最後の晩餐にはまだ早い


御徒町「ベジキッチン」

 上野~御徒町駅間にあるアメヤ横丁、通称「アメ横」は私が子供の頃から馴染んだ場所で、歳末になると父親に連れられ、恐ろしい位の人混みの中を、蛸や鱈子などの正月食材に買いに行った。
 社会人になってからも、勤め帰りに豆や昆布等乾物を買っていた、特に珈琲豆は地元で買うよりかなり安いので、勤めを辞めた今でも月一回位の割合で出かけている。現在は時間があるので、買物だけでは交通費が勿体ない、ついでに近辺でランチを食べる事にしているが、最近はそちらの方が楽しみになっている(笑)。

 上野・御徒町界隈でランチ処を探すとなると、フレンチ&イタリアンは殆ど無いので、どうしてもラーメン、トンカツ、カレー等から選ぶ事になる。中でもカレーはインド、ネパール、パキスタン系の人達が働く店が増えていて、「リトルインド」とでも呼びたい地域になりつつある、このブログでも取り上げた「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」や「アーンドラ・キッチン」はレベルの高い店だ。
 今回選んだ店は「ベジキッチン」で、店名のとおりベジタリアンも対応可の菜食インド料理店。調べると「ベジタリアン」と一言で括るのは難しく、動物・魚介以外はOKから、卵・乳製品・蜂蜜等一切採らない「ヴィーガン」まで多種ある、この店は基本肉・魚はNGで卵・乳製品はOK、アルコール飲料も提供するが、希望があればヴィーガンも対応可と云う姿勢みたいだ。

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 店の場所は日比谷線仲御徒町駅近くで、昭和通りにある有名な「多慶屋」から秋葉原方面へ歩き、次の信号を左折して3本目の通り、飲食の居抜きだと思える2階建店舗で2014年の開業。
 昼11時の開店直後に入店し、1階のテーブル席に案内される、2階にも客席があり、WEB情報では1・2階合計で34席との事、とてもそうは見えないが(笑)。

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 ベジタブルのインド料理店は多分初体験なのでメニュー選択に迷う、ランチセットはカレー1種の750円(税込)からあるが、せっかくだから種類を食べてみたい、「南インドランチ」(1,300円)か「ベジキッチンセット」(1,350円)で迷うが、「ほうれん草ナン」とデザートが付く事に惹かれて、後者をお願いする。

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 カレーはホワイドボードに記されたものから3種選べるがよく判らない(笑)、あとは勘で「5種類の豆」「蒸したジャガイモ」「南インドの野菜」の3つを選んだ。
 店員はインド・ネパール系(たぶん)の4人でそのうち3人が厨房担当、話し声が大きく結構騒がしい(笑)。TV画面ではショップチャンネルをやっていたが、何時の間にかインド舞踏のビデオに変わっていた、これ他店でも見たパターン(笑)。

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 まずはサラダからで、インド料理店ではお馴染みのサウザン・ドレッシングではなく醤油味、まあこれはいたって普通。

