最後の晩餐にはまだ早い


水道橋「菩提樹」

 JR水道橋駅から歩いて5分の場所にある「菩提樹」は、以前ブログ記事にした、近くの「水道橋かつ吉」の姉妹店にあたる、開業は1882年10月なので、今年で34年目になる老舗だ。
 元々「かつ吉」はとんかつ中心、「菩提樹」はステーキ・ハンバーグ等洋食的なメニューを提供するのがコンセプトで、内装などもそうした雰囲気を出しているが、最近は共通するメニューも多く、あまり違いは感じなくなっている。
 私は長年勤めた職場が近いので、この店には数多く通った、昼時が多かったが職場の宴会も此処で開いた事がある。エリア的には他店だと800円前後でランチが食べられるが、この店では1,000~2,000円位の支払いになるので、給料日後や誰かの誕生日を祝う等のランチ会での利用が多かった。
 その店だが、数年前にランチ時に利用した時に、食べてみて「?」と思う程に、雑な料理が出てきた事があって、以降は足が遠のいていたのだが、FBでこの店を褒める書き込みを読んだ事もあり、久しぶりに訪れてみた。

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 店の場所は水道橋駅から白山通りを北上、左手に東京ドームラクーアの遊戯施設がある道を挟んで向かい側、都営地下鉄三田線水槽橋駅の出入口近くの地下にある。

 階段を降りると裸婦の大理石像が置いてあり、ちょっとドキリとする(笑)、右手にある入口ドアを開けると、想像以上の広い店内、座敷も含めると104席もあるそうだ。随所に骨董品が並ぶのは「かつ吉」同様で、これらは先代社長の収集品と聞く。
 入口で人数を告げると、席の準備が出来るまで待合?で座って待つのも「かつ吉」と同じやり方、暫くして案内されたのは、店内中央にある大きな円卓。13時頃の入店だったが、ほぼ満席で座敷では妙齢の女性グループが、古の女子会ランチを開催中(笑)、この店を普段使い出来るのは、それなりに高収入な人達だと思う。

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 席に着くと、眼の前には巨大なメニューが置かれている、これもグループ共通だ。

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 あらかじめ漬物が置かれているのも同じ、この日は蕪の漬物、沢庵、キムチだった、これはお替わり自由だそうだ。
 何を注文するか迷うが、「和牛ハンバーグ」は売切れとの事で、「ロースかつ定食」(税込1,630円)に決めた、「かつ吉」のランチメニューにはロースかつがなく、昼夜共通のメニューから注文になるので、少しお得値段になる(笑)。

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 木の器に入ったサラダ、料理が来るまではこれと漬物で間を繋ぐ、キャベツ&レタス中心だが、ドレッシングが美味しいのでお替わりしてしまった。

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 そして運ばれて来たのがロースかつ、120g位だろうか?小さ目なのはランチメニューのため、見た目は白っぽい衣で、低温で時間をかけて揚げるタイプ、このグループに共通するし、秋葉原「丸五」や金町「喝」みたいに、かつ吉を経て独立した店のとんかつも同じだ、肉の中心は僅かにピンク色が残る。
 まず何も付けずに食べてみるが、肉汁と肉の旨味と甘味がやってくる、堅過ぎず柔らか過ぎない歯応えがいい、通常平田牧場の三元豚を使っていると聞いたが、おそらく熟成も少しかけていると思う。とんかつフリークは「とんかつは塩だ」説が多いが、たしかに肉の味だけ感じるには塩がいいが、ご飯と食べるにはちょっとストイック過ぎるかも(笑)、この店のソースは甘口だが、とんかつとの相性はいい。

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 グループ共通の青紫蘇ごはん、白御飯も選べるが、このグループならではの物なので、紫蘇が嫌いでなければこのご飯を注文したい、米の質、炊き方は申し分ない。

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 赤出汁味噌汁が美味しいのもこの店の特徴、昔はこれに伊勢海老の頭が入っていた時期もあったが、食材料高騰の現在は普通の赤出汁(笑)、それでも八丁味噌の渋み酸味を生かして充分美味しい、飯と赤出汁はお替わり自由だ。

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 さすがに看板メニューのとんかつだけあって美味しかった、「老舗の貫録」を知らされた気がする、食べ終わり14時近くになっても店内は満員、これがこの店の評価を何より物語っている、例えネットサイトの点数が高くても、客が来なければ如何し様もない。サービスの女性陣は皆感じが良く、これなら「また来てみたい」と思わせる。
 「名店」とは名声に奢れる事無く、常に軌道修正しながら高いレベルを維持出来るから名店であり続けるのだろう、以前の美味しさが確認出来て安心した。
  

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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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