最後の晩餐にはまだ早い


御徒町「ヴェジハーブサーガ」

 上野・御徒町界隈のインド&ネパール料理店は、「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」「アーンドラ・キッチン」「ベジキッチン」とブログ記事にして来たが、今回は老舗格の「ヴェジハーブサーガ (VEGE HERB SAGA)」を訪れてみた。
 2009年に開業、2015年に近所の現在地に移転した。WEB情報によるとオーナーは御徒町に数多い宝石店主だそうだ、禁欲主義で知られるジャイナ教徒で肉・魚NGのベジタリアン、店内でもアルコール類は出さず煙草も禁止、100%ピュアのベジタリアンメニューを提供している、ムスリム対応のハラール食も可能との事。以前紹介した昭和通り東側の「ベジキッチン」のオーナーは、この店出身と聞いた。

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  店の場所はJR御徒町駅と地下鉄日比谷線仲御徒町駅から近く、通称「ひすいアベニュー」と呼ばれる宝石商が数店在る通りに面したビルの地下、営業中は歩道に目立つ電光看板が出ている。

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 店へ降りる階段には「本日のメニュー」が掲げてある、降りようとしたら、下からコックコートを着たインド人の?のオジサンが現れた、道行く人達へ店チラシを渡すみたいで、「もう開いている?」と聞いてみたら「OK」との事でそのまま入店する。

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 店内は思っていたより広い、カウンターはなくテーブルだけで32席あるとの事、森の中や深海を連想する壁の緑色装飾が印象的。

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 インド人らしき店員から「お好きな席へ」と云われたので、店奥の壁際に座り、ランチメニューを眺める。元々は米食の南インド料理みたいだが、日本人が好むナンが付いた北インド料理も提供している、前述のとおり全てベジタリアンメニューだ。
 事前情報で火・金曜日限定で「ビリヤニ」があると聞いていたので、「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」との比較もしてみたく、「ハイデラバード ダム ビリヤニ」(税込1,350円)に決めた、「ハイデラバード」とはビリヤニが名物のインドの地名で、「ダム」とは小麦粉を練った物で鍋と蓋を密封する調理法を呼ぶそうだ。

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 まずはインド・ネパール料理店ランチ定番の、サウザンドレッシングがかかった生野菜サラダ、これはあまりに普通だった(笑)、ベジタリアン専門店なら豆腐を加えるみたいな一工夫が欲しい処。

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 このあとラッサムスープでも出るのかな?と思ったら、すぐにメインのビリヤニとライタが出て来た、四角い皿は打ち出しの金属製で洒落ている。
 外見は昔デパート食堂の「お子様ランチ」に乗っていた、型抜きのチキンライスみたい(笑)、米は勿論パスマティライス、野菜はジャガイモ、インゲン、人参、南瓜、上にトマトは判ったが、他にも何か入っていると思う。
 味は肉の出汁が無いのでアッサリして上品、米の炊き加減はとてもいい、「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」のマトンビリヤニが下町の健康娘なら、これは山の手の令嬢みたいな印象(笑)。最初は少し頼りない味かな?とも思ったが、ライタを混ぜながら食べて行くと、見かけよりもお腹が満ちて行く。

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 食後の和風なカップに入ったチャイは濃くて美味しい。

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 席の後ろに並べてあったインドの銅鍋、「ハンディ」と云う名前だが、大きいのでハンディサイズではない(笑)。

 以前の「ベジキッチン」の記事でも書いたが、肉食を断てない凡俗な私には、どうしても物足りなさは感じる(笑)、値段的にも1,080円でビリヤニが食べられ、他にも色々オマケが付いてくる「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」の方に惹かれてしまった。ただ肉やアルコールを加えないで、この味を出すには相当面倒な工程を踏んでいると思う、その点では立派だ。宗教上だけでなく何らかの理由で肉・魚類が食べられない人は居るし、そうした人達にとって、この店は貴重な存在だろう。
 スタッフは全員インド・ネパール系の人達、料理を運んで来た男性は長身で格好良く、「あんな風になれるなら、1年位ベジタリアンになるのもいいかな?」と思ったが、これはもう手遅れだろう(笑)。

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 帰りは不忍池まで歩いてしまった、冬枯れの蓮池もなかなか味のある景色、何故か鳩よりユリカモメの姿が目立つ、「伊勢物語」の中で「名にし負はばいざこと問はむ都鳥~」と歌われた「都鳥」とされているが、近くで見ると歌での印象より結構猛禽的な顔(笑)。
 穏やかな冬の昼下がりだった。

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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
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