最後の晩餐にはまだ早い


札幌・東本願寺前「らーめん五丈原本店」(2012札幌食べ続け⑥)

 前日の夜とこの日の昼、そして翌日の昼とフランス料理店訪問が続くため、この日の夜は間奏曲として、これも札幌名物のラーメンを食べに行く事にした(笑)。札幌でラーメンと言えばやはりこの店しかない「らーめん五丈原」、本店で食べるのはこれが3回目になる、この店はなかなか説明し難い場所にあって、ススキノから西に向かった繁華街の外れ、店の前には「東本願寺」があり夜は結構寂しい場所だ、それでも深夜3時まで営業しているので、昼は学生中心の若い層、夜はタクシー運転手等に人気で、行列が出来ている事もある。

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 入店は6時半頃だったが、この日は札幌ドームでクライマックスシリーズの試合があった影響か行列はなかった、店の人気メニューは「とんしお」「みそ」ラーメンに「チャーシューおにぎり」だが、この日は新作の「牛肉麺」を試してみる事にして食券を購入した。
 店長が自ら作った牛肉麺、細目の麺にポタージュみたいに乳化したとんこつベースのスープは「とんしお」等と同じだが、そこへ「ブフ・ブルギニョン」の様に煮込んだ牛肉が加わる、更に背脂がかかって、ここまででも凄いボリュームだが、そこへ普通は入らない筈のチャーシューまで入っている(笑)、こうなると丼の中はムニュ・デギュスタシオン状態、「この日は軽く済ませよう」とした期待?は見事に裏切られた(笑)。

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 全部は食べられないかなとも思ったが、見た目より軽目の味でスルスルと入って行き、結局完食、少し甘く味付けした牛肉は柔らかさと塊肉の旨さを感じるもので、友人の言葉を借りさせてもらうと、「旨い旨い旨い最高大満足美味美味美味!」(笑)。
 実はこの店のラーメンは本店以外でも何回か食べているが、やはり本店で食べるのは格別、ライヨールの「ブラス」と「トーヤ・ブラス」位の違いはある、全国の皆さん、何処かでこの店のラーメンを食べて「美味しい」と思ったら、一度は本店まで食べに行きましょう(笑)。

 1回の食事に1万円使う札幌フレンチも勿論いいし、千円でお釣りが来る札幌ラーメンも美味しい、これは「食都」として考えた場合すごく重要な事だ。上の方ばかり注目されていてもこれは「砂上の楼閣」みたいなもので、土台になる日常食のレベルが充実していないと、やがて衰退する運命だと思う。スペインのサン=セバスチャンが食都として世界的に注目されたのも、三ツ星レベルのレストランの充実度と同時に、客単価の低いバル街のレベルの高さがあったからだ、この点札幌は大阪と並んでピラミッド型の図式が上手く機能していると感じる。

 食に携わる人間のモチベーションの高さを感じるこの街、市街地だけでもラーメン店は300軒以上あるそうだが、東京と同じく長期デフレと不況に苦しんでいても、志の高い人達は必ず残ると信じたい。
 外は急に寒くなったが、作った人間の人柄が感じられる、心に沁みる温かく美味しいラーメンでした。

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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
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