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 そして登場したのがベジキッチンセット

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 精進カレー3種、下からジャガイモ、野菜、豆だと思う

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 ほうれん草ナンの上に乗るのはパパド

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 パスマティライス

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 セリモナ粉のデザート

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 ホットチャイ

 本来ならミールスみたいに、盆の中でパパドやナンを千切りながら手で食べるのだろうが、手で混ぜるのは勇気が要る(笑)、日本的にナンを千切りカレーに付ける方法で食べた、ナンはあまり膨らまないタイプで歯応えあり、カレーはどれも美味しかったが、特に気に入ったのが5種類の豆を使ったダルカレー、次がジャガイモで野菜か。肉がないのに結構ボリューム感あるが、難を云えば味が少々単調、カレー1種だと飽きるかも知れない、2種類以上のカレーセットを頼んだ方が良さそう。
 セリモナ粉で作ったデザートは「甘くしたポレンタ」みたいで、なかなか美味、ホットチャイも濃くて好みだった。
 全体的には満足したが、以前ブログ記事にした、この店からそう離れていない「アーンドラ・キッチン」の「ランチ・ミールス」(1,290円)と比較すると、肉断ちをしていない凡俗な私には、どうしてもあちらに惹かれてしまう(笑)。でも肉嫌いの人も居るし、「今日は肉食べたくない」と思う日もある、暑く湿気の多い日本の夏に素麺ばかりでは身体が持たないから、インド4千年の知恵で生まれた精進なら元気になれそうだ(笑)。

 なおこの店主は、昭和通りを挟んだ近くの、通称「ひすいアベニュー」沿いにある、菜食インド料理「ヴェジハーブサーガ」の出身との事なので、そちらも近々訪問したいと思っている、上野・御徒町・秋葉原カレーランチ行脚はまだまだ続く(笑)。


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御徒町「アーンドラ・キッチン」

 この日も上野で用事があり、何処かでランチを食べてと思ったが、「山家」と「キエチュード」は先日行ったばかり、ラーメンを食べたいと思う日ではなく(笑)、そうするとこのブログではお馴染みの、「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」のビリヤニかな?と思ったのだが、ブロガーの宿命みたいなもので、過去何回か取り上げた店&料理は、どうも気乗りがしない(笑)。
 出かける前に「上野には他にもインド料理がある筈」と思いWEB検索したら、これが沢山出て来た(笑)、上野~秋葉原間は東京でもインド・パキスタン・ネパール系料理の激戦地になっているが、その中でも一番人気の店が「アーンドラ・キッチン」だった、取りあえず此処に行ってみる事にした、もし満席だったら近くには別のインド料理店もある。
 店の場所は上野よりJR御徒町駅に近い、この店がある辺りは昔から宝石・貴金属類の問屋・販売店が多く、宝石取引をするスリランカやインド系の人達向けの現地料理店があった、それが一時殆ど無くなり隣の秋葉原へ移っていた、これは秋葉原にIT関連のインド人が、多数働く様になったからとの説があったが、実際にそうだったのかは不明。その後再び上野~御徒町駅近辺にインド系料理店が増加している。

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 開店時間は11時15分と云う中途な時間で、これに合わせて店前に行くと、まだ開いていなくて客だけが居た、そのまま待っていたら地下から店員が出て来て開店し、同時に3組が入店した。

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 店奥の厨房に近い席に案内される、厨房内はインド・ネパール系の男性2人、店内は日本人男性が1人で対応する。
 WEBではこの店では「ミールスを食べるべき」との情報があった。「ミールス」について本気で説明すると長くなるから(笑)、ごく簡単に留めるが、主にインド南部で昼に食べられている盆に盛った「定食」の事。米やチャパティを数種のカレーと共に食べるのだが、食べる側の好みにより盆の上で混ぜるのが特徴、インドではバナナの葉を器にする地域も多い。

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 その「ランチ・ミールス」(税込1,290円)を含めてランチは5種類、でも迷わずにミールスをお願いする事にした。

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 厳格なインド料理店では禁アルコールの店もあるそうだが、此処は冷蔵庫の中にインドビールやインドワインらしき瓶があった。

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 先に出て来たのがラッシー、本当はチャイを飲みたかったが、ランチ時提供はラッシーだけみたいだ、日本人向けにはカルピスを入れると聞いた事あるが、この店は不明(笑)。

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 そして登場したのがミールスだ、真ん中にある白い薄焼き煎餅みたいな物がパパド、その下にチャパティ、よく見えないがパスマティマライスとインドの漬物ピッケルもある。

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 カレー3種で、下からチキン、野菜、羊肉

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 合っているかどうか不安だが(笑)、下からサンバル、ラッサム、ポリヤルだと思う。

