最後の晩餐にはまだ早い


青山「フロリレージュ」(8月)

 この日3度目の訪問になる青山の人気フランス料理店「フロリレージュ」、ようやく店まで迷わずに行けた(笑)、メトロ表参道駅だと青山通りを赤坂方面へ向かい、「フランフラン」の手前の細い道を右折直進、「青山フロラシオン」のある通りに出たら左折し、3本目の道を右折直進、左手に「大塚歯科」のある道を左折する、行き止まりになる気がするが構わずに進むと道が少し右に寄れる、そこを更に真っすぐ進んだ左側奥のビルだ、判りやすく説明したつもりだが、やはり判り難い(笑)要は慣れです。
 私の身内の飲食関係業種で働く人間から、「その予約の取れないフロリレージュに行きたいのだけれど、何とかならない?」と頼まれたのが今回訪問の発端、「何とかならない」ので、予約開始の2ヶ月前の日に休暇を取り朝9時半から電話をかけ続け、何とか席を確保した、勿論自分が行きたいのもある(笑)。今ここまでして利用したいと思うのは東京ではこの店位だろうか。

 真夏の強い日射しの中、指定された12時半に到着、この店は20席だが昼も夜も来客が同時刻に集中しないよう、時間差を設けている。入店は最後から2番目の組になったが、あまり飲まないで食べるのが早いため、出るのは2番目に早かった(笑)。
 昼は4,200円のプリフィクスメニューになるが、選んだ料理は、

             120820-1.jpg
・アミューズ(毎回同じオリーブのパン)

                  120820-2.jpg
・駒場東大「ル・ルソール」のパン

            120820-3.jpg
・和歌山産鮎のフリット、きゅうりとサマートリュフ

                 120820-4.jpg
・北海道産蝦夷鹿のロースト

            120820-5.jpg
・(鹿の2皿目)蝦夷鹿のクロケット

           120820-6.jpg
・ショコラショーのシューアラクレーム、柑橘(橙?)のソルベ

             120820-7.jpg
・葡萄のコンポート
・エスプレッソ

 前菜は鮎を開いて内臓をファルスにしてフリットにしたもの、きゅうりのジュレがソースだが、料理としては若干未消化な部分も感じた、フリットという調理法のせいか、はらわたの生臭みを少し感じてしまった、鮎は過去に他のフランス料理店でも何度か体験したが、正直言って合う食材とは思えない、「塩焼き」という最適な調理法を知った日本人には厳しいものがありそう。相客が頼んだ定番料理「フォアグラとメレンゲのコントラスト」と途中で皿を交換したが、これは文句ない美味しさ、この値段でよくこれだけ質のいいフォアグラが提供出来ると感心する。
 肉料理の蝦夷鹿は見事な出来、骨付きのままローストした背肉とフィレだが、火入れと豚の血を使ったソースは秀逸、ガルニ(付け合せ)の青梗菜、椎茸、ゴーヤといった和野菜がいい脇役を演じている。この店で必ず出る「2皿目の肉料理」は、鹿肉を挽き肉団子状にしてジャガイモのアッシュを付け揚げたもの、これは1皿目に比べると特に感動する程ではなかった。
 デセールはクリームを熱くした「チョコレートのシュークリーム」、これは美味しい、料理が良くてもデセールが悪いとその日の料理印象が悪くなりがちだ、この店はその点まったく抜かりない。毎回感じる事だが使っている駒場東大前の「ル・ルソール」のパンが美味しい、同価格帯の他のレストランもこの位のレベルの物を使って欲しい。
 この店の料理は主役がハッキリして質量共に充実しているので、「今日は何を食べた」との印象が強く残る、これが東京の他のモダンフレンチとは一線を画すもので、この辺りに人気の秘密がありそうだ。

 店内の客層は若い、利用するためには2ヶ月前の日の朝から電話をかけ続けるとなると、私も含めて高齢層には厳しいのだろう。ディナーも良かったが昼のメニューはかなり破格だ、毎日ほぼ満席が決まっていれば収益は計算可能だし、高原価な食材を使って客に還元出来るというシステムが上手く回っている様に感じた。
 店内のサービスは近藤支配人以下3人、堅苦しく無くクールでスムーズ、いつもどおり退店時に川手料理長が店外で挨拶に出て来た、以前より体型がスマートになった印象、今週末は和歌山に「料理対決」のために遠征するとの事だ(笑)。此処は今乗りに乗っている店と言っていい、予約が取り易かったら毎月でも通いたい位だが、それが実に難しい(笑)。

スポンサーサイト

  1. [ edit ]
  2. フランス料理
  3. / trackback:0
  4. / comment:0


 管理者にだけ表示を許可する
 


プロフィール

オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

訪問者

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

« 2017 06  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -