最後の晩餐にはまだ早い


亀有「ティア・ブランカ」(3回目)

 私の好きなTV番組に、BS日本テレビで放映している「小さな村の物語 イタリア」がある、イタリアの各地方にある小村とそこに住む人達にスポットを当て、日常の生活を追った洒落たドキュメント番組だ、観光客も訪れない地味な小さな村で地に足を付けた生き方、今様に言えば「スローライフ」を実行している人達の日常はとても素敵だ。この番組の中に出て来るのが、その村にあるリストランテやバール、これがまたどの店も味があり、ミシュランに載る店が「浮世の店」なら、これは「常世(とこよ)の店」と呼びたくなる様な、いい雰囲気を出している。最近通う様になった、実家のある亀有に昨年出来たイタリア料理店「ティア・ブランカ」の食卓に座っていたら、急にこの番組に出て来る小さなリストランテを思い出した。
 この日3回目の訪問になったが、昼のパスタランチ(1,200円)の内容は、

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・自家製ソーセージとキャベツのスープ

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・カポナータ、自家製ツナとジャガイモのサラダ

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・イカとムール貝、生トマトのスパゲッティー

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・苺のジェラート、コーヒー

 前2回の前菜はスパニッシュオムレツだったが、今回はよりイタリア料理店らしいもの、キャベツのスープもカポナータも優しい味、3種あるスパゲッティーから選んだのは、初回と同じくムール貝を使ったもの、この小粒なムール貝が美味しい、フランス・ブルターニュ地方を訪れた時に体験した、モン=サンミシェル産のムール貝に似ている、現地の人が話していたが、ブルターニュでは大粒より小粒の方が高価だそうで、この店で使っているのは何処産なのか不明だが、パスタに合う美味しい物だ。ただドルチェのジェラートは既製品みたいで、これはもう少し何とかしたい、でも1,200円と云う値段を考えたら、本当によく頑張っているなと思うし、どの料理もピントがずれていない。

 始めは私一人だったが立て続けに4人来店し、その中の一人が70歳ぐらいの男性、既に何回も訪れているみたいで、カウンターに座って料理中の店主と話し始めた、声が大きく店主も負けずに声が大きいから話が全部筒抜け(笑)、「この店は、雰囲気がいいんだよな」と言うのには、失礼だがちょっと笑ってしまった(笑)。
 私もリタイア中に感じていた事だが、日本では高齢者それも男性の居場所が無い、せいぜいパチンコ店位という寂しい状況だ、スペインの「バル」、イタリアの「バール」みたいに、そこへ行けば店の人や同年代の仲間と会え、サッカーの話で盛り上がれる、そうした場所が日本にもっと欲しいと思っていたが、少しずつだがこうした店も出現し始めている。

 不況下に飲食店が生き残るのには、マスコミに頼るより、こうした地域のリピーターを増やすのが大事なのではと思う。
 下町リストランテとしてこれからも頑張って欲しい店だ。

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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
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