最後の晩餐にはまだ早い


三色パンの想い出

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 私が街中のパン店で見かけるとつい買ってしまうのが「三色パン」、これが子供の事からの好物だった。
 画像の様に三個の丸パンがくっついた形をしていて、それぞれ別の中身(フィリング)が入っている、ウィキペディアによると現在は「カスタードクリーム、チョコレートクリーム、つぶあん」が一般的だが、かつては「カスタードクリーム、チョコレートクリーム、苺ジャム」も多く見られた、とある。つまり一個のパンだがクリームパン、チョコレートパン、アンパン(またはジャムパン)という三つのパンの要素が楽しめるという贅沢なもの(笑)。

 私が子供の頃はもっとポーションが大きくて、中身は「クリーム、チョコ、苺ジャム」の組合せが多かった、このうち苺ジャムはどうも苦手だった、当時のジャムは人工甘味料と人工着色料のオンパレード、あの毒々しい色と苺の酸味は好きでなかった、そのためパンの横腹を指で開け、中に入っているものを最初に確認し、必ずジャム→クリーム→チョコの順で食べていた(笑)、つまり好きな物は最後に残していたのだ。
 我家は大家族で兄弟も多かったので、菓子パンを買う時は「一人一個」と決まっていた、この時に三色パンは一個とカウントされるので(笑)、私はこれを買ってもらう事が多かった、子供心に一つで三種類の味が楽しめるこのパンは、まさに「味の宝石箱」だった(笑)。

 その三色パンの姿を見る機会が減ったのは寂しい事だ、子供達が菓子パンよりコンビニスイーツやスナック菓子を好む様になったからだろうか、そう言えばパン店で子供の姿を見る事が少なくなった、皆ハンバーガーショップやコンビニへ向かってしまうのか、更には思春期になるとダイエットを気にして、一個で三種類の味を楽しめるパンを有難いと思わなくなってしまったのかも知れない。
 でも私にとって三色パンは子供時代の大切な想い出、これを一口食べれば、狭い家、狭い横丁、狭くて猥雑な商店街にあったパン屋など、あの懐かしい昭和30年代後半が甦って来る気がする、ちょうどプルーストにおける「紅茶に浸したマドレーヌ」みたいなアイテムだ(笑)。

 なお現存する三色パンを追った秀逸なレポートを見つけたので、興味のある人には一読をお薦めしたい。
http://portal.nifty.com/special04/12/13/
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Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
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