 ミールスの正調な食べ方は、盆(ターリ)の中でライス&チャパティの上にパパドを細かく割り、そこへ小鉢(カトリ)に入っている各種カレーを、自分の好みで少しずつ加えて混ぜる、本場では手でやるそうだが、日本では手で食べるのは少々勇気が要る、周りを見回しても皆スプーンでやっているので、私もそれに倣った(笑)。
 日本のカレーライスみたいに、長時間煮込んで素材が手を繋ぎ合った味ではなく、食材、スパイス、チャパティ、ライスがそれぞれの特徴を主張し口中に入った後に混ざる印象、刺激があるのと同時に、自分の配合で味の変化が作れるのが面白い、食べ終わりまで飽きさせない。
 感覚的には韓国の「ビビンバ」に近いが、日本にはこうした食べ物はないと思う、もっとも、おかずからご飯まで全部一度に卓上に並べる旅館食は、形態的には「ミールス」と云えない事もないが(笑)。

 パスマティライスがなくなる頃には、「ライスお替わりいかがですか?」と訊いて来るしラッサムの追加もあった、インド系の人達の陽気な対応とは違うが、客席の進行状況を把握する男性のサービスは、なかなか優れたものだった。
 12時前には店内はほぼ満席に、1,290円のランチはサラリーマンには高額だが、内容は十分満足出来た。これなら「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」のビリヤニランチ(1,030円)と甲乙付け難いと思った、値段のお得さと店の雰囲気なら「ビリヤニ」、多彩で充実感ある食印象なら此処の「ミールス」と云う感じ、どちらも捨て難い。
 「カレーが食べたくなったら、上野&御徒町へ行きなさい」と云いたい(笑)。


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東上野「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」(2016年1月)

 俳句の季語なら「カレー」は夏で、「カレーうどん」は冬ではないか?と勝手に考えているのだが(笑)、私の場合は寒いと辛い物が食べたくなる。ただWEB上のこの記事を読むと、寒い季節に「カレーが食べたい」と思うのは、身体的にはあまりいい兆候ではないそうだ。
http://news.livedoor.com/article/detail/9759260/
 まあ、あまり気にしない事にして(笑)、平日休みのこの日、足立税務署に還付申告に行ったのだが、これまでの暖冬をリベンジするみたいに寒い日で、刺激のある物が食べたくなった。最初思い付いたのは、此処からそう離れていない「鶴亀飯店」の担担麺だった、足が向かいかけたが「今日は麺ではない気分」と思い直し、「そうだ上野なら近い、あのビリヤニが食べたい」と閃いた(笑)。
 このブログでも紹介した、東上野の「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」へ向かう事にした、北千住から上野ならJRでも行けるが、地下鉄日比谷線の方が出てからが近い。

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 11時の開店直後の一番客になってしまった、後から他の客がやって来れば、何でもないが、この日みたいに暫くの間一人だとあまり居心地はよくない(笑)。
 一応メニューを見るが、この日は「ビリヤニを食べる」と決めていたので初志貫徹、ただ前回は「柔らかラムビリヤニ」だったので、今回は「ホクホクチキンビリヤニ」にした、選べる辛さは中辛で、セットドリンクはホットチャイをお願いする。

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 店内奥ではいつもの様に、大型プロジェクターでちょっと怪しげなインド舞踏を映している(笑)。

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・まずはサラダから、お馴染サウザンドレンシングに辛みのあるスパイスが加わる。

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・サービスのダル(豆)スープ、前回は一皿ずつ運んで来たが、今回は一緒だった。

