乃木坂「TABLE MOTOH(ターブルモトオ)」※残念ながら閉店しました
前のブログ記事で、新規に行く店は他の食ブログ記事に負う処が多いと書いたが、もう一つあって、それは料理人やパティシェからの情報。食関係のプロの視点は私みたいな単なる食愛好家とは違い、食材原価や材料の素性、客層や家賃まで大体は読む事が出来る、同じ生クリームでも乳脂肪分割合が違う種類があり、鶏卵も生産者からの生みたて直送から冷凍卵まで各種ある、そのどれを使っているのか、原価率はどの位か、全てではないが理解している筈だ。その上で勧める店なら概ね信用していいと、これは私自身の経験から云えることだ。
今回紹介する乃木坂のフランス料理「TABLE MOTOH(ターブルモトオ)」も、お花茶屋のパティスリー「タルトレット ドウゼン」の道善氏に教えてもらった店だ。料理人の奥様がパティシェールで、道善氏と知己との事、彼が店を訪れた後FBに載せた料理画像に惹かれるものがあった。
オーナー料理人は菊地基央氏、白金「ジョンディ・アッシュ」、表参道「ドゥーアール」等を経て、代官山「タブローズ」料理長に就任後、今年7月に独立開業した。
店は地下鉄千代田乃木坂駅を出て六本木方面へ向かい、メルセデスのカフェを過ぎ、右側にある外国人客で賑わうピッツェリアの角で右折、すぐ右側のビル地階。
道路上には「本日のランチメニュー」の黒板が出ている。
地下への階段は急で隠れ家的雰囲気、ビル内の別テナントはスナック&バーが多い。
予約時間の12時半に入店、カウンター席に案内される、オープンキッチンの店内はテーブルが10+カウンター2席の小体な造りで、調理1、店内1の男性2名で運営している。
ランチは黒板にあったサラダ&コーヒー付の一品料理が税込1,650円、この他に「おまかせランチ」(3,300円)があって、予約時にこれをお願いしていた。相客も揃い始まった料理は以下のとおり、
・最初に静岡産冷茶が出る。
・アミューズ「海のフラン」(蜆出汁と少量のみりんを煮詰めた中に少量の味噌、生クリームで伸ばし、卵を加えて蒸し上げたもの、上にビーフコンソメと生海苔)
・自家製燻製バター(美味)とカイザーのバゲット
・函館産寒ブリ、下にマッシュルーム、椎茸とエシャロットを炒めたものと、軟白ネギのマリネ。酢橘のコンフィチュール、かいわれ大根、紫蘇芽とペコリーノロマーノ、黒胡椒とバージンオイル。
・USアンガスビーフ「ザブトン」のロティ、赤ワインのソース
・ネット予約だと含料金のシャンパーニュをネット予約ではないがサービスしてくれた、ヴァン・ムスーではなく本物の‘Le Brun Servenay’だったのは立派、肉に合わせ選んでくれた赤はコート・デュ・ローヌ。
・洋梨のスモア、キャラメルのアイスクリーム
・柄のないカップに淹れたコーヒー
・自家製紅茶のパウンドケーキ
此の日は寒い日だったので、茶碗蒸し的な温かいアミューズはホッとする、そして美味しい、アミューズが大事なことは前々記事でも書いたが、これは後の料理に期待できる(笑)。
フレンチでも使う事が多くなった鰤は、下に敷いた葱と茸類、上にかけたペコリーノとの相乗効果で記憶に残る味になっている。使った皿は菊地氏のお母様が作った物だそうだ。
他店ではあまり使わないアンガス牛も、調理と部位によっては十分フレンチに成り得ることが分かった、予約時間に合わせ長時間調理したそうで、肉味&キュイッソンの状態は抜群だった。牛肉をある程度量を食べて「旨い」と感じさせるには、脂身の少ない赤身それも火に耐える肉質が大事だ。普段フレンチで牛肉はまず注文しないが、これは納得できる美味しさだった。
デザートの「スモア」はアメリカ発祥で、元はマシュマロを焼いたものを指すが、名前は「Give me some more!(もう一つ私に)」から付いたそうだ、更にひと捻り加えて美味しさを増していた、菊地氏は甘い物好きだそうで、奥様も自宅兼店舗でパティスリーを営業している。
オープンして4ヶ月なので、空いているのかな?と思っていたが、2回転するテーブルまであった、近隣で働く女子が中心だが、隠れ家的な立地でも安くて旨い店なら彼女たちは見逃さない、当初週末だけのランチを平日も営業する事になったのは、女性客からの要望によるものだそうだ(笑)。
テリーヌ類や煮込中心の伝統的なビストロ料理とは趣が違い、何処か日本やUSAも感じさせる「ネオ・ビストロ」と呼びたい店、BGMもマドンナやレディー・ガガ等アメリカンで、曲に合わせて小刻みに踊る菊地氏は楽しそう、サービス業の基本だと思うが、提供する側が楽しくないと、受け手側(客)が楽しくなる訳ない(笑)。
サービス担当の須山氏は、以前別の店で菊地氏と一緒に働いていたそうで、コンビネーションは抜群、予約電話の時から優秀なサービスマンだなと思ったが、会ってみてそれは見込み違いでなかった。
美味しくて楽しい時間が過ごせ、支払いは「これでいいの?」と疑りたくなる値段、近くで働くOLさん達に独占させてしまうのは悔しい(笑)、ランチスペシャリテのクスクスも見た目とても旨そうだったし、此処はまた来たい店だ。
帰り道寒かったが酔いを醒ますため赤坂駅まで歩き、気がついたら私もレディー・ガガを出鱈目に歌っていた(笑)。
※なお、店についての詳しい情報は、こちらのサイトを参照されてください。
今回紹介する乃木坂のフランス料理「TABLE MOTOH(ターブルモトオ)」も、お花茶屋のパティスリー「タルトレット ドウゼン」の道善氏に教えてもらった店だ。料理人の奥様がパティシェールで、道善氏と知己との事、彼が店を訪れた後FBに載せた料理画像に惹かれるものがあった。
