最後の晩餐にはまだ早い


春日「四川料理・川国志」その3 

 勤め先近くの格安四川料理店、春日「川国志」の記事は、このブログで過去2回取り上げたが、不思議な位に反響が大きかった。約一年前に書いた2回目の記事ではfacebookと連動した「いいね!」の数が何と589もあり、この記録は未だに破られていない(笑)。このブログも中国にまで知られ、遂に国際的な知名度になったのか?と勝手に解釈したが、中国語のコメントも来ていないので、本当の理由は判らないが(笑)。
 この店と比較するため、我家の近くでも中華料理店の定食類を以前より食べる様になったが、やはりこの店は頭一つ抜けていると感じている。料理の味自体は「とんでもなく美味しい」と云うレベルではないが、内容・味・値段のバランスを考えると、何よりお得感が大きい。

 時間は一年前まで遡るが、前回の記事後に画像に残し、前2回で紹介していない料理を中心に載せる事に、値段はどれも税込800円前後だ。

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・冷やし中華と半炒飯

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・ゴーヤと卵、豚肉炒めと餃子

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・レバニラ炒め

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・青椒肉絲麺と餃子

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・鶏肉の甘酢炒めと焼売

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・四川風豚肉の土鍋煮込

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・定番の麻婆豆腐

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・この店で最初に注文するのは、まずこれでしょう(笑)。

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・ネギ豚肉中華味噌炒めと肉団子の唐揚

 冷やし中華だけが物足りなかったが、これは調理が中国の人なので仕方ない処だろう、中国には冷やし中華は無い(笑)。あとの定食類は概ね美味しかった、麺が少し弱い気がするので、どちらかと云えばこの店ではご飯系の方がお薦め出来る。

 2013年3月の黒田日銀総裁就任から始まる金融緩和は、円安と株高を生んだが、同時に食料品等の急激な高騰と云う副作用を起こしてしまった。原材料等の値上げは飲食店を直撃、メニューや献立価格を上げざるを得なくなった、そして昨年4月に消費税額が8%に引き上げられ、サラリーマンの財布を二重に痛める事になる。以前は5~600円で済ませていたランチも7~800円、店によっては千円超えも普通になり、それに消費税が加わる店も珍しくなくなった。職場内でも以前に比べると、弁当持参やコンビニ食の調達が増えていると感じている、外食自体が減っている現実がある。
 
 そんな中でこの川国志は値段をまったく上げていない、企業努力?で抑えている。その理由を考えているのだが、飲食店の経費は固定費(家賃、物件減価償却費、リース料等)と変動費(食材料原価、人件費、光熱水費等)に分けられる、固定費と変動費の合計が総売上げの90%以内、つまり経常利益が10%以上にするのが飲食店経営の基本だと云われる、このうち人件費以外は、経営が日本人でも中国人でも、同じ場所にあれば殆ど変わらない筈、そうすると人件費で抑制しているとしか思えない、全員中国人と見える従業員は見る限りは6~7名だが、彼・彼女達の賃金は一体幾ら位なのか、訊いてみたい気もする。
 背景には13億の人口を抱えている中国がある、日本と同じく若年人口は減っているがそれでも規模が違う、労働人口は幾らでも確保出来るのだろう。同様に都内ではインド料理店も値段を殆ど上げていない、これもパキスタン、ネパールやバングラディシュから安価な労働力が望めるからだと思う。
 こうして考えると、飲食店にとって最大の負担は人件費なのだろう、飲食店を繁盛させるのは人の力だが、衰退へ向かわせるのも人、最後はやはりワン・オペ店へ行き着くのかも知れない(笑)。

 話は川国志へ戻るが、元気のいい名物店員だった男性は神保町店開店に伴い移籍し、ちょっと寂しくなった。それでも年中無休で11時から23時半まで営業を続ける、彼・彼女達の姿を見ていると、まるで高度経済成長期の日本人の姿みたいだ、「ゆとり教育」のせいなのかは不明だが、日本人は昔ほど必死に働かなくなった気がしている。
 日本人経営の飲食店が、後継者や人出不足の理由で閉めた後に、中国人の経営する中国料理店と、インド&パキスタン人が経営するインド料理店が入るパターン、東京では暫く続きそうな気がしている(笑)。
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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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