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・ホクホクチキンビリヤニ

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・ビリヤニにはお約束の塩味ヨーグルトの「ライタ」

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・サービスで、緑豆で作る「パパド」

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・温かい甘い米のデザート「キール」

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・ホットチャイ

 前回ビリヤニを注文した時は、これにキーマカレーがサービスで付いたが、今回は無かった、「おまけ」はその日によって変わるみたいだ(笑)。
 チキンビリヤニは、この店で他の客が一番注文しているラムビリヤニと比べると、軽くスパイスも控え目で食べ易い印象、午後から仕事のある人はこちらの方が向いていそう(笑)、おそらくは具とパスマティ米を一緒に炊くのではなく、それぞれの煮込みに炊いた米を合わせているのだと思う、でも十分美味しいし、ランチタイムにビリヤニが食べられるのはありがたい。
 初めはビリヤニにライタを合わせる意味がわからなかったが、これがラーメンに胡椒や、饂飩に七味とは逆の意味の「味変アイテム」なのだと理解した、スパイスを中和させて最後まで飽きずに食べられる。

 パパド、キール、チャイもちゃんと作ってある、厨房にはコックコート姿の外国人が3人見えた、最近はインドよりパキスタンやネパールの人が殆どだと聞くが、彼等を雇う人件費が安いとは言え、このマンパワーの充実は羨ましい(笑)。
 毎回ながらお腹一杯になりました、これで税込1,030円は何度体験しても安いと思う、最近意識して千円前後のランチ店を回っているのだが、今の処は此処と「ビストロ・アバ」(本郷)、「川国志」(春日)が私の活動エリアではベスト3(笑)。

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 帰りも北千住乗換で帰ったのだが、北千住駅構内に「東京カレー屋名店会」なるフードコートが出来ていた、これは都内のカレー有名店が同一店舗で、各自のカレーを提供する形態店で、秋葉原、池袋、有楽町や東京ソラマチにも出来ている、この北千住店にも次々と客がやって来ていた。
 どうやらカレーはラーメンに次いで日本人の国民食になったみたいだ(笑)、それならと、これからこの業界に参入しようとしても、これだけ競合店が増えてしまったので、当てるのは相当厳しいかも知れないが・・。 

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札幌「Curry Power パンチ」(2015札幌食べ続け①)

 毎年恒例になった「札幌食べ続け」だが、今年は10月末になってしまい、秋から冬に替わろうとする季節、観光には向かないかも知れないが、食材は一年で一番旨味を増す時期だ。
 「無駄なお金は使わない、その分は食べる物に回す」がモットー?の私は、今回もLCC(格安航空会社)&安ホテル(笑)で行程を組む事にする。成田空港では急増するLCC向けに、今年第3ターミナルが開業した、今回初利用となるのでそのレポも含めたい。
 いつもどおり、京成電鉄(勿論スカイライナーではない)で「空港第2ターミナル」駅で下車、連絡バスもあるが今後のために場所を覚えておこうと、案内に従い第3ターミナルまで徒歩で向かう、この通路が事前情報どおりお金をかけていなくて、チープ感が漂っている(笑)、昔の小学校校舎と体育館をつなぐ「渡り廊下」みたいな感じ、此処を延々と歩く、私は普段よく歩いているので何とか行けたが、あまり歩かない高齢者には結構キツイかも知れない。

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 歩く事15分、やっと着いた第3ターミナル、ここも噂どおりのチープな造りで、バブル時代にこんな建物造ったら相当非難されていた筈だが、今は「簡素で判りやすい」とデザイン賞を受ける、時代は変わったなと思う(笑)。個人的には安く行けるのならこれで十分だが。

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 国内線出発は2階、このゲートへ行くまでにまた歩く、こうなるとロールプレイングゲームみたいだ、LCCの発着は遅れがちなので、ソファーは横になれる仕様にしてある。無機質なゲート内に並んだ「ガチャガチャ」がとてもシュールでSF映画的だった(笑)。

