• 2017_04
  • <<
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • >>
  • 2017_06

最後の晩餐にはまだ早い


札幌・西18丁目「プロヴァンサル・キムラ」(2015年札幌食べ続け②)

 スープカレーを食べ終えたらホテルに向かい、部屋で足湯に浸かって一休み、あたりが暗くなったので活動を開始する(笑)、まずは今年の札幌プルミエフレンチは、このブログでは毎年登場している、北海道立近代美術館近くのフランス料理「プロヴァンサル・キムラ」、この店へ去年9月以来一年一ヶ月ぶりの訪問をする事に。

 札幌は色々な意味で「西高東低」だ、市内の西端にある円山・宮の森地区は高級住宅地で、「需要あれば供給あり」の例えどおり、ガイドブックに載る様な札幌のフレンチ、イタリアン、和食店は市内西部に集中している。これらの店が点在するのは市営地下鉄東西線の「西18丁目」駅からで、この駅から西側が少なくともフランス料理店に関しては「美食地帯」と云えそう、その第一関門となるのが、この「プロヴァンサル・キムラ」だ。
 今年の札幌フレンチ訪問に際しては一つのテーマを決めていた、それは「おもに夫婦二人で営む小規模店」で、その理由については旅行記の最後で説明したい。「プロヴァンサル・キムラ」は2003年の開業以来、アルバイトの手伝いはあっても殆ど木村夫妻二人で営業を続けていて、この形態の店としては札幌では老舗の部類になった。

 昼食時間が遅かったので、食事開始を19時にしてもらったのだが、この時間になるとレストランの界隈はひっそりとしている、その中に特徴的なプロヴァンスカラーの黄色いファサードを見ると、砂漠の旅人がオアシスを見つけた時に感じたであろう興奮を覚える(笑)。
 入店後マダムに挨拶し入口近くの席に座らせてもらう、奥の席では近くの札幌医大の医師だろうか、男性4人組が食事を始めていた、私の経験上では夜に男性客が多い店は、料理が美味しい店と思ってまず間違いない(笑)。
 まずは当夜の料理を紹介したい、

        151029-1.jpg
・プロヴァンス産白ワイン‘Prunelle’

        151029-2.jpg
・フォアグラのテリーヌと自家製黒イチジクのコンフィチュール

     151029-3.jpg
・軽く火を通した厚岸産牡蠣と松川カレイのタルタル

     151029-4.jpg
・活〆鱈のブランダードとヒヨコ豆、3種の調理法、イクラ添え    

        151029-5.jpg
・リードヴォーと帆立のソテー、きのこのブルーテ、豚足のカリカリをアクセントに

     151029-6.jpg
・プロヴァンス風牛肉のドーヴ、麦のリゾット、黒大根

        151029-7.jpg
・松川カレイのヴァプール、レモンソース、バニラの香る真狩産フヌイユのコンポート添え

・アールグレイのソルベ(画像なし)

     151029-8.jpg
・ボーヤファーム産仔羊のキャレとタン、旭川野菜

        151029-9.jpg
・フランス産フロマージュ(ブリー・ド・モー、コンテ)※メニュー外だがフランス土産との事でお願いしたもの。

        151029-10.jpg
・リンゴのコンポート

     151029-11.jpg
・栗のシュー・ア・ラ・クレーム、バニラアイス

     151029-12.jpg
・デトックスティー&ミニャルディーズ

 どの料理も力強く主役がハッキリしていて、いい時代のフランス料理の美味しさがある、私はフランス本国の料理が大幅に変わったのは、2002年実施されたユーロ通貨の統合流通からではないかと思っている、以降の料理はよく言えばグローバルに、悪く言えば無国籍になった、日本人料理人がフランスで注目・評価される様になったのもこれ以降だ。
 木村料理長の料理は、ある意味で通貨がフラン時代の料理だと思った、古臭いのではなく、フランス人がフランス語しか喋らなかった時代の、頑固さと芯の強さがあって、料理に迷いがない、あえて似たタイプを指摘するなら、指向する方角は違うが、和歌山「オテル・ド・ヨシノ」の手島料理長と共通点がある。
 特に惹かれたのが松川ガレイのヴァプールで、以前麻布十番「グリグリ」で味わった、「ピック」のスペシャリテ「鮃のソースエムルジョン」を連想し、「これぞフランス料理」と唸りたくなった(笑)。リ・ドゥ・ヴォー・帆立・茸・豚足と云う、難しい4つの食材を合わせる料理も印象的、そして仔羊は過去国内で食べたものとしては指折りの料理、ボーヤファーム仔羊を初めて食べたのはやはり札幌だが、その当時と比べても肉質が向上し、フランスで食べる仔羊に文字どおり「肉薄」して来た(笑)。
 デセールが秀逸なのはもこの店の特徴、「往く秋」を感じさせる素敵な皿でした。

 このムニュ―、本当に細部まで手をかけているなと思う、殆どを料理長一人で仕込みから作った事を考えると頭が下がる(笑)、マダムが「シェフは他に趣味がないので」と言っていたが、とにかく料理が好きで本気で料理にのめり込むタイプなのだと思う、その点では大阪・上本町「コーイン」とも似ている(笑)。
 素敵な料理で素敵な夜になりました、素敵な木村夫妻も健在で、札幌に帰る?時は、まずはこの店へ顔を出そうと思ったのは正解だった、夜遅くまでお付き合いいただきありがとうございました、また必ず「帰って来ます」、取りあえずは‘Bonne nuit’(笑)。

スポンサーサイト

  1. [ edit ]
  2. フランス料理
  3. / trackback:0
  4. / comment:0


 管理者にだけ表示を許可する
 


プロフィール

オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

訪問者

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

« 2017 05  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -