最後の晩餐にはまだ早い


札幌・西18丁目「バンケット」(2014札幌食べ続け⑦)

 札幌最後のフランス料理店は、これも定番となった西18丁目にある「バンケット」へ、去年に続いての訪問となった。
 この日は札幌の友人2人が参加してくれる事になり、尚且つ店には旧知の若杉料理長と元気君が居るので、行く前から実に賑やかなランチ会になる予感がした(笑)。
 早目に着いてしまったので、店の近くを散歩していたら不覚にも道に迷ってしまった(笑)、この辺りは住宅地で目印になる建物が無いので焦る、道路にあった珍しい黄色い消火栓に見覚えがあり、店のある通りが判って一安心。近くに若い人達が行列を作っていたので「何事?」と思ったら、去年開店したパンケーキ専門店だった。あとで友人に訊いたら、札幌は現在パンケーキブームらしい、東京の流行が1年遅れてやって来たそうだ(笑)。

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 予約時間の12時に入店したが既に2組が食事開始していた、迎えてくれた元気君に挨拶し、去年と同じく奥のシェフズテーブルに案内される、この日はマダムも店内サービスを担当していた、私は過去2回この店を利用したがいずれも夜だったのでマダムとお会いするのは初めて、とても柔らかい雰囲気の方でソムリエールも兼ねているし、ミニャルディーズ等も作っているそうだ。
 この日は予約時に無理を言って、前週まで提供していた「8周年記念メニュー」(8,800円)をお願いしたのだが、料理長からは「若干内容が変わってしまうかも知れませんが、ご用意します」との事で、大変楽しみにしていた。
 友人達と乾杯して豪華ランチがスタートしたが、まずはその料理を紹介したい、 

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・アンチョビバターを挟んだチーズのサブレ

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・自家製ブリオッシュとトリュフバター

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・釧路産サンマ・テリーヌプロヴァンサル、バジルのソース

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・余市産甘エビのラヴィオリ、モンサンミシェルのムール貝添え

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・フォアグラのポワレ・ポルト酒のソース、とうもろこし「ゴールドラッシュ」のクレープ

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・スコットランド産オマールブルー・ミッシェルゲラールへのオマージュ、人参のピュレ添え

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・十勝産牛フィレ肉の炭焼き、南芽部産の昆布のリゾット

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・ヴァンショーのクレープ、ブルターニュ産塩のアイス
・杉屋珈琲・バンケットオリジナルブレンド

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・ミニャルディーズ

 8周年記念と云う事で、若杉料理長の「これまで」を総括したメニューだと思った、フォアグラ料理は今無きパリの名店「ヴィヴァロワ」の、オマール料理は南西地方の三ツ星店「ミッシェル・ゲラール」の、彼が働いていたそれぞれの店のスペシャリテだ。前菜のラヴィオリは先日この店で料理フェアを開催した、東京目黒のイタリア料理店「ラッセ」にインスパイアされた料理、もう一つの前菜である秋刀魚のテリーヌはプロヴァンスより北欧調的な印象に感じた、そうすると牛フィレ料理は「北海道における現在の自分」の表現だろうか?
 こう書くと何かバラバラなメニュー構成みたいな気もするが、実際に料理を体験してみると不思議に統一感がある、その理由はどの料理に対しても形だけの模倣でない、リスペクトする精神が感じられるからではないかと思った。
 フランス料理店でオマールや牛フィレを注文する事は暫くない、特にこの日みたいなオマールの半身料理は、2003年のブルターニュ旅行時以来なので実に11年ぶり(笑)、でも久しぶりに味わってみて十分美味しいと思ったし、十勝牛も味わい深い一品で昆布のリゾットが面白いマッチングだった。食材に「初心者向けだから」と、偏見を持つのは何よりいけない事だ(笑)、美味しい物はやはり普遍的に美味しい。
 料理全体の印象を云うと、「古典への尊敬心を持ちながらも、その先にあるものは何なのか見つけようとする探求心」こんな感じを受けた。

 客席20に対して厨房4人、サービス2人とかなり手厚い体制、マダムの他にもう一人新規参入した若い男性が客席を担当するが、去年まで東京で働いていたそうで、なかなかスキルのあるサービスマンだと見た、人材難のサービス界で今後が楽しみだ。
 店全体に活気があるし、料理も含めてベクトルが良い方向へ向かっているなと感じる、これから5年後10年後にどう変わっているか、期待していい店だと思う。
 延々と男子会?で喋っていたが、濃い話が続いて何時の間にか3時間が過ぎていた(笑)。最後は皆で記念撮影、若杉料理長と元気君に見送られ再会を期して店を後にした、とても楽しい午後になりました、ご一緒出来ました皆様ありがとうございました。

 さあ荷物を預けたホテルへ寄って東京へ帰ろうと思っていたら、先を歩くダイエット中の筈だった友人が、ある店の前に出ていたノボリ旗に「大福」の文字を発見、「大福食べませんか?」と振って来た(笑)、それで何を間違えたのか、フレンチの後に大福を食べると云う愚行?に及んだのだが、この話は長くなりそうなので次回のブログ記事にしたい(笑)。

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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
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