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 飛行機に乗るための通路?もやはりチープ(笑)。

 新千歳空港着は12時過ぎ、そこからJRで札幌駅に向かって降りると13時を過ぎていた。ホテルには向かわず地図上を北上し、北15条にあるスープカレーの店「Curry Power パンチ」へ向かう事にした、昨年10月に開業し、今回食旅行の目的の一つだった店だ。
 店主はU君で、彼はこの店からそう離れていない某国立大学の、あまりの居心地の良さに8年間も在籍し(笑)、卒業後も札幌を忘れ難く戻って来て、遂にはカレー店まで出してしまった。私は共通の知人が居た事から知り合いになり、短期間だがフランスのレストランを一緒に回った事もある、その彼が店主ならば、行かない訳にはいかない(笑)。

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 店は広い通りに面しているが、ラーメン店が隣にある他は何もない住宅地、客は殆どが車で来る、そのための駐車場は3台分確保している。入店は13時半、U君に挨拶しカウンター席に座らせてもらうが、この時間まで何も食べていなかったので、相当お腹が減って来た(笑)。

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 メニューは9種類で、スープが3種(ノーマル、梅、イカスミ)から選べ、辛さとライスの量は各自が決める、私は事前情報で画像を見て「旨そう」と訴えるものがあった、「うまうまつくねベジタブル」をノーマルスープ、ジャブ(中辛)、普通盛ライスでお願いする事にした、これだと970円になる。

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 テーブル上にはスプーン、フェーク、ナイフが置かれ客が各自で準備する、「L’AS」みたいなやり方だ(笑)。

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 出来上がった「うまうまつくねベジタブル」カレー、まずはスープを啜るが、意外な程あっさりとしていて和風、ベースは鶏と昆布みたいだ、そこへスープカレー特有のスパイスが各種加わり、日本人とインド人が握手する(笑)。

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 つくねは柔らか目でふっくらと仕上げてあり「鶏つみれ鍋」みたいな感覚、そして東京で食べるスープカレーと札幌スープカレーが最も違うのが野菜の質、旨味があって味が濃く、カレーの強さに負けない。

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 ご飯はカレースープに合わせて、硬めに炊いてある、後から来た北大生は「特盛」を頼んでいたが、あれは人間の食べる量ではない(笑)。
 たぶんスープカレーが札幌で始まった頃は、こうした和風な味付けだったのだと推測する、それがリピーターや若い層にも受ける様、味や濃度を変えるうちに、スープタイプではないカレーと差異がなくなって行ったのでは?と思った。
 失礼ながら予想していたよりずっと美味しかった(笑)、U君ご馳走様でした。この味をコンスタントに出していれば大丈夫でしょう、子供からお年寄りまで楽しめる普遍性がある。
 すっかり気に入った私は、この2日後にもまた店を利用するのだが、それはまた別の記事で(笑)。


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東上野「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」(3回目)

 ブログには書いていない店を含めて、今年の夏はインド料理店へよく行った、頻繁に行った理由は、夏前半の酷暑で身体が刺激物を欲したのと、インド料理店のコストパフォーマンスに感嘆したのが大きい。

 仏文学者でパリ在住経験もある鹿島茂が著した「パリのパッサージュ」(平凡社・コロナブックス)によると、パリ北東部にある「パッサージュ・ブラディ」は、現在インド・パキスタン系の人達がコロニーを形成、インド料理店が数軒あるが、パリ市内では5ユーロ以内で食事可能なのは此処だけではないかと書いている。家賃も光熱水費も同じなら、最後は人件費をいかに安くできるかで料理の値段が決まる。
 東京の場合は、牛丼やラーメンみたいに一杯で完結する料理があるので「一番安い」とは云えないが、テーブルに座って二品以上の料理が出てくる店としては、中国系の人が経営する中国料理店と、インド・パキスタン系の人達が経営するインド料理店が双璧だと思う。
 今年これまでに行ったインド料理店で、料理内容も価格破壊的な値段も、最も印象に残ったのは、東上野にある「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」で、この日今夏で3回目の訪問をしてしまった(笑)。

