最後の晩餐にはまだ早い


京成関屋駅前「雑賀屋」

 或る料理人から「このブログは面白い」とのお褒めの言葉をいただいた、その理由が「(一人)1万円超えのフランス料理の次に、800円のラーメン店が出て来たりするので、その落差が面白く、親しみが感じられる」そうだ。要は高級(高額)店へ行き続けられる程余裕がないからだが、成程そうした見方もしてもらえるのだと思った(笑)。
 たしか丸谷才一だったと思うが、谷崎潤一郎を「王朝の文学にも親しんだが、淫靡な文学世界も開拓した、だから幅のある作家になった」みたいな事を何処かに書いていた、それに倣って王侯貴族でも庶民の料理でも、今後も取り上げたいと思っている(笑)。
 今回はその庶民派からで、地元に詳しいB級グルメ通から、「一度は行ってみるべき」と教わっていた、京成電鉄関屋駅前にある路麺立食の店「雑賀(さいか)屋」を訪問、我家からだと荒川に架かる堀切橋を渡って行くので、自転車で30分以上かかった。
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 京成関屋駅と東武牛田駅は50m位離れているが、店は両駅間に在り関屋駅から徒歩0分の場所。東武=京成を乗換する間に蕎麦を食べていく客も結構いるみたいだ。
 店前にはテラス席?(笑)もあるが基本立食い、朝7時から夜0時までの通し営業で、正月三が日以外は年中無休、こう書くとあまり旨いものは出て来ない気がするが、その予想を超えるレベルとの噂で楽しみにしていた。
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 入店すると右側に券売機があるが、種類が豊富。蕎麦・うどんに中華そば、カレーにカツ丼まである、更にトッピングも天ぷら数種にコロッケ、もつ煮込みと盛沢山、目移りしてしまう。事前情報で「太麺の蕎麦を食べるべき」と聞いていたので、「かき揚げ極上太麺そば」(510円)とミニカレー(220円)を食券購入する事に。
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 本当に椅子は無く立ち食いだった、客に媚びない潔さはいい(笑)。調理は男性が一人、他に女性が二人手伝っていた。
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 こう説明する事に、かえって店の自信みたいなものを感じた。店内は情報発信の貼り紙が結構ある、TV取材も何回か来たみたいだ。
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 説明どおり注文後にかき揚げを作るので、少し時間はかかるが、到着した「かき揚げ極上太麺そば」と「ミニカレー」。
 まずは蕎麦ツユを味見、女性店員によると出汁は自家製だそうだ、業務用の濃縮ツユを使う立食蕎麦でありがちな、ケミカルな後味は感じない。濃い目な味付けだが、東京下町育ちの私は特に気にならない、かき揚げは揚げ立てなので勿論美味しい。
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 麺は製麺所への特注品だそうで、「きしめん」的な幅広でモチモチとした歯応えがある。通常の細麺も用意しているが、此の店ではまずこの太麺を試すべき。
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 ミニカレー、これも自家製との事、大量に煮込んで少し置いてから提供するのか、馴染んだ味になっている、カレー専門店とは違いスパイス感は弱めで親しみやすい味。添えたスプーンが、ユリ・ゲラーが曲げた(古い!)後に直したみたいになっている(笑)。
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 店員が見せてくれた生太麺蕎麦、蕎麦と云うよりタリアテッレやフェトチーネみたいな印象。
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 此の店舗は元々別の立食蕎麦だったが、経営者が変わり現在は「雑賀グループ」が運営している、店の評判が上がったのはそれ以降らしい。創業者は和歌山出身か?
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 「都内最強立ち食い蕎麦7選」に選ばれた事があるそうだ、その実力は十分感じた。
 気に入ったので、翌週さっそく再訪問する事に。
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 2回目はちょっと捻って「中華そば半カレーセット」(税込670円)にしてみた。
 中華そばは予想したとおり昭和の東京ラーメンそのもの、脂の少ないスッキリしたスープに濃い目の醤油味、メンマ、チャーシューもいい出来、縮れた細麺も昔のまま、あえて云えば茹でたホウレン草とナルト巻スライスがあれば文句なしだったが(笑)。
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 「メガ唐揚げ定食」(550円)、こんな危険?なメニューもある(笑)。
 此処はいい店だ、店の近所に住む人が羨ましくなった。たぶん次回もあると思う、店まで何とか辿り着けるよう、脚力を維持しておきたいものだ(笑)。
※なお次回のブログ更新は2月22日の予定です。


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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
人はそれぞれに「見方、感じ方、考え方」が違います。私が美味と思ってもそう思わない人が居て当然です、味覚とはそれだけ不安定で不完全なもの、あくまでも筆者個人の嗜好による感じ方である事を承知の上で読まれてください。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに赤坂、麻布十番等。
混雑電車が苦手で加齢による朝型人間化のため、ランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
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