組がテーブルに着き、カウンターではスーツ姿の男性が一人で食事中だった、東京でも浅草あたりは食事の開始が昼夜共に早いが、この街も同じみたいで、あとで料理人が話してくれたが、以前の店(文京区)に比べるとまず料理を出すスピードが肝心で、特にランチでは早く出せる料理が中心になってしまうとの事。私の様な下町人間には東急田園都市線と聞くだけで、「東京山の手、高級住宅街」と連想してしまうが、「サザエさん商店街」が近くにある様に、意外に下町的な住人気質があるみたいだ。
 厨房は前回と同じで料理人が一人、サービスが二人だがメンバーの交替があった様だ、この日はランチメニューのB(2,600円)から選択、

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・アミューズ(新玉葱のババロワ、ブロッコリーのピュレ)

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・自家製ライ麦パン

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・ホタルイカとクスクスのサラダ

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・トマトのポタージュ

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・牛バラ(三角)肉のグリル、エリンギ、新ジャガ、小松菜

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・プロフィットロールのチョコレートソース
・エスプレッソ

 奈良料理長の料理は、手慣れていてどこかホッとする優しさがある、本人は職人気質で決して能弁なタイプではないが、叩き上げというか国内外で長く厨房に入っていた経験から来るものだろう、中でも前菜系が上手いと感じる。食べる人間に謎や不安を与える最新の尖鋭な料理ではないが、フランス料理が一番美味しかった頃の料理を引き継いでいると毎回感じる。
 地元に根付いて地元人に支持される店を狙っているのだろう、値段も良心的だ。

 前回のブログにも書いたが、南欧・北欧から勉強を積んだ日本人料理人が毎年何人も帰って来ている、これから彼・彼女達が活躍出来る場が日本にそれだけあるのかとなると、長期デフレと少子高齢化が蔓延するこの国では、将来への展望は決して明るくはない。長く続けるためには、他人にない個性を発揮するか、地元民に根強く支持されるみたいに、何かしらの特徴が要求される筈だ。この店も今以上に工夫した料理を出すためには厨房が一人では苦しいだろう、ただこの料理人はそこまでは狙ってはいないと感じている、それならば何とかこの地で頑張って続けて行って欲しいものだ。


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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
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