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 行った日は日曜日だが、開店時間の午前11時を少し回った時点で既に3席が埋まっていた、それも全員男性単身客、「インド料理店には、男子一人がよく似合う」のかも?(笑)。
 店側は厨房内には3人、店内サービスは2人の計5名体制、サービスの男性は前2回と違う人だった、この店は銀座、六本木、高輪、横須賀、藤沢と支店があるので、グループ内で人の移動があるのかも知れない。6店を年中無休で回せる程の人材確保が可能なのは、人口過多なインド&パキスタンならではだ、若年労働人口が減少する一方の日本では、これだけの人間を雇ったら人件費が大きな負担になる。
 メニューを一応見るが、この日は「パヤ」を頼もうと決めていた、パヤについてはメニューの説明を引用するが、
「インドやパキスタンで愛されている伝統料理です、特別なお客様を招いた時や、特別なパーティーなどでも、おもてなし料理として振る舞われます。子羊(原文のまま)の腿肉、玉ねぎ、トマト、ニンニク、複数のスパイスが、この美味しくヘルシーなインドの伝統料理の主な材料です」とある。以下は「パヤランチ」(1,030円)の内容、

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・サラダ(サウザン+辛味ドレッシング)

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・酸味を効かせたインドのスープ「ラッサム」

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・マンゴラッシー(これはサービス)

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・パヤ

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・ナン

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・ビリヤニ(これもサービス(笑))&ライタ

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・インド風リ・オ・レの「キール」にアイスクリームが乗る

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・ホットチャイ

 まさかビリヤニまで出て来るとは思わなかった(笑)、これで1,030円は東京のランチ価格帯の中では、どう考えても安過ぎると思う。
 仔羊のバラ肉を使う「ニハリ」に対して、パヤは骨付きモモ肉を使用、濃度も薄くなって北海道のスープカレーに似ている、これをナンに付けながら食べるのだが、量が多くて食べても、食べても減らない(笑)、味は羊の出汁がよく溶け込んでいて美味、「庶民のご馳走」的な印象だ。
 ようやく少し減ったなと思っていたら、「これサービスです」と男性が持って来たのが、この店の名前にもなっている「ビリヤニ」、通常の3分の1位の量だが、それでも多い(笑)、私は小食な方ではないと思うが完全に撃沈した(笑)。
 日本でも田舎に行くと、歓待として食べ切れない位の料理が出る事があるが、感覚としてはあれに近い、「ご馳走=量」の法則はインド&パキスタンではまだ生きている。
 残すのは罪悪だとの教育?を受けてきた世代人としては、苦しみながら食べたが、パヤは少し残してしまった。欲を言えばナンがもう少し美味しければいいのだが、この値段でこれ以上望むのは無理だろう、此処ではインド米のライスか、窯で焼かないパン「ロティ」を頼むべきだと思う。

 はち切れそうな位にお腹一杯になりました(笑)、最後支払いをしていると、サービスのパキスタン人?男性が握手を求めて、「また来てください」と流暢な日本語で話す、ランチ1,030円の支払いで此処まで感謝されるのはちょっと照れ臭いが、気持ちよく退店出来て「また来たい」と思ってしまう。
 「東京でランチに行く店に迷ったら、インド料理店へ行け」は間違いなく言えそう、店による当たり外れが少ないのも理由の一つだ(笑)。


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プロフィール

オンクレ・トシ

Author:オンクレ・トシ
一般的に云う「グルメブログ」ではありません、店の点数評価等はしません。食の現場に集まる「人」を描きたいと思っています、もし読んで何か不快になる事があったとしたら、筆者の表現不足によるものでしょう。
出没地域は地元の東京足立・葛飾周辺、上野、秋葉原、たまに表参道、麻布十番等。
混雑電車が苦手なのと現在失業中によりランチ行脚がメインです。更新は週2回が目標。
ブログの品位を維持するため、コメント欄は承認制にしています。

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