最後の晩餐にはまだ早い


東大前「アンプティトゥール」

(2011年11月訪問)
 南北線東大前駅近くのフランス料理店「アンプティトゥール」を久しぶりに訪問した。
 本郷通りは「SASAO」「デリス・ド・本郷」が閉店してしまい、どうもフランス料理には「鬼門」だ、替わりにラーメン店ばかり増えてしまったが、学生とオフィス人間の昼食狙いだと何処もこうなってしまうのだろうか、私自身ラーメンは好きだが、ラーメン店ばかりの街というのは何とも不自然な気もする。

 仏語で「寄り道」と云う名前のこの店は、今月で開店5年になるそうだ、以前は「十年ひと昔」だったが、今この業界で5年持てば、もう「中堅」と言えるのかも知れない。
 此処の片岡料理長は、大阪の名門「あべの辻調理師学校」の卒業生、寡黙で職人気質、客に追従笑いする様な人ではない、料理人の愛想の有無まで書かれるWEB時代には損をするタイプかも知れない、でもビストロ料理でない正統派フランス料理をリーズナブルな値段で提供していて、もっと知られていい良店だと思う。

 今日のランチは、三種あるうちから2,600円のものを、

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・前菜盛合せ(パテ・ド・カンパーニュ、サーモンと蕎麦粉クレープのグラタン、赤ピーマンのムース、鴨の薫製)

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・カボチャのスープ

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・ハーブ豚のグリエ、茸、ジャガ芋のグラタン

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・ブランマンジェ、パイナップルのソルベ、ガトーショコラ

 ランチ料理でもどれも手を抜かず丁寧な出来、厨房一人だと通常ならランチメニューでは煮込み系が多くなりがちだが、選択肢は魚一品肉一品ながら焼き物をメインにしているのは評価できる、デセールも丁寧な出来だ、全体的に油脂の使用を抑え薄味、カボチャのスープも殆どクリーム分を感じず、あっさりとしているが、カボチャの風味を生かしている。
 ランチで訪れるのは初めてだが、この2,600円でサービス料無しの内容は立派だと思う、これが青山や恵比寿なら3,500円+サービス料だろう。

 フランス料理は正直言って儲からないと思う、手間がかかる割にはデフレ時代に高額な値段設定は出来ない、特にランチは原価を考えたら店の上がりは少ない、今日は16席が埋まっていたが、無料の水以外の飲み物を飲んでいたのは私の席だけ、満席に近くても結構厳しい現実だ。
 少々クラシックな雰囲気だが店内の居心地は悪くない、この日は近くの東大の先生と思しき人達が集まっていた。
 リーズナブルだけれどキチンと作った料理を食べたい人には、安心して利用出来る佳店だと思う。


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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
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