最後の晩餐にはまだ早い


湯島「四川担担麺 阿吽」

 このブログでは、東京で美味しいと評判の担担麺を食べて、その中から「理想の一杯」を見つけようとしているが(笑)、以前からずっと「此処は一度行かないと」と思っていた店があった、それが今回紹介する文京区の湯島天神下にある「四川担担麺 阿吽」だ。
 2007年に開業した後、瞬く間に人気店になり行列の出来る店として知られる様になる、その後の担担麺ブームの先駆けとなった店でもある。
 私の自宅から職場間の活動エリアからそう離れていないので、過去にも行こうと思った事は何度もあったのだが、経営者の交替(経営者ではなく料理人が替わっただけと云う説もあり)に伴う休業期間があったり、行ってみたら行列が凄かったり、臨時休業日だったりと、今まで不思議と縁?に恵まれなかった。

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 平日休みのこの日、当初行くつもりだった店が夏休みだと知り、急遽行く事を思い付いた。食べたい物がヨコメシから急に担担麺に変わってしまった、でも「行列が長かったら止めて、イタリアンにしよう」と代替案も考えながら向かったが(笑)。
 店の場所は地下鉄千代田線湯島駅至近、湯島駅には南北に二つ出入口があるが、その中間で昌平橋通りに面している。開店時間の11時5分前に店前に着いたが、店前の行列は4人、「これはラッキー、セーフだ」と後ろに並ぶ事にした、念願の阿吽初体験が出来る(笑)。
 11時になると店内から女性店員が出てきて案内を始める、まずは自販機で食券を購入して順にカウンターに着席していく、担担麺は汁有か汁無のどちらかで、辛さも選べる。
 初回と云うこともあり、まずはベーシックな「担担麺」(830円)を3辛(普通?)で、ランチライス(50円)と共に注文する事にした。

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 カウンターは9席、他に「優先席」との表示を置いたテーブル席もあるが、バリアフリー対策なのか、通常は使われていないみたいだ。
 厨房内は体格のいい男性が一人、店内は男女各一名で客対応をしている、正面の席に座ったが、まずは厨房内の清掃が行き届いている事に感心する、今迄入った麺専門店中では文字どおり「ピカイチ」だと思った、これは飲食店では大事な点だ。BGMには軽快なジャズが流れていて、店内の雰囲気はなかなかいい。

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 カウンター席前には、割箸、紙ナプキン、楊枝、ピッチャー&コップ、ヘアゴムが整然と並べられている、味を変えて欲しくないからか調味料類は置いていない。
 麺は2~3人分ずつ作っていて、私は開店後2回目の組になった、注文は汁有と汁無が半々位だ。

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 やがて運ばれて来たのが待ちに待った担担麺、思えばこの店へ来ようと思ってから5年位経っていた(笑)。
 まずはスープを一口、担担麺が美味しい店は何処も同じで、まず胡麻の甘味とクリーミーな風味、その後に唐辛子の辛さがやってくる、そしてこの店の味を特徴づけているのは、他店より多目にかけられた挽いた花椒で、この痺れ感が強い。
 東京の担担麺を食べ続けるうち、店によって「刺激味系」と「穏やか味系」の二派に分かれると考えていた、前者が「雲林房」や「毛沢東麺店」なら、後者は「かつぎや」や「鶴亀飯店」だと思う、この店は前者だと云えそう、唐辛子の辛さだけではなく、花椒の香りと痺れ感が特徴だ。あくまでも個人的な感想だが、せっかくいいスープなのに、この痺れ過ぎはちょっとバランスを崩している様にも取れた。同様に感じる人は次回辛味を減らすべきだと思うが、そうするとこの担担麺の個性も半減しそう。
 続いて麺を食べるが、WEB情報によると三河屋製麺の麺だそうだ、縮れの少ない細麺で、私の好みからすると少し柔らか目に感じた。

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 ご飯は店のWEBページによると、京都の棚田米を取り寄せているとの事だが、質も炊き方も申し分なく美味しい、最後はスープに入れて「担担雑炊」に(笑)。

 気が付けば店内には順番待ちの列が出来ていて、間もなく外にはみ出しそう、席が空いてもすぐに待ち客を案内せず、料理人が指示を出したら店員が座らせる、こうして自分の作るペースを維持しているみたいだ。
 今の東京で、移り気な客にこれだけ支持されるのは、勿論提供するものが評価されたからだろう、それは食べてみて納得出来た、この店ならではの個性がある。
 ネット上では「東京一美味しい担担麺」と書かれてある記事もあるが、全体的に味のエッジが効き過ぎている様にも感じて、私の好みとは少し違った。ただ清潔な店内の印象を含めて、東京を代表する担担麺専門店だと云う事は理解できた。

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 担担麺好きなら一度は訪れてみるべき店だと思う、実際に自分で体験しないと判らない事はある、それは高級フレンチでも担担麺専門店でも同じだ、自分に合う、合わないはそれから判断すべきだと思う(笑)。

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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
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