最後の晩餐にはまだ早い


富ヶ谷「ルヴァン」

 1月末に青山「MAMA」のランチへ行く前に寄った、富ヶ谷の自然派ブーランジェリー「ルヴァン」、写真を撮っていながらブログ記事にするのを忘れていた(笑)、時間は少し経ってしまったが、記事にしておきたいと思う。
 「この前来たのは何時だった?」と思い出せない位に久しぶり、私は地下鉄千代田線利用なので、代々木公園駅から歩くが、途中の富ヶ谷交差点の歩道橋が昔に比べると随分と立派になった。

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 ブーランジェリーと隣のカフェスペース「ルシャレ」の外観、これは以前から殆ど変わっていない。

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 誇らしげに掲げられている「1984」の文字は創業年、WEB情報によると、店主の甲田幹夫氏がフランス人から天然酵母によるパン作りを学び、調布で自然食品店へのパンを卸すため開業したのがこの年で、富ヶ谷店は1989年(平成元年)の開業、暫くの間は調布と同時営業していたが、現在調布の店舗は閉め長野県上田に支店が在る。
 開業以来、自家製天然酵母と国産小麦によるパン作りを続けている、パンの印象は「トラディショナル」と云う言葉が最も合う、何百年と培われたヨーロッパのパン作りの伝統に沿いながらも、日本の材料を使い日本の風土に合ったパン、見かけはごつくて地味だが、噛むと味の余韻が長く続く。
 若い店員達の活気を感じるのも以前と変わらず、この店でパン作りを学んだ彼&彼女達が各地で独立開業している、「ゼルコバ」(立川)「ダンディゾン」(吉祥寺)「cimai」(幸手)「タルイ」(参宮橋)等々、数え切れない位に在り、エコール・ルヴァンと云えそう、和菓子店にも遜色ない位に、十分日本の伝統を築いて来たと思う(笑)。
 この日買ったのは2種類、久しぶりだったので「値段上がったな」は正直な印象、この間の小麦等原材料の値上がりを考えると仕方ない事だが。

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 帰りに富ヶ谷歩道橋のエレベーターを利用してみた、これを24時間使用可能にメンテナンス怠らないのも相当費用がかかるが、無人なのに壊されないで維持出来るのが、ある意味で日本と日本人の凄い処だ(笑)。

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 買ったパンを入れるのは紙袋だけ、これも昔から変わらない、現在の様に「エコ」「リサイクル」が盛んに云われる前から簡易包装に取り組んでいる。買いに行く時は手提げ袋等を持って行くべき。当日買ったパンは以下のとおり、

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 ・パン・コンプレ25(税込540円)1/2本
 全粒粉小麦使用のパン・コンプレは25%、50%、100%の3種類あり、以前はよく50%の物を買っていた、この日25%の大きな物しかなかったので、1本を半分にしてもらった、この店は基本グラム売りなので、一部商品は半サイズで買う事も可能、1g1円だと思った。
 味はノーマルで食べやすく食事を選ばない、ルヴァン初心者にお勧め(笑)、粉の旨味、香りと重量感が特徴。軽く焼いてから食べるのが美味しいと思う。

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・メランジェ(870円)
 この店の看板商品と云ってもいい「メランジェ」、仏語で「ミックス」を表す。通常は小と中サイズがあるが、これは中でたしか1g1.5円だと思う。以前はパンを買う前や順番待ち時に、少量切って試食させてくれたが、この日はそれがなかったので、もうサービス?は終了したのかも知れない、少々残念な事だ(笑)。
 中身はクルミとレーズン、それもギッシリ詰まっている、吟味した上質な材料を使用しているのが判る。美味しくないスイーツを買うより、これを薄く切って食べる方が胃と頭が満たされる気がする(笑)、値段は安くないが、この店へ来たら買って欲しいアイテム。
 久しぶりのルヴァンのパンはやはり美味しかった、ベテランの底力と云う印象。東京では毎年の様に、PARISの有名ブーランジェリーの名を付けた店がオープンし、そうした店で働いていた職人も独立開業している、これらの店も行ってパンを買い食べてみるが、ルヴァンのパンには「他店が超えられない何か」があると思う、その何かを上手く表現できないが、東京で自然派パンを作り続け、歴史を築いて来た「文化」なのかも知れない。
 これからも長く続いて、パン文化を発信して欲しい名店だ。

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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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