最後の晩餐にはまだ早い


「ボルディエ」の海藻入りバター

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 画像はフランスへ旅行されていた方からいただいた「ボルディエ」のバターで、有塩海藻入りのもの、私も名前を聞いた事はあったが、実際に食べるのはこれが初めてだ。
 フランスのバターと言えばエシレ(ECHIRE)が有名だが、これは中西部ポワトゥー・シャラント地方の酪農で知られた村が産地、昔からフランス国内外のレストランではよく使われていた、無塩バターが主流でレストラン等のパン用に出す時は、別に岩塩などを添える事もある。
 一方、このボルディエは北西部ブルターニュ地方の海に突き出た城壁都市サン・マロにあるフロマージュリエ(チーズ店)の名前、店主がジャン=イヴ・ボルディエ(Jean-Yves Bordier)氏で、その名前を採ったものだ、ショップの製品なのでエシレに比べたら生産量は少ない、ブルターニュでは無塩タイプもあるが、海に近く豊富な塩を使った有塩バターが主流との事だ。
 このボルディエについては、大阪の辻調グループのサイトで詳細な紹介があるので、こちらを見てください。
http://www.tsujicho.com/oishii/recipe/letter/totteoki/butter.html

 この店があるサン=マロは、カンカルの「メゾン・ド・ブリクール」とモン=サンミシェルへ行くために2003年に訪れているが、その当時もこの店はあった筈だが全く気が付かなかった、マスコミにもそれ程知られておらず、地元の人だけが利用する店だったのだろう、リヨンの星付きレストランが揃ってその店のチーズを使う、「メール・リシャール」にしても市場内のごく普通のチーズ店だったし、名店というのは何処も目立たず、意外とさりげないものかも知れない(笑)。

 海藻入りバターは、ブール・ダルグ(Beurre d’algue)と呼ばれ、海苔の様な独特の香りがする、例えはよくないが「青海苔煎餅」みたいな風味(笑)、これをパンに付けるが、この場合は「塗る」と云うより「付ける」「載せる」感覚に近い、身体には良くないと思うが、チーズやフォアグラみたいな感じだ。料理に使ってもいい、ポトフの仕上げに少量入れるだけで味がグレードアップする。
 味は濃厚だがあまりしつこさは無い、材料の牛乳、塩が良質なのだろう、幾らでも食べられる気がして、ちょっと恐い(笑)。これと美味しいバゲットかパン・ド・カンパーニュがあれば、後は何もいらない気がする、パンと一緒にこれを出すレストランもあるが「美味し過ぎる」のが欠点(笑)。

 世界的な健康志向から「バターは身体に悪い」が定説になり、日本では品不足もあって、一時レストランでテーブルからバターが消えかけた時があったが、最近になって復権して来た様に感じる、やはりパンには最高のパートナーである事は間違いない。
 私は過去人間ドッグで「初期の脂肪肝」と指摘されてから、極力フォアグラ、チーズ&バターは控えていたが、こうした美味しいバターを経験してしまうと、もう我慢が出来ない(笑)、いただいた物は殆ど無くなってしまった。

 もし明日世界が終るとしたら「最後の晩餐」には、近江「招福楼」で白いご飯を食べると思っていたが、その次にはこのバターをタップリ美味しいパンに載せて食べたい、それで思い残す事はもう無い(笑)。

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オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
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