最後の晩餐にはまだ早い


レストランの花

 今日はレストランの「花」の話を、と云っても女性の事ではなく、植物の花‘Fleur’です。

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 これは行った事のある人はおわかりでしょう、先日訪れた三田の名店「コートドール」のテーブル上に置いてある花、ベース(花瓶)はフランス・バカラ社製の物、実はこれと同じ物が欲しくて探してみたのだが、現在は製造中止になっているみたいで何処にも売っていなかった、と云う事はコートドールも補充が出来ない筈で、割らない様相当注意をしていると思う。テーブル上にはこうした小さな花をセンス良くまとめて置いてあるが、厨房に近いベンチシートには大きな花瓶に大振りな花を活けてあって、これがまた素敵だ。ここと札幌のコートドールは姉妹店だが、あちらの店内の花も見事だった、階下に花店があり同じ経営だと聞く。

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 次は銀座「ラール・エ・ラ・マニエール」のバラ、ベースは日本のスガハラ社製との事だ、これには一工夫があって、最初各自のテーブルに位置皿としてガラスのプレートを置きその中に各一輪花が入れてある、食事が始まると一旦片付けられるが、その後人数分をこうしてベースに入れてテーブルに飾る、これもいいセンスだ。

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 少し変わったフラワーデザインをするのが赤坂の「シュマン」、これは花というより葉っぱだ(笑)、このユニークさがオーナーの個性を表していると言えるかも。

 最近のレストランではテーブル上は勿論の事、店内には花は置かない傾向だ、コスト上の面もあるが、それよりも「この店に来たら、全て料理に集中してください」と言いたいのだろう、窓の無い暗い客席で、花も絵も無い真っ黒い壁に囲まれ、真っ黒な皿に盛った料理が出てくるのがどうやら流行だ、これは日本だけでなくフランス特にパリも同じらしい。
 1985年刊の増井和子著「パリの味」には、「花のレストラン」と題して当時18区にあったレストラン「ボーヴィリエ(Beauvilliers)」が紹介されている、その店主の言葉だが、
「私のねがいは、お客さまに花で仕切ったコーナーをさしあげたい。お二人で、あるいは親しい仲間で、花輪のディネ(食事)を楽しんでほしい。毎日12杯の花を私が活けかえる、ここはパリ一の花のレストランです」
 残念ながらこの店も2008年に閉店したと聞く、贅沢な時代は終わってしまった。

 私自身は真っ暗なストイック系のレストランはどうも苦手で、いくら料理が良くてもあまりリピートしたい店にはならない、卓上には何かあった方が心和むし息も詰まらない、最後に紹介するのは牛込柳町「ル・デッサン」の卓上にあったこれ、

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 これならあまりコストもかからないし、センスも悪くないと思うのだが、これでも若い自信満々の料理人には「邪魔な物」かな(笑)。

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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
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