オーナー料理人は菊地基央氏、白金「ジョンディ・アッシュ」、表参道「ドゥーアール」等を経て、代官山「タブローズ」料理長に就任後、今年7月に独立開業した。
店は地下鉄千代田乃木坂駅を出て六本木方面へ向かい、メルセデスのカフェを過ぎ、右側にある外国人客で賑わうピッツェリアの角で右折、すぐ右側のビル地階。
道路上には「本日のランチメニュー」の黒板が出ている。
地下への階段は急で隠れ家的雰囲気、ビル内の別テナントはスナック&バーが多い。
予約時間の12時半に入店、カウンター席に案内される、オープンキッチンの店内はテーブルが10+カウンター2席の小体な造りで、調理1、店内1の男性2名で運営している。
ランチは黒板にあったサラダ&コーヒー付の一品料理が税込1,650円、この他に「おまかせランチ」(3,300円)があって、予約時にこれをお願いしていた。相客も揃い始まった料理は以下のとおり、
・最初に静岡産冷茶が出る。
・アミューズ「海のフラン」(蜆出汁と少量のみりんを煮詰めた中に少量の味噌、生クリームで伸ばし、卵を加えて蒸し上げたもの、上にビーフコンソメと生海苔)
・自家製燻製バター(美味)とカイザーのバゲット
・函館産寒ブリ、下にマッシュルーム、椎茸とエシャロットを炒めたものと、軟白ネギのマリネ。酢橘のコンフィチュール、かいわれ大根、紫蘇芽とペコリーノロマーノ、黒胡椒とバージンオイル。
・USアンガスビーフ「ザブトン」のロティ、赤ワインのソース
・ネット予約だと含料金のシャンパーニュをネット予約ではないがサービスしてくれた、ヴァン・ムスーではなく本物の‘Le Brun Servenay’だったのは立派、肉に合わせ選んでくれた赤はコート・デュ・ローヌ。
・洋梨のスモア、キャラメルのアイスクリーム
・柄のないカップに淹れたコーヒー
・自家製紅茶のパウンドケーキ
此の日は寒い日だったので、茶碗蒸し的な温かいアミューズはホッとする、そして美味しい、アミューズが大事なことは前々記事でも書いたが、これは後の料理に期待できる(笑)。
フレンチでも使う事が多くなった鰤は、下に敷いた葱と茸類、上にかけたペコリーノとの相乗効果で記憶に残る味になっている。使った皿は菊地氏のお母様が作った物だそうだ。
他店ではあまり使わないアンガス牛も、調理と部位によっては十分フレンチに成り得ることが分かった、予約時間に合わせ長時間調理したそうで、肉味&キュイッソンの状態は抜群だった。牛肉をある程度量を食べて「旨い」と感じさせるには、脂身の少ない赤身それも火に耐える肉質が大事だ。普段フレンチで牛肉はまず注文しないが、これは納得できる美味しさだった。
デザートの「スモア」はアメリカ発祥で、元はマシュマロを焼いたものを指すが、名前は「Give me some more!(もう一つ私に)」から付いたそうだ、更にひと捻り加えて美味しさを増していた、菊地氏は甘い物好きだそうで、奥様も自宅兼店舗でパティスリーを営業している。
オープンして4ヶ月なので、空いているのかな?と思っていたが、2回転するテーブルまであった、近隣で働く女子が中心だが、隠れ家的な立地でも安くて旨い店なら彼女たちは見逃さない、当初週末だけのランチを平日も営業する事になったのは、女性客からの要望によるものだそうだ(笑)。
テリーヌ類や煮込中心の伝統的なビストロ料理とは趣が違い、何処か日本やUSAも感じさせる「ネオ・ビストロ」と呼びたい店、BGMもマドンナやレディー・ガガ等アメリカンで、曲に合わせて小刻みに踊る菊地氏は楽しそう、サービス業の基本だと思うが、提供する側が楽しくないと、受け手側(客)が楽しくなる訳ない(笑)。
サービス担当の須山氏は、以前別の店で菊地氏と一緒に働いていたそうで、コンビネーションは抜群、予約電話の時から優秀なサービスマンだなと思ったが、会ってみてそれは見込み違いでなかった。
美味しくて楽しい時間が過ごせ、支払いは「これでいいの?」と疑りたくなる値段、近くで働くOLさん達に独占させてしまうのは悔しい(笑)、ランチスペシャリテのクスクスも見た目とても旨そうだったし、此処はまた来たい店だ。
帰り道寒かったが酔いを醒ますため赤坂駅まで歩き、気がついたら私もレディー・ガガを出鱈目に歌っていた(笑)。
※なお、店についての詳しい情報は、こちらのサイトを参照されてください。
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プロフィール
Author:オンクレ・トシ
人はそれぞれに「見方、感じ方、考え方」が違います。私が美味と思ってもそう思わない人が居て当然です、味覚とはそれだけ不安定で不完全なもの、あくまでも筆者個人の嗜好による記事である事を承知の上で読まれてください。
主な出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原等地下鉄千代田線・日比谷線沿線の店。記事の店を訪れる際は、営業形態や時間が変わっている事があり、事前に調べてから行かれてください。
混雑電車を避け加齢による朝型人間化のため、ランチ行脚がメインです。更新は中3日が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。また無断での画像・記事の転用を禁じます。
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